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ジャズロック

2017年2月22日 (水)

【追悼】Larry Coryell亡くなる

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昨日2月21日(火)の早朝、Facebookを徘徊していたところ、Gary HusbandのポストでLarry Coryellが亡くなったことを知りました。享年73歳。

私にとってマハヴィシュヌやWeather Reportではなく、Coryellがジャズロックの原体験でした。それだけにショックは大きいです。

Coryellの音楽的キャリアといえば70年代中盤のEleventh House時代が一つの頂点だと思いますが、個人的にはそれよりも少し前の音源が好きだったりします。80年代以降の作品は自分の趣向とはちょっと違うなと感じてしまい、実はほとんど聴いていないのですが、いにしえの発掘音源が発売されると、やはりチェックしたりと常に気になるギタリストでした。

死因は公表されていないようですが、前日、前々日とライブをこなしており、夏にはEleventh Houseのライブツアーも予定されていたとのこと。ホテルで就寝中に亡くなったということですから本当に突然の死だったようですね。昨年鬼籍に入ったAlphonse Mouzonと今ごろ天国でセッションを繰り広げていてくれたら嬉しいですね。

合掌

2016年9月11日 (日)

Brand X / Missing Period(1976年)

Index
Musician●Brand X
Title●Missing Period(1976年)
■Amazon Germanyより購入


英国出身のジャズロックバンド「Brand X」が1st「Unorthodox Behaviour」(1976年)の前にリリースした幻の音源が再発売されました。元々は日本限定で「London 76」というタイトルで出回っていた音源ですが、プレス数の少なさから異常なまでにレア化していました。今回の再発売はファンにとっては望外の喜びでしょう。中身はというとBBCライブ音源をまとめたものです。

再発売にあたって若干リマスター作業が施されたようで、オリジナル盤と比べても音圧・音質とも向上し聴きやすくなっています。とはいえ、元々はBBC音源なので飛躍的に良くなったというわけではありませんので、過剰な期待はしないほうがいいかも。とはいえ、長らく入手困難だった音源だけに、探していた人はこの機会にぜひ♪

オリジナル盤のレビュー記事はこちらです。

●Musicians
John Goodsall / guitar
Percy Jones / bass
Phil Collins / drums
Preston Heyman / percussion
Robin Lumley / keyboards

●Numbers
1.  Dead Pretty
2.  Kugleblitz
3.  Ancient Mysteries
4.  Why Don't You Lend Me Yours?
5.  Miserable  Virgin
6.  Tito's Leg

2016年6月18日 (土)

Gary Burton / Live at Newport '67(1967年)

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Musician●Gary Burton(vibes)
Title●Live at Newport '67(1967年)
■Amazonより購入


ヴィブラフォン奏者Gary Burtonの未発表ライブ音源と初期リーダー作「Something's Coming」とのカップリング盤です。どちらも初CD化ということで貴重なうえにお得感満載です。

■Live at Newport '67 #1-#7
Gary Burton / vibes
Larry Coryell / guitar
Steve Swallow / bass
Stu Martin / drums

■Something's Coming #8-#14(released on 1963)
Gary Burton / vibes
Jim Hall / guitar
Chuck Israels / bass
Larry Bunker / drums

「Live at Newport '67」のほうは1967年7月1日のNewport Jazz Festivalに参加したときの音源でどうやらラジオ放送音源がソースのようです。「Something's Coming」は1963年8月14日~16日、NYCでのスタジオ録音。どちらも魅力あるのですが、ここは「Live at Newport '67」を中心に語りたいと思います。

この時期のGary Burtonカルテットは当初ドラムにRoy Haynesを迎えていましたが、Bob Mosesにチェンジしてよりジャズロック色が濃厚に。その音楽的な変化は「Duster」(1967年)と「Lofty Fake Anagram」(1967年)とを聴き比べると明らかで、特にLarry Coryellの長足の進歩には目を見張らされます。このNewportライブが行われたのはちょうどそんな時期で、若きCoryellがバリバリと弾きまくっています。ドラムがMosesからStu Martinに代わっていますが、翌年68年2月のNYCカーネギーホールでのライブ音源(「Gary Burton Quartet In Concert」)では再度Mosesに戻っていることを考えると、Stu Martinはスポット的参加と推測されます。定番曲「One,Two,1-2-3-4」での尋常でない盛り上がりを楽しむだけでも、このアルバムを入手する価値があると思います。この時期のCoryellは「ちゃんと」ギターを弾いています。モノラル音源ながら録音状態、音質ともなかなか良好です。よくこんな貴重な音源がいままで“発掘”されなかったものだと思います。文句なしに◎印を進呈します。

カップリング相手「Something's Coming」はなんと言ってもJim Hallの参加がポイント。聴く前はてっきり渋めに弾いているのかと思いきや、結構饒舌なソロギターを連発しています。こちらも◎。

●Musicians
■Live at Newport '67 #1-#7
Gary Burton / vibes
Larry Coryell / guitar
Steve Swallow / bass
Stu Martin / drums

■Something's Coming #8-#14(released on 1963)
Gary Burton / vibes
Jim Hall / guitar
Chuck Israels / bass
Larry Bunker / drums

●Numbers
1.  General Mojo's Well Laid Plan
2.  Sing Me Softly Of The Blues
3.  Lines
4.  I Want You
5.  Blue Comedy
6.  June The 15th,1967
7.  One,Two,1-2-3-4
8.  On Green Dolphin Street
9.  Melanie
10. Careful
11. Six Improvisatory Sketches
12. Something's Coming
13. Little Girl Blue
14. Summertime

2016年5月22日 (日)

是巨人 / Arabesque(2004年)

Index
Musician●是巨人
Title●Arabesque(2004年)
■Amazonより購入


日本のオルタナティブシーンでカリスマ的人気を誇る鉄人ドラマー、吉田達也が率いる変態ジャズロックユニット「是巨人」(これきょじん)です。完全に初聴きなんですがAmazonのレコメン情報に乗っかって購入。私が入手したのは再発売盤で2005年の大阪ライブ音源4曲がボートラとして追加されています。

吉田達也 / drums
鬼怒無月 / guitar
ナスノミツル / bass

鬼怒無月(ボンデージ・フルーツ)とナスノミツル(アルタード・ステーツ)とのトリオ構成なのですが、鬼怒無月は名前をよく見かけるもののやはり初聴き。バンドコンセプトが「This Heat + Gentle Giant」で「This Heat=是」「Gentle Giant=巨人」となっているとか。バンド名からしてかなり濃厚な変態臭が漂っていますね。

肝心の音ですがこれも絵に描いたような変態ジャズロックで、ひたすらパワーで圧倒するという猪突猛進タイプ。やけくそ気味に疾走するスタイルに個人的にはRaoul Bjyokenheim率いる「Scorch Trio」に近しいものを感じました。つまりは予定調和を一切否定し、各々のインプロの激しい応酬が延々と続くわけですが、かと言って破綻したりせずきっちりと収まるあたりは、バンマスの吉田達也の力量によるものだと思います。

途中、アコースティカルな楽曲も挟んでいますが、やはりバンドの持ち味はガムシャラな疾走感ではないかと思います。かなり喧しいですしプレイ自体も個性的なので、聴く者を選ぶバンドですが、この手の音楽が好きな人は怖いもの見たさでぜひ♪

●Musicians
吉田達也 / drums
鬼怒無月 / guitar
ナスノミツル / bass

●Numbers
1.  Arabesque
2.  Betwixt
3.  Rambling
4.  Quicksilver
5.  Counterpoint
6.  Presage
7.  Doldrums
8.  Exodus
9.  Sluice
10. Freestone
11. Gibraltar
12. Tantrum
13. You Know What You Like [Bonus Track]
14. Careless Heart [Bonus Track]
15. Out Of Head [Bonus Track]
16. On Reflection [Bonus Track]

2016年1月31日 (日)

JOE FARRELL / JOE FARRELL QUARTET(1970年)

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Musician●Joe Farrell(soprano sax,tennor sax,flute,oboe)
Title●Joe Farrell Quartet(1970年)
■Amazonより購入


アメリカ出身のサックス奏者、Joe FarrellがCTIからリリースした初リーダー作です。と言ってもあまりピンとこないかも知れませんが、初期「Return To Forever」の諸作品やPat Martinoの「Strings!」などでのサイドメンとしての活躍のほうが目立っていたようで、自身のリーダー作はあまり知られていないようです。残念ながらご本人は1986年に48歳でこの世を去っています。

参加メンバーがスゴいですよ。
Joe Farrell / soprano sax,tennor sax,flute,oboe
Chick Corea / piano
Dave Holland / bass
Jack DeJohnette / drums
John McLaughlin / guitar

なんと電化マイルス楽団のメンバーがそっくりそのまま参加しています。本作は1970年7月1日、2日にレコーディングされていますので、Chick Coreaはまだ在籍中か脱退かという微妙な時期ですね。McLaughlinは渡米直後でしょうか。長らくCD化が待たれていましたが、2013年にCD化、復刻されています。当欄はアナログでは聴いていましたが、やはりCDでも持っていたいよね、という案配で購入。

さて拝聴です。サウンドとしてはまさに70年代ジャズロックの典型という感じで、まぁCTIでこの面子であれば間違いなくガチンコのジャズロックに仕上がるのは当然と言えば当然なのですが。Joe Farrellのプレイからは若干スピリッチュアルな感じを受けるのは、時代だからなのでしょう。

もう一人のお目当てであるMcLaughlinは2曲に参加。#1「Follow Your Heart」と#7「Motion」なんですが、特に#1などはマイルスの「ビッチェズ・ブリュー」の世界そのもの。全体としてはゆったりと流れる曲調なので、問題児McLaughlinもゆったりとしたソロを展開しています。#3「Circle In The Square」のようなドがつくフリージャズもあれば、60年代のチャールズ・ロイドを彷彿とさせる#4「Molten Glass」もあるなど、内容的にはバラエティに富んでいて飽きさせません。#6「Song Of The Wind」あたりもチャールズ・ロイドっぽいですね。Chick Coreaもたとえ客演作であっても我先に目立とうといういつもの悪癖を出すことなく、サイドメンに徹しているの点に好感をもてます(笑)。

でもってラスト#7「Motion」はアップテンポなフリージャズ。曲というよりもセッションっぽいです。McLaughlinもソロを弾くわけでもなく、何となくギターで遊んでみました的な感じ。表現はなんですが、これはちょっと蛇足のように思えます。

●Musicians
Joe Farrell / soprano sax,tennor sax,flute,oboe
Chick Corea / piano
Dave Holland / bass
Jack DeJohnette / drums
John McLaughlin / guitar on #1,#7

●Numbers
1.  Follow Your Heart
2.  Collage For Polly
3.  Circle In The Square
4.  Molten Glass
5.  After Ego
6.  Song Of The Wind
7.  Motion

2015年10月24日 (土)

BRAND X / LIVE FROM RONNIE SCOTT'S LONDON SEPTEMBER '76(1976年)

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Musician●Brand X
Title●Live From Ronnie Scott's London September '76(1976年)
■HMVより購入

ここに来て「Brand X」の発掘ライブ音源がちょいちょいリリースされのは一体どういう理由なのでしょうね。誰かが老後資金を蓄えようと私蔵音源を商品化しているのでしょうか。隠居状態のPhil Collinsはメンバーではありますが、権利関係はJohn GoodsalとPercy Jonesが握っていると思われるので、“犯人”は2人のうちどちらかだと思われます。私が最近入手したのは1977年11月28日、サンフランシスコライブと今回ご紹介する1976年9月、ロンドン「Ronnie Scott's Club」でのライブ音源です。

Robin Lumley / keyboards
John Goodsall / guitar
Percy Jones / bass
Phil Collins / drums

毎度お馴染みの70年代Brand Xの固定メンバーです。ちなみに77年の音源にはPhil Collinsは参加しておらずKenwood Dennardという人がドラムを担当しています。サンフランシスコライブが海賊盤に毛が生えたレベルで若干がっかりしていたところ、対してこちらの盤はなかなか上出来な内容で一安心。おそらくライン撮りなのでしょうね。音質もバランスもまずまずです。GoodsallとJonesファンなら“買い”でしょう。

余談ですがこのCDをiTunesでリッピングしたところ、ミュージシャン名、アルバム名、曲名とも全く無関係な情報が出てきてビックリ。音楽ジャンルを見ると「Disco」という表示。演奏時間もライナー情報と誤差の範囲を遙かに超えて食い違っています。「これは品違いだ!」と血圧が上がってHMVに対して怒りの返品依頼をしようとしました。まぁ、洒落で品違いの音源を聴いてやろうと思い直したところ、聴こえてくるのは間違いなく「Brand X」。仕方がないので手動で情報を修正しました。地下音源ならともかく、ふつうに市場で出回る商品でもこんなことがあるんですね。酷いよな~。

●Musicians
Robin Lumley / keyboards
John Goodsall / guitar
Percy Jones / bass
Phil Collins / drums

●Numbers
1.  Unorthodox Behaviour
2.  Malaga Virgen
3.  Improvisation(Aka Tito's Leg)

2015年10月10日 (土)

TETRAGON / NATURE(1971年)

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Musician●Tetragon
Title●Nature(1971年)
■Yahoo!オークションで入手


先日NHK-FMで放送された「プログレ三昧」。私は雑用に追われてほとんど聴けなかったのですが、いかにもこの番組が好みそうな物件をご紹介します。ご存じ「カケハシレコードさん」レコメンドで、ドイツの4人組ジャズロックバンド「Tetragon」による唯一の作品「Nature」です。1971年リリース。元は「Trikolon」というバンド名で活動していたそうです。

Hendrik Schaperというオルガン奏者がバンドキーマンのようで、オルガンを中心に据えた古式ゆかしいジャズロックという塩梅の楽曲が連なっています。いきなりJ.S.バッハの「フーガ」を取り入れたというか、そのままプレイしてしまうという#1「Fugue」には度肝を抜かれますが、全体的にはキース・エマーゾン率いる「ナイス」から華を抜いたような感じの楽曲が中心です。ギターもジャズ寄りというか、もろにブルースペンタトニックなので、いわゆるジャズロック感はあまり伝わってきません。

時に疾走感あふれる曲もあるにはあるのですが、これといった決定打がないというか、盛り上がりに欠けるあたりが「B級バンド」の域を出ない理由ではないでしょうか。端々からドイツ人らしい生真面目さは伝わってくるのですが、ロックとしての面白味という意味ではいま一つなんですよね。

ボーナストラックの#6「Doors In Between」は1972年2月12日、ドイツでのライブ音源ですが、こちらは結構盛り上がっていて。それなりに聴き応えがあります。未聴ですが「Stretch」という発掘アルバムが出回っているようです。

●Musicians
Hendrik Schaper / organ,clavinet,cembalet,piano,vocal
Jurgen Jaehner / guitar
Rolf Rettberg / bass
Joachim Luhrmann / drums

●Numbers
1.  Fugue (J.S.Bach)
2.  Jokus
3.  Irgendwas
4.  A Short Story
5.  Nature
Bonus Track
6.  Doors In Between

2015年6月27日 (土)

L'OEIL DU SOURD / UN ?(2009年)

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Musician●L'oeil Du Sourd
Title●Un?(2009年)
■カケハシレコードより購入


久しぶりにカケハシレコードさんのレコメンドにまる乗っかり物件です。フランスの8人組ジャズロックグループ「L'oeil Du Sourd」が2009年にリリースした唯一のアルバムです。バンド名は「聴覚障害者の目」という意味だそうです。メンバープロフィールはおそらく誰もわからないということで省略します。

カケハシレコードさんの「フランスより強力なプログレ/ジャズ・ロック・グループが登場!クリムゾンやカンタベリーのファンは要チェック!」という見出しに丸々乗っかって入手したのですが、確かにプログレ的な要素が強く感じられるものの、チェンバーロックやサイケデリック・ロック、アヴァンギャルド・ロック、フレンチロック特有のクサメな演劇的成分など、さまざまな音楽的要素が感じられます。クリムゾン的なものを過度に期待してしまうと、ちょっと違うかなと思います。

前半はプラスティックオノバンド時代の小野洋子さんを彷彿とさせるフリーキーな女性ボーカルとサックス、鍵盤、ヴァイオリンが中心になって進行。特に#11「ods」でのサックスは往年のイアン・マクドナルド的なものを感じさせます。一聴すると緻密なようでいて実は結構ラフなアレンジと演奏、半ばやけくそに疾走する妙なドライヴ感、麻薬的に反芻されるユニゾンとリフ、暴力的なリズムギター、そして凄まじい音量と熱量。確かにB級バンドの域は出ていないものの、聴き込んでいくたびに妙な説得力をもって迫ってきます。聴く者を厳選する音楽であることは間違いないのですが、怖いものみたさで聴いてみるのもいいかも。アルバム後半にさしかかると、意外にも枠に収まったジャズロックになっていきますが…。

どうやら自主制作盤のようで、本家フランスの密林でも扱っていない珍盤。入手可能なうちにどうぞ。



●Musicians
Mathilde Clavier / vocals,clarinet,flute
Charlotte Merand / electric violin, vocals
Herve Launay / sax,keyboards,vocals
Youenn Migaud / guitar,bass,vocals
Antoine Tharreau / keyboards,vocals
Cedric Lucas / drums,vocals
Anthony Guenec / percussions on #3
Alais Dart / percussions on #3

●Numbers
1.  Ods
2.  a C.
3.  Kudjat (tronc)
4.  Duex Trains Valent Mieux Qu' Un "Tu L'auras"
5.  We Are The Knights Who Say Ni!
6.  Here I Am J(h)
7.  Kudjat (cime)

2015年5月31日 (日)

WYSCAN / THIRD WISH(1995年)

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Musician●Wyscan
Title●Third Wish(1995年)
■Yahoo!オークションで入手


Jonathan Kreisberg(ジョナサン・クライズバーグ)の出身バンドである「Wyscan」(ウィスカン)の1stにして唯一のアルバム「Third Wish」をやっとのこさ入手しました。Wyscanはフロリダ州マイアミを拠点にするジャズロック&プログレバンドという触れ込みで、地元出身のミュージシャンで固めた5人組グループ。このアルバムも自主制作盤だったようですね。1995年リリース。

Dean Madonia / vocals
Jonathan Kreisberg / guitar
John Roggie / keyboards
Javier Carrion / bass
Vincent Verderame / drums

という面子なのですが、Kreisberg以外は当然のように存じ上げません。日本盤帯には「後期ゴングやアラン・ホールズワースを想起する云々」と書かれているのですが、どちらかと言えばアメリカン・ハードプログレというイメージに近いですね。フロリダという気候がそうさせるのだと思うのですが、欧州的な陰鬱さはこのアルバムからは微塵も感じられません。AOR的な曲や脳天気ともいえる快活な曲も何曲か混在していて、このバンドの方向性が明確な形で見えてきません。セルフプロデュースの限界というか、だからこその自主制作で、残念ながらB級バンドの域から脱せなかったりするわけですが…。

Kreisbergは今でこそオーソドックスなジャズギタリストになりましたが、ここではかなりロックタッチなプレイで、確かにHoldsworthyなフレーズを随所にぶち込んできます。ただこの時代は、少しでもHoldsworth的な要素が感じられると、無理くりに「Holdsworthy認定」されてしまうというギタリストにとってある意味“不幸な流れ”がありました。むしろ、Kreisbergの初リーダー作「Jonathan Kreisberg Trio」(1997年)のほうがよほどHoldsworthyだと思いますが、いかがでしょう。ちなみにベース奏者のJavier CarrionとドラムのVincent Verderameの2人が、初リーダー作に継続参加しています。



●Musicians
Dean Madonia / vocals
Jonathan Kreisberg / guitar
John Roggie / keyboards
Javier Carrion / bass
Vincent Verderame / drums

●Numbers
1.  Trance
2.  Guilty
3.  The Wanting
4.  Tears Alone
5.  The Fate of the Individual
6.  Paths

2015年5月17日 (日)

MAHAVISHNU ORCHESTRA / WHISKEY A-GO-GO(1972年)

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Musician●Mahavishnu Orchestra
Title●Whiskey A-Go-Go 27.03.72(1972年)
■Amazonより購入


John McLaughlin率いる「第1期Mahavishnu Orchestra」の発掘ライブ音源がリリースされました。1972年3月27日、ロサンゼルスにある有名クラブ「Whiskey A-Go-Go」での音源になります。どうやら地元ラジオ局が収録した放送音源のようです。

早速メンバーをご紹介。

John McLaughlin / guitar
Jan Hammer / keyboards
Jerry Goodman / violin
Rick Laird / bass
Billy Cobham / drums

いまさら説明不要のメンバーですね。どうやらアルバム「Birds Of Fire」(1972年)のリリース前ということもあってレパートリーは限られていて、それがセットリストにも表れています。もっとも抹香臭くなる前の演奏ということで当欄にとってはむしろ歓迎であります。

さて演奏内容についてはもう文句のつけようもありません。異常なまでのハイテンションで全力疾走するスタイルは、もう圧巻の一語。McLaughinは鬼神のごとく弾きに弾きまくっています。やはりMahavishnuは第1期に限りますね。ただ問題は音質の悪さです。地下音源に限りなく近いというか、いくら貴重音源といってもオフィシャル音源とし世に出す以上は、最低限の音質レベルというものがあるはずです。残念ながらこれはちょっと厳しい感じです。あくまでも熱心なファンのための資料音源です。

この音源、以前から地下音源として関西方面にある例の地下音源専門屋ではかなりの高額で売っていたようですね。地下音源そのものは未聴なので音質が向上しているかは不明ですが、少しは廉価で入手できるので、まぁ良しとしましょう。

●Musicians
John McLaughlin / guitar
Jan Hammer / keyboards
Jerry Goodman / violin
Rick Laird / bass
Billy Cobham / drums

●Numbers
1. Meeting Of The Spirits
2. Miles Beyond
3. The Dance Of Maya
4. A Lotus On Irish Streams
5. The Noonward Race

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