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2016年6月

2016年6月26日 (日)

Electrocution250 / Electric Cartoon Music From Hell(2001年)

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Musician●Electrocution 250
Title●Electric Cartoon Music From Hell(2001年)
■Liquid Note Recordより購入


シュラプネル系超絶ギタリストTodd Duaneと知る人ぞ知るスウェーデン出身の超絶鍵盤奏者Lalle Larsson、この人は勉強不足で知らないドラム奏者Peter Wildoerのトリオ構成による作品です。いまはどうやら店じまいしてしまったLiquid Note Recordからリリース。この手の音楽愛好家の間では人気レーベルだったのに残念です。プロデューサーはこれまた知る人ぞ知るMatt Williams。2001年の作品です。

リーダー格のTodd Duaneはやはりシュラプネルから3枚ほどソロアルバムを出していますが、あの変態超絶ギタリストBumblefoot(Ron Thal)にも通じる変幻自在の超絶プレイが身上です。どこから飛んでくるかまったく予測不能な変態フレーズというのがこの手のギタリストに共通する特徴ですね。

対抗するLalle Larssonですが最近はクラシカルな感じになってきていますが、この頃はかなりぶっ飛んでいます。こちらも変幻自在。Todd Duaneをサポートするどころか、一緒になって悪ふざけをしている感もします。オランダのギターモンスターRichard Hallebeekとの共演でも知られています。

楽曲がどうのとか展開はどうのと真面目に分析することがまるで無意味と思えるほど破天荒ぶり。まさにやりたい放題のこの作品は、まさに「3人の玩具箱」です。それでいて破綻寸前にまでいきながら、最期はしっかりとまとまってしまうという摩訶不思議な作品です。クレジットをよく読んだら不思議ちゃん系ギタリストPhye Yaan-Zekも一枚絡んでいるようです。

●Musicians
Todd Duane / guitar,bass
Lalle Larsson / keyboards
Peter Wildoer / drums

●Numbers
1.  Fletcher the Mouse
2.  Funky Lizard
3.  Gee-Wiz - Guitar Solo
4.  Brainscraper
5.  Dr Fluffels
6.  Exploding Head - Drum Solo
7.  Ridiculosous
8.  Nincompoop Scuttle
9.  Looney Tune - Piano Solo
10. Mr.Scruffen Mcfluff

2016年6月25日 (土)

Albert Vila / The Unquiet Sky(2014年)

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Musician●Albert Vila(guitar)
Title●The Unquiet Sky(2014年)
■Amazonより購入


スペイン出身のコンテンポラリー系ギタリスト、Albert Vilaのおそらく3枚目のリーダー作です。FSNTレーベルより2014年リリース。2014年5月4日~5日、NYCブルックリンにて録音(#8,#13は2014年6月18日、スペインバルセロナで録音)。

Albert Vila / guitar
Aaron Parks / piano
Doug Weiss / bass
Jeff Ballard / drums

Albert Vilaは初聴きですが、ほかのメンバーをご覧になってお分かりのように完全に面子買いです。Aaron Parksは言うに及ばずですがDoug WeissはMikes OkazakiやMike Morenoあたりのコンテンポラリー系ギタリストとの共演が多く、このアルバムの方向性も面子から何となく想像がつきます。Albert Vilaはオランダのアムステルダム音楽院に入学し、そこでジェシ・ヴァン・ルーラーから薫陶を受けたとか。

というわけで拝聴。まず、のっけからAlbert Vilaの流れるような流麗なギターソロが飛び込んできます。タイプとしては師匠ジェシ・ヴァン・ルーラーからの影響を感じさせるものの、若干エフェクトが効いた浮遊感あふれる音づくりからはKurt Rosenwinkelにも似ています。かといってMike Morenoほど浮遊感を全面に押し出すわけでなく、フレーズとしてしっかりと聴かせてくれます。とまぁ、いろいろな意味でイマドキのコンテンポラリー系ギタリストの系譜をしっかりと汲んでいます。決して弾きまくるタイプではありませんが、一つひとつの音を誠実にかつ丁寧に繋いでいきながら、聴かせるタイプのプレイヤー。大向こうを張る派手なフレーズがほとんどないのでうっかりすると聞き流してしまいそうですが、聴くたびに新しい発見があるのでその意味では“スルメ系ギタリスト”認定です。脱力感漂うジャケットなので見くびってしまいがちですが、なかなか内容が濃い作品です。

Aaron Parksも主役を立てながらしっかりとサポートしています。実はFSNTから出ている1st、2ndも入手していまして本作と聞き比べているのですが、そのあたりの印象などはあらためてレビューしようと思います。

●Musicians
Albert Vila / guitar
Aaron Parks / piano
Doug Weiss / bass
Jeff Ballard / drums

●Numbers
1.   Therefore
2.   Epilogue
3.   New Deal
4.   Air
5.   Gym Jam
6.   Six
7.   Three Days After
8.   Begining
9.   Minor Tragedy
10.  Transition
11.  Old Recipe
12.  Major Issues
13.  Short Piece
14.  The Bean

2016年6月19日 (日)

Pageant / 奈落の舞踏会(1994年)

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Musician●Pageant
Title●奈落の舞踏会(1994年)
■ディスクユニオンで購入


ひさびさに和物プログレネタです。関西を代表するプログレバンド「Pageant」の幻の2ndです。1994年リリース。拙ブログ「人気記事ランキング」でたびたびトップ10入りするバンドなんですが情報量自体が少ないため、この拙ブログですら検索にかかってしまうのでしょうね。オリジナル音源に加えて12インチ盤「仮面の笑顔」収録3曲が追加されています。

永井博子(大木理紗) / vocal,keyboards
中嶋一晃 / guitar
引頭英明 / drums
山田和彦 / bas
長嶋伸行 / bass
塩谷博之 / sax
宮武和広 / flute

リリースは宮武さんがらみで「Made In Japan Records」から。

曲調はというとダークでかつ大正ロマンを思わせるような心地良い退廃的な雰囲気が漂っています。ここらへんは好き嫌いが分かれるところだと思われますが、何といってもボーカル担当の永井博子(大木理沙)さんの卓越した歌唱力が最大の魅力です。和風プログレ界では男子ボーカル不在が昔から言われていますが、女子はというと永井博子さんをはじめとして、カルメンマキさん、五人一首の松岡あの字さんなど多士済々です。なかでも永井博子さんは変幻自在の歌声を使い分ける懐の広さというか奥深さは群を抜いているように思えます。

●Musician
永井博子 / vocal,keyboards
中嶋一晃 / guitar
引頭英明 / drums
山田和彦 / bas
長嶋伸行 / bass
塩谷博之 / sax
宮武和広 / flute

●Numbers
1.  人形地獄
2.  真夏の夜の夢
3.  ヴェクサシオン
4.  奈落の舞踏会
5.  仮面の笑顔
6.  木霊
7.  奈落の舞踏会
8.  仮面の笑顔
9.  蜘蛛の館

2016年6月18日 (土)

Gary Burton / Live at Newport '67(1967年)

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Musician●Gary Burton(vibes)
Title●Live at Newport '67(1967年)
■Amazonより購入


ヴィブラフォン奏者Gary Burtonの未発表ライブ音源と初期リーダー作「Something's Coming」とのカップリング盤です。どちらも初CD化ということで貴重なうえにお得感満載です。

■Live at Newport '67 #1-#7
Gary Burton / vibes
Larry Coryell / guitar
Steve Swallow / bass
Stu Martin / drums

■Something's Coming #8-#14(released on 1963)
Gary Burton / vibes
Jim Hall / guitar
Chuck Israels / bass
Larry Bunker / drums

「Live at Newport '67」のほうは1967年7月1日のNewport Jazz Festivalに参加したときの音源でどうやらラジオ放送音源がソースのようです。「Something's Coming」は1963年8月14日~16日、NYCでのスタジオ録音。どちらも魅力あるのですが、ここは「Live at Newport '67」を中心に語りたいと思います。

この時期のGary Burtonカルテットは当初ドラムにRoy Haynesを迎えていましたが、Bob Mosesにチェンジしてよりジャズロック色が濃厚に。その音楽的な変化は「Duster」(1967年)と「Lofty Fake Anagram」(1967年)とを聴き比べると明らかで、特にLarry Coryellの長足の進歩には目を見張らされます。このNewportライブが行われたのはちょうどそんな時期で、若きCoryellがバリバリと弾きまくっています。ドラムがMosesからStu Martinに代わっていますが、翌年68年2月のNYCカーネギーホールでのライブ音源(「Gary Burton Quartet In Concert」)では再度Mosesに戻っていることを考えると、Stu Martinはスポット的参加と推測されます。定番曲「One,Two,1-2-3-4」での尋常でない盛り上がりを楽しむだけでも、このアルバムを入手する価値があると思います。この時期のCoryellは「ちゃんと」ギターを弾いています。モノラル音源ながら録音状態、音質ともなかなか良好です。よくこんな貴重な音源がいままで“発掘”されなかったものだと思います。文句なしに◎印を進呈します。

カップリング相手「Something's Coming」はなんと言ってもJim Hallの参加がポイント。聴く前はてっきり渋めに弾いているのかと思いきや、結構饒舌なソロギターを連発しています。こちらも◎。

●Musicians
■Live at Newport '67 #1-#7
Gary Burton / vibes
Larry Coryell / guitar
Steve Swallow / bass
Stu Martin / drums

■Something's Coming #8-#14(released on 1963)
Gary Burton / vibes
Jim Hall / guitar
Chuck Israels / bass
Larry Bunker / drums

●Numbers
1.  General Mojo's Well Laid Plan
2.  Sing Me Softly Of The Blues
3.  Lines
4.  I Want You
5.  Blue Comedy
6.  June The 15th,1967
7.  One,Two,1-2-3-4
8.  On Green Dolphin Street
9.  Melanie
10. Careful
11. Six Improvisatory Sketches
12. Something's Coming
13. Little Girl Blue
14. Summertime

2016年6月12日 (日)

平井庸一 / Pascoal Project(2014年)

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Musician●平井庸一(guitar)
Title●Pascoal Project(2014年)
■Amazonより購入


日本におけるトリスターノ系ジャズギタリスト、平井庸一さんによる3枚目のリーダー作です。2014年4月23日、新宿ピットインでのライブ録音。

平井庸一 / guitar
太田朱美 / flute
トオイダイスケ / bass
井谷享志 / percussion
大井澄東 / drums
山田玲 / drums on #1,#6,#7

平井庸一さんは初聴き。というわけで前2作との比較はできないのですが、トリスターノ系ジャズにAllan Holdsworthが客演したかのような、何ともミスマッチなギャップを楽しむことができます。ライナーによれば平井庸一さんは若かかりし頃、Holdsworthに傾倒していたとか。ある出来事が契機となってこれまで封印してきたHoldsworthの音源をあらためて聴き直したうえで完成したのがこの作品とのこと。

アルバムタイトルのキーワードである「Pascoal」とはブラジルの作編曲家エルメート・パスコアールのことだそうで、ピアノやフルートなどを駆使して同国の音楽発展に貢献した人物。平井さんはパスコアール研究の第一人者でもあり、ブラジル音楽とHoldsworthyとが融合することで、独自のサウンドを作り上げています。とは言っても、全曲ともHoldsworthyというわけでもなく、ごく普通に(?)ジャズギターを弾いている曲もあります。感想としては、確かにHoldsworth好きな人にとっては興味引かれる作品ではありますが、ブラジル音楽と融合させた必然性的なものが腑に落ちてこないのも確か。要は“だから何なんですか”というのが正直なところです。納得するためには、一度、ライブを聴きに行かないとダメかもしれませんね。

●Musicians
平井庸一 / guitar
太田朱美 / flute
トオイダイスケ / bass
井谷享志 / percussion
大井澄東 / drums
山田玲 / drums on #1,#6,#7

●Numbers
1.  Simple Matter (Yoichi Hirai)
2.  24 de Janeiro (Hermeto Pascoal)
3.  Purpose of The Person (Yoichi Hirai)
4.  Celso (Hermeto Pascoal)
5.  Forgotten Ones (Yoichi Hirai)
6.  Depois Do Baile (Hermeto Pascoal)
7.  Ilza Na Feijoada (Hermeto Pascoal)
8.  Serenata (Hermeto Pascoal)
9.  Tacho (Hermeto Pascoal)

2016年6月11日 (土)

Nile / At The Gate Of Sethu(2012年)

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Musician●Nile
Title●At The Gate Of Sethu(2012年)
■Amazonより購入


米国サウスカロライナ州出身の変態系デスメタルバンド「NILE」(ナイル)の最新作を入手しました。確か数ヶ月前に発注したのですが、私が頼んだボートラ付き音源はどういう理由なのかなかなか入荷しなかったようで、先日忘れた頃にやっと到着。途中「入荷が遅れてすみません」メールは確かに届いていたように思いましたが。

さて、このバンド、アラビア風の旋律を軸にブルータルなメタルサウンドをお届けするという特異な立ち位置が持ち味なのですが、7作目にあたるこの音源ではかなりの方向転換をしたように感じられます。もちろん十八番のアラビア風旋律はふんだんに盛り込まれてはいるのですが、何となく消化不良というか楽曲としてこなれていないように思います。何となくやっつけ感というか、これまで彼らが築いてきた荘厳な変態世界と比較すると、深みのようなものがあまり感じられません。ところどころで「あれま、普通のデスメタルバンドになってしまった」と感じられるだけに、いささか残念な作品になってしまっています。

●Numbers
Karl Sanders / vocals,bass.keybords
Dallas Toler-Wade / guitar,vocal,bass
George Kollias / drums

●Numbers
1.  Enduring The Eternal Molestation Of Flame
2.  The Fiends Who Come To Steal The Magick Of The Deceased
3.  The Inevitable Degradation Of Flesh
4.  When My Wrath Is Done
5.  Slaves Of Xul
6.  The Gods Who Light Up The Sky At The Gate Of Sethu
7.  Natural Liberation Of Fear Through The Ritual Deception Of Death
8.  Ethno-Musicological Cannibalisms
9.  Tribunal Of The Dead
10. Supreme Humanism Of Megalomania
11. The Chaining Of The Iniquitous
12. Enduring The Eternal Molestation Of Flame (bonus track)
13. The Inevitable Degradation Of Flesh (bonus track)

2016年6月 5日 (日)

Richard Beirach / Elm(1979年)

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Musician●Richard Beirach(piano)
Title●Elm(1979年)
■Amazonより購入


Richard BeirachといえばポストEvans世代の中でも第一人者として知られていますが、彼がECM時代に残した傑作の1枚がこの「Elm」ではないかと思っています。このアルバム、アナログでは所有していましたがふと思い立ってCDを入手した次第です。1979年5月、Ludwigsburgにて録音。プロデューサーはマンフレード・アイヒャー。

Richard Beirach / piano
George Mraz / bass
Jack DeJohnette / drums

DeJohnetteに関してはいまさら説明不要ですが、Beirachとの共演作となると他に思い当たる作品が思い出せません。おっと、George Adamsの「Sound Suggestions」がありましたね。チェコの至宝、George Mrazはバークリー音楽院時代からの盟友で、やはり同窓のJohn Abercrombieとともに数々の共演作があります。

あらためてBeirachのキャリアを見直してみると、1970年代のECM関連としてはDavid LiebmanやJohn Abercrombieなどとの客演以外では、「Eon」(1974年)と「Hubris」(1977年)とこの「Elm」しかなく、あとは非ECM系なのですね。専属主義が強いECMとしては意外と言えば意外なのですが、これは想像するに「自分が本当に演奏したい音楽を演奏する」という彼の考え方に忠実になった上での結果ではないかと思います。この揺るがぬ信念が後にECMの総帥アイヒャー氏との確執につながったりしたわけですが。

#1   Sea Priestess
いきなりのキラーチューン。ピアノトリオでありながらDejohnetteもMrazも自己主張が前面に出るタイプのミュージシャンなので、静かな音楽を期待すると強烈なしっぺ返しをくらいます。

#2  Pendulum
どこかしらモンク的な感じの作品です。Beirachお得意の節回しの連続なのですが、絶妙なセンスで決して飽きさせることがありません。DeJohnetteとの丁々発止的なやり取りはまるで格闘技を見ているようです。バックで煽りまくるMraz。

#3  Ki
泣かせるバラードなのですが、この曲でもバックが黙っていません。静かに静かに、なおかつ激しく激しく。この二律背反的な要素を同時にやってのける神業にただただ唖然とします。

#4  Snow Leopard
ちょっとコリア的な感じを醸し出すリズミカルな作品です。初リーダー作「Eon」でも同じような展開の曲がありました。ここでもDeJohnetteが大暴れで凄まじい緊張感を曲全体にもたらしています。曲中盤で聴かれるMrazの超絶ベースソロにも注目です。

#5  Elm
内省的なバラード曲です。ただただ美しい。

有名な逸話なので詳細は割愛しますが、盟友John Abercrombieとのセッション中、失恋で落ち込んでいたAbercrombieを励まそうとBeirachは激しいハードバップをプレイしていました。そこに現れたのがECMの総帥アイヒャー氏。ご存じの通りECMのブランドイメージに厳格な彼にとって、ハードバップなどを弾くピアニストなどは論外だったわけです。即座にプレイを中断するよう指示を出しましたが、それにタテついいたのが男Beirach。親友を励まそうとして何が悪い、自分の好きな音楽を弾いて何が悪い、というわけです。この日を境にBeirachはアイヒャーと決別します。そればかりか、アイヒャー氏はBeirach関連の音源のほとんどはECMのラインアップから外してしまいます。リーダー作はもちろん、確執の原因となったJohn Abercrombieの「Arcade」「Abercrombie Quartet」「M」までもが廃盤扱いになってしまいます。後になって日本盤限定として「Hubris」と「Elm」、そして「Arcade」の発売が許されましたが、ほかはCD化もままならい状況です。いや、正確に言いますと日本限定、販売数限定で「Eon」もCD化されていますが、瞬く間に廃盤になっています。アイヒャーさん、いい加減に大人になって復刻してはどうでしょうか。これは文化的にも大きな損失ですよ。

<付記>「Abercrombie Quartet」「M」は「Arcade」との3枚組ボックスとして復刻しています。

●Musicians
Richard Beirach / piano
George Mraz / bass
Jack DeJohnette / drums

●Numbers
1.   Sea Priestess
2.   Pendulum
3.   Ki
4.   Snow Leopard
5.   Elm

2016年6月 4日 (土)

John Patitucci“The Electric Guitar Quartet”のライブに行ってきました♪

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やや日が経ってしまいましたが5月22日、John Patitucci率いる“The Electric Guitar Quartet”のライブに行ってきました。場所はご存じ東京丸の内はCotton Club。

John Patitucci / bass
Adam Rogers / guitar
Steve Cardenas / guitar
Brian Blade / bass

John Patitucciには実のところあまり興味がなく、お目当ては完全にAdam RogersとBrian Bladeの二人。PatitucciはChick Coreaの電気楽団の頃は結構注目していたのですが、彼名義のリーダー作って個人的にはあまり琴線に触れないんですよね。はっきり言ってしまうとプレイヤーとしてはともかく、ソングライターとしての実力には疑問を感じていたのです。実際、Adam Rogers参加の「Line By Line」を聴いたことがある程度で、今回の来日も某巨大通販サイトではあまり風評芳しくない「Brooklyn」と同一メンバーということで、正直「Adam RogersとBrian Bladeの姿を拝めるだけで儲けもの」程度の認識で臨んだわけです。

というわけで私がチョイスしたのは、翌日勤めが控える初老にとって優しい1stステージ。テーブル自由席を予約していましたが、案内係のお兄さんが気が利いていて「今日はどのミュージシャンがお目当てですか?」と尋ねてきます。「Adam Rogersっすね♪」と即答すると、「Adamは向かって右側ですが、身体をBrian Blade側に捻る癖があるので中央の席がいいかもしれないですね」とお兄さん。ありがたいアドバイスなんですが、中央は何となく居心地が悪いので予定通り右サイドを所望しました。

ほぼ定刻通り4人が登場。向かって左からSteve Cardenas、John Patitucci、Brian Blade、Adam Rogers。Adam Rogersはギブソンのセミアコ、Steve Cardenasも同タイプ。John Patitucciはセミアコタイプの6弦とエレキタイプの5弦を使用。

ライブに臨む際には結構入念に“予習”するのですが、先に触れたように今回はまったく素のままで臨みました。いざ演奏が始まってしばらく経った時点での感想。まぁ、何なんでしょう、この緊張感の無さは。Patitucciが仲の良いミュージシャンを集めてまったりとセッションしてみました、という感じのプレイが延々と続きます。Patitucciは終始上機嫌で時には飛び跳ねながらプレイしているのですが、では肝心のプレイを通して我々に何を伝えたいのかがよくわからないのですね。テクニックとか超絶技巧とかそういうことではなく、とどのつまりは楽曲の出来不出来、作曲能力の欠如ということになってしまうのですが、彼が言いたいこと、訴えたいことが明確に伝わってこないのです。いや、こういうダルな感じのまったり感が心地良く感じられる人にとってはいいライブだと思いますよ。でも、私が求めるものとは残念ながら違ったというわけです。

一方、Brian BladeやAdam Rogersは時折「さすが!」と思わせるプレイを聴かせてくれるのですが、バンマスのPatitucciや楽曲がそんな状態ですから宝の持ち腐れ感は否めませんでした。BBキングに捧げたというブルース曲ではAdam Rogersが見事な泣きのブルースを披露してくれましたが、この人の生かしどころはブルースではないんだよ!と心の中で叫んでしまいました。Steve Cardenasに至ってはほとんど存在感がなく、Rogersの露払い的につま弾くヘタウマ的なフレーズで、若干の自己主張をしていましたが。

というわけで、アルバム「Brooklyn」に対する評価で印象が大きく分かれてしまうライブでしたが、冒頭で触れたように動くAdam RogersとBrian Bladeを見ただけでよしとします。

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