上記3人に加えて、 James Muller / guitar Andrew Robson / sax というこれまたオージージャズ作品の常連がゲスト参加しています。まぁ、狙いはギターのJames Mullerだったりするわけですが。冒頭でピアノトリオと書きましたが、それはあくまでも構成のうえでの話でいわゆる一つのピアノトリオ的なサウンドではありません。実際はハードフュージョン系の楽曲が中心で、当欄にとってはドンズバ作品です♪
件のJames Mullerは2曲に参加しています。#4「Beat Your Wings」では火の出るようなロックタッチのギターがこれまた素晴らしい出来映えです。かなり硬質でありながらカラッとしたサウンドがオージージャズの持ち味なのですが、Mullerのギターはまさにドンピシャとハマっています。Steve Hunterってジャコパスの影響をかなり受けているのですね。これは新発見です。もう1曲の参加曲#7「Buenos Air」はオージーにしては珍しくNYCタッチのダークな曲。曲途中でのMullerの切々と訴えかけるかのようなソロも新鮮です。でも決してウェットに流されずにドライに決めるのもオージージャズの魅力なんですよね。
●Musicians Steve Hunter / bass David Jones / drums Kevin Hunt / keyboards
Guest Musicians James Muller / guitar Andrew Robson / sax
●Numbers 1. Love And Logic 2. Tree River 3. The Outernet 4. Beat Your Wings 5. Village Dawn 6. Shrub 7. Buenos Air 8. Springs 9. Earth And Sky 10. Tree River To...
Musician●The Beatles Title●Live at the Hollywood Bowl(1964年&1965年) ■Amazonより購入
ご存じThe Beatlesの幻のライブ音源で長らくCD化が待たれていた「Live at the Hollywood Bowl」がやっと復刻しました。しかも4曲ボーナストラック付きで。オリジナル盤は1977年発売なので39年ぶりの復活なのですが、今回のリマスター作業でのキーパーソンがジョージ・マーティンの息子、ジャイルズだということも感慨深いものがあります。
ところで某巨大通販サイトのレビューを読むと、結構辛口な意見が目立ちます。なかでも最も不評なのがジャケットデザイン。やはりオリジナルのほうが良かったとか、秋公開の「EIGHT DAYS A WEEK」の文字が余計だとか。確かにそうなんですが、この盤に関していえば権利関係がアーティスト側にないわけで、こればかりは仕方がないですよね。
あとは、未発表音源をすべて加えたうえで、演奏順に曲順を入れ替えて「完全版」を発売せよとか。いわゆるコンプリート派のコメントです。しかし、あくまでも「Live at the Hollywood Bowl」のリマスター化なので、曲順変更は原作の改変にあたってしまうわけで、それはそれでオリジナル尊重派から不評を買うことになると思いますけどね。個人的には今回のようにボーナストラックという扱いが最善策だと思います。これだけ意見が分かれるのは、いまなお多くの人に愛されている存在だからということに相違ありません。 ●Numbers 1. Twist and Shout 2. She's a Woman 3. Dizzy Miss Lizzy 4. Ticket to Ride 5. Can't Buy Me Love 6. Things We Said Today 7. Roll Over Beethoven 8. Boys 9. Hard Day's Night 10. Help! 11. All My Loving 12. She Loves You 13. Long Tall Sally
[Bonus Track] 14. You Can't Do That 15. I Want To Hold Your Hand 16. Everybody's Trying To Be My Baby 17. Baby's In Black
Musician●Billy Childs(piano,synthesizers) Title●I've Known Rivers(1995年) ■Amazonより購入
鍵盤楽器奏者、Billy Childsの「I've Known Rivers」をご紹介します。ジャズフュージョン界でのBilly Childsの位置づけはよく分からないのですが、J・J・ジョンソンやフレディ・ハバード、チック・コリアなどとの共演歴があるそうです。聴く限りではやはりチック・コリアから大きな影響を受けているようです。いままでWindham HillやStretchから数枚のリーダー作を出しているようですが、今ではどれも入手困難なアイテムばかりのようです。
Billy Childs / piano,fender rhodes,synthesizers Bob Sheppard / soprano sax,flute,clarinet,bass clarinet Jimmy Johnson / bass Michael Baker / drums Scott Henderson / guitar on #5,#7 Peter Sprague / acoustic guitar Anthony Marinelli / programming Dianne Reeves / vocal on #9 Carol Robbins / harp Richard Todd / french horn
作品としては大変良質なジャズフュージョンサウンドという感じで、実にアダルティな雰囲気を全曲で醸し出しています。お目当てのスコヘンは9曲中、2曲に参加していますが、これが実に素晴らしい出来映えです。Billy Childsはスコヘン参加曲になるとピアノではなく、フェンダーローデスにチェンジして、楽曲も俄然チック・コリア色が濃厚になります。まるでエレクトリックバンドを聴いているような錯覚すら覚えます。これ、かなり恰好いいです。スコヘンは相変わらず唯我独尊的に弾き倒してくれています。どうやらこの盤、入手困難ということもあって存在自体があまり知られていないようですが、スコヘンファンの方はぜひ聴いていただきたい名盤です。スコヘン不参加の曲も悪くはないのですが、どうも印象が薄いので割愛させていただきます。 ●Musicians Billy Childs / piano,fender rhodes,synthesizers Bob Sheppard / soprano sax,flute,clarinet,bass clarinet Jimmy Johnson / bass Michael Baker / drums Scott Henderson / guitar on #5,#7 Peter Sprague / acoustic guitar Anthony Marinelli / programming Dianne Reeves / vocal on #9 Carol Robbins / harp Richard Todd / french horn
●Numbers 1. I've Known Rivers(poem) 2. I've Known Rivers(song) 3. The Starry Night 4. Lament 5. The Way of the New World 6. This Moment 7. Realism 8. Somewhere I Have Never Travelled 9. Siren Serenade
ところがソロになってからはどうでしょう。再び伸びやかに歌う彼女が帰ってきました。若い頃のような尖った要素こそなくなりましたが、可憐な歌声は健在です。全体としてはエレクトロポップスのような楽曲が多く、個人的にはちょっと辛いところですが、何曲かはThe Gathering時代を彷彿とさせる曲もあり、それなりに楽しめます。 ●Musicians Anneke Van Giersbergen / vocal Daniel Cardoso / keyboards,guitar,bass Rob Snijders / drums Dannis Leeflang / drums Ruud Jolie / guitar Ferry Duijsens / guitar Joost Van Haaren / bass Rene Merkelbach / keyboards Camilla Van Der Kooij / violin
●Numbers 1. Feel Alive 2. You Want To Be Free 3. Everything Is Changing 4, Take Me Home 5. I Wake Up 6. Circles 7. My Boy 8. Stay 9. Hope, Pray, Dance, Play 10. Slow Me Down 11. Too Late 12. 1000 Miles Away From You
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