Albert Vila / The Unquiet Sky(2014年)
Musician●Albert Vila(guitar)
Title●The Unquiet Sky(2014年)
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スペイン出身のコンテンポラリー系ギタリスト、Albert Vilaのおそらく3枚目のリーダー作です。FSNTレーベルより2014年リリース。2014年5月4日~5日、NYCブルックリンにて録音(#8,#13は2014年6月18日、スペインバルセロナで録音)。
Albert Vila / guitar
Aaron Parks / piano
Doug Weiss / bass
Jeff Ballard / drums
Albert Vilaは初聴きですが、ほかのメンバーをご覧になってお分かりのように完全に面子買いです。Aaron Parksは言うに及ばずですがDoug WeissはMikes OkazakiやMike Morenoあたりのコンテンポラリー系ギタリストとの共演が多く、このアルバムの方向性も面子から何となく想像がつきます。Albert Vilaはオランダのアムステルダム音楽院に入学し、そこでジェシ・ヴァン・ルーラーから薫陶を受けたとか。
というわけで拝聴。まず、のっけからAlbert Vilaの流れるような流麗なギターソロが飛び込んできます。タイプとしては師匠ジェシ・ヴァン・ルーラーからの影響を感じさせるものの、若干エフェクトが効いた浮遊感あふれる音づくりからはKurt Rosenwinkelにも似ています。かといってMike Morenoほど浮遊感を全面に押し出すわけでなく、フレーズとしてしっかりと聴かせてくれます。とまぁ、いろいろな意味でイマドキのコンテンポラリー系ギタリストの系譜をしっかりと汲んでいます。決して弾きまくるタイプではありませんが、一つひとつの音を誠実にかつ丁寧に繋いでいきながら、聴かせるタイプのプレイヤー。大向こうを張る派手なフレーズがほとんどないのでうっかりすると聞き流してしまいそうですが、聴くたびに新しい発見があるのでその意味では“スルメ系ギタリスト”認定です。脱力感漂うジャケットなので見くびってしまいがちですが、なかなか内容が濃い作品です。
Aaron Parksも主役を立てながらしっかりとサポートしています。実はFSNTから出ている1st、2ndも入手していまして本作と聞き比べているのですが、そのあたりの印象などはあらためてレビューしようと思います。
●Musicians
Albert Vila / guitar
Aaron Parks / piano
Doug Weiss / bass
Jeff Ballard / drums
●Numbers
1. Therefore
2. Epilogue
3. New Deal
4. Air
5. Gym Jam
6. Six
7. Three Days After
8. Begining
9. Minor Tragedy
10. Transition
11. Old Recipe
12. Major Issues
13. Short Piece
14. The Bean
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