TRIBAL TECH / ILLICIT(1992年)
Musician●Tribal Tech
Title●Illicit(1992年)
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Scott Henderson(guitar)とGary Willis(bass)による双頭バンド「Tribal Tech」名義による5枚目のアルバムです。正確に言うと「Tribal Tech」としては2作目で、それ以前の3作は「Scott Henderson & Tribal Tech」名義でした。現在、本作と「Face First」(1993年)が「Fusion1000シリーズ」として廉価にて発売中です。オリジナルは1992年発売。ジャズCDの個人ページBlogさんがTribal Tech関連7連投という偉業を成し遂げていらっしゃるので、触発されております♪スコヘン関連作はかなりレヴューしてきたつもりでいましたが、なぜか本作が抜けていましたので、補完的な意味もあってアップします。
Scott Henderson / guitar
Gary Willis / bass
Scott Kinsey / keyboards
Kirk Covington / drums
このアルバムからメンバーが固定化されました。なるほどScott KinseyとKirk Covingtonのメタボ2人組加入の効果は大きく、特にKirk Covingtonの人間業を越えた超絶ドラムの貢献度は大ですね。
前作「Tribal Tech」(1991年)もかなりの完成度でしたが、このアルバムをもって「Tribal Tech」の作風が確立されたように思います。特にポップ調のイントロから一転してシリアスなハードコアフュージョンへ移行する#1「The Big Wave」で披露される見事なチェンジ・オブ・ペースは彼らの真骨頂の最たるものです。途中からGary Willisのフレットレスベースによる流麗なソロが全面に押し出されますが、バンドリーダーとしてのWillisによる決意表明ではないかと思います。
この手のアルバムは往々にしてしばらくすると廃盤になってしまうケースが多いので、安く手に入るうちにぜひ♪
●Musicians
Scott Henderson / guitar
Gary Willis / bass
Scott Kinsey / keyboards
Kirk Covington / drums
●Numbers
1. The Big Wave
2. Stoopid
3. Black Cherry
4. Torque
5. Slidin' into Charlisa
6. Root Food
7. Riot
8. Paha-Sapa
9. Babylon
10. Aftermath
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トライバル・テック過去盤聴き5日目。ここでメンバーが後期のメンバーに代わります。 [続きを読む]
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拙ブログのご紹介どうもありがとうございます。またしばらく新譜に戻りますが、その後はまた時間が出来たら今度はスコット・ヘンダーソンの初期リーダー作2枚とサイド参加作4枚に行こうかと思っています。
トライバルテックは、自分がリアルタイムで聴きはじめた時期はもうこのメタボ2人組の入った4人組だったので、やっぱりこのメンバーでの演奏が印象が強いです。これは、もういいとか悪いとか言う前に、音のインパクトがスゴくて、刷り込み現象に近いものかもしれません(笑)。グループとして以前から確立していたと思うのですが、その進化の度合いが1枚ごとにスゴいので、どのアルバムを頂点に持って行ったらいいか、迷いますよね。
TBさせていただきます。
投稿: 910 | 2015年9月20日 (日) 13時29分
910さん、コメント&TBありがとうございます。
スコヘン関連の記事アップ楽しみにしております。
おかげさまでスコヘン熱が再燃しておりまして、ゲスト参加音源を含めて聴きまくっている次第です。
確かにどのアルバムをもって頂点とするかは難しいですね。聴く気分や状況によっても変化しますし。
思い出したのですが、スコヘンを熱心に聴いていたのは、私にとってのギターアイドル、Allan Holdsworthが迷走期に入っていた時期と重なっていて、Holdsworthの代わりになる存在を求めていたのでしょうね。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2015年9月20日 (日) 16時37分