RONNY HEIMDAL / EVERYTHING'S FINE(2015年)
Musician●Ronny Heimdal(guitar)
Title●Everything's Fine(2015年)
■CD Babyよりダウンロード
ノルウェー出身のテクニカル系ギタリスト、Ronny Heimdal(ロニー・ハイデル)の最新作です。前作「Timequake」(1999年)からなんと16年ぶりの“新譜”ということになります。このRonny Heimdalという人、私が勝手に“北欧のAllan Holdsworth”と名づけていたのですが、元々は「Diabolos In Musika」というメタルバンドのギター奏者で、「Main Attraction」というやはり北欧のメタルバンドの作品にも客演していました。メタル系ギタリストがHoldsworthy化することは往々にしてあることで、有名どころでは「Meshuggah」のFredrik Thordendalあたりの名前をあげることができます。
Ronny Heimdal / guitar,keyboards.
Danny Handler / drums.
Ray Riendeau / bass
Alex Argento / synthesizers on #2,#3 #5.
基本はトリオ構成なのですが、イタリア出身の鍵盤楽器奏者で、この手の音楽周辺でちょいちょい名前を見かけるAlex Argentoが3曲にゲスト参加しています。Alex Argentoはやはりイタリア出身のテクニカル系ギタリストMarco Sfogliと行動を共にすることが多く、かのVirgil Donatiのリーダー作「In This Life」(2013年)にも2人揃って客演していたという凄腕。彼の出自を遡るとジョーダン・ルーデス主催の鍵盤楽器コンテストでグランプリをとったということで、やはりこの手の音楽はいろいろと人脈が繋がっていくのです。Alex Argentoはアレンジとミックス作業も担当しています。
さて、今回の新譜はリアルCDでのリリースはない模様で不承不承、ダウンロード購入しました。これからこういうケースが増えて行くのでしょうね。前作はもろに「Bruford」あたりを狙ったプログレサウンドという案配でしたが、今回はかなり北欧メタルっぽい音づくりに変わっています。相変わらず変拍子の連続なんですが、絶妙に調合されたメタル成分のおかげで少しはとっつきやすいかも。Ronny Heimdalのギターは変わらずHoldsworthyしていますが、楽曲に合わせたのかあえてウネウネ度を抑え気味にしているように思えます。Alex Argentoのもろにジョーダン・ルーデス的な鍵盤とあいまって、なかなか聴かせます。
●Musicians
Ronny Heimdal / guitar,keyboards.
Danny Handler / drums.
Ray Riendeau / bass
Alex Argento / synthesizers on #2,#3 #5.
●Numbers
1. Everything's Fine
2.. Dance of Disbelief
3. Austerity Shuffle
4. Synkope-Helvete
5. Waltz
6. Aa Faen,No Blir Det Ballade
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