Joanne Brackeen / AFT (1977年)
Musician●Joanne Brackeen(piano)
Title●AFT(1977年)
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Joanne Brackeenのリーダー作「AFT」です。この人、ベース奏者のClint Houstonつながりで客演作は聴いているのですが、リーダー作は初聴きです。あらためて聴き直すとずいぶんと男性寄りのプレイヤーなのですね。力強くてダイナミック。さすがスタン・ゲッツの楽団に抜擢されるだけあります。
Joanne Brackeen / piano
川崎燎 / guitar
Clint Houston / bass
個人的には川崎燎の参加がポイントです。彼の音源は気になったら入手する程度なのでコレクターとまではいきませんが、いままで聴いた音源の中ではかなりジャズ寄りで速いパッセージを連発しています。加えてフラメンコの影響を随所に感じさせるフレーズの連発で実に個性豊かな仕上がりになっています。Clint Houstonのベースもドラムレスの空間を埋めるかのごとく、いつになく饒舌なプレイに徹しています。
ここで余談を。1970年代前半、Tony WilliamsがLifetimeをいったん解体し、New Lifetimeを結成する際、後任ギタリストとして川崎燎が参加することになりリハーサルまで行ったとのこと。しかし、Tony Williamsはなぜか姿をくらまし音信不通に。実際はスウェーデンに渡り、ストックホルムで亡きJack BruceとAllan Holdsworthの3人に黒人女性歌手を加えてスタジオセッションを行っています。で、蓋を開けてみたらNew Lifetimeの正式ギタリストはAllan Holdsworthに決定していたというオチ。川崎燎にとってはとんでもない話ですが、裏ではJack BruceとJohn McLaughlinあたりがHoldsworthを押していたのでしょうね。以上、ライナーからの情報でした。
●Musicians
Joanne Brackeen / piano
川崎燎 / guitar
Clint Houston / bass
●Numbers
1. Haiti B
2. Charlotte's Dream
3. Dreamers
4. Aft
5. Winter Is Here
6. Green Voices Of Play Air
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