Lage Lund / Early Songs(2008年)
Musician●Lage Lund(guitar)
Title●Early Songs(2008年)
■Amazonより購入
もうこうなったら全部聴いてやろうじゃないかと、Lage Lund(ラージュ・ルンド)関連音源です。Criss Crossレーベルから初のリリースとなった「Early Songs」です。Lundはノルウェー出身ですが、バークリーで音楽教育を受けて、現在はNYCを中心に音楽活動をしています。
というわけで参加メンバーをご紹介。
Lage Lund / guitar
Marcus Strickland / tenor sax,soprano sax
Danny Grissett / piano
Orlando LeFleming / bass
Kendrick Scott / drums
Lundの近作はサックス抜きの構成が多いのですが、個人的にはサックスが入らないほうが好みです。理由は?と聞かれると答えに窮してしまうのですが、そこは個人的な好みということで。2007年10月24日、NYCでレコーディングとなっています。白人のLundに対してバックは全員黒人なのですね。どうやらLundがサイドメンとして共演してきたミュージシャンを招聘した形になっているようで、お互いに気心がしれた仲ということでリラックスした雰囲気のなかにも、アドリブに移行すると尋常でない緊張感が漂う作品に仕上がっています。
図らずしも近作を聴いてから、この作品へと遡及しつつ聴いているのですが、端正なプレイはすでに完成の域に達しています(当たり前か)。精神的にも肉体的にも実にクールに構えながら、実に難解なフレーズをいとも簡単に弾きこなしてしまう圧倒的なワザ師ぶりは流石の一語です。ただ、当たり前ですが完成度という意味では近作の「Foolhardy」のほうが上です。
期待通りの、いま流行りというかNYC周辺の現代ジャス(とりわけCriss Cross)特有の低体温音楽なのですが、繰り広げられている音楽の底辺には熱いモノが十分に伝わってきます。
●Musicians
Lage Lund / guitar
Marcus Strickland / tenor sax,soprano sax
Danny Grissett / piano
Orlando LeFleming / bass
Kendrick Scott / drums
●Numbers
1. Scrapyard Orchestra
2. Poppy
3. You Do Something To Me
4. Vonnegut
5. Around The World
6. Quiet Now
7. Celia
8. The Incredibly Profound Song
« DEWA BUDJANA / JOGED KAHYANGAN(2013年) | トップページ | 私を構成する9枚(ジャズフュージョン編) »
「ジャズギター」カテゴリの記事
- David Gilmore / Transitions(2017年)(2017.04.08)
- Kurt Rosenwinkel / Caipi(2017年)(2017.04.02)
- Wolfgang Muthspiel,Mick Goodrick / Live At The Jazz Standard(2010年)(2016.08.06)
- John Abercrombie / Within A Song(2012年)(2016.07.03)
- Albert Vila / The Unquiet Sky(2014年)(2016.06.25)
« DEWA BUDJANA / JOGED KAHYANGAN(2013年) | トップページ | 私を構成する9枚(ジャズフュージョン編) »
コメント