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メタル

2016年9月 3日 (土)

Anneke Van Giersbergen / Everthing Is Changing(2011年)

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Musician●Anneke Van Giersbergen(vocal)
Title●Everthing Is Changing(2011年)
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オランダのフィメール系ゴシックメタルバンド「The Gathering」に在籍していた歌姫、Anneke Van Giersbergenのソロ2作目「Everthing Is Changing」です。2011年リリース。

「The Gathering」在籍時、当初は荒削りながらも歌唱力と表現力が群を抜いて素晴らしかったAnneke嬢。バンドが後期にさしかかるとサウンド的にはアコースティックになり、けだるく退廃的なイメージへと変貌を遂げます。自ずとAnneke嬢の歌唱法もそれに合わせる形で変わっていきましたが、個人的には正直言って何だか物足りなさのようなものを感じていたのも確かです。

ところがソロになってからはどうでしょう。再び伸びやかに歌う彼女が帰ってきました。若い頃のような尖った要素こそなくなりましたが、可憐な歌声は健在です。全体としてはエレクトロポップスのような楽曲が多く、個人的にはちょっと辛いところですが、何曲かはThe Gathering時代を彷彿とさせる曲もあり、それなりに楽しめます。

●Musicians
Anneke Van Giersbergen / vocal
Daniel Cardoso / keyboards,guitar,bass
Rob Snijders / drums
Dannis Leeflang / drums
Ruud Jolie / guitar
Ferry Duijsens / guitar
Joost Van Haaren / bass
Rene Merkelbach / keyboards
Camilla Van Der Kooij / violin

●Numbers
1.  Feel Alive
2.  You Want To Be Free
3.  Everything Is Changing
4,  Take Me Home
5.  I Wake Up
6.  Circles
7.  My Boy
8.  Stay
9.  Hope, Pray, Dance, Play
10. Slow Me Down
11. Too Late
12. 1000 Miles Away From You

2016年7月 9日 (土)

Meshuggah / Contradictions Collapse-Reloaded(1991年)

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Musician●Meshuggah
Title●Contradictions Collapse-Reloaded(1991年)
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スウェーデン出身の変態系プログメタルバンドMeshuggahの記念すべき1st「Contradictions Collapse」です。かなり昔に入手していたのですが、ボートラが追加されたリマスター盤が出ているということで買い直し。だから「Reloaded」ということなのですね。あんたら「マトリックス」かいっ!ボートラといっても内容は幻のミニアルバム「None」のことなので、全国8万人のMeshuggahファンにとっては先刻ご承知のことだと思われます。メタル界ではお馴染みのNuclear Blastよりリリース。

Meshuggahがそれらしく仕上がっていくのは2nd「Destroy Erase Improve」(1995年)以降だと思うのですが、ここで聴かれるのは一言でいうと「ガチャガチャしたテクニカル系スラッシュメタル」。変拍子の多用や目まぐるしく変化する複雑な楽曲構成は、1stの時点ですでに持ち芸として確立しています。バンドのフロントマンFredrik Thodendal(フレドリック・トーデンダル)の変態ギターもすでに完成の域に達しています。#5「Qualms of Reality」や#6「We'll Never See the Day」、#8「Choirs of Devastation」でのプレイは一聴の価値ありです。

ところで肝心のリマスター効果ですが、元々オリジナル盤の音質があまり良好とはいえなかったこともあり、劇的に改善されたとは言い難いです。相変わらず耳にツンツンと響きます。「それがいいんじゃない」というご指摘を受けそうですが、初老の耳にはちとキツい感じです。これから本格化する真夏、あえて納涼気分で(?)聴いてみるのも一興かと。

●Musicians
Jens Kidman / vocal,guitar
Fredrik Thordendal / guitar
Martin Hagstrom / guitar
Thomas Haake / drums
Peter Nordin / bass

●Numbers
1.  Paralyzing Ignorance
2.  Erroneous Manipulation
3.  Abnegating Cecity
4.  Internal Evidence
5.  Qualms of Reality
6.  We'll Never See the Day
7.  Greed
8.  Choirs of Devastation
9.  Cadaverous Mastication

[Bonus Track]
10. Humiliative - Originally released on the None EP
11. Sickening - Originally released on the None EP
12. Ritual - Originally released on the None EP
13. Gods Of Rapture - Originally released on the None EP

2016年6月26日 (日)

Electrocution250 / Electric Cartoon Music From Hell(2001年)

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Musician●Electrocution 250
Title●Electric Cartoon Music From Hell(2001年)
■Liquid Note Recordより購入


シュラプネル系超絶ギタリストTodd Duaneと知る人ぞ知るスウェーデン出身の超絶鍵盤奏者Lalle Larsson、この人は勉強不足で知らないドラム奏者Peter Wildoerのトリオ構成による作品です。いまはどうやら店じまいしてしまったLiquid Note Recordからリリース。この手の音楽愛好家の間では人気レーベルだったのに残念です。プロデューサーはこれまた知る人ぞ知るMatt Williams。2001年の作品です。

リーダー格のTodd Duaneはやはりシュラプネルから3枚ほどソロアルバムを出していますが、あの変態超絶ギタリストBumblefoot(Ron Thal)にも通じる変幻自在の超絶プレイが身上です。どこから飛んでくるかまったく予測不能な変態フレーズというのがこの手のギタリストに共通する特徴ですね。

対抗するLalle Larssonですが最近はクラシカルな感じになってきていますが、この頃はかなりぶっ飛んでいます。こちらも変幻自在。Todd Duaneをサポートするどころか、一緒になって悪ふざけをしている感もします。オランダのギターモンスターRichard Hallebeekとの共演でも知られています。

楽曲がどうのとか展開はどうのと真面目に分析することがまるで無意味と思えるほど破天荒ぶり。まさにやりたい放題のこの作品は、まさに「3人の玩具箱」です。それでいて破綻寸前にまでいきながら、最期はしっかりとまとまってしまうという摩訶不思議な作品です。クレジットをよく読んだら不思議ちゃん系ギタリストPhye Yaan-Zekも一枚絡んでいるようです。

●Musicians
Todd Duane / guitar,bass
Lalle Larsson / keyboards
Peter Wildoer / drums

●Numbers
1.  Fletcher the Mouse
2.  Funky Lizard
3.  Gee-Wiz - Guitar Solo
4.  Brainscraper
5.  Dr Fluffels
6.  Exploding Head - Drum Solo
7.  Ridiculosous
8.  Nincompoop Scuttle
9.  Looney Tune - Piano Solo
10. Mr.Scruffen Mcfluff

2016年6月11日 (土)

Nile / At The Gate Of Sethu(2012年)

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Musician●Nile
Title●At The Gate Of Sethu(2012年)
■Amazonより購入


米国サウスカロライナ州出身の変態系デスメタルバンド「NILE」(ナイル)の最新作を入手しました。確か数ヶ月前に発注したのですが、私が頼んだボートラ付き音源はどういう理由なのかなかなか入荷しなかったようで、先日忘れた頃にやっと到着。途中「入荷が遅れてすみません」メールは確かに届いていたように思いましたが。

さて、このバンド、アラビア風の旋律を軸にブルータルなメタルサウンドをお届けするという特異な立ち位置が持ち味なのですが、7作目にあたるこの音源ではかなりの方向転換をしたように感じられます。もちろん十八番のアラビア風旋律はふんだんに盛り込まれてはいるのですが、何となく消化不良というか楽曲としてこなれていないように思います。何となくやっつけ感というか、これまで彼らが築いてきた荘厳な変態世界と比較すると、深みのようなものがあまり感じられません。ところどころで「あれま、普通のデスメタルバンドになってしまった」と感じられるだけに、いささか残念な作品になってしまっています。

●Numbers
Karl Sanders / vocals,bass.keybords
Dallas Toler-Wade / guitar,vocal,bass
George Kollias / drums

●Numbers
1.  Enduring The Eternal Molestation Of Flame
2.  The Fiends Who Come To Steal The Magick Of The Deceased
3.  The Inevitable Degradation Of Flesh
4.  When My Wrath Is Done
5.  Slaves Of Xul
6.  The Gods Who Light Up The Sky At The Gate Of Sethu
7.  Natural Liberation Of Fear Through The Ritual Deception Of Death
8.  Ethno-Musicological Cannibalisms
9.  Tribunal Of The Dead
10. Supreme Humanism Of Megalomania
11. The Chaining Of The Iniquitous
12. Enduring The Eternal Molestation Of Flame (bonus track)
13. The Inevitable Degradation Of Flesh (bonus track)

2016年5月 4日 (水)

Behemoth / The Satanist(2014年)

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Musician●Behemoth
Title●The Satanist(2014年)
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ポーランド出身のブラックメタルバンド「Behemoth」の新譜が出ていたので慌てて購入。実は、ふだんブラックもデスもメタル系はあまり聴きませんし、実はこの分野はあまり知らないのですが、このバンドとフランスの「Deathspell Omega」だけは例外的に長期追尾物件の中に入れております。2014年リリース。

というわけでメンバーをご紹介。
Nergal
Inferno
Orion

のトリオでこなしています。Orionって新しいメンバーかしら。フロントマンであるNergalが白血病に罹ってしまい、無事完治後、このアルバムが復帰第1作になるそうです。

Behemothの近作はブラックメタル的な要素がほとんど陰を潜め、テクニカルなデスメタルバンドへと変貌していましたが、5年ぶりの最新作では一転して本来のブラックメタルへと回帰しています。正直、ブラックメタルもデスメタルも傍目から見ればどっちもどっち、大して変わりはないと思われます。実は私の中にも両者を明確に分ける基準を持ち合わせていません。甚だいい加減な定義ですが、まずギターリフが違います。ブラックのギターリフはギターを楽曲のリズムとはあまり連動することなく、ただひたすらかき鳴らすというイメージです。ブラックもデスもいわゆる“デス声”が売り物ですが、比較的聴く人間を意識して、楽曲の中での重要要素としてデス声を発するのがデスで、曲の流れとはあまり関係なく叫び続けるのがブラック、という分け方でしょうか。そして、なぜかブラックメタルは音質が悪いです。

ただ最も決定的な違いはというと、デスは宗教(この場合、キリスト教)に対する意識はほとんど希薄なのに対して、ブラックは明確に反キリスト教、反教会を打ち出しています。そのためブラックメタルのバンドは高じて反社会的な行動をとったり、刑事事件を起こすケースも多く、いわばどちらかと言えば“子どもに聴かせたくないメタル”であることだけは確実です。

さて、この作品を転機にBehemothが反社会的な存在になったかどうかは定かではありませんが、デス志向を強めていった途上で培ったテクニカルな一面を、今度はブラックに持ち込むことによって、いままでなかったブラックメタルサウンドを作り出すこと成功しました。ブラックは苦手…という人がこの作品を好きになるかどうかは分かりませんが、少なくともメタルに興味がある人なら、頭から拒否反応を示すことはないのではないでしょうか。

ブラックに回帰したとはいえ、相変わらずの鋭い攻撃性や獰猛なサウンドはしっかり保持しつつ、破壊的なブラストビートは健在です。これは大変な作品に出会ってしましました。もちろん毀誉褒貶、賛否両論分かれる作品です。何か変化を起こそうとするときは必ず軋轢は生じるものです。

●Musicians
Nergal
Inferno
Orion

●Numbers
1.  Blow Your Trumpets Gabriel
2.  Furor Divinus
3.  Messe Noire
4.  Ora Pro Nobis Lucifer
5.  Amen
6.  The Satanist
7.  Ben Sahar
8.  In The Absence Ov Light
9.  O Father O Satan O Sun!

2016年4月29日 (金)

Spark 7 / Spark 7(2014年)

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Musician●Spark 7
Title●Spark 7(2014年)
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プログメタルユニット「Cube-Ray」で活躍する7弦、8弦ギタリスト「ISAO」が中心のプロジェクトユニット「Spark 7」の1stです。2014年リリース。

ISAO / guitar
大高清美 / organ
Philip Bynoe / bass
Thomas Lang / drums

guest
Tony MacAlpine / guitar on #1
e-ZUKA / guitar on #6

ISAO氏(1977年生まれ。大阪出身)はまったくの初聴きです。吉祥寺「シルバーエレファント」のライブ情報を調べていて、そう言えば手数王・菅沼孝三氏と共演していた多弦ギタリストがいたことを思い出してこの音源に行き着いた次第。オールインスト、変拍子多用のプログレッシブメタルという触れ込みならやはり一度は聴かないといけませんね。Tony MacAlpineがスポット参加ということならば、自ずと内容も想像できるわけです。大高清美(カシオペア)やDTのオーディションにも参加していたThomas Langというゲスト陣もなかなか強力です。

というわけで拝聴。聴く前は何となくMeshuggah的なサウンドを想像していたのですが、割とストレートなプログメタルサウンドです。と言っても変拍子の多用、8弦から畳みかけるような繰り出される強烈なリフ、強力極まりないリズム隊と聴かせどころは満載です。Thomas Langが叩き出すブラストビートはかなりの破壊力ですね。ISAO氏のギタープレイは変態っぽい感じも多少は見せるものの、やはりTony MacAlpineからの影響が強く感じられます。もちろんテクニック的には完璧です。

ところで、よく「世界で勝負できるミュージシャンがやっと登場!」的なレビューを見かけますが、テクニック面だけを言えば、世界レベルの日本人ミュージシャンなどたくさんいるはずです。問題はプログメタルというジャンルを育て上げる市場を確保できるのか、そしてプロモーション体制がどれだけ整っているかだと思います。そんなわけで、「世界で勝負できる」的な島国根性丸だしな表現はいい加減にやめにしませんか?少なくともISAO氏はプレイ的にも楽曲的にも世界レベルに達しています。

●Musicins
ISAO / guitar
大高清美 / organ
Philip Bynoe / bass
Thomas Lang / drums

guest
Tony MacAlpine / guitar on #1
e-ZUKA / guitar on #6

●Numbers
1.  Tri-Star
2.  Cricket Chorus
3.  Gain the Day
4.  Cold Feet
5.  Pudding Busters
6.  Acon Spin
7.  Zombies in a Dream
8.  The Dancing Witch

2015年12月27日 (日)

SCORPIONS / TAKEN BY FORCE(50th Band Anniversary Edition)(2015年)

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Musician●Scorpions
Title●Taken By Force(50th Band Anniversary Edition)(2015年)
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Scorpionsのバンド結成50周年記念してリリースされたリマスターシリーズ。1977年発売の「Taken By Force」はUlrich Jon Roth在籍時代のラスト盤になります。一般的には、Ulrich Jon Roth脱退の理由はバンドがメジャー志向になることでの音楽的方向性に相違云々と言われていますが、実際はモニカ・ダンネマンの意向も大きかったのではないかと推測しています。モニカ・ダンネマンといえば、言うまでもなくジミ・ヘンドリックスの最期を看取ったドイツ人女流画家で、実際はUlrich Jon Rothに接近したのは彼女のほうからという説があります。これは個人的な妄想ですが、「貴方にジミヘンの姿がかぶるの~」とか何とか言われてすっかり籠絡されたのではと。となると、まだ20歳そこそこで田舎の純朴な青年(?)だったUlrich Jon Roth。舞い上がって「ワシはジミヘンの後継者になるんじゃ!」と決心してしまうことは無理からぬことですし、責めたりできません。バンドがアメリカを市場として大きく転換を図る状況で、彼がそこにとどまる理由はないわけです。Ulrich Jon Rothがモニカと出会ったのが1976年。バンド脱退が78年ですから、時系列的にも合点がいきます。

そんなわけで「Taken By Force」です。このアルバムは何回かリマスター化されているので、特別な新鮮感はないのですが、最大の売りは6曲のボーナストラックでしょうね。ちなみに#8「Born to Touch Your Feelings」は以前のリマスター盤にも収録された日本人女性入りヴァージョンです。

#9  Suspender Love
「Tokyo Tapes」で披露されたアルバム未収録曲。ライブと違ってこちらは試作品臭が漂います。あまり乗り気でなかったのかも。

#10 Busy Guys
こちらはデモ曲という感じ。歌詞も出来ていないのでKlaus Meineは適当にメロディーを歌っています。録音状態も今一つ。

#11 Believe in Love
これもデモ曲。完全に気が抜けた感じでKlaus Meineもまったく気合いが入っていません。

#12 Midnight Blues Jam
これもデモ曲ですね。後半に聴かれるUlrich Jon Rothのソロはなかなかいいのですが…

#13 Blue Dream
ボーカル抜きのインストナンバー。曲中盤からなぜか「Little Wing」的な展開になります。

#14 Born to Touch Your Feelings
元曲「Born to Touch Your Feelings」のデモ音源。もちろん気合いが入っていません。

というわけでボーナストラックに関しては、特筆するべき曲もなくあまり期待するとがっかりしてしまうのですが、既出音源のリマスター効果は抜群ですし、このアルバムを持っていない人は買っても損はしないと思われます。

●Musicians
Klaus Meine / vocal
Ulrich Jon Roth / guitar,vocal
Rudolf Schenker / rhythm guitar,vocal
Francis Buchholz / bass
Herman Rarebell / drums

●Numbers
1.  Steamrock Fever
2.  We'll Burn the Sky
3.  I've Got to Be Free
4.  The Riot of Your Time
5.  The Sails of Charon
6.  Your Light
7.  He's a Woman - She's a Man
8.  Born to Touch Your Feelings
9.  Suspender Love
10. Busy Guys
11. Believe in Love
12. Midnight Blues Jam
13. Blue Dream
14. Born to Touch Your Feelings

2015年11月29日 (日)

SCORPIONS / TOKYO TAPES(50th Band Anniversary Edition)(2015年)

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Musician●Scorpions
Title●Tokyo Tapes(50th Band Anniversary Edition)(2015年)
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この11月は新譜ラッシュであるとともに、旧盤リマスター盤攻勢も容赦なく襲ってきます。何とかやりくりしながら、乗り越えて行きたいと思っています。そんななか届いたのが、今秋いちばん楽しみにしていた音源です。

今年2015年はドイツが誇るHMバンド「Scorpions」バンド結成50周年ということで廃盤扱いになっていたアルバムが続々とリマスター化されています。結成50年以上の現役ロックバンドというと、あとはRolling Stones(1962年結成)とThe Who(1964年結成)くらいしか思い浮かびませんね。まさに世界文化遺産的な存在なのです。それでもって、早くも結論から言ってしまうと、Ulrich Jon Roth脱退以降の「蠍団」にはまったく興味がない当欄にとっては、この「Tokyo Tapes」とUlrich Jon Roth在籍時の最後のスタジオ盤「Taken By Force」(1977年)以外は買わないですむので、金銭的には助かってはいますが。

Klaus Meine / vocal
Ulrich Jon Roth / guitar,vocal
Rudolf Schenker / rhythm guitar,vocal
Francis Buchholz / bass
Herman Rarebell / drums

ドイツのローカルバンドに過ぎなかった「蠍団」が一躍その名を知られるようになったのはアルバム「Virgin Killer」(1976年)あたりからだと思いますが、特に日本での人気が高かったようです。確かに当時の記憶を辿ると自分の周辺ではPurpleかZeppか、はたまた蠍団かとかなり人気を集めていましたし、実際に1978年4月の中野サンプラザに足を運んだ友人も。ギター小僧にとってはUlrich Jon Rothの神がかり的なプレイも憧れの的だったわけです。

というわけで「Tokyo Tapes」です。1978年4月24日、27日の中野サンプラザの音源が収録されています。[Disc 2]に未発表音源を収録。ライナーによればすでに脱退が決定していたUlrich Jon Rothは自身のバンド「Electric Sun」の準備を理由に来日を拒否したらしいのですが、時間をかけて何とか口説き落としたとか。そんなわけでUlrich Jon Rothは香港で休暇をとった後、来日します。あー、だから香港の風景をバックにした写真がジャケットに掲載されていたんですね。長年の謎がいまになって氷解。

[Disc 2]の「Robot Man」までが既出音源で、それ以降は未体験ゾーンに入ります。まぁ、正規盤に収録されなかった理由も実際に聴いてみるとわかります。どれもプレイ自体が結構ラフなので、これは厳しいかなというレベルです。「Hell Cat」なんかは途中から原曲から逸脱してUlrich Jon Rothのジミヘン風インプロの嵐になっていますし、「Kimi Ga Yo」(君が代)もこれだけデフォルメされてしまうと、右翼筋からの抗議を恐れるレコード会社としてはカットしてしまうかも。日本の唄は「荒城の月」もありますしね。4月24日収録の「Polar Nights」「He's a Woman,She's a Man」「Top of the Bill」は4月27日との比較になりますが、出来としては27日収録分に軍配が上がります。完成度という意味で。ただしラフな感じの「Polar Nights」も新鮮に聴こえますね。もっともUlrich Jon Roth自身は24日のほうが出来が良かったと発言しているようですが。「He's a Woman,She's a Man」ではRudolf Schenkerがミストーンの連続ですし、「Top of the Bill」は甲乙つけがたい出来ですが、これは好みの問題だと思います。とまれ熱心なファンならば即買いですね。

一方、既出音源のほうはリマスター効果抜群で、音質がクリアになって実に聴きやすくなっています。2001年リマスター盤と聴き比べても、雲泥の差です。既出盤をもっている人でも買って損はしないと思います。

[Disc 1]
1.   All Night Long
2.   Pictured Life
3.   Backstage Queen
4.   Polar Nights
5.   In Trance
6.   We'll Burn the Sky
7.   Suspender Love
8.   In Search of the Peace of Mind
9.   Fly to the Rainbow
10.  He's a Woman,She's a Man
11.  Speedy's Coming
12.  Top of the Bill
13.  Hound Dog
14.  Long Tall Sally
15.  Steamrock Fever
16.  Dark Lady
17.  Kojo No Tsuki

[Disc 2]
1.   Robot Man
2.   Hellcat ※1
3.   Catch Your Train ※1
4.   Kimi Ga Yo ※2
5.   Polar Nights ※2
6.   He's a Woman,She's a Man ※2
7.   Top of the Bill ※2
8.   Robot Man ※1

※1  Aplil 27,1978
※2  Aplil 24,1978

2015年4月18日 (土)

EXTOL / EXTOL(2013年)

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Musician●Extol
Title●Extol(2013年)
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ノルウェーのプログメタルバンド「Extol」の5作目、その名も「Extol」です。2013年リリース。何と前作「The Blueprint Dives」から8年ぶりの新作になるとか。以前は5人組でしたが、いろいろ事情があったようでトリオ構成になってしまいました。ベースはOle Borudがギターと兼任することでカヴァーしています。

でもって聴いてみるとこれが実に素晴らしい出来映え。もとより楽曲面、テクニカルな面で高い評価を受けているバンドなんですが、長期休養中を経てさらにパワーアップした感があります。トリオになったことによる不利など微塵も感じさせません。元はこの3人が中核メンバーだったこともあって、スタジオワークには影響していないのでしょうね。

相変わらずの変拍子の多用、複雑すぎる楽曲、デスとクリーンヴォイスとの巧みすぎる使い分け、そして爽やかとも思える疾走感。彼らの魅力は健在です。「Opeth」が脱メタル化を図り完全にプログレ路線へと転換したのと対照的に、メタル成分をしっかり残しつつ、テクニカルかつプログレ的要素を同時に成立させるワザは完璧といってもいいでしょう。特に#2などは「80年代YES」を思い起こしてしまいました。これはヘビロテ再生決定ですね。

●Musicians
Peter Espevoll / vocal
David Husvik / drums,vocals
Ole Borud / guitar,bass,voice,mellotoron

●Numbers
1.  Betrayal
2.  Open The Gates
3.  Wastelands
4.  A Gift Beyond Human Reach
5.  Faltering Moves
6.  Behold The Sun
7.  Dawn Of Redemption
8.  Ministers
9.  Extol
10. Unveiling The Obscure

2014年7月 5日 (土)

英国のテクニカル系ギタリストAndy Jamesの2nd「In The Wake Of Chaos」

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Musician●Andy James(guitar)
Title●In The Wake Of Chaos(2007年)
■Lion Recordsより購入


英国出身のメタル寄りテクニカル系ギタリストAndy Jamesの2ndリーダー作「In The Wake Of Chaos」です。Andy Jamesはまだまだ知る人ぞ知ると感じの認知度ではないかと思われますが、「Secred Mother Tongue」というエクストリーム系メタルバンドでも活躍していますね。「Grooveyard Records」というアメリカのレーベルから2007年にリリースされています。1st「Machine」と同様にすべての楽器を自分でこなすという若手ミュージシャンならではの家内制手工業的な作品です。

「Machine」もそうでしたが、発売当時はネット世界において好事家の間で話題になっていたのですが、前作よりも長足の進歩が感じられます。驚きのギタープレイはともかく、まず作品としてきっちり仕上がっていること、そして楽曲がしっかりと完成しているので安心して聴くことができます。この人、外見はかなり凶暴なのですが基本に極めて忠実で折り目正しいプレイが身上です。

いまや絶滅危惧種的な(?)扱いを受けているシュレッド系のギタリストなのですが、一時期あまた出現したネオクラシカル系とは一線も二線も画した個性を感じさせます。

●Musician
Andy James / all instruments

●Numbers
1.  In the Wake of Chaos   
2.  Broken Ballerina
3.  Shine On Through
4.  Devils Day
5.  Tapt
6.  Revelation
7.  Lost Without You
8.  Octavia
9.  Chaos Theory
10. Against the Gods
11. Gates of Heaven

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