SCOTT HENDERSON / DOG PARTY(1994年)
Musician●Scott Henderson(guitar)
Title●Dog Party(1994年)
■ディスクユニオンで購入
Scott Henderson(guitar)がGary Williisとの双頭バンド「Tribal Tech」で活動していた頃、初めて自身名義でリリースしたアルバムです。
「Tribal Tech」を軸でとらえると「Face First」(1993年)と「Reality Check」(1995年)との間隙を縫う形でリリースされています。全曲がコテコテのブルースという構成。
Scott Henderson / guitar
Kirk Covington / drums and vocals
Richard Ruse / bass
Pat O`Brian / harmonica
Scott Kinsey / keyboards
Stan Martin / trumpet
Mike Whitman / sax
Erin McGuire / vocals on #4
Linda "Zig" Zegarelli / harmonica on #4
Willie Scoggins / guitar on #10
Steve Trovato / guitar on #10
Keith Wyatt / guitar on #10
T.J.Helmerich / guitar on #10
「Tribal Tech」からはGary Williisを除くKirk CovingtonとScott Kinseyのメタボコンビが参加しています。なんだ結局は「Tribal Tech」ではできないことを名義を変えてやっているだけなのかと。リアルタイムでこのアルバムを入手したときもそう思いましたし、「Tribal Tech」からスコヘンに入った多くの人間とってこのアルバムは違和感ありありだったと思います。私もその例に漏れず、ほとんど聴かないまま放置していた次第です。
ブルース自体は好きですし、ここで聴かれるブルースも嫌いではありません。でも、コテコテ系ブルースが好きな人から言わせるとロック色が濃厚でぶっ飛んだスコヘンのギターに対して違和感を覚える向きもあるかと思います。一方、ハードフュージョン系のスコヘン好きから言わせると、ブルースフレーズの合間合間にフュージョン的な要素を探し求めてしまうので、聴いていて何となく落ち着かないというか居心地が悪いのも確かです。そんなわけでスコヘン関連作の中では、いまだに個人的評価が定まらないアルバムです。
ラスト#10「Too Many Gittars」には多くのスコヘン作品でスタジオエンジニアを務める“両手タップの怪人”T.J.Helmerichが参加しています。スコヘンを含めて5人のギタリストが一大ソロ合戦を繰り広げるなか、一度聴いたら忘れられない両手タップギターがひときわ異彩を放っています。この曲でのスコヘンのソロは少しばかりジェフ・ベックっぽいですね。
●Musicians
Scott Henderson / guitar
Kirk Covington / drums and vocals
Richard Ruse / bass
Pat O`Brian / harmonica
Scott Kinsey / keyboards
Stan Martin / trumpet
Mike Whitman / sax
Erin McGuire / vocals on #4
Linda "Zig" Zegarelli / harmonica on #4
Willie Scoggins / guitar on #10
Steve Trovato / guitar on #10
Keith Wyatt / guitar on #10
T.J.Helmerich / guitar on #10
●Numbers
1. Hole Diggig'
2. Fence Climbin' Blues
3. Dog Party
4. Same As You
5. Milk Bone
6. Hell Bent Pup
7. Hound Dog
8. Dog Walk
9. Smelly Ol' Dog Blues
10. Too Many Gittars
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自分はブルースはロック的であっても守備範囲外なので、ここまで本格的にやられると、うまくコメントできなかったです。各曲で、いろいろな趣向が凝らされていることは分かったんですけど、あまりこちらでは自分は広がっていかないなあ、との印象です。珍しくこれは国内盤で出ていました。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2015年11月 8日 (日) 10時51分
910さん
コメント&TBありがとうございます。
そうなんです、確かに広がっていかないんですよね。これがジミヘンが弾くブルースだと話は違ってくるのですが、スコヘンの場合は、ブルースの枠でなんとかしようとするから、聴く立場としては何となく居心地がよくないというか。この違和感は、何回聴き直しても解消できていません。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2015年11月 8日 (日) 12時19分