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2016年4月

2016年4月30日 (土)

Chingari / Bombay Makossa(2014年)

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Musician●Bombay Makossa
Title●Chingari(2014年)
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「リメンバー・シャクティ」に参加していたエレクトリック・マンドリン奏者U.Shrinivas、John McLaughlin率いる「4th Demension」のカメルーンの怪物ベース奏者Etienne Mbappe、インドが誇る手数王Ranjit Barot3名によるトリオユニット「Chingari」(「炎」という意味だそうです)の1stです。2014年、Abstract Logixよりリリース。

要はMcLaughlinの子飼いミュージシャンによる派生的ユニットなんですが、U.Shrinivasが繰り出す超絶技巧と重量級リズム隊との壮絶なバトルはやはり聴き応えがあります。Etienne MbappeとRanjit Barotがいくぶんリラックスしてプレイしているように感じられるのは、McLaughlin師匠不在という気楽な状況もありますが、南インド風の基本はまったり感が漂う楽曲が中心になっているからだと思います。

インド音楽が苦手な人にとってはなかなか敷居が高い作品だと思われますが、私はなにを隠そう小学生時分からインド音楽好きときています。おまけに昨年末に来日ライブを堪能した「4th Demension」の濃厚なメンツといい、果てしない超絶技巧といい、インディアンハードフュージョン好き(?)には強力推奨したいアルバムに仕上がっています。

●Musicians
Ranjit Barot / drums,wavedrum,vocals
U.Srinivas / electric mandolin
Etienne Mbappe / bass,vocals.

●Numbers
1.  Pack Up Your Bags
2.  Sona Inon
3.  Fireflight
4.  Longue Lami
5.  Tempest
6.  Third World
7.  Bombay Makossa

2016年4月29日 (金)

Spark 7 / Spark 7(2014年)

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Musician●Spark 7
Title●Spark 7(2014年)
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プログメタルユニット「Cube-Ray」で活躍する7弦、8弦ギタリスト「ISAO」が中心のプロジェクトユニット「Spark 7」の1stです。2014年リリース。

ISAO / guitar
大高清美 / organ
Philip Bynoe / bass
Thomas Lang / drums

guest
Tony MacAlpine / guitar on #1
e-ZUKA / guitar on #6

ISAO氏(1977年生まれ。大阪出身)はまったくの初聴きです。吉祥寺「シルバーエレファント」のライブ情報を調べていて、そう言えば手数王・菅沼孝三氏と共演していた多弦ギタリストがいたことを思い出してこの音源に行き着いた次第。オールインスト、変拍子多用のプログレッシブメタルという触れ込みならやはり一度は聴かないといけませんね。Tony MacAlpineがスポット参加ということならば、自ずと内容も想像できるわけです。大高清美(カシオペア)やDTのオーディションにも参加していたThomas Langというゲスト陣もなかなか強力です。

というわけで拝聴。聴く前は何となくMeshuggah的なサウンドを想像していたのですが、割とストレートなプログメタルサウンドです。と言っても変拍子の多用、8弦から畳みかけるような繰り出される強烈なリフ、強力極まりないリズム隊と聴かせどころは満載です。Thomas Langが叩き出すブラストビートはかなりの破壊力ですね。ISAO氏のギタープレイは変態っぽい感じも多少は見せるものの、やはりTony MacAlpineからの影響が強く感じられます。もちろんテクニック的には完璧です。

ところで、よく「世界で勝負できるミュージシャンがやっと登場!」的なレビューを見かけますが、テクニック面だけを言えば、世界レベルの日本人ミュージシャンなどたくさんいるはずです。問題はプログメタルというジャンルを育て上げる市場を確保できるのか、そしてプロモーション体制がどれだけ整っているかだと思います。そんなわけで、「世界で勝負できる」的な島国根性丸だしな表現はいい加減にやめにしませんか?少なくともISAO氏はプレイ的にも楽曲的にも世界レベルに達しています。

●Musicins
ISAO / guitar
大高清美 / organ
Philip Bynoe / bass
Thomas Lang / drums

guest
Tony MacAlpine / guitar on #1
e-ZUKA / guitar on #6

●Numbers
1.  Tri-Star
2.  Cricket Chorus
3.  Gain the Day
4.  Cold Feet
5.  Pudding Busters
6.  Acon Spin
7.  Zombies in a Dream
8.  The Dancing Witch

2016年4月24日 (日)

David Fiuczynski / Flam! Blam! Pan-Asian Micro-Jam!(2016年)

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Musician●David Fiuczynski(fletless guitars)
Title●Flam! Blam! Pan-Asian Micro-Jam!(2016年)
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フレットレスギターの怪人David Fiuczynskiの新譜が出たので早速入手しました。自身名義としては「Planet Microjam」(2012年)以来ですから、この手のジャンルとしては異例のハイペースでのリリースですね。前作同様「Rare Noise」より。

David Fiuczynski / fletless guitars,programming,sonic-piano,percussions
Helen Sherrah-Davies / viollin on #1-#7
Yazhi Guo / oboe,chinese percussions on #1-#7,#9
Utar Artun / microtonal keyboards on #1-#3,#5-#8,#10
Jake Sherman / microtonal keyboards on #1-#3,#5-#7,#10
Justin Schornstein / fletless bass
Alex "BisQuiT"Balley / drums,bells,percussions

Special Guest
Rudresh Mahanthappa / alto sax on #8-#10

全曲がFiuczynskiオリジナル。「Planet Microjam」ではジャズと中東圏、アジア圏の土着音楽との融合を試みていましたが、本作はその延長線上にあります。前作よりも中東よりアジア圏に近づいてきているようで、その象徴と言えるのが#6「Gagaku Chord Of Candy」で、何と雅楽にまで触手を伸ばしてきました。いやー、ここまで来るともう誰もついてこれないというか、相当にマニアックな領域にまで突入してしまった感が。「Planet Microjam」でも追究されていた彼独自の音楽理論「microtonal」の実践は、そもそも西洋的な音階からの離脱、西洋音楽=ジャズの否定から入っていると思いましたが、すでにジャズ的な要素は皆無になってしまい、完全にアヴァンギャルド化してしまったようです。

このアルバム、若手有望株Rudresh Mahanthappaのゲスト参加が一つの目玉だと思いますが、案の定、Fiuczynskiが発散する毒気にすっかりあてられてしまい、存在感を示すことすらできない状態。確かにいまのFiuczynskiは前人未踏の領域をひた走っている状態で、下手にFiuczynskiの近くに寄ると大火傷してしまいそうです。

●Musicians
David Fiuczynski / fletless guitars,programming,sonic-piano,percussions
Helen Sherrah-Davies / viollin on #1-#7
Yazhi Guo / oboe,chinese percussions on #1-#7,#9
Utar Artun / microtonal keyboards on #1-#3,#5-#8,#10
Jake Sherman / microtonal keyboards on #1-#3,#5-#7,#10
Justin Schornstein / fletless bass
Alex "BisQuiT"Balley / drums,bells,percussions

Special Guest
Rudresh Mahanthappa / alto sax on #8-#10

●Numbers
1.  Loon-Y Tunes
2.  Dance Of The UiraPuru
3.  Flam
4.  Q & A Solitaire
5.  Oisequx JDillique
6.  Gagaku Chord Of Candy
7.  Waldstimmen
8.  Uira Happy Jam
9.  Organ Wren
10. Loon-Ly Solitaire

2016年4月23日 (土)

John Surman / Brewster's Rooster(2009年)

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Musician●John Surman(baritone and soprano sax)
Title●Brewster's Rooster(2009年)
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ベテランサックス奏者、John Surmanの2009年作です。John Surmanといえば60年代後半から70年代前半にかけてのジャズロック、フリー系の作品は熱心に聴いていましたが、活動の中心をECMを移してからはそれほどは入れ込んでいませんでした。聴いたのはJohn Abercrombieとの共演作「November」「Stranger Than Fiction」くらいですね。2007年、NYCにて録音。

John Surman / baritone and soprano sax
John Abercrombie / guitar
Drew Gress / bass
Jack DeJohnette / drums

おお、何という豪華メンバー!この盤をいままでノーチェックだった自分の迂闊さに喝!ですね。いまのSurman、しかもECM作品に対して、さすがに往年の鬼気迫るプレイを期待するのは無理筋だと思います。

とは言え何とか形にしてしまうのがベテランの凄いところ。静かにスタートする#1、やや中東的なフレーズが印象的でダンサブルな#2、意表をついて激しく盛り上がる#9が個人的なお気に入り。

このアルバムのリーダーはもちろんSurmanですが、実はJack DeJohnetteの多彩で獅子奮迅のプレイがアルバム全体の下支えになっているな、というのが正直な印象です。DeJohnetteが不在だったら、意外な凡作になっていたかも。Abercrombieの控えめでありながら的確なサポートも光りますね。

●Musicians
John Surman / baritone and soprano sax
John Abercrombie / guitar
Drew Gress / bass
Jack DeJohnette / drums

●Numbers
1.  Slanted Sky
2.  Hilltop Dancer
3.  No Finesse
4.  Kickback
5.  Chelsea Bridge
6.  Haywain
7.  Counter Measures
8.  Brewster's Rooster
9.  Going For A Burton

2016年4月17日 (日)

Rudresh Mahanthappa / Mother Tongue(2004年)

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Musician●Rudresh Mahanthappa(alto sax)
Title●Mother Tongue(2004年)
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イタリア生まれでアメリカ育ち、インド系移民を両親にもつサックス奏者、Rudresh Mahanthappaによる2004年の作品です。アルバムタイトルが意味するところの“母語”は、まさにMahanthappa自身のバックグラウンドである多民族国家インドと多数の言語をテーマとしたもので、英語をはじめインドで使われる言語がそのまま曲のタイトルとして使われています。ともすれば単一的な見方になりがちなインド人やインド文化への視点に対して、一石を投じるという狙いが込められているとか。2004年6月15日、NYCはブルックリンでの録音。

Rudresh Mahanthappa / alto sax
Vijay Iyer / piano
Francois Moutin / bass
Elliot Humberto Kavee / drums

鍵盤楽器には同じ1971年生まれでインドにルーツをもつVijay Iyerを起用。ベース奏者Francois MoutinもMahanthappa関連作の常連ですね。NYCを拠点に活動するドラム奏者Elliot Humberto KaveeもMahanthappaやVijay Iyerの作品で客演しているので、お互いに手の内を熟知したメンバーということになります。

アルバムタイトルと根底に流れる思想はシリアスですが、実際に繰り広げられているのはいつものMahanthappa節の連発です。目まぐるしく変化するリズムに合わせて、2人のソロイストが自由奔放に暴れまくります。特にリズム隊の奮闘がすばらしいの一語です。Vijay Iyer参加作としては続く「Codebook」(2006年)と合わせて大推奨の傑作です。

●Musicians
Rudresh Mahanthappa / alto sax
Vijay Iyer / piano
Francois Moutin / bass
Elliot Humberto Kavee / drums

●Numbers
1.  The Preserver
2.  English
3.  Kannada
4.  Gujarati
5.  Telugu
6.  Circus
7.  Konkani
8.  Tamil
9.  Malayalam
10. Point Of View
11. Change Of Perspective

2016年4月16日 (土)

Pete McCann / Extra Mile(2009年)

Index
Musician●Pete McCann(guitar)
Title●Extra Mile(2009年)
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NYCを拠点に活動するコンテンポラリー系ギタリスト、Pete McCannによる2008年リリースの作品です。

Pete McCann / guitar
John O'Gallagher / alto sax
Henry Hey / piano,fender rhodes piano
Matt Clohesy / bass
Mark Ferber / drum

前作「Most Folks」(2006年)よりベースがJohn HebertからMatt Clohesyへ、鍵盤がMike HoloberからHenry Heyへと代わっています。

Pete McCannのプレイスタイルはAdam Rogersあたりのコンテンポラリー系との共通点が多く見られるのですが、彼らと大きく違う点はロック的な要素を遠慮なしにぶち込んでくるところにあると思います。どうやらジミヘンからの影響を強く受けているようで、なるほどエフェクターの使い方や弾きまくり状態でのアタックの強さはかなりロック的です。端正に音を繋ぐというよりも、かなり強い指癖でもってバリバリと弾き倒すというイメージですね。そこが彼の最大の魅力ですが、一方でいまいちメジャーになりきれない最大の理由でもあるような気がします。

盟友とも言えるJohn O'Gallagherとの激しいユニゾンが素晴らしい#8「Hybrid」が個人的なベスト。

●Musicians
Pete McCann / guitar
John O'Gallagher / alto sax
Henry Hey / piano,fender rhodes piano
Matt Clohesy / bass
Mark Ferber / drums

●Numbers
1.  Fielder's Choice
2.  Isosceles
3.  Stasis
4.  Extra Mile
5.  Angry Panda
6.  Tributary
7.  Pi
8.  Hybrid
9.  Lonesome Prairie Dog
10. Rhodes Less Traveled.

2016年4月10日 (日)

King Crimson / Live In Toronto(2016年)

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Musician●King Crimson
Title●Live In Toronto(2016年)
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久しぶりにKCネタです。昨年暮れに来日したKing Crimsonのライブ音源が「Collectors' Club」からリリースされたので早速入手しました。2015年11月20日、カナダ・トロントは「Queen Elizabeth Theatre」での音源をノーカット収録とのこと。

Robert Fripp / guitar,keyboards
Jakko Jakszyk / guitar,vocal
Tony Levin / bass,stick
Mel Collins / sax,flute
Gavin Harrison / drums
Bill Rieflin / drums,keyboards
Pat Mastelotto / drums

正直に言いますと、私にとってCrimsonは80年代前半から停止状態でして、その後にリリースされた「新譜」も聴いていません。これはよくある「やっぱりKCは70年代がピークだった」という旧守的な立場からではなく、ただ単純に飽きてしまったからです。Adrian Belewがいることでバンドとしての振れ幅がある程度制限されるようになったこともあり、「Beat」(1982年)あたりで個人的にはもう打ち止めという感じでした。

したがっていまのフォーマットがどういう構成なのかも知りませんでしたし、当然来日ライブを見にいこうという考えもありませんでした。ところが、どうでしょう。先行してダウンロード販売されたこの「Live In Toronto」が非常に高評価を集めているわけです。2014年のライブ音源「Live at the Orpheum」は「失望した」「往年の輝きがなくなった」などと酷評されていただけに、ほんまかいなと半信半疑のまま購入したわけです。

聴いてみて吃驚。な、なんといまはトリプル・ドラム体制なのですね。それをさておいても演奏のクオリティ、パワーとも70年代KCに匹敵するほどの出来映えであると言っても過言ではありません。もちろん録音状態も最高。私にとっての空白期間である「Beat」以降の楽曲も、すんなりと受け止めることができたのも意外です。やはり個人的ベストは[Disc 2]の「Starless」以降になってしまうわけですが、ギター兼ボーカルのJakko Jakszykはなかなか頑張っていると思います。そりゃ、John Wettonと比べたらまだまだですが、彼は彼なりの味を出していると思います。少なくともAdrian Belew在籍当時はこれらの曲は再現不能だったわけですし。

あと、話題のトリプル・ドラム体制ですが、とんでもない破壊力が効く曲とかえって仇になる曲があるように思います。特にBill Brufordの誰にも真似ができないタイム感(Brufordは決してリズム感がよかったとは思えません)が絶妙なスパイスとなって効いていた曲に対しては、トリプル・ドラムは重厚過ぎて厳しいですね。「Red」や「Starless」ではところどころで気になりました。あと、Tony Levinのベースもあまり効いていないかな。まぁ、そんな些細なことは偏屈中年の戯言だと無視していただいて、進行型2000年代KCのライブをお楽しみください♪

●Musicians
Robert Fripp / guitar,keyboards
Jakko Jakszyk / guitar,vocal
Tony Levin / bass,stick
Mel Collins / sax,flute
Gavin Harrison / drums
Bill Rieflin / drums,keyboards
Pat Mastelotto / drums

●Numbers
[Disc 1]
1.  Threshold Soundscape
2.  Larks Tongues In Aspic Part I
3.  Pictures Of A City
4.  VROOOM
5.  Radical Action To Unseat The Hold Of Monkey Mind
6.  Meltdown
7.  Hell Hounds Of Krim
8.  The ConstruKction Of Light
9.  Red
10. Epitaph

[Disc 2]
1.  Banshee Legs Bell Hassle
2.  Easy Money
3.  Level Five
4.  The Letters
5.  Sailors Tale
6.  Starless
7.  The Court Of The Crimson King
8.  21st Century Schizoid Man

2016年4月 9日 (土)

Youn Sun Nah / Lento(2013年)

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Musician●Youn Sun Nah(vocal)
Title●Lento(2013年)
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韓国出身の歌姫Youn Sun Nah(ユンサンナ)によるリーダー作です。2013年、ACTレーベルよりリリース。そういえば韓国出身で似たような名前の女性タレントがいましたが、最近は姿を見かけなくなりましたね。このYoun Sun Nahの存在を知ったのはNguyen Leの「Celebrating The Dark Side Of The Moon」(2014年)への客演がきっかけです。何とも野太く力強いボーカルが印象的だったわけです。

Youn Sun Nahの経歴を調べてみると、父は指揮者、母はミュージカル俳優という音楽一家に生まれ、大学ではフランス文学を専攻。ファッション会社で働いていたところ歌が上手いという理由で劇団にスカウトされ、ミュージカル女優に転身します。そこでプロ歌手を本格的に目指すことに。27歳の時にフランスへ渡り、ジャズとシャンソンを学び2001年にフランスでプロデビューを果たします。音楽的活動は当初、フランスと韓国に限られていましたが、やがてヨーロッパ全域で存在が知られるようになります。近年では、ジャンルにとらわれないワールドワイドな活動を展開しています。

というわけで参加メンバーのご紹介。
Youn Sun Nah / vocal
Ulf Wakenius / guitar
Lars Danielsson / bass,cello
Vincent Peirani / accordion,accordina
Xavier Desandre-Navarre / percussions

Ulf WakeniusとLars Danielssonの起用が彼女に対する高い期待値を示していますよね。

音楽としては先に触れたようにジャズ、シャンソン、そして韓国の伝統音楽と実に多岐にわたります。これといって音楽的な枠組みにこだわらないというか、はじめからそうしたものから超越した部分で勝負しているのでしょう。ですから、東アジア出身ということでオリエンタルチックな要素を期待することはあまり意味がないかもしれません。それよりも何と言っても彼女の魅力は表現力豊かな歌唱力で、曲に合わせて変幻自在の声を操ります。WakeniusとDanielssonの好サポートも光ります。#11「Arirang」はあの“アリラン”です。

●Musicians
Youn Sun Nah / vocal
Ulf Wakenius / guitar
Lars Danielsson / bass,cello
Vincent Peirani / accordion,accordina
Xavier Desandre-Navarre / percussions

●Numbers
1.  Lento
2.  Lament
3.  Hurt
4.  Empty Dream
5.  Momento Magico
6.  Soundless Bye
7.  Full Circle 
8.  Ghost Riders In The Sky
9.  Waiting
10. Arirang
12. New Dawn

2016年4月 4日 (月)

Arild Andersen / Green Shading Into Blue(1978年)

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Musician●Arild Andersen / bass
Title●Green Shading Into Blue(1978年)
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ECMより未CD化音源のボックス商品です。ノルウェー出身のベース奏者、Arild Andersenの初期作「Green Shading Into Blue」(1978年)になります。ボックス自体は「Green In Blue」と銘打たれていて「Clouds In  My Head」(1975年)、「Shimri」(1977年)と共にカップリングされています。少しジャズロックの臭いがした「Clouds In  My Head」からいかにもECMらしい作風に変化した「Shimri」、そして本作と時系列的に足跡を辿ることができます。

Arild Andersen / bass
Pal Thowsen / drums
Lars Jansson / piano,synthesizer
Juhani Aaltonen / tenor saxophone,soprano saxophone,flute

前作ではいかにもECMというアプローチで臨んできましたが、同じメンバーにもかかわらずかなりジャズ寄りのサウンドに回帰しています。その意味では前々作「Clouds In My Head」に近いですね。個人的にはこちらのほうが好みです。これはあくまでも個人的な楽しみ方ですが、たとえばJuhani AaltonenはJan Garbarek、Lars JanssonはJohn Taylorとそれぞれのイメージに重ね合わせて聴いてみたりすると、これまた新たな発見があるかも。

●Musicians
Arild Andersen / bass
Pal Thowsen / drums
Lars Jansson / piano,synthesizer
Juhani Aaltonen / tenor saxophone,soprano saxophone,flute

●Numbers
1.  Sole
2.  The Guitarist
3.  Anima
4.  Radka's Samba
5.  Terhi
6.  Green Shading Into Blue
7.  Jana

2016年4月 3日 (日)

Arild Andersen / Shimri(1977年)

Index
Musician●Arild Andersen(bass)
Title●Shimri(1977年)
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ノルウェー出身のベース奏者Arild Andersenの初期未CD化音源ボックス「Green In Blue」から「Shimri」(1977年)です。

Arild Andersen / bass
Pal Thowsen / drums,percussions
Lars Jansson / piano
Juhani Aaltonen / soprano saxophone,flute,percussions

前作「Clouds In My Head」(1975年)の鍵盤がJon BalkeからLars Janssonに、サックス奏者がKnut RiisnaesからJuhani Aaltonenに代わっています。ただ構成としてはほぼ同じなのでサウンドとして一貫性は保たれていると思います。プロデューサーはMアイヒャー。

活力あふれるリズム隊が印象的だった前作に対して、いかにも“ECMらしい音”を狙ってきたような感じです。リズム隊はやや後退し、代わりにリード奏者と鍵盤楽器奏者が全面に押し出された内省的な楽曲が目立ちます。この大胆な配置転換は、プロデューサーのアイヒャーの指示なのか、Arild Andersen本人の意図するところなのかはわかりませんが、ベース奏者としてのリーダー作として聴くとやや物足りなく感じられるのも事実。知らない人が聴いたらJan GarbarekのアルバムでJohn Taylorが客演しているのだと錯覚するかも。それは冗談としても、正直戸惑ってしまいます。もちろん美しすぎるリリシズムあふれるプレイに関しては何ら不満は感じられないのですが。

●Musicians
Arild Andersen / bass
Pal Thowsen / drums,percussions
Lars Jansson / piano
Juhani Aaltonen / soprano saxophone,flute,percussions

●Numbers
1.  Shimri
2.  No Tears
3.  Ways Of Days
4.  Wood Song
5.  Vaggvisa For Hanna
6.  Dedication

2016年4月 2日 (土)

Arild Andersen / Clouds In My Head(1975年)

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Musician●Arild Andersen(bass)
Title●Clouds In My Head (1975年)
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ノルウェー出身のベース奏者Arild Andersen(アリルド・アンダーセン)。ECM初期作が3枚セットで発売になっていることに今さら気がつきました。いずれも初CD化。この「Clouds In My Head」はたまさかアナログ盤を所有していましたが、未聴の2枚も聴けるならありがたいということで購入。そう言えばECMは最近になって未CD化音源をこうしたセット販売形式で世に送り出していますね。ありがたいことです。1975年2月録音。3CDなんですが、あえて1作ずつ分けて書いてみます。

Arild Andersen / bass
Jon Balke / piano
Knut Riisnaes / tenor & soprano sax,flute
Pal Thowsen / drums

渋い面子ですね…というかArrild Andersen以外のミュージシャンはよく存じ上げません。

内容はというとベース奏者のリーダー作らしくベースが全面に押し出された曲が中心。初期ECM作品にしては珍しくジャズロック色が強い楽曲が目立ちます。タイトなリズム隊がよけいにそう感じさせるのでしょうね。そう言えばビル・フリゼールが参加したライブ盤「A Molde Concert」(1981年)もECMらしからぬアグレッシヴなプレイが目立ちました。個人的には#3「Outhouse」、#6「Cycles」、「A Molde Concert」でもプレイされた#8「The Sword Under His Wings」あたりが好みですが、あえてECMらしさを求めるならJon Balkeのピアノが切なく歌い上げる#2「Last Song」、Knut Riisnaesのテナーがこれまた切ない#4「Song For A Sad Day」、小品でありながら美しい#7「Siv」など、実にバラエティに富んだ内容です。

●Musicians
Arild Andersen / bass
Jon Balke / piano
Knut Riisnaes / tenor & soprano sax,flute
Pal Thowsen / drums

●Numbers
1.  305 W 18 St
2.  Last Song
3.  Outhouse
4.  Song For A Sad Day
5.  Clouds In My Head
6.  Cycles
7.  Siv
8.  The Sword Under His Wings

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