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2016年7月

2016年7月31日 (日)

The Spontaneous Music Ensemble / Karyobin(1968年)

Index
Musician●The Spontaneous Music Ensemble
Title●Karyobin(1968年)
■Amazonより購入


英国のフリー系打楽器奏者、John Stevensが中心となって結成された「The Spontaneous Music Ensemle」(SME)による2枚目のアルバム「Karyobin」が国内初CD化ということで入手しました。1968年リリース。確かアナログ盤を所有していたと思うのですが、例によって行方不明。「SME」関連はほかに「Withdrawal」を所有していますが、まだ十分に聴き込んでいない状態です。ご存じの通り一筋縄では語れない曲者集団。「SME」はJohn Stenensが1994年に亡くなるまで継続していたようですが、晩年期のJohn Stevens名義のアルバムにはAllan HoldsworthやGordon Beckを招聘するなど、常に英国ジャズの親分として君臨していました。

John Stevens / drums
Evan Parker / soprano sax
Kenny Wheeler / flugelhorn,trumpet
Dennis Balley / guitar
Dave Holland / bass

クレジットではDennis BalleyとなっていますがDerek Balleyです。Kenny Wheelerはカナダ出身ですがいずれも英国フリージャズ界を語るうえでは欠かせない重要人物ばかり。68年という時期なのでDave Hollandはマイルス楽団との掛け持ち参加ですね。

英国ジャズと一口に言っても一括りで語ることは不可ですが、ちょうど同時期に頭角を現したJohn Surmanあたりが「動」ならば、SMEは「静」のイメージが強いですね。勢いで押し倒すというよりも、知性でじんわりと攻め立てるという感じでしょうか(自分でも何が言いたいのかよくわかりません)。評価が非常に難しい作品であり、聴くものを選んでしまうことは確かですが、資料的な意味合いからやはり聴いておきたい盤です。個人的にはペコペコと鳴るBalleyのギターが何だかな~と思いながら聴いています。

●Musicians
John Stevens / drums
Evan Parker / soprano sax
Kenny Wheeler / flugelhorn,trumpet
Dennis Balley / guitar
Dave Holland / bass

●Numbers
1.  Part1
2.  Part2

2016年7月30日 (土)

Randy Brecker / 34th N Lex(2003年)

Index_2
Musician●Randy Brecker(trumpet,fluegelhorn)
Title●34th N Lex(2003年)
■Amazonで購入


あまりにもメジャーすぎて当欄で取り上げることに若干戸惑いがある名盤。Randy Breckerによる2003年作「34th N Lex」です。2004年にグラミー賞コンテンポラリージャズ部門賞を受賞したのも大いに頷けるわけです。

Randy Brecker / trumpet,flugelhorn
Michael Brecker / tenor sax
David Sanborn / alto sax
Ronnie Cuber / baritone sax
Ada Rovatti / tenor sax
Fred Wesley / trombone
Michael Davis / trombone
Adam Rogers / guitar
Chris Taylor / guitar
CHris Minh Doky / bass
Gary Haase / bass
George Whitty / keybords,prog
Clarence Penn / drums
Zach Danziger / drums,prog
Makeeba Mooncycle / voice
J Phoenix / vocal

おお!何とも綺羅星のごとくスターたちの名前がクレジットされています。亡き弟のMichael Breckerが1曲を除いて全面参加。重戦車のごとく居並ぶ管楽器の放列ですが聴いていて、不思議と重苦しさとか息苦しさは一切感じられません。簡単に表現してしまえば、NYCフレイバー満載の最高に格好いいファンキーフュージョン。でも、NYCフレイバーって具体的に説明せよと言われてしまうと困ってしまうのですが…。要はあらゆるエンターテイメントの頂点であるということです。

当欄の目当ては実は先日来日ライブを堪能したギターのAdam Rogersだったりするわけですが、アルバム全体の構成、楽曲、もちろん各ミュージシャンのプレイとも極上の出来映えです。いきなりブヒブヒとテナーサックスが嘶く#1「34th N Lex」からエンジン全開。目当てのAdam Rogersは7曲に参加していて、「Lost Tribe」時代に培ったロックテイストあふれるソロを聴かせてくれます。個人的なベストは#2と#3、そして#5ですね♪

●Musicians
Randy Brecker / trumpet,flugelhorn
Michael Brecker / tenor sax
David Sanborn / alto sax
Ronnie Cuber / baritone sax
Ada Rovatti / tenor sax
Fred Wesley / trombone
Michael Davis / trombone
Adam Rogers / guitar
Chris Taylor / guitar
CHris Minh Doky / bass
Gary Haase / bass
George Whitty / keybords,prog
Clarence Penn / drums
Zach Danziger / drums,prog
Makeeba Mooncycle / voice
J Phoenix / vocal

●Numbers
1.   34th N Lex
2.   Streeange
3.   Shanghigh
4.   All 4 Love
5.   Let It Go
6.   Foregone Conclusion
7.   Hula Dula
8.   Fisherman, The
9.   Give It Up
10.  Tokyo Freddie
11.  The Castle Rocks

2016年7月24日 (日)

Chris Potter / Ultrahang(2008年)

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Musician●Chris Potter(tenor sax)
Title●Ultrahang(2008年)
■iTunesで購入


Chris Potterの「Ultrahang」です。この時期のChris Potterは「Underground Band」を組んでいて面子も同じなので、おそらく2008年頃の録音だと思われます。今回はSunnysideからではなく「ArtistShare」からのリリース。実はプレス盤を入手しようかと思ったところ、世界的に入手困難なようで不承不承iTunesより購入しました。ArtistShareリリースというのも影響しているのかもしれません。

Chris Potter / tenor sax
Adam Rogers / guitar
Craig Taborn / fender-rhodes
Nate Smith / drums

というベースレス構成なのですが、まったく違和感を感じません。聴いているとまるでライブのように実に生々しく迫ってきます。全曲オリジナルですがとにかくChris PotterとAdam Rogersとの絡みが抜群に格好いいですね。なかでも最上級の圧巻は#3での2人による高速ユニゾンプレイ。最近のRogersは渋みあるプレイが中心になっていますが、久しぶりに尖ったプレイを聴かせてくれています。ベースレスの不利を逆手にとって、Craig Tabornのフェンダーローズが実に効果的な働きをしています。こんなプレイを目の前で聴かされたら、失神必至ですね♪


●Musicians
Chris Potter / tenor sax
Adam Rogers / guitar
Craig Taborn / fender-rhodes
Nate Smith / drums

●Numbers
1.  Ultrahang
2.  Facing East
3.  Rumples
4.  It Ain't Me, Babe
5.  Time's Arrow
6.  Small Wonder
7.  Boots
8.  Interstellar Signals

2016年7月23日 (土)

Jeff Beck / Loud Hailer(2016年)

Index
Musician●Jeff Beck(guitar)
Title●Loud Hailer(2016年)
■Amazonより購入


ロックギター界の現人神Jeff Beckの新譜「Loud Hailer」が届いたので聴いています。5月中旬に新譜情報がリリースされはじめすかさず予約注文をかけて無事発売日に到着しました。当初はアルバムタイトルが未定でしたが、じきにタイトルとデザインが決定してホッと安堵していました。2016年7月15日リリース。なんと御歳72歳ですって!

Jeff Beck / guitar
Carmen Vandenberg / guitar
Rosie Bones / vocals
Davide Sollazzi / drums
Giovanni Pallotti / bass

女性ボーカルRosie Bonesと女性ギタリストのCarmen Vandenbergの2人は「BONES」というバンドを組んでいて、2人をJeff Beckがエレクトリック・レディ・スタジオに招いて録音したとのこと。90年代以降の「巨匠」のライブを含めた作品には常に女性ミュージシャンの陰がつきまとうのですが、今回はなんと2人もですか!なんですが、ファンにとっては想定の範囲内ではないでしょうか。

前作「Emotion & Commotion」(2010年)はストリングスを従えて究極のメロウな世界を表現していましたが、今回はラフでラウドなロックに挑戦です。こういうのをオルタナとかガレージロックというらしいのですが、初老ぶりにすっかり磨きがかかってきた私にとっては、何のことかはよくわかりません。しかし、これは素直に格好いいロックアルバムです。女性ボーカルの声質がどうのとか音質がどうのとかギターの露出が少ないとか、ネット上ではすでに賛否両論、さまざまな意見が飛び交っていますが、確かに前作と比較してしまうとそうした否定的な意見も無理からぬ面もあるでしょう。私も1曲目を聴いた瞬間、「失敗した!」と思ってしまいました。確かに女性ボーカルを受け入れるか否かによって、このアルバムへの評価も大きく分かれると思います。でも、気をとり直して聴きかえすと、全曲とも完全にロックしているわけです。なかでもジミヘンへのオマージュとも受け取れる(まるで「Little Wing」)#5「Scared for the Children」などは、圧倒的なパワーの前にただただひれ伏すのみです。ギタリストというよりもロッカーとしてのJeff Beckという前提で臨むとわかりやすいのかも。

だいたい72歳という年齢でいまだにロックギター界の頂点に君臨しているだけでも驚異なのに、この驚くべき振れ幅とど迫力、そして尖りっぷり。ジャンルは違いますが74歳のJohn McLaughlinとともに常に我々を驚かさせてくれますね。あとは8月に70歳を迎えるAllan Holdsworthの“復活”を願うばかりです。

●Musicians
Jeff Beck / guitar
Carmen Vandenberg / guitar
Rosie Bones / vocals
Davide Sollazzi / drums
Giovanni Pallotti / bass

●Numbers
1.  The Revolution Will Be Televised
2.  Live in the Dark
3.  Pull It
4.  Thugs Club
5.  Scared for the Children
6.  Right Now
7.  Shame
8.  Edna
9.  The Ballad of the Jersey Wives
10. O.I.L.
11. Shrine

2016年7月18日 (月)

Marco Sfogli / reMarcoble(2012年)

Index
Musician●Marco Sfogli(guitar)
Title●reMarcoble(2012年)
■Amazon USAより購入


イタリアのテクニカル系ギタリストMarco Sfogliの2ndリーダー作「reMarcoble」を入手しました。2012年リリース。どうやらDream Theater人脈の周辺で活動している人のようですが、先日入手したVirgil Donatiのリーダー作で大いに気に入って入手した次第です。もちろん1st「There's Hope」も発注していますが、先に届いたこちらからレビューなどを。参加メンバーの多くはイタリア人だと思われるのですが、1曲のみVirgil Donatiが友情出演(?)、また件のDonatiの作品に参加していた鍵盤楽器奏者Alex Argentoの名前も見られます。

一切ボーカル抜きのオールインストアルバム、そしてDream Theater周辺ということでJohn Petrucciフォロワー的な要素が確かに感じられますし、楽曲自体もDream Theater的な雰囲気がちらほらと。ただし変拍子率は思ったほど高くなく、良質なギターインストアルバムといった感じに仕上がっています。ギターも時にJoe Satriani風だったり、#8のようにブルース的なフレーズを弾かせるとAndy Timmonsを感じさせたりと、一介のテクニカル系ギタリストという枠組みでは収まらないように思えます。この人、徹底的に弾きまくる時と、あえて抑え気味にする時とのバランスが大変いいですね。

●Musicians
Marco Sfogli / guitar,bass,keyboards,percussions
Salvyo Maiello / drums
Virgil Donati / drums
Peter Wildoer / drums
Roberto Gualdi / drums
Andrea Casali / bass
Adam Nitti / bass
Ray Riendeau / bass
Lorenzo Feliciati / bass
Alex Argento / keyboards
Matt Guillory / keyboards
Pietro Ventrone / sax

●Numbers
1.  Intro
2.  Jester's Tears
3.  The Reaction
4.  reMarcoble
5.  Far from Me
6.  Heartburn
7.  The Forest
8.  Father to Son
9.  Save Yourself
10. Song of Ben and C.
11. The Barbarian

2016年7月17日 (日)

Huong Thanh / Fragile Beauty(2007年)

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Musician●Huong Thanh(vocal)
Title●Fragile Beauty(2007年)
■Amazonより購入


ベトナム出身でフランスに拠点を置いて活動するHuong Thanhの4枚目のリーダー作です。2007年、ACTよりリリース。同じくベトナム系フランス人ギタリストNguyen Le(グエン・レ)との共演作という扱いになっています。Nguyen LeはHuong Thanhのほとんどのアルバムに参加していると思います。プロデュースもNguyen Leが担当しています。

Huong Thanh / vocal
Nguyen Le / guitar,synthesizers
Mieko Miyazaki / koto
Paolo Fresu / trumpet,flugelhorn
Stephane Guillaume / soprano sax,flute
Renaud Garcia-Fons / bass
Etienne Mbappe / bass
Alex Tran / percussions
Fancis Lassus / percussions
Illya Amar / tung
Dominique Borker / piano
etc.

ほかにもベトナム系と思しきミュージシャンがバックコーラスやベトナムの民族楽器で参加していますが、割愛させていただきました。Mieko Miyazakiは宮崎恵美子さんのことでもちろん日本人琴奏者で、Nguyen Leの「Saiyuki」(2009年)にも参加しています。Stephane Guillaume、Paolo FresuやIllya AmarはACTレーベルの常連で、現代欧州ジャズの重要人物ですね。

ACTレーベルはボーダーレスなワールドミュージックの創出という明確なコンセプトがあるのですが、このアルバムなどはまさにその典型ではないでしょうか。欧州ジャズ、ライ音楽、ベトナムや北アフリカの民族音楽、そして雅楽と東西の音楽が見事に融合し、そして有機的に機能しています。確かにNguyen Leの手腕による部分が大きいのですが、何といってもこのアルバムの最大の魅力は、Huong Thanhの可憐すぎるボーカルに尽きると思います。とにかく可愛い。

Nguyen Leはプロデューサーという立場上、バックに徹しているのでこの作品ではあまり出番はありませんが、それでもところどころで独特の癖の強いソロを聴かせています。特に#7「Rowing The Sampan」ではベトナム風のフレーズなどは一聴の価値ありです。

●Musicians
Huong Thanh / vocal
Nguyen Le / guitar,synthesizers
Mieko Miyazaki / koto
Paolo Fresu / trumpet,flugelhorn
Stephane Guillaume / soprano sax,flute
Renaud Garcia-Fons / bass
Etienne Mbappe / bass
Alex Tran / percussions
Fancis Lassus / percussions
Illya Amar / tung
Dominique Borker / piano
etc.

●Numbers
1.  Drifting On The Water
2.  Weaving & Awaiting
3.  Faithfulness
4.  Plantation Song
5.  The Five Calls Of The Night
6.  Fragile Beauty
7.  Rowing The Sampan
8.  The Pavillon Of Crystallized Azure
9.  At Dusk, From The West Balcony
10. Go Cong Blues
11. The Swallow's Bridge
12. Tales Of The Mountain

2016年7月16日 (土)

Dewa Budjana / Hasta Karma(2015年)

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Musician●Dewa Budjana(guitar)
Title●Hasta Karma(2015年)
■Abstract Logixより購入


インドネシアを代表するギタリスト、Dewa Budjanaの新譜を入手しました。辺境系のギタリストとして本国では「GIGI」のリーダーでロックギタリストとして有名なのですが、海外で勝負する時はフュージョン系になったりします。今回はAntonio Sanchez(drums)とBen Williams(bass)を招聘し一大フュージョンミュージックを展開しています。2015年リリース。そういえば、Budjanaは過去にPeter ErskineやJimmy Johnson、Dave Carpenterなどの大物と共演しています。

Dewa Budjana / guitar
Joe Locke / vibraphone
Ben Williams / bass
Antonio Sanchez / drums
Indra Lesmana / piano,melcoica on #6

全体を通して聴くと相変わらず良質なフュージョンをベースにしながら時折アジアンテイストを混ぜてくるという芸風は相変わらずですが、以前のアルバムとの比較ではあまりアジア的な要素を押し出さなくなってきたように感じます。そういえば、今回は自国のミュージシャンを一切起用せず、また東南アジアの伝統楽器も使っていません。「脱亜入欧」という案配なのでしょうか。逆に持ち味が薄れてしまったように思えます。

個人的にはBen Williamsのウッドベースが大変心地良く、Budjanaよりもこちらのほうが聴き所ではないかと思います。

●Musicians
Dewa Budjana / guitar
Joe Locke / vibraphone
Ben Williams / bass
Antonio Sanchez / drums
Indra Lesmana / piano,melcoica on #6

●Numbers
1.  Saniscara
2.  Desember
3.  Jayaprana
4.  Ruang Dialisis
5.  Just Kidung
6.  Payogan Rain

2016年7月10日 (日)

Kurt Rosenwinkel Trioのライブに行ってきました♪

Fullsizerender
先週の7月2日(土)、Kurt Rosenwinkel Trioのライブに行ってきました。場所はすっかり慣れてきた東京丸の内はCotton Club。

Kurt Rosenwinkel / guitar
Dario Deidda / bass
Joost Patocka / drums

今回、生Rosenwinkelの姿を拝むのは初めてです。当初予定されていたEric RevisからDario Deiddaへと急遽メンバーチェンジがありましたが、両者を聴き比べたわけではないのでその影響のほどはわかりません。今回の来日ではブルーノート東京で日本人ミュージシャンとの共演を行ったり、ワークショップを行ったり、ディスクユニオンでインストアライブを行ったりと相変わらずの人気ぶり。「Star Of Jupiter」(2012年)以来の新譜が待たれる状況ということもあって、どんなライブ内容になるかが非常に楽しみでした。

席は相変わらずテーブル自由席。念には念を入れて会場時間の1時間前に到着しましたが、すでに良席を求めるお客が長蛇の列をなしていました。やはり日本でのKurt皇帝人気は凄いものがあります。

ライブに臨むにあたって「Star Of Jupiter」と「East Coast Love Affair」を聴き直した程度。いざ、蓋を開けてみるとCモンク、Wショーターなどのスタンダードのカヴァーが中心でした。実は「Star Of Jupiter」あたりのぶっ飛び感を内心期待していたのですが、これはこれでよし。相変わらず浮遊感あふれる音作りは絶品でしたし、絶妙なコードワークを間近にできたことは大きな収穫でした。それにしてもソロワークはあいかわらずの変態フレーズの連続で、一筋縄では収まりません。ギター好きのオヤジどもの視線をすっかり独り占めしたKurt皇帝。MCらしいMCはほとんどなく、ひたすら弾きまくる姿にただ唖然としていた次第です。

Ssfullsizerender
アンコール曲は「East Coast Love Affair」。皇帝が生み出す甘露のようなフレーズに酔いしれつつ、まだまだ聴いていたいという“残尿感”はハンパなく、次なる機会があれば万難を排して参加するべきと心に誓った次第です。ところでこの手のライブには、何も知らないままに連れてこられた感が満載の人が逆に目立ったりしてしまうのですが、お客全員が固唾を飲んでKurt皇帝の一挙手一投足に注視するいい意味での緊張感が会場全体に漂い、すべてを含めて極上のライブでした。Allan Holdsworthの初来日ライブもこんな感じだったな~。こんな夢のような時間なら何回経験してもいいですね♪
↓ついでに特製ピックももらいました。

Aafullsizerender

2016年7月 9日 (土)

Meshuggah / Contradictions Collapse-Reloaded(1991年)

Index
Musician●Meshuggah
Title●Contradictions Collapse-Reloaded(1991年)
■Amazonより購入


スウェーデン出身の変態系プログメタルバンドMeshuggahの記念すべき1st「Contradictions Collapse」です。かなり昔に入手していたのですが、ボートラが追加されたリマスター盤が出ているということで買い直し。だから「Reloaded」ということなのですね。あんたら「マトリックス」かいっ!ボートラといっても内容は幻のミニアルバム「None」のことなので、全国8万人のMeshuggahファンにとっては先刻ご承知のことだと思われます。メタル界ではお馴染みのNuclear Blastよりリリース。

Meshuggahがそれらしく仕上がっていくのは2nd「Destroy Erase Improve」(1995年)以降だと思うのですが、ここで聴かれるのは一言でいうと「ガチャガチャしたテクニカル系スラッシュメタル」。変拍子の多用や目まぐるしく変化する複雑な楽曲構成は、1stの時点ですでに持ち芸として確立しています。バンドのフロントマンFredrik Thodendal(フレドリック・トーデンダル)の変態ギターもすでに完成の域に達しています。#5「Qualms of Reality」や#6「We'll Never See the Day」、#8「Choirs of Devastation」でのプレイは一聴の価値ありです。

ところで肝心のリマスター効果ですが、元々オリジナル盤の音質があまり良好とはいえなかったこともあり、劇的に改善されたとは言い難いです。相変わらず耳にツンツンと響きます。「それがいいんじゃない」というご指摘を受けそうですが、初老の耳にはちとキツい感じです。これから本格化する真夏、あえて納涼気分で(?)聴いてみるのも一興かと。

●Musicians
Jens Kidman / vocal,guitar
Fredrik Thordendal / guitar
Martin Hagstrom / guitar
Thomas Haake / drums
Peter Nordin / bass

●Numbers
1.  Paralyzing Ignorance
2.  Erroneous Manipulation
3.  Abnegating Cecity
4.  Internal Evidence
5.  Qualms of Reality
6.  We'll Never See the Day
7.  Greed
8.  Choirs of Devastation
9.  Cadaverous Mastication

[Bonus Track]
10. Humiliative - Originally released on the None EP
11. Sickening - Originally released on the None EP
12. Ritual - Originally released on the None EP
13. Gods Of Rapture - Originally released on the None EP

2016年7月 3日 (日)

John Abercrombie / Within A Song(2012年)

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Musician●John Abercrombie(guitar)
Title●Within A Song(2012年)
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ECMきっての知性派ギタリスト、John Abercrombieの2012年作。参加ミュージシャンにJoe Lovanoの名前を見つけて思わずにんまり。プロデューサーはご存じマンフレード・アイヒャー氏です。

John Abercrombie / guitar
Joe Lovano / tenor sax
Drew Gress  / bass
Joey Baron / drums

もう説明不要のお馴染みの人たちばかりなので、いまさらという感じですね。AbercrombieとJoe Lovanoとの共演はかなり前にあったと記憶しているのですが、具体的な作品名はちょっと思い出せません。確か非ECM系のレーベルだったような。Drew GressとJoey Baronも旧知の仲ですね。Abercrombieの近作のほとんどはヴァイオリン入りがほとんどでしたが、オーソドックスなフォーマットで臨んでいます。個人名義ではなくわざわざ「John Abercrombie Quartet」としてリリースしたのは、今回はちょっと違いまっせ的なメッセージが込められているのでは?と考えるのはちと穿ちすぎかもしれません。

というわけで拝聴です。Abercrombieは年齢的なものあってなのか、歳相応に大人しめの音づくりに終始しているように感じられていました。今回、Joe Lobanoの加入によって少しは違う一面が引き出されるのでは?と期待を込めて聴いてみました。楽曲はAbercrombieオリジナルが3曲、ほかはMiles Davis、Ornette Coleman、Bill Evansなどによるものです。

ところがアニはからんや肝心のLovanoもつられて大人しくなってしまっていて、2人とも丸い感じのジャズをプレイしています。あれま、これは正直言って期待はずれです。この内容だったらわざわざECMからリリースすることもなかったのにと思ってしまいます。昔のECMなら4ビートの曲などは絶対に御法度だったはずですが、いまは許容されてしまうのですね。アイヒャーもいよいよヤキが回ってしまったのかも。唯一、ECMっぽいなと感じられるのがMilesによる#4「Flamenco Sketches」くらいですかね。Abercrombie特有の滑っぽいウネウネギターが堪能できるという意味で。と文句ばかり書いていますが、大人のジャズを楽しみたいと思う人にとっては申し分のない内容だと思いますし、ベテランならではの手管はさすがです。でもねぇ…

<付記>
AbercrombieとLovanoとの共演作はラベル・ブリュー盤でHenri Texierの「Colonel Skopje」(1988年)、ECMでは「Open Land」(1998年)などがありました。2枚とも所有していますが、まったく記憶が欠落しています(汗)

●Musicians
John Abercrombie / guitar
Joe Lovano / tenor sax
Drew Gress  / bass
Joey Baron / drums

●Numbers
1.  Where Are You 
2.  Easy Reader 
3.  Within A Song Without A Song 
4.  Flamenco Sketches 
5.  Nick Of Time 
6.  Blues Connotation 
7.  Wise One 
8.  Interplay 
9.  Sometime Ago

2016年7月 2日 (土)

WYSI WYG / What You Sing Is What You Get(1997年

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Musician●WYSI WYG
Title●What You Sing Is What You Get(1997年)
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「FRAGILE」で活躍する矢堀孝一氏が主導するユニット「WYSI WYG」という風変わりなユニット名による唯一の音源です。1997年リリース。「WYSI WYG」はアルバムタイトルの頭文字をそのままとったものという分かりやすいような分かりにくいようなオチだそうです。

矢堀孝一 / guitars
新澤健一郎 / keyboards
岡田治郎 / bass
嶋村一徳 / drums

岡田さんと嶋村さんは現在梅垣ルナさんと栗原務さんの双頭ユニット「Lu7」のサポートメンバーとして活躍中です。

矢堀氏自身が書いたライナーによれば、「FRAGILE」という枠組みから離れてジャズフォーマットによる自由な音楽を作りたかったというのが、このユニット結成の動機だそうです。確かに「FRAGILE」との比較ではジャズに近い感じに仕上がっていますが、楽曲としては「FRAGILE色」が結構濃厚です。つまりは「FRAGILE」をジャズフォーマットに置き換えたという感じでしょうか。

矢堀氏自身の狙い通り「普段のしがらみ」からいい意味で解放されているためか、矢堀氏のギターは自由性に満ちていて大変伸びやかにプレイしているように感じられます。時にはスコヘン風、時にはホールズワース風、時にはジョンスコ風と実に気持ち良さそうに弾き分けています。普段の矢堀氏とはまた違った一面に触れることができます。

このアルバム、「WYSI WYG」による1stということになっていますが、その後、続編が作られた形跡はどうやらない模様です。今後の展開が注目されます。

●Musicians
矢堀孝一 / guitar
新澤健一郎 / keyboards
岡田治郎 / bass
嶋村一徳 / drums

●Numbers
1.  Smile
2.  Hen
3.  Secret Forest
4.  Ice On Fire
5.  Venus In The Dusk
6.  Double Black Feather
7.  Tales Of The Temple
8.  Ariel
9.  Fairyland
10. Kareka

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