Christof Lauer / Fragile Network(1999年)
Musician●Christof Lauer(tenor & soprano sax)
Title●Fragile Network(1999年)
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ドイツ出身のサックス奏者Christof Lauerが1999年にリリースした作品です。恥ずかしながらお初のミュージシャンなのですが、どちらかというとフリー系のお方のようです。このアルバムにも参加しているチューバ奏者Michel Godardと行動をともにすることが多いようで、コンビによる作品がACTレーベルから数枚リリースされています。参加ミュージシャンはMarc Ducret(guitar)、Michel Godard(tuba,serpent)、Anthony Cox(bass)、Gene Jackson(drums)という面子になっています。当欄の購入動機はギターのMarc Ducretであることは言うまでもありません。Christof Lauerファンの方々、申し訳ありません。
お目当てのMarc Ducretは4曲のみに参加しています。#1がカリプソ音楽の陽気な感じの楽曲だったのに、Ducretが登場する#2では雰囲気が一変。いきなりフリーモードへと突入します。曲の冒頭からDucretは相変わらずの暴れっぷり。アームの乱用でこれでもかとグイグイ迫ってきます。Christof Lauerもなにやらスピリッチャルで妖しげなブロウで応戦します。いや、かなりいい感じですね。#5ではLauerとDucretの高速ユニゾンから始まりいきなり面食らいますが、ベースソロに移行してからは完全フリー状態。やがてDucretのギターが噴火し始めると、あとはいつも世界へと突入。とてつもない早引きで全体を牽引するだけしておいて、あとはよろしくという塩梅でフェードアウトしていきます。となると場をまとめるのはリーダーのLauerということになるのですが、Ducretに触発された彼も鬼神のごとく吹きまくります。気がつけば、Ducretが復帰してきて絶妙なバッキングでフォローするという流れ。#8ではLauerのスピリッチャルなブロウでスタートするのですが、今度はリズム隊が大暴れ。Lauerのサックスも次第に熱を帯び始めたころにDucretが登場します。これまたエグいギターソロを速射砲のごとく連発し、曲は凄まじいカオス状態に。いやいや、何とも凄い音源に巡り会うことができました。
●Musicians
Christof Lauer / tenor & soprano sax
Marc Ducret / guitar on #2,#5,#8,#9
Michel Godard / tuba,serpent
Anthony Cox / bass
Gene Jackson / drums
●Numbers
1. Flying Carpets
2. Human Voice
3. Vernasio
4. Ferma L'Ali
5. Facing Interviews
6. Fais Attention P'Tit Garcon
7. Ursus Maior
8. Open Noisy
9. Werther
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