平井庸一 / Pascoal Project(2014年)
Musician●平井庸一(guitar)
Title●Pascoal Project(2014年)
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日本におけるトリスターノ系ジャズギタリスト、平井庸一さんによる3枚目のリーダー作です。2014年4月23日、新宿ピットインでのライブ録音。
平井庸一 / guitar
太田朱美 / flute
トオイダイスケ / bass
井谷享志 / percussion
大井澄東 / drums
山田玲 / drums on #1,#6,#7
平井庸一さんは初聴き。というわけで前2作との比較はできないのですが、トリスターノ系ジャズにAllan Holdsworthが客演したかのような、何ともミスマッチなギャップを楽しむことができます。ライナーによれば平井庸一さんは若かかりし頃、Holdsworthに傾倒していたとか。ある出来事が契機となってこれまで封印してきたHoldsworthの音源をあらためて聴き直したうえで完成したのがこの作品とのこと。
アルバムタイトルのキーワードである「Pascoal」とはブラジルの作編曲家エルメート・パスコアールのことだそうで、ピアノやフルートなどを駆使して同国の音楽発展に貢献した人物。平井さんはパスコアール研究の第一人者でもあり、ブラジル音楽とHoldsworthyとが融合することで、独自のサウンドを作り上げています。とは言っても、全曲ともHoldsworthyというわけでもなく、ごく普通に(?)ジャズギターを弾いている曲もあります。感想としては、確かにHoldsworth好きな人にとっては興味引かれる作品ではありますが、ブラジル音楽と融合させた必然性的なものが腑に落ちてこないのも確か。要は“だから何なんですか”というのが正直なところです。納得するためには、一度、ライブを聴きに行かないとダメかもしれませんね。
●Musicians
平井庸一 / guitar
太田朱美 / flute
トオイダイスケ / bass
井谷享志 / percussion
大井澄東 / drums
山田玲 / drums on #1,#6,#7
●Numbers
1. Simple Matter (Yoichi Hirai)
2. 24 de Janeiro (Hermeto Pascoal)
3. Purpose of The Person (Yoichi Hirai)
4. Celso (Hermeto Pascoal)
5. Forgotten Ones (Yoichi Hirai)
6. Depois Do Baile (Hermeto Pascoal)
7. Ilza Na Feijoada (Hermeto Pascoal)
8. Serenata (Hermeto Pascoal)
9. Tacho (Hermeto Pascoal)
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