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2015年10月 4日 (日)

TRIBAL TECH / THICK(1998年)

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Musician●Tribal Tech
Title●Thick(1998年)
■ディスクユニオンで購入


Scott Henderson(guitar)とGary Willis(bass)による双頭バンド「Tribal Tech」の通算8枚目のアルバムです。

Scott Henderson / guitar
Gary Willis / bass
Scott Kinsey / keyboards
Kirk Covington / drums

というアルバム「Illicit」以降の“不動の面子”なのですが、このアルバムでは曲を持ち寄ってリハを重ねながら一緒にレコーディングするという通常のスタイルから、4人それぞれが単独でスタジオに籠もったうえで録りためたインプロヴィゼーションを編集作業で繋ぎ合わせるという手法に変更されています。ライナーによればテープは丸3日間回し続けられたとのことで、それをHendersonとWillisがフェデックス便でやりとりしながら完成させたとのこと。今だったら圧縮ファイルをメールで送るかクラウド上のやり取りなのでしょうね。この手法はウェザー・リポートやザヴィヌル・シンジケートで好んで使われていたそうで、スコヘンがザヴィヌル・シンジケート在籍時に学んだとのことです。

というわけで、このアルバムもリリース当初から何度も聴き直しているわけですが、何とも難解すぎて彼らのアルバムの中では個人的に最も評価が困難な作品です。一度も顔を合わせることなく、データとデータとの交換によって一つの作品に仕上げるという手法は特段珍しいことではありませんが、果たして彼らにとってこれが最善の策なのかと考えるとその部分で非常に引っかかるのですよね。確かに複雑な編集作業から生み出された音源は興味深く、面白いと感じられる箇所が随所にあります。でも、彼らの本来の魅力はそこではないような気がして仕方がないのです。

ここからは完全に個人的な見解ですが、鉄壁のリズム隊に乗ってスコヘンの自由奔放すぎるギターソロが縦横無尽に暴れまくる豪快さこそ、彼らの原点ではなかったのではないでしょうか。その意味では、このアルバムからはそんな豪快さはほとんど感じられません。確かにスコヘンはいつものようにギターを弾きまくっていますし、ほかのメンバーのプレイからもこれまでと特段変化した印象は受けません。しかし、バンドとしての一体感というか、生のインプロの応酬から生まれるグルーヴ感は残念ながら希薄だと言わざるをえません。丹念に作り込まれた作品が往々にして陳腐に感じられてしまうことがあります。このアルバムも策に溺れてしまっていると書いたら言い過ぎでしょうか。

●Musicians
Scott Henderson / guitar
Gary Willis / bass
Scott Kinsey / keyboards
Kirk Covington / drums

●Numbers
1.  Sheik Of Encino
2.  Party At Kinsey's
3.  Jalapeno
4.  Clinic Troll
5.  Thick
6.  You May Remember Me
7.  Slick
8.  Somewhat Later
9.  What Has He Had?

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