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2016年4月24日 (日)

David Fiuczynski / Flam! Blam! Pan-Asian Micro-Jam!(2016年)

Flamblam_600600_72
Musician●David Fiuczynski(fletless guitars)
Title●Flam! Blam! Pan-Asian Micro-Jam!(2016年)
■HMVより購入


フレットレスギターの怪人David Fiuczynskiの新譜が出たので早速入手しました。自身名義としては「Planet Microjam」(2012年)以来ですから、この手のジャンルとしては異例のハイペースでのリリースですね。前作同様「Rare Noise」より。

David Fiuczynski / fletless guitars,programming,sonic-piano,percussions
Helen Sherrah-Davies / viollin on #1-#7
Yazhi Guo / oboe,chinese percussions on #1-#7,#9
Utar Artun / microtonal keyboards on #1-#3,#5-#8,#10
Jake Sherman / microtonal keyboards on #1-#3,#5-#7,#10
Justin Schornstein / fletless bass
Alex "BisQuiT"Balley / drums,bells,percussions

Special Guest
Rudresh Mahanthappa / alto sax on #8-#10

全曲がFiuczynskiオリジナル。「Planet Microjam」ではジャズと中東圏、アジア圏の土着音楽との融合を試みていましたが、本作はその延長線上にあります。前作よりも中東よりアジア圏に近づいてきているようで、その象徴と言えるのが#6「Gagaku Chord Of Candy」で、何と雅楽にまで触手を伸ばしてきました。いやー、ここまで来るともう誰もついてこれないというか、相当にマニアックな領域にまで突入してしまった感が。「Planet Microjam」でも追究されていた彼独自の音楽理論「microtonal」の実践は、そもそも西洋的な音階からの離脱、西洋音楽=ジャズの否定から入っていると思いましたが、すでにジャズ的な要素は皆無になってしまい、完全にアヴァンギャルド化してしまったようです。

このアルバム、若手有望株Rudresh Mahanthappaのゲスト参加が一つの目玉だと思いますが、案の定、Fiuczynskiが発散する毒気にすっかりあてられてしまい、存在感を示すことすらできない状態。確かにいまのFiuczynskiは前人未踏の領域をひた走っている状態で、下手にFiuczynskiの近くに寄ると大火傷してしまいそうです。

●Musicians
David Fiuczynski / fletless guitars,programming,sonic-piano,percussions
Helen Sherrah-Davies / viollin on #1-#7
Yazhi Guo / oboe,chinese percussions on #1-#7,#9
Utar Artun / microtonal keyboards on #1-#3,#5-#8,#10
Jake Sherman / microtonal keyboards on #1-#3,#5-#7,#10
Justin Schornstein / fletless bass
Alex "BisQuiT"Balley / drums,bells,percussions

Special Guest
Rudresh Mahanthappa / alto sax on #8-#10

●Numbers
1.  Loon-Y Tunes
2.  Dance Of The UiraPuru
3.  Flam
4.  Q & A Solitaire
5.  Oisequx JDillique
6.  Gagaku Chord Of Candy
7.  Waldstimmen
8.  Uira Happy Jam
9.  Organ Wren
10. Loon-Ly Solitaire

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コメント

いや~、問題作を聴いてしまいました(笑)。ここまで行ってくれると、むしろすがすがしいような感じもしますが。さて、かなり聴く人を選ぶアルバムかなあ、というもの正直なところです。でも逆に、彼ならここまでできるんだ、ということを証明したアルバムですよねえ。

TBさせていただきます。

910さん、コメント&TBありがとうございます。

確かにこのアルバムで振り切れたというか、行き着いた感がしますね。ただ毎日のように繰り返して聴けるかというとまったく自信がありません(笑)。フュージンスキーの次のステージが気になりますが、怖いもの見たさでやはり聴いてしまうのでしょうね。

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また手持ちのアルバムのラストになりました。これも比較的早く着いていたのですが、順 [続きを読む]

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