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2016年1月 5日 (火)

ATTILA ZOLLER / LASTING LOVE(1997年)

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Musician●Attila Zoller(guitar)
Title●Lasting Love(1997年)
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3日連続でAttila Zollerネタの投入です。Zollerが亡くなった1998年の1年前、1997年の作品です。今回はアコギ1本でのギターソロアルバム。

Zollerはハンガリー出身ということで勝手に“ジプシー系”と名づけていますが、戦火を逃れてドイツに移民し、そこでハンス・コラーなどと共演作を残します。60年代に入ってからは活動拠点をアメリカに移し、ドン・フリードマンらとの共演を通じて徐々にフリージャスへ傾倒していきます。流れ流れてという音楽的遍歴から、確かにジプシー的ではありますね。70年代に入ってからもフリー化への手綱を緩めることなく、歳とっても随分と尖ったギターを弾くおっちゃんだなという印象がありました。晩年になってからのZollerを聴く機会がなかったので、今回聴いてみようと思った次第です。どうやら80年代以降は盟友ハンス・コラーとジョージ・ムラツとのトリオアルバムを制作したりと、しっかり活動していたようです。

というわけで拝聴。往年のZollerファンはフリー化以降の作品に対して異を唱える人が多いように思いますが、最晩年になって原点回帰ということなのでしょうか。アコギ1本でかなりオーソドックスなジャズギターを聴かせてくれています。聴きようによっては渋いといえば渋い。確かに枯れているといえば枯れています。でもプレイ自体からはギターにかける情熱がほとばしっています。フレーズの端々にフリー時代に磨き上げたギミックを忍ばせるあたりに「まだまだ若い奴はワシのレベルまで到底及ばんじゃろう」という気骨をビシビシと感じさせます。これは最晩年のJim Hallにも共通するのではないかと思います。ちなみにPat Methenyが師と仰ぐJim HallをMethenyと引き合わせたのは、誰あろうZollerです。

●Musician
Attila Zoller / guitar

●Numbers
1.  About B.& B.
2.  Mean To Be
3.  When It's Time
4.  Stuwwelpeter
5.  A Thousand Dreams
6.  Lasting Love
7.  Waltz For Joy
8.  Alicia's Lullaby
9.  Kay Bee
10. Peace Tune
11. Samba Caribe

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