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2017年のおすすめ

ジャズギター

2016年8月 6日 (土)

Wolfgang Muthspiel,Mick Goodrick / Live At The Jazz Standard(2010年)

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Musician●Wolfgang Muthspiel,Mick Goodrick(guitar)
Title●Live At The Jazz Standard(2010年)
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オーストリア出身のコンテンポラリー系ギタリスト、Wolfgang MuthspielMick Goddrickによるギターデュオアルバムです。2008年1月30日、NYC「Jazz Standard」でのライブ音源になります。2010年にMuthspiel自身のレーベル「Material Records」よりリリースされています。

Muthspielの最近の動向についてはあまりチェックしていなかったのですが、若い頃の尖っていたイメージから一転して、渋めのギタリストへと変貌を遂げていてまず吃驚。Jim Hallを意識したかのような正統派コンテンポラリー系へと見事にシフトチェンジしています。かたやMick Goddrickといえば古くはGary BurtonのバンドでECMの諸作に名前を連ねた大ベテラン。バークリー音楽院ではPat Methenyらを育て上げた大師匠筋なのですが、いかんせん一般的知名度という点ではいまいちの人。かつては弟子であるMethenyのサポートギタリストとして参加していたので、名前だけは知っているけれど…という人がほとんどではないでしょうか。

ギターデュオということで、左サイドがMuthspiel、右サイドがGoddrickが担当。2人による静かな対話という感じなのですが、同じようなタイプのギタリストでありながら、発せられるフレーズはそれぞれに個性的で、聴いていても全く飽きがきません。ギター好きにとってはたまらない作品に仕上がっています。ライナーはGoodrickのかつての同僚、Steve Swallowが担当しています。

●Musicians
Wolfgang Muthspiel / guitar
Mick Goodrick / guitar

●Numbers
1.  Throughout    
2.  Introduction To All The Things
3.  All The Things You Are    
4.  Liebeslied    
5.  Minimal    
6.  Falling Grace    
7.  Zen    
8.  R.E.M.    
9.  Darn That Dream    
10. Stella By Starlight

2016年7月 3日 (日)

John Abercrombie / Within A Song(2012年)

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Musician●John Abercrombie(guitar)
Title●Within A Song(2012年)
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ECMきっての知性派ギタリスト、John Abercrombieの2012年作。参加ミュージシャンにJoe Lovanoの名前を見つけて思わずにんまり。プロデューサーはご存じマンフレード・アイヒャー氏です。

John Abercrombie / guitar
Joe Lovano / tenor sax
Drew Gress  / bass
Joey Baron / drums

もう説明不要のお馴染みの人たちばかりなので、いまさらという感じですね。AbercrombieとJoe Lovanoとの共演はかなり前にあったと記憶しているのですが、具体的な作品名はちょっと思い出せません。確か非ECM系のレーベルだったような。Drew GressとJoey Baronも旧知の仲ですね。Abercrombieの近作のほとんどはヴァイオリン入りがほとんどでしたが、オーソドックスなフォーマットで臨んでいます。個人名義ではなくわざわざ「John Abercrombie Quartet」としてリリースしたのは、今回はちょっと違いまっせ的なメッセージが込められているのでは?と考えるのはちと穿ちすぎかもしれません。

というわけで拝聴です。Abercrombieは年齢的なものあってなのか、歳相応に大人しめの音づくりに終始しているように感じられていました。今回、Joe Lobanoの加入によって少しは違う一面が引き出されるのでは?と期待を込めて聴いてみました。楽曲はAbercrombieオリジナルが3曲、ほかはMiles Davis、Ornette Coleman、Bill Evansなどによるものです。

ところがアニはからんや肝心のLovanoもつられて大人しくなってしまっていて、2人とも丸い感じのジャズをプレイしています。あれま、これは正直言って期待はずれです。この内容だったらわざわざECMからリリースすることもなかったのにと思ってしまいます。昔のECMなら4ビートの曲などは絶対に御法度だったはずですが、いまは許容されてしまうのですね。アイヒャーもいよいよヤキが回ってしまったのかも。唯一、ECMっぽいなと感じられるのがMilesによる#4「Flamenco Sketches」くらいですかね。Abercrombie特有の滑っぽいウネウネギターが堪能できるという意味で。と文句ばかり書いていますが、大人のジャズを楽しみたいと思う人にとっては申し分のない内容だと思いますし、ベテランならではの手管はさすがです。でもねぇ…

<付記>
AbercrombieとLovanoとの共演作はラベル・ブリュー盤でHenri Texierの「Colonel Skopje」(1988年)、ECMでは「Open Land」(1998年)などがありました。2枚とも所有していますが、まったく記憶が欠落しています(汗)

●Musicians
John Abercrombie / guitar
Joe Lovano / tenor sax
Drew Gress  / bass
Joey Baron / drums

●Numbers
1.  Where Are You 
2.  Easy Reader 
3.  Within A Song Without A Song 
4.  Flamenco Sketches 
5.  Nick Of Time 
6.  Blues Connotation 
7.  Wise One 
8.  Interplay 
9.  Sometime Ago

2016年6月25日 (土)

Albert Vila / The Unquiet Sky(2014年)

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Musician●Albert Vila(guitar)
Title●The Unquiet Sky(2014年)
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スペイン出身のコンテンポラリー系ギタリスト、Albert Vilaのおそらく3枚目のリーダー作です。FSNTレーベルより2014年リリース。2014年5月4日~5日、NYCブルックリンにて録音(#8,#13は2014年6月18日、スペインバルセロナで録音)。

Albert Vila / guitar
Aaron Parks / piano
Doug Weiss / bass
Jeff Ballard / drums

Albert Vilaは初聴きですが、ほかのメンバーをご覧になってお分かりのように完全に面子買いです。Aaron Parksは言うに及ばずですがDoug WeissはMikes OkazakiやMike Morenoあたりのコンテンポラリー系ギタリストとの共演が多く、このアルバムの方向性も面子から何となく想像がつきます。Albert Vilaはオランダのアムステルダム音楽院に入学し、そこでジェシ・ヴァン・ルーラーから薫陶を受けたとか。

というわけで拝聴。まず、のっけからAlbert Vilaの流れるような流麗なギターソロが飛び込んできます。タイプとしては師匠ジェシ・ヴァン・ルーラーからの影響を感じさせるものの、若干エフェクトが効いた浮遊感あふれる音づくりからはKurt Rosenwinkelにも似ています。かといってMike Morenoほど浮遊感を全面に押し出すわけでなく、フレーズとしてしっかりと聴かせてくれます。とまぁ、いろいろな意味でイマドキのコンテンポラリー系ギタリストの系譜をしっかりと汲んでいます。決して弾きまくるタイプではありませんが、一つひとつの音を誠実にかつ丁寧に繋いでいきながら、聴かせるタイプのプレイヤー。大向こうを張る派手なフレーズがほとんどないのでうっかりすると聞き流してしまいそうですが、聴くたびに新しい発見があるのでその意味では“スルメ系ギタリスト”認定です。脱力感漂うジャケットなので見くびってしまいがちですが、なかなか内容が濃い作品です。

Aaron Parksも主役を立てながらしっかりとサポートしています。実はFSNTから出ている1st、2ndも入手していまして本作と聞き比べているのですが、そのあたりの印象などはあらためてレビューしようと思います。

●Musicians
Albert Vila / guitar
Aaron Parks / piano
Doug Weiss / bass
Jeff Ballard / drums

●Numbers
1.   Therefore
2.   Epilogue
3.   New Deal
4.   Air
5.   Gym Jam
6.   Six
7.   Three Days After
8.   Begining
9.   Minor Tragedy
10.  Transition
11.  Old Recipe
12.  Major Issues
13.  Short Piece
14.  The Bean

2016年5月 3日 (火)

David Gilmore / Numerology - Live at Jazz Standard

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Musician●David Gilmore(guitar)
Title●Numerology - Live at Jazz Standard(2012年)
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ここにきて様々なアルバムにゲスト参加していて急に「モテ期」に確変突入した感があるDavid Gilmore。何度も書きますがあの“有名なギタリスト”ではありませんし、第一スペルも違います。そんなDavid Gilmoreのライブ音源です。2010年1月13日、14日NYCでの音源。

David Gilmore / guitar
Miguel Zenon  / alto sax
Claudia Acuna / voice
Christian McBride  / bass
Jeff "Tain" Watts / drums
Luis Perdomo / piano
Mino Cinelu  / percussions

Christian McBrideやJeff "Tain" Wattsなどの名うてのミュージシャンを起用しての「M-BASE系」サウンド全開という塩梅ですね。前半4曲が「First Movement」、後半3曲が「Second Movement」と2部構成になっているのですが、さらに面白いのが曲順にしたがって3拍子、4拍子、5拍子、6拍子、7拍子、8拍子、9拍子と変化していくという試みです。正直に白状しますと私はかなりのリズム音痴なので、曲ごとのリズムチェンジがもたらす効果がどれだけのものなのかは深く理解できないのが残念と言えば残念です。ファンク的な変拍子がもたらすある意味で麻薬的な効果と、David Gilmoreの変幻自在なバッキング、そして曲によって“主役”がチェンジしていく曲構成がいかにも「M-BASE系」。この手の音楽が好きな人にとっては、聴かせどころ満載ですね。

ただ、惜しむらくは音質がいまひとつピリッとしていない点です。全体的に靄がかかったような感じで、特にリズム隊の素晴らしさが伝わってきません。何とかならなかったものでしょうか。

●Musicians
David Gilmore / guitar
Miguel Zenon  / alto sax
Claudia Acuna / voice
Christian McBride  / bass
Jeff "Tain" Watts / drums
Luis Perdomo / piano
Mino Cinelu  / percussions

●Numbers
1. Zero to Three:Expansion
2. Four:Formation
3. Five:Change
4. Six:Balance
5. Seven:Rest
6. Eight:Manifestation
7. Nine:Dispersion

2016年4月16日 (土)

Pete McCann / Extra Mile(2009年)

Index
Musician●Pete McCann(guitar)
Title●Extra Mile(2009年)
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NYCを拠点に活動するコンテンポラリー系ギタリスト、Pete McCannによる2008年リリースの作品です。

Pete McCann / guitar
John O'Gallagher / alto sax
Henry Hey / piano,fender rhodes piano
Matt Clohesy / bass
Mark Ferber / drum

前作「Most Folks」(2006年)よりベースがJohn HebertからMatt Clohesyへ、鍵盤がMike HoloberからHenry Heyへと代わっています。

Pete McCannのプレイスタイルはAdam Rogersあたりのコンテンポラリー系との共通点が多く見られるのですが、彼らと大きく違う点はロック的な要素を遠慮なしにぶち込んでくるところにあると思います。どうやらジミヘンからの影響を強く受けているようで、なるほどエフェクターの使い方や弾きまくり状態でのアタックの強さはかなりロック的です。端正に音を繋ぐというよりも、かなり強い指癖でもってバリバリと弾き倒すというイメージですね。そこが彼の最大の魅力ですが、一方でいまいちメジャーになりきれない最大の理由でもあるような気がします。

盟友とも言えるJohn O'Gallagherとの激しいユニゾンが素晴らしい#8「Hybrid」が個人的なベスト。

●Musicians
Pete McCann / guitar
John O'Gallagher / alto sax
Henry Hey / piano,fender rhodes piano
Matt Clohesy / bass
Mark Ferber / drums

●Numbers
1.  Fielder's Choice
2.  Isosceles
3.  Stasis
4.  Extra Mile
5.  Angry Panda
6.  Tributary
7.  Pi
8.  Hybrid
9.  Lonesome Prairie Dog
10. Rhodes Less Traveled.

2016年3月21日 (月)

Gilad Hekselman / Homes(2015年)

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Musician●Gilad Hekselman(guitar)
Title●Homes(2015年)
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イスラエル出身でNYCを拠点に活躍する若手ギタリスト、Gilad Hekselman(ギラッド・ヘクセルマン)による5作目のリーダー作です。2015年リリース。この人、前々から気にはなっていたのですがなかなか聴く機会に恵まれず、やっと入手した次第です。2014年5月10日、11日、NYCにてレコーディング。

Gilad Hekselman / guitar
Joe Martin / bass
Marcus Gilmore / drums
Jeff Ballard / drums on #3,#10

基本ギタートリオ構成なのですね。Gilad Hekselman自体が初聴きになるのでほかのアルバムとの比較はできないのですが、1曲目からドがつくストライクのギターです。繊細でいながら結構冒険的なフレーズを生み出しているのですが、決して俺が俺が的に前面にシャシャリ出ないタイプ。低体温系というか、奥ゆかしいというか。思うにこうした独自の空気感ってBen Monderあたりから始まった現代ジャズギターの系譜なんでしょうね。聴く者を選ぶプレイヤーであることは確かですが、ギター好きには堪らない仕掛けと新たな発見が随所に仕込まれています。

12曲中、8曲がGilad Hekselmanオリジナルで、ほかはPat Metheny、Bud Powellらのカヴァー。#10がMethenyのカヴァーですが、面白いアレンジに仕上がっていますね。

●Musicians
Gilad Hekselman / guitar
Joe Martin / bass
Marcus Gilmore / drums
Jeff Ballard / drums on #3,#10

●Numbers
1.  Homes
2.  Verona
3.  KeeDee
4.  Home E-minor
5.  Space
6.  Cosmic Patience
7.  Eyes to See
8.  Parisian Thoroughfare
9.  Samba Em Preludio
10. Last Train Home
11. Dove Song
12. Place Like No Home

2016年3月13日 (日)

Rolf Lislevand / Nuove Musiche(2006年)

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Musician●Rolf Lislevand(archlute,baroque-guitar,theorboe)
Title●Nuove Musiche(2006年)
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ノルウェー出身のリュート奏者、Rolf LislevandのECMデビュー作品です。

Rolf Lislevand / archlute,baroque-guitar,theorboe
Arianna Savall / triple harp,voice
Pedro Estevan / percussions
Bjorn Kjellemyr / colascione,bass
Guido Morini / organ,clavicord
Marco Ambrosini / nyckelharpa
Thor-Harald Johnson / chitarra battente

17世紀頃の作曲家が作った“古楽”を現代風にアレンジした作品で、邦題は「天空のスピリチュアル」。楽器クレジットを見ても知らない名前ばかりですが、古楽器を中心に使っているとか。17世紀と言えばバロック音楽の全盛期ですが、時代的にも個人的嗜好にぴったりマッチしています。

“古楽”というと一見して敷居が高そうですが、実際聴いてみると現代風にアレンジが施されているので、予備知識なしでも十分楽しめます。時にバロック的であり、土着的な民族音楽的であり、スパニッシュの香り漂う楽曲もありと内容的にもバラエティに富んでいるので、聴いていて飽きません。無論、ジャズ的な要素は皆無で、どちらかと言えばワールドミュージック、ヒーリング系に分類される作品になると思います。ちょっと疲れた時に聴いてみたいですね。

●Musicians
Rolf Lislevand / archlute,baroque-guitar,theorboe
Arianna Savall / triple harp,voice
Pedro Estevan / percussions
Bjorn Kjellemyr / colascione,bass
Guido Morini / organ,clavicord
Marco Ambrosini / nyckelharpa
Thor-Harald Johnson / chitarra battente

●Numbers
1.  Arpeggiata Addio
2.  Passacaglia Antica I
3.  Passacaglia Andaluz I
4.  Passacaglia Antica II
5.  Passacaglia Cromatica
6.  Passacaglia Antica III
7.  Passacaglia Cantus Firmus
8.  Passacaglia Caltica
9.  Passacaglia Spontanea
10. Passacaglia Andaluz II
11. Toccata
12. Passacaglia Cantata
13. Corrente
14. Corrente
15. Toccata
16. Ciaccona
17. Toccata Cromatica

2016年3月12日 (土)

David Gilmore / Energies Of Change(2016年)

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Musician●David Gilmore(guitar)
Title●Energies Of Change(2016年)
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「M-BASE派」ギタリストDavid Gilmoreによる4枚目のリーダー作です。David Gilmoreといってもあの有名なギタリストではなく、かつてAdam Rogersが在籍していたジャズファンクユニット「Lost Tribe」にも参加していたアフリカ系米国人です。第一、スペルも違いますしね。日本盤リリースは2016年ですが、レコーディングは2010年、2012年となっています。

David Gilmore / guitar
Marcus Strickland / soprano sax,alto sax,tenor sax,bass-clarinet)
Luis Perdomo / piano
Ben Williams / bass
Antonio Sanchez / drums
Kofo Wanda / talking drums on #3

いまをトキメクAntonio SanchezやBen Williamsの参加とあればメンツ買いしても大正解。いかにも「M-BASE派」らしい変拍子の乱打と複雑な楽曲構成の連続です。David Gilmoreのギターをまともに聴いたのは「Lost Tribe」以来ですが、相変わらず尖ったギターが素晴らしいですね。Lost Tribe時代を思い出させる#1、打楽器が乱れ撃たれるなかギターとサックスとの高速ユニゾンが最高に格好いい#2、複雑な楽曲構成が麻薬的に格好いい#3と、息継ぎの余裕を一切与えない緊張感の連続。絶え間なく繰り広げられるガチンコ勝負は聞き応え十分でゲップが出そうです(失礼)。

David Gilmoreは当然として、全曲にわたってMarcus Stricklandによる八面六臂の活躍が目立ちます。若かかりし頃のDavid Binneyと重ね合わせながら聴くのもおもしろいかも知れません。

Lost Tribe関連記事はこちら
Lost Tribe / Lost Tribe(1993年)
Lost Tribe / Soulfish(1994年)
Lost Tribe / Many Lifetimes(1998年)

●Musicians
David Gilmore / guitar
Marcus Strickland / soprano sax,alto sax,tenor sax,bass-clarinet)
Luis Perdomo / piano
Ben Williams / bass
Antonio Sanchez / drums
Kofo Wanda / talking drums on #3

●Numbers
1.  Energies Of Change
2.  Rajas Guna
3.  Dance of Duality
4.  The Seeker
5.  Sacred Pause
6.  Over Shadow Hill Way
7.  Awakening
8.  Revelations
9.  Trick of

2016年3月 6日 (日)

Pete McCann / Range(2015年)

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Musician●Pete McCann(guitar)
Title●Range(2015年)
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NYCで活躍するコンテンポラリー系ギタリスト、Pete McCannによる最新作「Range」です。2014年5月8日、NYCにて録音。

Pete McCann / guitars
John O'Gallagher / alto sax
Henry Hey / piano,organ,rhodes
Matt Clohesy / bass
Mark Ferber / drums

Matt Clohesyの参加が目を引きますが、ほかのミュージシャンは決してメジャーとは言い難いですね。ドラム奏者のMark FerberはSean Waylandの「Pistachio 2」に参加していました。

Pete McCannはいわゆるコンテンポラリー系ギタリストに属すると思いますが、まず驚くのは確かなテクニックと表現力の豊かさ。彼のリーダー作「Most Folks」(2008年)でも触れましたが、元々はジミヘンから影響を受けてギターを始めたということもあり、ジャズ一辺倒ではなく随所にロックギター的なイディオムを持ち込むことで、表現の幅を広げることに成功しています。楽曲によりエフェクターを駆使しながら巧みにトーンを使い分け、変幻自在なフレーズを生み出す技には感服します。ギンギンに弾き倒したと思えば、#7のようにアコギでダークな世界を表現したりと聴いていて飽きることがありません。ギター好きはもちろん、現代ジャズに触れるうえで欠かせない好作です。

●Musicians
Pete McCann / guitars
John O'Gallagher / alto sax
Henry Hey / piano,organ,rhodes
Matt Clohesy / bass
Mark Ferber / drums

●Numbers
1.  Kenny
2.  Seventh Jar
3.  Realm
4.  To The Mountains
5.  Mustard
6.  Dyad Changes
7.  Numinous
8.  Bridge Scandal
9.  Rumble
10. Mine Is Yours

2016年3月 5日 (土)

Svein Rikard Mathisen / Copenhagen Diaries(2015年)

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Musician●Svein Rikard Mathisen(guitar)
Title●Copenhagen Diaries(2015年)
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ノルウェー出身のコンテンポラリー系ギタリストの新星、Svein Rikard Mathisenによるおそらく初リーダー作です。2015年リリース。2015年6月20日、22日、デンマークにて録音。ディスクユニオンのレコメン情報に乗って入手しました。

Svein Rikard Mathisen / guitar
William Larsson / piano
Paul Hinz / bass
Andreas Fryland / drums

Aske Drasbak / alto sax on #4,#6,#9
Maylen Rusti / vocal on #4,#9

基本はカルテット構成で、曲によってゲストミュージシャンが参加するという形態です。本人を含めてみなさん存じ上げないのですが、名前の感じからすべて北欧系のミュージシャンで固めていると思われます。個人的には北欧ジャズというだけで評価が増してしまうのですが、それをさて置いても、この人、かなり聴かせるギタリストです。基本はコンテンポラリー系に分類されると思いますが、速いパッセージと瑞々しいフレージングの連続に驚きの連続。ちょうど同じ北欧はデンマーク出身のTorben Waldorffのデヴュー作を聴いたときの衝撃に近いものを感じました。いや、力任せに弾き倒すタイプのWaldorffよりも、幅広い表現力や緻密な楽曲構成という点では遙かに上かも。

いきなりAdam Rogersばりの端整なメカニカルな早弾きが聴かれる#1、弾きに弾きまくる#3、女性ボーカル(ボーカルというよりもヴォイス的な)を導入した#4、#9、リリカルな魅力で満載の#5あたりが個人的な好みです。

ギタリストのリーダー作というとどうしても“俺が俺が的”に前面に出てくる傾向が強いのですが(もっともそうした部分を期待していることも否めませんが)、サイドを固めるWilliam Larssonの鍵盤も腕達者でなかなか聴かせるので、楽曲としての絶妙なバランス具合も心地良く感じられます。普通に現代ジャズ作品として聴いてもよし、もちろんギターアルバムとして聴くのもよし。しかも、これがデヴュー作とは末恐ろしいかぎりです。


●Musicians
Svein Rikard Mathisen / guitar
William Larsson / piano
Paul Hinz / bass
Andreas Fryland / drums

Aske Drasbak / alto sax on #4,#6,#9
Maylen Rusti / vocalon #4,#9

●Numbers
1.  Obstruction
2.  Who Broke The Bat?
3.  Pheasant Cookin'
4.  Nightmares
5.  Hedmark
6.  Vanity
7.  A Moon On A Sunny Day
8.  New Beginnings
9.  I Guess Seeing One More Episode Won't Hurt Anyone

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