CYRIL ACHARD / LE POINT DU JOUR(2013年)
Musician●Cyril Achard(guitar)
Title●Le Point Du Jour(2013年)
■メーカーサイトより購入
フランスを代表するテクニカル系ギタリスト、Cyril Achardによる久々の新譜です。2013年リリース。iTunesはおろかフランスのAmazonでも取り扱っている気配がなくどうやら一般流通していないようなので、本人サイトから購入しました。それでも送料含めて2000円前後ですから安いものです。おそらく自主制作盤なのでしょう。全曲Cyril Achard作曲によるもの。
Cyril Achard / guitar
Frederic Pasqua / bass
Pierre-francois Maurin / drums
Yoann Loustelot / trumpet on #3,#5,#8
というフランス人トリオなのですが、演奏のほうは完全にジャズフォーマットになっています。ゲストミュージシャンとしてトランペットが3曲に参加。90年代の頃のCyril Achardといえばプログレバンド「Arrakeen」から始まり、ソロに転じてからはハード系フュージョン路線をひた走っていましたが、まさかのジャズギターへの転向にます吃驚。そして、聴いてみるとこれがアコギを中心にした実に渋い仕上がりで二度目の吃驚。プレイスタイルはちょうど最近のウルフ・ワケーニアスに近い感じで、ACTレコードが好みそうな雰囲気がぷんぷんと漂います。昔のメセニーに近いものも感じさせますね。
ジャズを奏でるCyril Achardは初めて聴きましたが、すでに数十年のキャリアがあるのではないかと思わせるほど、フレージングといいヴォイシングといい、実に巧みなのです。往々にしてロック畑のギタリストがジャズに転向すると大失敗してしまうのですが、Cyril Achardの場合は醸し出す雰囲気が完全にジャズに染まりきっているので、戸惑いつつも毎日のように聴いています。ジャズギターアルバムとして熱烈推薦確定なのですが、なにせ一般流通していないのが残念でなりません。
●Musicias
Cyril Achard / guitar
Frederic Pasqua / bass
Pierre-francois Maurin / drums
●Numbers
1. Serenade Imprevue
2. Le Point Du Jour
3. Turbulences
4. La Plaine
5. La Grange Aux Belles
6. Une Muse Danse
7. Jadis
8. Ciel Amer
9. Libellule
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