TETRAGON / NATURE(1971年)
Musician●Tetragon
Title●Nature(1971年)
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先日NHK-FMで放送された「プログレ三昧」。私は雑用に追われてほとんど聴けなかったのですが、いかにもこの番組が好みそうな物件をご紹介します。ご存じ「カケハシレコードさん」レコメンドで、ドイツの4人組ジャズロックバンド「Tetragon」による唯一の作品「Nature」です。1971年リリース。元は「Trikolon」というバンド名で活動していたそうです。
Hendrik Schaperというオルガン奏者がバンドキーマンのようで、オルガンを中心に据えた古式ゆかしいジャズロックという塩梅の楽曲が連なっています。いきなりJ.S.バッハの「フーガ」を取り入れたというか、そのままプレイしてしまうという#1「Fugue」には度肝を抜かれますが、全体的にはキース・エマーゾン率いる「ナイス」から華を抜いたような感じの楽曲が中心です。ギターもジャズ寄りというか、もろにブルースペンタトニックなので、いわゆるジャズロック感はあまり伝わってきません。
時に疾走感あふれる曲もあるにはあるのですが、これといった決定打がないというか、盛り上がりに欠けるあたりが「B級バンド」の域を出ない理由ではないでしょうか。端々からドイツ人らしい生真面目さは伝わってくるのですが、ロックとしての面白味という意味ではいま一つなんですよね。
ボーナストラックの#6「Doors In Between」は1972年2月12日、ドイツでのライブ音源ですが、こちらは結構盛り上がっていて。それなりに聴き応えがあります。未聴ですが「Stretch」という発掘アルバムが出回っているようです。
●Musicians
Hendrik Schaper / organ,clavinet,cembalet,piano,vocal
Jurgen Jaehner / guitar
Rolf Rettberg / bass
Joachim Luhrmann / drums
●Numbers
1. Fugue (J.S.Bach)
2. Jokus
3. Irgendwas
4. A Short Story
5. Nature
Bonus Track
6. Doors In Between
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