Pete McCann / Most Folks(2006年)
Musician●Pete McCann(guitar)
Titlle●Most Folks(2006年)
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日本ではまだまだ無名のコンテンポラリー系ギタリスト、Pete McCann(ピート・マッキャン)のリーダー作「Most Folks」です。2006年リリース。2005年2月7日、ニュージャージー州にてレコーディング。
Pete McCann / guitars
John O'Gallagher / alto sax,soprano sax
John Hebert / bass
Mark Ferber / drums,percussions
Mike Holober / piano
Pete McCannのプレイはマハヴィシュヌ・オーケストラのトリビュートアルバムでも聴くことができるようですが、こちらは生憎未聴です。最新作「Range」(2015年)のほうは聴いているのですが、ここでは時系列に遡って本作を紹介したいと思います。鍵盤楽器のMike HoloberはWolfgang Muthspiel目当てで買ったリーダー作「Canyon」(2001年)を紹介した記憶があります。
Pete McCannはザックリと分類するとコンテンポラリー系にあたるプレイヤーだと思われますが、まずは聴いて吃驚するのがそのテクニックの確かさ。基本的には早弾き系プレイヤーなんですが、決して早弾き一辺倒ではなく楽曲によって音色を自由自在に使い分けて、多彩な一面を見せています。早弾きの時はエフェクターを使ってギンギンなロックタッチのプレイを聴かせたと思えば、アコギの時は湿り気たっぷりの叙情感あふれるプレイで泣かせたりと変幻自在。狂気に走るときは少しRick Peckhamと感じが似ていますね。いわゆる現代ジャズ的な楽曲でのプレイでも、Adam RogersやKurt Rosenwinkelあたりとの共通点が感じられますが、プレイの随所に彼らしい独自性が強く感じられます。これは一筋縄ではいきませんぞ。すべてにわたって多くのギター好きを唸らせる芸域の広さを感じさせます。ジャケット写真のPete McCannはちょっと小太りのどこにでも転がっているような普通のオッサンなんですけどね。Rick Peckhamや以前記事にしたBruce Bartlettなんかもそうなんですが、アメリカには日本ではほとんど知られていないとんでもない実力派が埋もれているんですね。
活力あふれるベースのJohn HebertとドラムのMark Ferberによる好サポートも光ります。
●Musicians
Pete McCann / guitars
John O'Gallagher / alto sax,soprano sax
John Hebert / bass
Mark Ferber / drums,percussions
Mike Holober / piano
●Numbers
1. Most Folks
2. Jojo's Waltz
3. Rack 'Em Up
4. Las Tias
5. About Face
6. Yes,My Friend
7. Hunter Gatherer
8. JM
9. Third Wheel
10. Split Decision
11. Worth
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