John Surman / Brewster's Rooster(2009年)
Musician●John Surman(baritone and soprano sax)
Title●Brewster's Rooster(2009年)
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ベテランサックス奏者、John Surmanの2009年作です。John Surmanといえば60年代後半から70年代前半にかけてのジャズロック、フリー系の作品は熱心に聴いていましたが、活動の中心をECMを移してからはそれほどは入れ込んでいませんでした。聴いたのはJohn Abercrombieとの共演作「November」「Stranger Than Fiction」くらいですね。2007年、NYCにて録音。
John Surman / baritone and soprano sax
John Abercrombie / guitar
Drew Gress / bass
Jack DeJohnette / drums
おお、何という豪華メンバー!この盤をいままでノーチェックだった自分の迂闊さに喝!ですね。いまのSurman、しかもECM作品に対して、さすがに往年の鬼気迫るプレイを期待するのは無理筋だと思います。
とは言え何とか形にしてしまうのがベテランの凄いところ。静かにスタートする#1、やや中東的なフレーズが印象的でダンサブルな#2、意表をついて激しく盛り上がる#9が個人的なお気に入り。
このアルバムのリーダーはもちろんSurmanですが、実はJack DeJohnetteの多彩で獅子奮迅のプレイがアルバム全体の下支えになっているな、というのが正直な印象です。DeJohnetteが不在だったら、意外な凡作になっていたかも。Abercrombieの控えめでありながら的確なサポートも光りますね。
●Musicians
John Surman / baritone and soprano sax
John Abercrombie / guitar
Drew Gress / bass
Jack DeJohnette / drums
●Numbers
1. Slanted Sky
2. Hilltop Dancer
3. No Finesse
4. Kickback
5. Chelsea Bridge
6. Haywain
7. Counter Measures
8. Brewster's Rooster
9. Going For A Burton
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ECMレーベルの新譜が2枚届いたので、これらを先に聴くことにします。いやはや、ド [続きを読む]
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少し前なので、内容はおぼろげなんですが、自ブログを見ると、音圧の低さに嘆いていました。ただこれはヴォリュームをあげれば済むことなんで、ECMでは音圧を低めに録るのは時々ありますね。ドリームグループでの演奏なんでワクワクしました。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2016年4月27日 (水) 17時51分
910さん
コメント&TBありがとうございます。
迂闊にもこの盤の存在すら知らなかったので、ちょっと得した気分で聴いていました。仰る通り、聴き直してみると確かに音圧が低めですね。この盤にかぎらずECMレーベルは全体的に低めに設定されているように思えますが、この盤では特に低めに感じました。低めに設定する理由っていったい何なんでしょうか(笑)
投稿: 奇天烈音楽士 | 2016年4月28日 (木) 00時27分