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ジャズトランペット

2016年7月30日 (土)

Randy Brecker / 34th N Lex(2003年)

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Musician●Randy Brecker(trumpet,fluegelhorn)
Title●34th N Lex(2003年)
■Amazonで購入


あまりにもメジャーすぎて当欄で取り上げることに若干戸惑いがある名盤。Randy Breckerによる2003年作「34th N Lex」です。2004年にグラミー賞コンテンポラリージャズ部門賞を受賞したのも大いに頷けるわけです。

Randy Brecker / trumpet,flugelhorn
Michael Brecker / tenor sax
David Sanborn / alto sax
Ronnie Cuber / baritone sax
Ada Rovatti / tenor sax
Fred Wesley / trombone
Michael Davis / trombone
Adam Rogers / guitar
Chris Taylor / guitar
CHris Minh Doky / bass
Gary Haase / bass
George Whitty / keybords,prog
Clarence Penn / drums
Zach Danziger / drums,prog
Makeeba Mooncycle / voice
J Phoenix / vocal

おお!何とも綺羅星のごとくスターたちの名前がクレジットされています。亡き弟のMichael Breckerが1曲を除いて全面参加。重戦車のごとく居並ぶ管楽器の放列ですが聴いていて、不思議と重苦しさとか息苦しさは一切感じられません。簡単に表現してしまえば、NYCフレイバー満載の最高に格好いいファンキーフュージョン。でも、NYCフレイバーって具体的に説明せよと言われてしまうと困ってしまうのですが…。要はあらゆるエンターテイメントの頂点であるということです。

当欄の目当ては実は先日来日ライブを堪能したギターのAdam Rogersだったりするわけですが、アルバム全体の構成、楽曲、もちろん各ミュージシャンのプレイとも極上の出来映えです。いきなりブヒブヒとテナーサックスが嘶く#1「34th N Lex」からエンジン全開。目当てのAdam Rogersは7曲に参加していて、「Lost Tribe」時代に培ったロックテイストあふれるソロを聴かせてくれます。個人的なベストは#2と#3、そして#5ですね♪

●Musicians
Randy Brecker / trumpet,flugelhorn
Michael Brecker / tenor sax
David Sanborn / alto sax
Ronnie Cuber / baritone sax
Ada Rovatti / tenor sax
Fred Wesley / trombone
Michael Davis / trombone
Adam Rogers / guitar
Chris Taylor / guitar
CHris Minh Doky / bass
Gary Haase / bass
George Whitty / keybords,prog
Clarence Penn / drums
Zach Danziger / drums,prog
Makeeba Mooncycle / voice
J Phoenix / vocal

●Numbers
1.   34th N Lex
2.   Streeange
3.   Shanghigh
4.   All 4 Love
5.   Let It Go
6.   Foregone Conclusion
7.   Hula Dula
8.   Fisherman, The
9.   Give It Up
10.  Tokyo Freddie
11.  The Castle Rocks

2015年12月31日 (木)

WADADA LEO SMITH / TABLIGH(2008年)

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Musician●Wadada Leo Smith(trumpet)
Title●Tabligh(2008年)
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ベテランフリー系トランペット奏者、Wadada Leo Smithによる2008年作です。Cuneiform Recordsよりリリース。Wadadaの名前は迂闊にも存じあげなかったのですが、シカゴAACMのメンバーだったのですね。

Wadada Leo Smith / trumpet
Vijay Iyer / piano,rhodes,synthesizers
John Lindberg / bass
Shannon Jackson / drums

いまをときめくVijay Iyerの参加もさることながら、Shannon Jacksonも大きなポイントですよね。

一聴して吃驚。これって60年代後半から70年代前半にかけて一世を風靡した電化マイルズの世界そのものではないですか。マイルスのイタコが憑依してWadada Leo Smithに乗り移ったかのごとく、フリージャズの混沌とした世界観を具現化しています。2曲目タイトルが「DeJohnette」だし。怪しい雰囲気を醸し出すVijay Iyerのエレピ、終始暴れっぱなしのShannon Jackson。いったいこの手の音楽のユーザーっているのだろうかと思いつつ、痛快なジャズロックアルバムってやはり好きだな~。

●Musicians
Wadada Leo Smith / trumpet
Vijay Iyer / piano,rhodes,synthesizers
John Lindberg / bass
Shannon Jackson / drums

●Numbers
1. Rose Parks
2. DeJohnette
3. Caracan Of Winter
4. Tabligh

2015年6月21日 (日)

MILES DAVIS / BITCHES BREW 40th ANNIVERSARY(2015年)

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Musician●Miles Davis(trumpet)
Title●Bitches Brew 40th Anniversary(2015年)
■Amazonより購入


泣く子も黙る名盤Miles Davisの「Bitches Brew」のアニヴァーサリーバージョンが発売されたので早速入手しました。これはあくまでも個人的な見解ですが、大物ロックミュージシャンによる阿漕なリマスター盤商法よりも、ジャズのほうが遙かに良心的で、しかも記念盤として世に送り出すからにはきちんとした商品であることが多いように思えます。

「Bitches Brew」のオリジナル盤発売40周年盤を入手して早速聴いているのですが、これが素晴らしい出来映え。内容に関してあれこれ論じることは恐れ多くてできかねますが、これまでアナログ盤、CDと聴いてきて最高の出来映えではないでしょうか。特にオリジナル音源[Disc 1]ではこれまで聴き逃していた音にあらためて触れることができ、逆に「自分はいままで何を聴いてきなのだろう」と反省させられました。

[Disc 3]は1970年8月18日のTanglewoodは「Berkshire Music Center」、[Disc 4]はDVD仕様になっていて1969年11月4日、コペンハーゲン「Tivoli Konsertsal」でのライブ映像が収められています。前者と後者とは1年も経っていませんが、劇的な変貌を遂げていることにあらためて驚かされます。

ちなみに[Disc 3]は
Miles Davis / trumpet
Gary Bartz / alto,soprano sax
Chick Corea / electlic-piano
Keith Jarrett / organ
Dave Holland / bass
Jack DeJohnette / drums
Airto Moreira / percussion

[Disc 4]は
Miles Davis / trumpet
Wayne Shorter / tenor,soprano sax
Chick Corea / electlic-piano
Dave Holland / bass
Jack DeJohnette / drums

という面子になっています。特にCorea&Jarrett鍵盤双頭体制をとっていた時期の[Disc 3]は劣悪な海賊盤では聴いたことがありますが、驚くほどの高音質で蘇っています。特にJack DeJohnetteの長足の進歩ぶりには目を見晴らさせます。対照的にDave Hollandは進化を続ける電化マイルズに対応できないまま、Michael Hendersonにチェンジされてしまうのもやむなしという感じですね。帝王はChick Coreaのように従順なタイプよりもやりたい放題に振る舞うKeith Jarrettみたいな部下が好みだったようですね。以降の“人事異動”をみても確かにやんちゃタイプが寵愛を受けているように思います。


●Musicians
Miles Davis / trumpet
Wayne Shorter / soprano sax
Steve Grossman / soprano sax
Herbie Hancock / electric piano
Khalil Balakrishna / sitar
Bihari Sharma / tambura,tabla
Bennie Maupin / bass clarinet
Joe Zawinul / electlic-piano
Larry Young / electlic-piano
Chick Corea / electlic-piano
John McLaughlin / guitar
Dave Holland / bass
Harvey Brooks / bass
Lenny White / drums
Jack DeJohnette / drums
Don Alias / congas
Jumma Santos / shaker,congas
Billy Cobham / drums
Airto Moreira / cuica,percussion

●Numbers
[Disc 1]
1.  Pharaoh's Dance
2.  Bitches Brew
3.  Spanish Key
4.  John McLaughlin
[Disc 2]
1.  Miles Runs The Voodoo Down
2.  Sanctuary
3.  Spanish Key (alternate take)
4.  John McLaughlin (alternate take)
5.  Miles Runs The Voodoo Down (single edit)
6.  Spanish Key (single edit)
7.  Great Expectations (single edit)
8.  Little Blue Frog (single edit)
[Disc 3
1.  Bill Graham intro
2.  Directions
3.  Bitches Brew
4.  The Mask
5.  It’s About That Time
6.  Sanctuary
7.  Spanish Key / The Theme
8.  Miles Runs The Voodoo Down
9.  Bill Graham outro
[Disc 4]
1.  Directions
2.  Miles Runs The Voodoo Down
3.  Bitches Brew
4.  Agitation
5.  I Fall In Love Too Easily
6.  Sanctuary
7.  IT’s About That Time / The Theme

2015年3月23日 (月)

ALEX SIPIAGIN / BALANCE 38-58(2015年)

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Musician●Alex Sipiagin(trumpet,flugelhorn)
Title●Balance 38-58(2015年)
■Amaoznより購入


Criss Crossレーベルの表看板、Alex Sipiagin(アレックス・シピアギン)の新譜を入手しました。この人、最近になってさりげなく量産態勢に入っていますね。2014年10月6日、NYCにて録音。2015年リリース。

Alex Sipiagin / trumpet,flugelhorn
David Binney / alto sax.soprano sax
Adam Rogers / guitar
John Escreet / piano
Matt Brewer / bass
Eric Harland / drums

David Binney、Adam Rogers、Eric Harlandの3人が参加していれば。面子的には文句のつけようがありませんね。Alex Sipiaginの近作からは若干老成した印象を受けていたのですが、1曲目から結構ハード目な感じで攻めてきています。ベースのMatt BrewerとドラムのEric Harlandのリズム隊の働きが大きいですね。活性化された楽団が現代ジャズのなんたるかを指し示しているように思います。

#2はフリューゲルホルンの美しい旋律が印象的なバラード曲ですが、曲中盤から機能するAdam RogersのギターとJohn Escreetの生ピアノがこれまた素晴らしい。タイトなリズムが格好いい#3やこれぞCriss Crossという感じの#4など聴きどころ満載です。

David Binney提供による、ラスト#7はやたらとロックタッチな曲。これもSipiaginにとっては新境地ですね。Adam Rogersなどは「Lost Tribe」時代のことを思い出したのか、いつもの端正なプレイをかなぐり捨てて(?)弾きに弾きまくっています。こうなると完全にジャズロックですね。これはちょっと賛否両論分かれるかも。

●Musicians
Alex Sipiagin / trumpet,flugelhorn
David Binney / alto sax.soprano sax
Adam Rogers / guitar
John Escreet / piano
Matt Brewer / bass
Eric Harland / drums

●Numbers
1.  38-58
2.  Way to Her
3.  Momentum
4.  Echoes Of Thought 
5.  Balance
6.  Yragon
7.  Trio Whale

2014年8月16日 (土)

近藤等則「空中浮遊」を聴く

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Musician●近藤等則(trumpet)
Title●空中浮遊(1983年)
■Amazonより購入


日本を代表するトランペット奏者、近藤等則が1983年に発表した「空中浮遊」です。何ともインパクトあふれるジャケットデザインで発売当初から気になっていた盤です。

参加メンバーを整理しましょう。
近藤等則 / trumpet
Rodney Drummer / bass
Decil Monroe / drums
豊住芳三郎 / percussions
渡辺香津美 / guitar

近藤等則は1977年に渡米後、欧米での演奏活動が主体にしていましたが、1982年に「チベタン・ブルー・エアー・リキッド・バンド」を、1983年には「大楽団」を結成し、国内での活動を開始します。レコード会社を介しての自身初のリーダー作がこの「空中浮遊」という位置づけになります。ギターの渡辺香津美はゲスト扱いになっています。

近藤等則の作品は恥ずかしながらあまり聴いていないのですが、この作品はフリー一辺倒と思いきや、どちらかというとフュージョン色が強い作風です。鬼気迫るエレクトリックサウンドでフリーキーに吹き倒すというよりも、アレンジ勝負みたいなイメージでしょうか。#1「楽々々」はタイトルからイメージできるようにカリプソ風の楽曲で、ずいぶんイメージが違うな~と若干戸惑ってしまいます。#2「七拍子」はタイトル通り、七拍子の変則リズムに乗って近藤等則のブロウが自由自在に暴れまくる面白い曲。ギターの渡辺香津美は「和」を意識しているのか、三味線風のバッキングで盛り立てています。だんだん面白くなってきましたぞ。

#3「軽快足踏楽曲」はお囃子をイメージさせる軽快な曲ですが、これまた和を感じさせる変拍子に乗って近藤等則のエレクトリックペットが暴れまくっています。パーカッションもギターも素晴らしい。#4「瀬戸内Blue」では一転してレゲエ風のアレンジに。変幻自在の作風でそれなりに楽しめる作品だと思いますが、80年代フュージョン特有のいささか浮かれ気味の音が苦手な向きには少しばかり辛いかもしれませんね。

●Musicians
近藤等則 / trumpet
Rodney Drummer / bass
Decil Monroe / drums
豊住芳三郎 / percussions
渡辺香津美 / guitar

●Numbers
1.  楽々々
2.  七拍子
3.  軽快足踏楽曲
4.  瀬戸内Blue
5.  若い娘のハネ踊り
6.  空のワレ目
7.  エライコッチャ

2014年4月27日 (日)

Alex Sipiaginの「Generations Dedicated to Woody Shaw」

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Musician●Alex Sipiagin(trumpet,Fluegelhorn)
Title●Generations Dedicated to Woody Shaw(2010年)
■Amazonより購入


トランペット奏者Alex Sipiagin(アレックス・シピアジン)の近作「Generations Dedicated to Woody Shaw」を入手したのでレポートしてみます。彼は秋吉敏子さんの義理の息子でもあります。例によってCriss Crossシリーズ作品で、2010年リリース。アルバムサブタイトルに「Dedicated to Woody Shaw」とありますが、肝心のWoody Shawを聴いた記憶があまりないのですよね(汗)。話は逸れますが“サブタイトル”のことを“サブタイ”などと通ぶって省略する人間が多いのですが、そういう人間に限ってサブタイトルを真剣に考えたことがない…。失礼しました。

参加メンバーをあげてみましょう。
Alex Sipiagin / trumpet,fluegelhorn
Adam Rogers / guitar
Boris Koslov / bass
Antonio Sanchez / drums

というわけで例によってギターのAdam Rogers狙いではありますが、Antonio Sanchezの名前を見つけて二度ニンマリという案配です。ベース奏者のBoris Koslovは名前からしてロシア出身のミュージシャンでしょうか。おそらくAlex SipiaginとAdam Rogersの共演はこれで4作目だと思われますが、この組み合わせはすっかりCriss Crossの大看板になりましたね。

というわけで傾聴。全体として“王道を歩む現代ジャズ”という印象です。奇をてらうことなく、4人の匠たちがしっかりとしたプレイを聴かせてくれます。正直に言いましてAlex Sipiaginのプレイは、何となく隔靴掻痒的な雰囲気が感じられて個人的にはあまり好みではなかったのですが、これは大当たりです。私が聴いてきた限りではこれまでになく吹きまくっているだけで「◎」を進呈いたします。つられてRogersのギターも歌うこと歌うこと!いったい全体、誰のリーダー作なのかと思ってしまうほど、Roogersの露出度がハンパなく多いです。Sipiaginファンはもちろん、Rogers目当てで購入したファンにとっても大満足間違いなしです。

●Musicians
Alex Sipiagin / trumpet,fluegelhorn
Adam Rogers / guitar
Boris Koslov / bass
Antonio Sanchez / drums

●Numbers
1   Greenwood Ⅰ
2   Obsequious
3   Cassandranite
4   Beyond All Limits
5   Windy Bahn
6   Katarina Ballerina
7   Chance
8   Blues For Wood
9   Greenwood Ⅱ

2014年4月25日 (金)

Miles DavisのBootlegシリーズ第3弾はFillmore Eastの完全版

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Musician●Miles Davis(trumpet)
Title●Miles at the Fillmore(1970年)
■Amazonより購入


Miles DavisのBootlegシリーズですが、1967年、1969年ときて、いよいよ70年代の電化マイルスに突入しました。しかも既存盤の「Miles at the Fillmore」を補完する完全版として登場です。2014年リリース。

というわけで参加メンバーを。
Miles Davis / trumpet
Steve Grossman / tenor,soprano sax
Chick Corea / electric piano
Keith Jarrett / organ,tambourine
Dave Holland / bass
Jack DeJohnette / drums
Airto Moreira / percussions

1970年の6月17日から20日までの4日間、Fillmore Eastでのライブ音源を漏れなく収録。テオ・マセロの手によるオリジナル盤ではカットされたSteve Grossmanのサックスが“復活”すると同時にボーナストラックとして、同年4月のFillmore Westでの音源が収められています。

というわけで傾聴。通しで聴いた感想ですが個人的にはテオ・マセロの編集盤よりもこちらのほうが圧倒的に好みです。何せ無加工の生音がダイレクトに伝わってくる迫力にはただただ唖然とさせられます。オリジナルが“作品”であるならば、こちらは生々しい“記録”であると、どなたかが巧い喩えをされていましたが、まさに言い得て妙です。

短命に終わったChick Corea(左チャンネル)とKeith Jarrett(右チャンネル)との双頭鍵盤楽器体制、Steve Grossmanのサックスなどなど、聴きどころは満載ですが、個人的にはJack DeJohnetteの大活躍ぶりに耳を奪われました。いわゆる電化マイルスが目指したポリリズムの中心人物は、間違いなくJack DeJohnetteであることを再認識した次第です。一方で、リズム隊のもう一人の担い手、Dave Hollandはタイプとしてそろそろ限界だなと嫌でも痛感させられます。ほどなく、よりファンク色が強いMichael Hendersonにメンバーチェンジしたのも納得できます。

ボーナストラックのFillmore Westの音源はKeith Jarrett加入前ですが、こちらは音質的にいまひとつですが、もちろん演奏内容は素晴らしいの一語です。

●Musicians
Miles Davis / trumpet
Steve Grossman / tenor,soprano sax
Chick Corea / electric piano
Keith Jarrett / organ,tambourine
Dave Holland / bass
Jack DeJohnette / drums
Airto Moreira / percussions

●Numbers
[CD 1] Fillmore East,June 17,1970
1.  Introduction
2.  Directions
3.  The Mask
4.  It's About That Time
5.  Bitches Brew
6.  The Theme
7.  Paraphernalia / Fillmore West,Aplil 11,1970
8.  Footprints / Fillmore West,Aplil 11,1970

[CD 2] Fillmore East,June 18,1970
1.  Directions
2.  The Mask
3.  It's About That Time
4.  Bitches Brew
5.  The Theme
6.  Spanish Key (Encore)
7.  The Theme (Encore)

[CD 3] Fillmore East,June 19,1970
1.  Directions
2.  The Mask
3.  It's About That Time
4.  I Fall in Love Too Easily
5.  Sanctuary
6.  Bitches Brew
7.  The Theme
8.  Miles Runs the Voodoo Down / Fillmore West,Aplil 11,1970

[CD 4] Fillmore East,June 20,1970
1.  Directions
2.  The Mask
3.  It's About That Time
4.  I Fall in Love Too Easily
5.  Sanctuary
6.  Bitches Brew
7.  Willie Nelson
8.  The Theme

2014年3月28日 (金)

アバクロが参加。Franco Ambrosetti「Light Breeze」

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Musician●Franco Ambrosetti(flugelhorn)
Title●Light Breeze(1998年)
■ディスクユニオンで購入


スイス出身のフリューゲルホルンの名手Franco Ambrosetti(フランコ・アンブロゼッティ)の作品「Light Breeze」です。1998年、Enjaからリリースされています。

参加メンバーをご紹介しましょう。
Franco Ambrosetti / flugelhorn
Miroslav Vitous / bass
John Abercrombie / guitar
Billy Drummond / drums
Antonio Farao / piano

正直に言いましてMiroslav VitousとJohn Abercrombie目当てに買ったようなもので、恥ずかしながらこのアルバムを手にしてFranco Ambrosettiの存在を初めて知った次第です。記憶は定かではありませんが、VitousとAbercrombieってこれが初共演ではないでしょうか(違っていたらごめんなさい)。

さて、傾聴。典型的なコンテンポラリー系ジャズという趣ですが、何と言ってもフリューゲルホルンが生み出すハートウォーミングな雰囲気とAbercrombieの例のウネウネギターが絶妙にマッチしています。Abercrombieとフリューゲルホルンの組み合わせというとKenny Wheelerとの共演作を思い起こしますが、それに匹敵する出来映えです。Vitous君も頑張っていますね。

●Musicians
Franco Ambrosetti / flugelhorn
Miroslav Vitous / bass
John Abercrombie / guitar
Billy Drummond / drums
Antonio Farao / piano

●Numbers
1.      Versace            
2.      Silli's Nest (Interlude 1)            
3.      Deborah            
4.      Culture And Sensitivity (Interlude 2)            
5.      Contempo Latinsky            
6.      Elegia (Interlude 3)            
7.      My Foolish Heart   
8.      Virtuosismo (Interlude 4)            
9.      One for the Kids            
10.    Percussion Dreams (Interlude 5)            
11.    Giant Steps            
12.    Silli In The Sky

2013年9月27日 (金)

Adam Rogersが参加。Alex Sipiagin「Returning」

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Musician●Alex Sipiagin(trumpet,fluegelhorn)
Title●Returnig(2005年)
■Amnazonより購入


「Criss Cross」関連音源で捜し当てた1枚です。と同時に完全なるメンツ買い音源でもあります。トランペット奏者Alex Sipiagin(アレックス・シビアジン)のリーダー作なのですが、おそらく彼自身がこのメンツの中では最も無名な存在ではないでしょうか。とは言いつつ、Criss Crossから数枚リーダー作を出しています。参加メンバーはSeamus Blake(tenor sax)、Adam Rogers(guitar)、Scott Colley(bass)、Antonio Sanchez(drums)という現代ジャズの先端を行くミュージシャンの名前がずらり。Antonio SanchezはPat Metheny Groupeのドラマーということらしいのですが、すみません、未確認です。

Alex Sipiagin関連では「Mirrors」のほうが有名なのではないかと思いますが、こちらも結構な力作に仕上がっています。典型的なNYC裏街道ジャズという趣なのですが、玄人好みというか楽曲、演奏とも、渋い、渋すぎる。実はあまりの渋さ加減に1度聴いただけで、長らく放置していて、最近になってまた聴き直しているところです。ギタリスト目線だとAdam Rogersにどうしても目が向いてしまうのですが、相変わらず端正なギターソロを聴かせてくれています。やっぱりCriss CrossにAdam Rogersは書かせないな~と再認識。よく動くScott Colleyのベースも素晴らしい。となると、肝心のAlex Sipiaginの存在感はどうしても希薄になってしまうのですよね。

ところでライナーをよく読んでいたら、「Specian Thanks」の欄に「my wife Monday Michiru」の名前が…。えええっ!あの秋吉敏子とチャーリー・マリアーノとの間に生まれた「マンディ満ちるさん」ではないですか!若い頃は女優やモデルもこなしていて、確か1作だけ映画で主演を務めた美形さんです。2人の間には「Nikita」という息子さんがいるようです。

●Musicians
Alex Sipiagin(trumpet,flugelhorn)
Seamus Blake / tenor sax
Adam Rogers / guitar
Scott Colley / bass
Antonio Sanchez / drums

●Numbers
1.  Returning
2.  Extra Change
3.  Miniature
4.  Pictures
5.  Snova(Choba)
6.  Son Of Thirteen
7.  Turn Out The Stars

2013年2月17日 (日)

正統派ジャズロックKenny Wheeler Quintet「1976」

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Musician●Kenny Wheeler(Flugelhorn,trumpet)
Title●1976(1976年)
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カナダ・トロント出身でイギリスを拠点に活躍するフリューゲルホルンの名手Kenny Wheeler(ケニー・ホイーラー)がECM以外でレコーディングした「1976」です。文字通り1976年リリース。参加メンバーはArt Ellefson(sax)、Gary Whilliamson(piano)、Dave Young(bass)、Marty Morell(drums)。

ECMでの印象は牧歌的というか清涼感を売りにしていたKenny Wheelerですが、この作品では実に攻撃的なサウンドを聴かせてくれています。中身はというと典型的な70年代型ジャズロック。ややエフェクトがかかり籠もり気味の独特なフリューゲルホルンが縦横無尽に飛び交います。ちょうどチャールズ・ブロンソンが出演した「Death Wishシリーズ」のBGMに近い感じといったらニュアンスが伝わりやすいかもしれせん(余談ですが、「Death Wishシリーズ」ではハービー・ハンコック、ジミー・ペイジ、テリー・プルメリなどが音楽を担当していました)。Gary Whilliamsonが奏でるエレピも実にナイスです。リズム隊もなかなか格好いいです。よく耳を傾けてみると、#1「Hi-Yo」や#2「Slofa」などのフレーズは、同時期にリリースされたECMでの最高傑作「Gnu High」(1975年)とだぶっているんですよね。「Gnu High」はキース・ジャレットの存在もかなり大きいのですが、レーベルが違うとこうも変わってしまうのですね。この盤はなぜか希少のようで今となっては入手困難です。見つけたら即、入手をお勧めします。

●Musicians
Kenny Wheeler / flugelhorn,trumpet
Art Ellefson / sax
Gary Whilliamson / electric piano
Dave Young  / bass
Marty Morell / drums

●Numbers
1.  Hi-Yo
2.  Slofa
3.  Quiso
4.  Blues News
5.  Kitts
6.  H.S.

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