MARC DUCRET / METATONAL(2015年)
Musician●Marc Ducret(guitar)
Title●Metatonal(2015年)
■Ayler Recordsより購入
フランスの怪人ギタリスト、Marc Ducretの新譜を入手しました。どうやら1月あたりからリリース情報がアナウンスされていたようですね。今回はフランスのジャズクラブ「Le Triton」でのライブ音源で例によってAyler Recordsよりリリース。2014年12月2日~6日の音源とのことです。現状ではAmazon Franceが扱っていますが、ほかの通販サイトでは配信を含めてまだアップされていないようです。今回は直接Ayler Recordsより購入しましたが、なぜか送料サービスのようで1800円くらいで済みました。おそらく現時点ではこの方法が一番安く確実に入手できるのではないかと思います。
Marc Ducret / guitar
Bruno Chevillon / bass
Eric Echampard / drums
Fabrice Martinez / trumpet
Christophe Monniot / sax
Samuel Blaser / trombone
基本はトリオ構成なのですが、それに管楽器3人がゲストとして加わる形です。Bruno Chevillon(bass)とEric Echampard(drums)の二人は自主制作盤「Live」(2004年)と「Live 2」にも参加していた盟友ですね。スイスのトロンボーン奏者Samuel Blaserは彼のリーダー作にMarc Ducretが客演して以来ではないかと思われます。メンバー構成からして「Live」「Live 2」の再演ということで大いに期待されるところです。
さて#1「Dialectes」からして「Live」で聴かれたDucretの強烈な雄叫びでスタート。強烈すぎます。鉄壁のリズム隊も一切の乱れ無し。Ducretのギターはやはりこのリズム隊でこそ生きるのではないかと思います。#2からブラス隊が加わるのですが、相変わらずDucretが完璧にコントロールしていて、これまた一切のモッタリ感が感じられず、まるで一線級のオーケストラのような構成美が感じられます。ラスト#5「Porteurs de lanternes」は再びトリオに戻り、鬼神のごとく弾きまくるDucretと破壊力満点のリズム隊との息を飲む攻防戦に完全ダウン。
決して聴きやすい音源とは言えませんし、かなり聴く者を選びますが、現代フリージャズに触れるうえでは欠かせない名演だと確信します。
●Musicians
Marc Ducret / guitar
Bruno Chevillon / bass
Eric Echampard / drums
Fabrice Martinez / trumpet
Christophe Monniot / sax
Samuel Blaser / trombone
●Numbers
1. Dialectes
2. Inflammable
3. 64
4. Kumiho
5. Porteurs de lanternes
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