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書籍・雑誌

2010年10月23日 (土)

ジャズロックアルバム厳選600!

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Written by●松井 巧
Title●JAZZ ROCK Selected 600titles of albums(2008年)
■有隣堂アトレ恵比寿店で購入

1960年代後半から70年代中盤にかけてイギリスを中心に巻き起こった「JAZZ ROCK」ムーヴメント。一般的な解釈(?)として70年代中盤あたりに主にGeorge BensonやLarry Carltonなどのギターミュージシャンが牽引した「クロスオーバーブーム」「フュージョンブーム」に行き着くまでの「過渡期」にある音楽ジャンルとされているようです。なるほど時系列的な解釈では当たっていると思いますし、それはそれで構わないと個人的にも思います。ただ、そもそも「JAZZ」と「ROCK」をただ安易に合体させただけの定義付け自体が怪しげであり、また言葉づらをとらえると実にさまざまな見方も出てきます。「JAZZっぽいROCKなのか」「ROCKっぽいJAZZなのか」「JAZZとROCKの混合系なのか」「ROCK(JAZZ)出身のミュージシャンがJAZZ(ROCK)にアプローチするとJAZZ ROCKと言えるのか」…。などなど言葉のイメージだけでもいろいろと考えることができるのです。

また、ややこしいことにKing Crimsonの登場によって1960年代後半から巻き起こったプログレッシヴ・ロックの勃興があり、さかのぼればアート・ロックと呼ばれる一派もありました。プログレッシヴ・ロックやアートロックをJAZZ ROCKと明確に切り分けすることができるかというと、実はこれが難しいことで、お互いが相互に影響し合っていることを考えると、ではあらためて「JAZZ ROCKってどんな音楽ジャンルなの?」という問いかけに対する明確な解答など到底出し得ないと思いますし、またその作業自体に意味があるのかと言うと、実はあまり意味がないと思うのです。

また、さらにややこしいことにいわゆる「JAZZ ROCK愛好家」(?)の人たちに向かって「これってJAZZ ROCKですよね」とうっかり話しかけてしまうと、「いや、その解釈は甘い!」と一蹴されることもあります。これはその人の内面で「JAZZ ROCKはかくあるべし」という判断基準が確立されているために起こる出来事ですが、ではその判断基準が一般化されているかと言えばもちろんそんなことはありません。極端に言えばJAZZ ROCK愛好家の数だけ、解釈があると言ってもいいかもしれません。JAZZ ROCKにまるで関心がない人たちから見れば、ともすればセクト主義にも映る偏狭さは傍から見ると「何なんだ、この人たちは!」と奇異に感じられるようです。

本書はそんなさまざまにややこしい事情(?)を抱えているJAZZ ROCKという音楽ジャンルに対して、名盤600枚を紹介してしまうという暴挙に出ています。当然のことながら、「これってJAZZ ROCKじゃやないよ」「このアーティストやアルバムが載らないのはオカシい」などという意見が出てくることは承知のうえでの上梓なのでしょう。大変勇気がいる仕事です。実際、Amazonでの本書に対するレビューをのぞくと案の定、それに似たコメントが寄せられています。どのみち、1人のライターがこういう類の本を手がけるということは、その人の趣味趣向を反映していかないとできないわけで、「偏向」することなどは当たり前のこと。にも関わらず意中の作品が載っていなかったり、逆のケースが起きることは織り込み済みの問題ではないかと思うのですが。

本書の構成は
□「Jazz Rock Core Artists」
□「UK Jazz Rock」
□「USA Jazz Rock」
□「Euro Jazz Rock」
□「Related UK Rock,etc」
□「Free,Avant-Garde」
□「Straight Jazz」

と分かれていて、巻末にはジョン・マクラフリンとジョン・ハイズマンのインタビューが収録されています。

作品個別の紹介はジャケット写真(原則として初回オリジナル)、リリース年、簡単な解説が書かれているのみですが、なぜか右上にチェック欄が設けられているのが、マニア心をくすぐります。このチェック欄は「あなたは知っていますか」「あなたは聴いたことがありますか」「あたたは所有していますか」などとさまざまな解釈、利用法が可能ですね。
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2010年8月17日 (火)

良きジャズロックのナビゲーター

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Writen by●中山康樹+ピーター・バラカン+市川正二
Title●ジャズロックのおかげです(1994年)
■有隣堂で購入

これは、あくまでも個人的な考え方です。

音楽にしても映画にしても、それらを楽しむにあたって必ずといって存在するのが「入門書」です。特にJAZZと呼ばれるジャンルは一般的にはあまり情報がないため、いざJAZZを聴きたいと思っても、いったいどんなミュージシャンの、どんな作品を聴きたいのかがわからないケースが多いのではないかと思います。なかには私がJAZZ好きということを聞きおよんで「どんなJAZZを聴いたらいい?」と直接尋ねてくる人もいます。

でも、そんなこと私に聞かれても困るんだよね、というのが偽らざる思いです。だって、そもそも音楽に限らずおよそ芸術に親しむということは、受け手の問題、感性のありようの問題であって、私は相手の「感性の代弁者」ではないわけですから。だから、答える「手がかり」がまったくないわけです。

しかし、私が返答に躊躇していると、多くの人は怪訝な表情をするばかりか、なかには「あんたは不親切だ」と言わんばかりの反応を見せる人も。いやいや、あたしゃそんなつもりではないわけですよ、と。それにあたしゃ一介の勤め人であって、その道のオーソリティーでもなんでもない。それに、あんたの感性どころか人となりだったわかっていないんだよ、と。そんなやりとりが面倒になってきたので、最近では自分の音楽的趣向はあまり表明しないようにしています。

話がそれかけています。とは言いつつ、日本人は「知識から入る人」が多いように思います。だから、音楽に限らず「入門書」の類が相変わらずもてはやされるのでしょう。しかも、入門書はクラシック音楽に多いようです。クラシックは歴史が長いだけに現在進行中の作品を除けば「完成系音楽」として年代別、国別、流派別(?)などにカテゴライズが容易です。ですから、タテにヨコに整理して割っていけばドンドン書籍化、商品化が可能なわけです。ディアゴスティーニ戦略ではありませんが、細分化された「音楽的知識」を定期的に少しずつ獲得していくと、最終的には「音楽的教養」が身につきますよ、という塩梅です。

誤解を恐れずに言いますと、そうやって一生懸命に獲得した「音楽的教養」っていったい何だろうと思います。音楽ってそれほどまでに「努力」しないと、楽しむことができないのでしょうか。そもそも音楽を楽しむにあたって「入門」「初心者」という定義付けが必要なのでしょうか。じゃあ「上級者」っていったいどんな人なのでしょうか。要は自分のそのときの気分に任せて、好きな音楽を聴けば、それがその人にとって「ベストチョイス」なのではないでしょうか。中学・高校の音楽の授業で「音楽史」の時間がたまらなく退屈に感じられたのは、根本的にそんな思いがあったからではないかと思います。そんなことをするよりも、たくさん音楽に触れて、歌ったり楽器に親しむことのほうが重要ではないでしょうか。

さて、JAZZというジャンルが生まれてからおそらく1世紀が経とうとしています。最近ではクラシックと同様に、JAZZをカテゴライズ化したうえで「JAZZ的音楽的教養」として商品化しようという動きが顕著になってきています。これは関連書籍に限らず、たとえば店側が用意した「JAZZ名曲100選」なんていうパッケージ商法も同じ発想から生まれたものではないでしょうか。これらを一通り聴けば、あなたもイッパシの「JAZZ通」ですよ、という塩梅です。

こうした流れを全面的に否定するつもりはありませんが、一方でお店が用意した器にそのまま乗ってどうするのよ、という思いもあります。JAZZって本来、そんなに窮屈で狭いものでしたかね、という素朴な疑問です。豊かな知識=豊かな教養と考えがちな人にとって、本来はJAZZって対極の位置にあると思うのですが。

前書きが長くなってしまいました。本書はJAZZの中でも世間的には「亜流」と捉えられがちな「ジャズロック」の名盤をカタログ的に紹介したものです。中山康樹、ピーター・バラカン、市川正二の3人がそれぞれ自分が好きなジャズロックのアルバムを紹介するという内容です。あえて亜流としてのは、JAZZのメインストリームを語るうえで、必ずといっていいほ「キワモノ扱い」されるのがジャズロックだからです。

この本が素晴らしいと思うのは、2点。「ジャズロックとは」をまとめて定義付けしようとしていない編集方針です。3人がそれぞれ好きなアルバムを羅列だけしておいて、後は読者の好き勝手に委ねようという考えです。そして3人はもちろん、編集サイドもこのうえなくジャズロックを愛しているという点です。何というJAZZ的で自由な編集方針なのでしょう。したがって定型的、網羅的にジャズロックの知識を獲得したうえで、教養的に接しようという人にとってはお勧めできません。「ジャズロックってどんな音楽なの?」「どんなミュージシャンがお勧めなの?」という視点で読むと、確実に混乱してしまうからです。いろいろな意味を含めて、JAZZやジャズロックを教養化しようという悪しき風潮に対して強烈なアンチテーゼを投げつける痛快な一書です。

ちなみに見返しのサックス奏者はSteve Marcusです。チョイスが渋い!
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2010年5月31日 (月)

ECMのジャケット写真集第2弾を入手

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Title●Windfall Light The Visual Language of ECM(2009年)
■Amazonより購入

1960年代にドイツで生まれたコンテンポラリー系ジャズの旗手「ECM」。ジャズの既成の枠にとらわれないサウンド作りを志向し、独自の位置づけを担ってきました。キース・ジャレット、ヤン・ガルバレク、パット・メセニー、ジョン・アバークロンビー、ラルフ・タウナーなど多くのスターを生み出しています。一方で、時折まったく無名のミュージシャンを発掘し世に送り出すなど、優れたプロデュース力をもったレーベルです。ちなみにECMはEdition of Comtemporary Musicの略称です。

またECMの諸作品はジャケットデザインの美しさでも知られています。1996年に「Sleeves of Desire」というジャケットデザイン集が発売されましたが、残念ながら絶版状態。復刻の動きもあったようですが、どうやらそれはかなわなかったようです。その代わりというわけではありませんが、待望の第2弾が昨年発売されました。英語版とドイツ語版の2バージョンです。版元はドイツの出版社でなんと448ページという豪華な本です。

私が入手したのはドイツ語版です。英語でもよかったのですが、ドイツ語版のほうが若干お買い得だったことと(未曾有のユーロ安の恩恵でしょうか)、最終的には写真集的に写真を愛でることが購入の動機なので、言語云々はあまり問題ではなかったのです。ちなみにドイツ語タイトルは「Der Winds,das Licht」です。

さて実際に見てみると、第1弾と同様にメイキングシーンが数多く掲載されていて、ECMファンや音楽ファンはもちろん、書籍デザインや広告などのクリエイターにとってもけっこう興味深い内容になっています。第2弾ということで、おもに1990年代後半以降のジャケットが中心ですが、後半部分は1970年代初期の作品もふんだんに掲載されているので、オールドファン(?)も納得の編集方針です。

モノクロの写真が多く、ビジュアル世代にとっては物足りなく感じられるかもしれませんが、この機会にモノトーンの味わいに触れていただければ。色のない写真を眺めて想像力を働かせながらそこに色味を見い出す。これぞ、モノクロ写真鑑賞法の極意です。

いわゆるメーキング写真。ふーん、こんな感じで作っているのですね
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モノクロとカラーを並べたこころにくい編集です
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キース・ジャレットの作品も当然掲載されています
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ヤン・ガルバレクはますます渋みが増していますね
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圧巻は巻末の全タイトルが掲載された完全版カタログ。いまは懐かしい70年代の諸作品も
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第1弾(手前)と一緒に記念撮影。わが家の家宝としたい2冊です
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以前、苦言を呈したAmazonの大げさすぎる梱包ですが、今回は比較的リーズナブルでした。世界を代表する物販会社なんですから、梱包もエコを心がけましょうよ
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この「空きスペース」なら小人プロレスラーも暴れないでしょうね
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2010年5月11日 (火)

Jim Marshallの写真集「Proof」とAmazonの梱包②

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Photo●Jim Marshall
Title●Proof(2004年)
■Amazonより購入

さて、せっかく素敵な写真集を入手して気分が良くなったところに、水を差してくれたのがAmazonです。

そうです。多くの方にご賛同いただけるかと思いますが、例の「過剰なまでに大きな梱包」です。とにかくデカい。それほどカサがあるとは思えない写真集なのに、まるでパソコンを収納しようかという勢いです。これだけの大きな梱包なら10冊以上送れますね。

Amazonの言い分は、配送中の不測の事故による破損を防止するためと推測しますが、それにしてもこれはやりすぎでしょう。もっとコンパクトに収められないものでしょうか。CDやDVDをAmazonから購入したときも、本体の数倍はあろうかという大きな梱包で届きます。ヒラメのような段ボールが届いて驚いた方も多いのでしょうか。CDやDVDの梱包に関しては、一時期コンパクトな梱包へと変更されましたが、それでも旧式の大きなヒラメ状態で届くことも。同サイズのCDやDVDにもかかわらず、物によって梱包スタイルが変わる意味が理解できません。

欲しいものが安く確実に入手できるAmazon。はっきり言って私はかなりのヘビーユーザーですが、購入のたびに大きな段ボールを「消費」することにいささか罪悪感を覚えます。たかが私の道楽のために貴重な資源を浪費しているかと思うと、こんな私でも少しは気になるのです。エコロジーがどうのとまでは言いませんが、無駄は無駄として、極力減らすことを考えることは、企業姿勢として必要だと思います。ちなみにAmazon USAから届くCDの梱包はかなりコンパクトです。Air Mailで送られてくるわけですが、いままで輸送事故は起きていません。

Amazonを頻繁に利用する方はお気づきだと思いますが、ユーザーアカウントの個人ページを見ると、商品の梱包についてユーザーがコメントできるようになりました。私は「梱包が大きくて資源が無駄と思う」という趣旨のコメントを毎回発信していますが、Amazonサイドに届いているかはわかりません。もしかしたら「立派な梱包に感動した!」というコメントのほうが多数派なのでしょうか。

あまりに大きな梱包に驚いてタバコと携帯をおいて記念撮影
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開けるとこんな感じで商品が入っていました
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箱の底に張りつくように商品が固定されていますが、空間にはかなりの余裕があります。貧乏性の私にとって貴族的なスペースです。ミゼットプロレスラーなら十分住めるどころか試合もできるのではないでしょうか
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商品を取り出してしまうと空き箱の再利用が思い浮かびません。仕方がないのでカッターでバラバラに解体し、携帯とともに、ハイチーズ!若干罪悪感にかられる瞬間です。道楽してすみません
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最後にJim Marshallの機材です。カメラは当然のようにライカです
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2010年5月10日 (月)

Jim Marshallの写真集「Proof」とAmazonの梱包①

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Photo●Jim Marshall
Title●Proof(2004年)
■Amazonより購入


先日の記事で写真家Jim Marshallが死亡とお伝えしました。WEBでも彼の作品を閲覧できるのですが、やはりいい作品は手元に置きたくなります。注文しておいた現物が約1ヶ月かかって届きました。カリフォルニアにある出版社が版元で、イタリアで印刷・製本されています。そういうのが気になるのは職業柄なのでしょう。定価は40米ドルだから約3700円。Amazonからの請求額は税込み・送料込みで3338円。これってお得ですね。直で買うと送料がたぶん1000円くらい加算されますから4700円はとられますよ。イタリアの印刷技術が優秀なのかどうかはわかりませんが、多くの美術書やファッション誌などを発行しているお国ですから、たぶん優れているのでしょう。

タイトル「Proof」とは「密着」という意味です。写真がデジタル化されてからは滅多に見かけることがなくなりましたが、いわゆる「写真のベタ焼き」、つまりフィルムをコマ毎に切らない状態で1枚の印画紙に焼き付けた「密着シート」を意味しています。デジタルでいえば「サムネール」に近いと思いますが、編集不可能なベタ焼きと編集可能なサムネールとでは、やはり意味合いが違います。

さて、実際に本書を開いてみると、左ページにベタ焼き、右ページに写真1点という実にシンプルな構成。写真に対する簡単な説明(キャプション)が書かれています。あとは黙って鑑賞するだけです。やっぱり、モノクロ写真はいいです。

ベタ焼きにダーマトグラフで印をつけ写真をセレクトします。そしてセレクトしたフィルムを大きな印画紙に引き伸ばしますが、酢酸などを使うので臭いも漂いけっこう大変な作業です
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ビートルズがライブ活動に終止符を打ったのは1966年。Jim Marshallが北米ツアーに同行したときの有名なショットです
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セロニアス・モンクの家族肖像。1963年撮。あんたは立木義浩か!
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「The Doors」のジム・モリソン。1968年撮
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「Cream」の3人。1968年撮。左からジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー、エリック・クラプトン。クラプトンがジョージ・ハリスンと友達になったついでにハリスンの奥さん(パティ・ボイド)に間男を働いたのはこの頃でしょうか
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夭折の天才歌手ジャニス・ジョプリン。「ムーヴ・オーヴァー」が個人的なフェイヴァリットです。1967年撮
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1972年のキース・リチャーズ。まだ目張りを入れていません。嫌煙家にとってはとんでもない行為ですね
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ギターの革命児ジミ・ヘンドリックス。1967年のモンタレー・ポップ・フェスティバルに出演したときのショット。ギターにライターオイルをかけて炎上させるシーンも有名です
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ジョニー・キャッシュ。1969年撮。ダメでしょう、このポーズは!
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ローリング・ストーンズのオリジナルメンバー、ブライアン・ジョーンズは自宅プールで謎の死を遂げました。死の2年前の1967年撮
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帝王マイルズ・デイヴィス。1972年はエレクトリック・マイルズの全盛期。なぜボクシングかというと「ジャック・ジョンソン」の思い出に浸っているのでしょうか
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1965年のローリング・ストーンズ。若いし、一見お行儀が良さそうです
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1968年のカルロス・サンタナ。1stアルバムのレコーディングショット。1969年のウッドストックで一躍スターダムに。お父さん世代にとっては何といっても「哀愁のヨーロッパ」ですね
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1959年のジョン・コルトレーン。黄金のカルテット結成前夜ですね
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1972年のミック・ジャガー。コンサートでのオフショットです
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モッズ系の代表格「The Who」1967年撮。一番右のキース・ムーンは薬物の過剰摂取で死亡。車ごとホテルのプールに飛び込むなど奇行でも有名でした。合掌
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さて、タイトルの「Amazonの梱包」に関しては、明日。

2010年4月26日 (月)

ECMの名作の数々を彩ったジャケットデザイン集

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Title●Sleeves of Desire(1996年)
■ディスクユニオンで購入

1960年代後半にドイツで産声をあげた「ECMレーベル」。基本的にはコンテンポラリー系ジャズのレーベルですが、ジャズという狭い枠組みにとどまらず、さまざまな民族音楽やロック、クラシックなどとジャズとの融合を積極的にはかり、独自の音楽観を作り上げてきました。いわば「音楽上の異種格闘技」のパイオニア的な存在です。70年代中盤に巻き起こった「クロスオーバー」「フュージョン」ブームも、ECMの存在なしでは語れないはずです。ちなみにECMはEdition of Contemporary Musicの略称です。

このECMからキース・ジャレット、ヤン・ガルバレク、ジョン・アバークロンビー、パット・メセニー、ビル・フリゼールなどのスターミュージシャンが巣立っていきました。また、誰も知らないような無名ミュージシャンをスカウトしてきて、いきなりメジャーデビューさせるという「先見性」のうえでも傑出していると思います。また、90年代は「癒し系音楽」、つまりヒーリングミュージックの旗手として脚光を浴びた時期もありました。

ECMは独自の音楽観とともに、それぞれのアルバムジャケットの美しさにも定評があります。「ジャケットも作品のの一部である」という考え方は、おそらくビートルズが初めて世の中に提唱したのではないかと個人的には思っていますが、ECMではその考え方がすべての作品に徹底されています。店頭でジャケットを眺めているうちに音のほうも間違いなく素晴らしいだろうと思い込み音も聴かないで買ってしまうことを「ジャケット買い」(通称・ジャケ買い)といいますが、ECMに至ってはその作品のほとんどが「ジャケ買い」の対象になってしまうと思います。事実、私も何度かジャケ買いを敢行して、素敵な作品に巡り会うことができました。

1996年にスイスの出版社から突如発行された本書は、そのECMのジャケットをてんこ盛りにして掲載したものです。興味深いところがただジャケットを掲載するだけでなく、デザイン上のパーツや加工前の原画までも紹介している点です。いわゆるひとつのメーキングですね。さらにうれしいことに、ECMの総帥マンフレッド・アイヒャー氏と仲違いのうえに喧嘩別れしてしまったリッチー・バイラークの諸作品も掲載されています。音楽性とジャケットとは別物だという判断でしょうか。

ECMをこよなく愛する人にとっては本書のジャケットデザインを愛でながら湧き出るサウンドを脳内で反芻してもよし、単純に美しいデザインデザインに酔いしれるのもよし、デザインに興味がある人はメーキングを見ながら研究素材にしてもよし。私は仕事の関係上、グラフィックデザイン的な視点で眺めています。確か発行当時は日本円で7000円くらいしましたが、絶版になったいまは驚くほどのプレミアがついています。なかには10万円で売り出している中古品業者もあるほど。当時でも決して安い買い物ではありませんでしたが、あの時無理して買ってよかったといまになって思います。もちろん売値が高騰しているからといって、手放すつもりは毛頭ありませんよ。

本書を現時点で入手するのは確かに困難ですが、本書の続編的な写真集が現在出回っています。この続編も日本円で6000円前後とやはり安いとはいえませんが、間違いなくそのうちに絶版になってしまうことでしょう。入手できるうちに買い求めたほうが良さそうです。夏のボーナスが無事に出たら買おうかなと計画中です。

キース・ジャレット「ケルン・コンサート」も載っていますDscf1910

廃盤扱いのジャケットも掲載されているのがうれしいところです
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2010年3月29日 (月)

ロックスターを撮り続けたJim Marshallが死去

アナログ時代、音もさることながら、ジャケットデザインは重要な意味をもっていました。ジャケットも作品の一部といっても過言ではないと個人的には思います。特にいまほど動く映像が乏しい時代では、音を聴きながらジャケットを凝視してかぎりなく妄想を広げた経験は誰しもが記憶にあるのではないでしょうか。

多くのミュージシャンを撮影し、数多くの作品がジャケットを飾ってきた写真家Jim Marshall(ジム・マーシャル)が2010年3月24日、亡くなりました。享年74歳。死因は不明だそうです。写真なしのベタ記事ですが一般紙にも死亡記事が掲載されていましたので、ご覧になった方もいるかと思います。

Jim Marshallが注目を集めはじめたのは、60年代中盤、ビートルズのラストコンサートに帯同した頃だと思われます。従来のアーティスト写真というと、真正面から撮影したオフィシャルな雰囲気のものが多かったのですが、Jim Marshallはあえてリハーサル風景やオフショットなどを好んで撮影し、「素のミュージシャン」を表現しようと試みました。それが「スターの素顔を見てみたい」というファンの願いと見事に一致して、絶大の支持を集めました。スターが飾り気のない素顔をさらせるのも、Jim Marshallとの強い信頼関係があったからなのでしょう。

結果として、ビートルズをはじめとしてジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ザ・フー、ボブ・ディラン、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、エリック・クラプトンなどのロック畑から、マイルズ・デイヴィス、ジョン・コルトレーンなどのジャズ畑、そしてジョニー・キャッシュなどと幅広いジャンルのミュージシャンがファインダーの中で素顔をさらしてきました。

私が所有するJim Marshallの作品は、ジミ・ヘンドリックスのライブ盤「In The West」「Collection」です(下写真)。「In The West」はおそらく伝説のコンサートと言われた1967年のモンタレー・ポップフェスティバルの時のものと思われます。同フェスティバルではジミヘンがギターにライターオイルをかけて炎上させるという前代未聞のパフォーマンスをしましたが、その瞬間を収めた写真もJim Marshallによるものです。

Jim Marshallの写真集で代表作といえるのが「Proof」 。機会があれば入手したいと思います。また、写真だけなら彼自身のオフィシャルサイト でも閲覧することができます。

数々のミュージシャンとともに一時代を築いた素晴らしい写真家の功績を讃えるとともに、ご冥福をお祈りいたします。
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