SCORPIONS / TAKEN BY FORCE(50th Band Anniversary Edition)(2015年)
Musician●Scorpions
Title●Taken By Force(50th Band Anniversary Edition)(2015年)
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Scorpionsのバンド結成50周年記念してリリースされたリマスターシリーズ。1977年発売の「Taken By Force」はUlrich Jon Roth在籍時代のラスト盤になります。一般的には、Ulrich Jon Roth脱退の理由はバンドがメジャー志向になることでの音楽的方向性に相違云々と言われていますが、実際はモニカ・ダンネマンの意向も大きかったのではないかと推測しています。モニカ・ダンネマンといえば、言うまでもなくジミ・ヘンドリックスの最期を看取ったドイツ人女流画家で、実際はUlrich Jon Rothに接近したのは彼女のほうからという説があります。これは個人的な妄想ですが、「貴方にジミヘンの姿がかぶるの~」とか何とか言われてすっかり籠絡されたのではと。となると、まだ20歳そこそこで田舎の純朴な青年(?)だったUlrich Jon Roth。舞い上がって「ワシはジミヘンの後継者になるんじゃ!」と決心してしまうことは無理からぬことですし、責めたりできません。バンドがアメリカを市場として大きく転換を図る状況で、彼がそこにとどまる理由はないわけです。Ulrich Jon Rothがモニカと出会ったのが1976年。バンド脱退が78年ですから、時系列的にも合点がいきます。
そんなわけで「Taken By Force」です。このアルバムは何回かリマスター化されているので、特別な新鮮感はないのですが、最大の売りは6曲のボーナストラックでしょうね。ちなみに#8「Born to Touch Your Feelings」は以前のリマスター盤にも収録された日本人女性入りヴァージョンです。
#9 Suspender Love
「Tokyo Tapes」で披露されたアルバム未収録曲。ライブと違ってこちらは試作品臭が漂います。あまり乗り気でなかったのかも。
#10 Busy Guys
こちらはデモ曲という感じ。歌詞も出来ていないのでKlaus Meineは適当にメロディーを歌っています。録音状態も今一つ。
#11 Believe in Love
これもデモ曲。完全に気が抜けた感じでKlaus Meineもまったく気合いが入っていません。
#12 Midnight Blues Jam
これもデモ曲ですね。後半に聴かれるUlrich Jon Rothのソロはなかなかいいのですが…
#13 Blue Dream
ボーカル抜きのインストナンバー。曲中盤からなぜか「Little Wing」的な展開になります。
#14 Born to Touch Your Feelings
元曲「Born to Touch Your Feelings」のデモ音源。もちろん気合いが入っていません。
というわけでボーナストラックに関しては、特筆するべき曲もなくあまり期待するとがっかりしてしまうのですが、既出音源のリマスター効果は抜群ですし、このアルバムを持っていない人は買っても損はしないと思われます。
●Musicians
Klaus Meine / vocal
Ulrich Jon Roth / guitar,vocal
Rudolf Schenker / rhythm guitar,vocal
Francis Buchholz / bass
Herman Rarebell / drums
●Numbers
1. Steamrock Fever
2. We'll Burn the Sky
3. I've Got to Be Free
4. The Riot of Your Time
5. The Sails of Charon
6. Your Light
7. He's a Woman - She's a Man
8. Born to Touch Your Feelings
9. Suspender Love
10. Busy Guys
11. Believe in Love
12. Midnight Blues Jam
13. Blue Dream
14. Born to Touch Your Feelings
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