小川銀次さん亡くなる
8月2日、超絶ギタリスト、小川銀次さんが亡くなりました。享年58歳。いかにも若すぎますよね。残念でなりません。
小川銀次さんの音楽的キャリアでは必ずといっていいほど「RCサクセション」のことが語られるのですが、実際在籍したのは1年ほどなんですよね。むしろ「Crosswind」や「Inner-Wind」での活躍のほうがイメージとして強く残っています。ほかには「突然卍固め」などのコンピものでの客演ですね。個人的にはちょうど「Crosswind」(1978年)が発売された頃に、日本にもすごいギタリストがいるという噂を聞きつけて、アルバムを購入。一発で気に入ってしまい、以降、ずっと追いかけてきました。ということはファン歴37年という計算になります。
小川銀次さんというと、ギタリストとしての超絶技巧やギミック的な部分が注目されがちで、確かにそれはそれで大きな魅力だと思います。ちょうどエイドリアン・ブリューがTalking Headsに加入した時期で、テクニカルな部分でよく比較されていた記憶があります。いずれにしてもギターに少しでも触れた経験のある人ならば、いったいどうやって弾いているのだろうと関心をもったはずです。
ギタリストとして注目を集める一方、優れたソングライターとしてたくさんの名曲を残しています。名盤「そして夢の国へ」でのオープニング曲「森は不思議なおもちゃ箱」「あそこへまっしぐら」、そして雄大なイメージが広がる大作「そして夢の国へ」など、記憶に残る素晴らしい曲がどんどん浮かんできます。特にファンタジックな世界をギターで表現させたら右に出る人はいませんでした。何というかギターが歌っているというか、フレーズの端々から小川さんが描く世界が見えてくるというか。
残念でならないのが、小川さんのライブを一度も経験できなかった、このことに尽きます。「Crosswind」時代のCD4枚が再発売されたときはもちろん買いましたし、いまだに聴き込んでいない12枚組の大作「大銀醸」も買ってしまうほど熱烈なファンを自認しながら、一度も生の勇姿を見ていないことは、まさに痛恨の極みです。
合掌
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