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2015年8月

2015年8月30日 (日)

「E.G.Q.」の第2弾「E.G.Q.II」を再聴

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Musician●Electric Guitar Quartet
Title●E.G.Q.II(2000年)
■Amazonより購入


日本を代表する実力派ギタリスト、西畑勝さん、栗原務さん、法田勇虫さん、堀沢俊樹さんの4人による「Electric Guitar Quartet」(E.G.Q.)によるコンピアルバムの第2弾です。第1弾のレビューはこちら

参加メンバーは4人のほかに
上間勝吉 / bass on #2,#6,#12
秋谷えりこ / keyboards on #8
後藤眞和 / bass on #3,#4,#7,#8,#10,#11
梅垣ルナ / keyboards on #3,#7,#10
今泉正義 / drums on #2,#3,#4,#6,#7,#8,#11,#12
一ノ瀬久 / drums on #10
幡田しげみ / keyboards on #4
伊藤麻子 / arrangement on #4
田久保誓一 / synthesizers on #4,#8
Nigel Verbeek / voice on #12
仲門ウィリー / voice on #12

ここでも「Lu7」の栗原さんと梅垣さんを中心にレポートしましょう。

#3  Purple Eyes
梅垣さんの提供曲です。メロウな感じのフュージョンです。栗原さんのギターも泣きながらそれに応えています。

#7  D.A.D
栗原さんの曲です。鍵盤とアレンジに梅垣さんの名前が見られます。そのまま「Lu7」の1st、に収録されても不思議ではないほど、栗原節、梅垣節のてんこ盛りです。途中から始まる梅垣さんの鍵盤は少しばかりマックス・ミドルトン風なのはこれも私の気のせいでしょうか。終盤のギター弾きまくり状態は一聴の価値十分。

#10  In The Rough
ベースの後藤眞和さんの提供曲。アレンジに栗原さんと梅垣さん。梅垣さんは鍵盤でも参加しています。個人的にはアルバム中、もっとも好きな曲です。Jeff BeckのWiredを思わせる格好いいイントロから始まり、激しい転調と変拍子の嵐。ハードフュージョンサウンドがこれでもかという案配で炸裂します。途中で聴こえる梅垣さんの鍵盤にも注目です。

●Musicians
西畑勝 / guitar
栗原務 / guitar
法田勇虫 / guitar
堀沢俊樹 / guitar
上間勝吉 / bass on #2,#6,#12
秋谷えりこ / keyboards on #8
後藤眞和 / bass on #3,#4,#7,#8,#10,#11
梅垣ルナ / keyboards on #3,#7,#10
今泉正義 / drums on #2,#3,#4,#6,#7,#8,#11,#12
一ノ瀬久 / drums on #10
幡田しげみ / keyboards on #4
伊藤麻子 / arrangement on #4
田久保誓一 / synthesizers on #4,#8
Nigel Verbeek / voice on #12
仲門ウィリー / voice on #12

●Numbers
1.  Overtune
2.  Steel Kat
3.  Purple Eyes
4.  Jupiter 10    
5.  Zigeunerweisen
6.  38.3℃
7.  D.A.D.
8.  Russle St.
9.  Hoedown(Taken from Rodeo)
10. In The Rough
11. Why?
12. Still Have Dreams
13. Air(BWV1068)

2015年8月29日 (土)

PAT MARTINO / STARBRIGHT(1976年)

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Musician●Pat Martino(guitar)
Title●Starbright(1976年)
■ライブ会場で入手


巨匠Pat Martinoによる来日公演の興奮冷めやらぬ日々を過ごしているわけですが、ライブ当日、会場(Cotton Club)での物販コーナーで勢いで買ってしまった物件です。会場ではこの盤と「Joyous Lake」(1976年)が並ぶ形で陳列されていたのですが、後になってふと我に返ってみると「Starbright」とのカップリング盤を所有していること気がついた次第です。恐るべし、ライブの魔力。1976年リリースで、Museを経てワーナーブラザースとのメジャー契約後の第1作目にあたるそうです。

Pat Martino / guitar,synthesizers
Warren Bernhardt / synthesizers
Michael Carvin / drums
Charles Collins / drums
Gil Goldstein / keyboards
Will Lee / bass
Alyrio Lima / percussions
Mike Mainieri / synthesizers
Marty Quinn / tabla
Albert  Regni / flute
Joseph d'Onofrio / violin

これまでほとんどカルテット単位、ハードバップ一本槍で活動してきたMartinoがワーナーに移籍した途端にこの豪華メンバーです。この盤がリリースされた1976年と言えば、ご存じのように折しも“一大フュージョンブーム”の最中。ワーナーとしては名手Martinoを抱き込むことによって、新たなギターヒーローを送り出したかったに違いありません。Warren BernhardtやWill Lee、Mike Mainieriといった当時の若手ミュージシャンを配してきたことからもその狙いは明白です。ワーナー側の提案に対してMartinoがどのように考えたかは、病による後遺症で本人の記憶が曖昧なので定かではありませんが、移籍によって音楽表現の可能性を広げたかったことは確かだと思われます。

この盤の良いところでもあり、最大の欠陥でもあるのが「統一感の欠如」。メジャー感満載のいわゆるフュージョンサウンドで聴く者を戸惑わせたと思ったら、あまりに美しいアコギで悩殺したりと、いったいこのアルバムで何を伝えたいのかが不明瞭なのです。言葉は悪いですが、いろいろと美味しいところだけを集めてみました的な臭いがプンプンとしてくるのです。まぁ、時代背景として、そんな堅苦しいことはどうでもいいじゃん的な浮ついた風潮があったことは確かですが。もちろん盟友Gil Goldsteinとの美しいデュオ#2「Eyes」、W.Shorterによる#4「Fall」、#8「Nefertiti」、Goldstein作の#「City Light」、そして極めつけはソロによる#11「Prelude」などさすがと思わせる曲もあるのですが、考えてみたら個人的に気に入ったのはほとんどがGil Goldstein絡みなんですよね。ほかの曲との落差があまりにも激しいので、困惑してしまうわけです。

ご存じの通り、「Joyous Lake」リリース後、Martinoは病に倒れてしまい長い闘病生活とリハビリ入ってしまうのですが、この盤はいわば闘病前のあだ花的な音源だと言ってもいいでしょう。

●Musicians
Pat Martino / guitar,synthesizers
Warren Bernhardt / synthesizers
Michael Carvin / drums
Charles Collins / drums
Gil Goldstein / keyboards
Will Lee / bass
Alyrio Lima / percussions
Mike Mainieri / synthesizers
Marty Quinn / tabla
Albert  Regni / flute
Joseph d'Onofrio / violin

●Numbers
1.  Starbright
2.  Eyes
3.  Law
4.  Fall
5.  Deeda
6.  Starbight Epilogue
7.  Masquerada
8.  Nefertiti
9.  Blue Macaw
10. City Lights
11. Prelude
12. Epilogue

2015年8月23日 (日)

MICHAEL SAGMEISTER & PAT MARTINO / CONVERSATION(2000年)

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Musician●Michael Sagmeister,Pat Martino(guitar)
Title●Conversation(2000年)
■Amazonより購入


巨匠Pat Martinoとドイツ出身の気鋭、Michael Sagmeisterによるギターデュオアルバムです。2000年9月14日~17日、ドイツにて録音。

Pat Martino / guitar
Michael Sagmeister / guitar
Thomas Heidepriem / bass
Michael Kuttner / drums

Martino関連の音源はかなり聴いてきたつもりでしたが、このアルバムは完全にノーマークでした。Michael Sagmeisterは初聴きです。どうやらMichael SagmeisterがMartinoをギターアイドルとして強烈に尊敬していたようで、Sagmeister側の熱いラブコールによってこのアルバムの制作が実現したようです。リズム隊もドイツ人ミュージシャン。

実はあまり期待しないで購入したのですが、これが思いがけない掘り出し物件。8曲すべてがオリジナルでMartinoとSagmeisterが4曲ずつ担当しています。多くは右チャンネルのMartinoが先行してソロをとり、左チャンネルのSagmeisterが師匠の後を受けてソロをとるというパターンです。#1でこそゆったりとした感じでスタートしますが、火がつきはじめるのは#2「Catch」から。2人のギタリストによる一糸乱れぬユニゾンに驚いていると、やがて始まる師匠の火の出るような強烈なソロで圧倒されます。対するSagmeisterも師匠を立てつつもしっかりと存在感を示しています。SagmeisterはMartinoの影響を強く受けたといいつつも、しっかりと自分のカラーを打ち出しているあたりに好感をもてますね。プレイヤーのタイプとしては“豪”の師匠に対して“柔”の弟子という感じでしょうか。2人の個性が絶妙なバランスで絡み合い、腕達者なリズム隊が生み出す心地良いグルーヴ感とあいまって、実に心地良い音空間を作り出しています。ギター好きの人は必聴。


●Musicians
Pat Martino / guitar
Michael Sagmeister / guitar
Thomas Heidepriem / bass
Michael Kuttner / drums

●Numbers
1.  Conversation
2.  Catch
3.  Rejoin
4.  On The Stairs
5.  New Directions
6.  Sortice
7.  Turnpike
8.  Hanging Out

2015年8月22日 (土)

RCサクセション / Rhapsody(1980年)

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Musician●RCサクセション
Title●Rhapsody(1980年)
■Amazonより購入


先日8月2日に58歳で亡くなった異能のギタリスト、小川銀次さんを偲ぶシリーズです。やはりこのバンドについて語らないといけないですよね。

小川さんが「RCサクセション」に加入したのは1979年頃。この時期からバンドはデビュー時のフォーク路線から、R&B路線へと大きく舵をとります。「ぼくの好きな先生」などはフォーク期の曲ですよね。小川さんが加入前に、仲井戸麗市さん(guitar)や新井田耕造さん(drums)によってR&B路線の基礎が固まり、仲井戸さんと小川さんとのツインギター体制が出来上がることで、一挙に完成型に至ったわけです。1980年に名曲「雨上がりの夜空に」の大ヒットで、広く世間に名が知られるようになりましたが、折しも時代はパンクブームの最盛期。忌野清志郎さんのファッションや派手なステージアクションも手伝って、パンクの一派と見なされていたように記憶しています。私は清志郎さんのステージ上の動きを見て、ミック・ジャガーの物まねをする人だと思っていました。

「雨上がりの夜空に」に関していえば、当時、小川さんが加入していたことは意識の中にはなかったのですが、同曲はエアチェックして聴いていた記憶があります。そんなわけでこのアルバムです。1980年4月、久保講堂でのライブを収録したものです(実際はスタジオワークがかなり加えられているようですが)。この盤での小川さんの存在感は意外にも希薄です。あくまでも仲井戸さんが第一ギタリストという意識があったのでしょうか。時折、聴こえる小川さんのギターはさすがと思わせるものがありますが、外様的扱いでサポートメンバー的な意識が強かったのかも。実際、ファンの間では、小川さんの早弾きギターはバンドにとって異質なものと受け取られることが多く、ライブで小川さんが弾きまくれば弾きまくるほど、相対的に仲井戸さんの存在感が薄まることを嫌う人が多かったようですね。

実際、当時の小川さんは自身のバンド「Cross Wind」との掛け持ち状態で、あまりの忙しさのためこの「Rhapsody」リリース前後にバンドを脱退してしまいます。そのままバンドに在籍していればと考えないわけではありませんが、そうなると「そして夢の国へ」や「Inner-Wind」などは生まれなかった可能性も大きいわけで、人生の岐路って後々でいろんなことに繋がっていくんだな~と思うわけです。

●Numbers
1.  よォーこそ
2.  エネルギー OH エネルギー
3.  ラプソディー
4.  ボスしけてるぜ
5.  エンジェル
6.  ブン・ブン・ブン
7.  雨上がりの夜空に
8.  上を向いて歩こう
9.  キモちE

2015年8月17日 (月)

ROMAN OTT / IF YOU LIVED HERE YOU'D BE HOME BY NOW(2012年)

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Musician●Roman Ott(alto sax)
Title●If You Lived Here You'd Be Home By Now(2012年)
■HMVより購入


最近ではAmazonではなくHMVより物件を仕入れることが多くなっている当欄です。というものHMVのマルチバイ、つまりまとめ買い制度を適用することで、単品をAmazonで買うよりも安くつくことが目立つようなってきたからです。是が非でも早く入手したい音源やHMVでは品切れになっている音源以外は、このマルチバイ作戦を発動することでなんとかしのいでいます。これはAmazonが高くなったというよりも、HMVの企業努力の部分が大きいように思えますがいかがでしょう。

さてさて、ドイツ人サックス奏者Roman Ottです。おそらく日本ではほとんど無名です。もちろん狙いはKurt Rosenwinkelなんですが…。同じRosenwinkel参加作「Seeing People」(2008年)が望外の出来映えだったので、勢いで入手しました。例によって「Fresh Sound New Talent」(FSNT)からのリリースです。2012年11月27日、28日、ポーランドにて録音。

Roman Ott / alto sax
Kurt Rosenwinkel / guitar
Manuel Schmiedel / piano
Lars Guhlcke / bass
Peter Gall / drums

Rosenwinkel参加作という意味での前作から鍵盤楽器奏者が代わっていますが、ほかは同じ面子です。8曲中#8を除く7曲がRoman Ottの作。

「Seeing People」でのKurt Rosenwinkelは5曲のみ参加でしたが、本作では全曲でプレイしています。Rosenwinkel目当ての当欄としては彼の露出が増えていることは大歓迎です。その場の雰囲気を一変させる独特の浮遊感あふれるヌエ的ギターを堪能できます。ただ、全体の楽曲はというと、前作との比較では結構守りに入ってしまったというか、「FSNT」らしい新鮮さは後退してしまっているように思います。ドキドキ感というか、そう来ますか!的な驚きと発見は、前作ほど感じられないのは確かです。楽曲の問題なのか、アレンジの問題なのか。Rosenwinkelのギターは相変わらず素晴らしいので、作品として、楽曲としてもうひと越えほしいところです。欲を言い出したらキリがないことはわかってはいるのですが…。

●Musicians
Roman Ott / alto sax
Kurt Rosenwinkel / guitar
Manuel Schmiedel / piano
Lars Guhlcke / bass
Peter Gall / drums

●Numbers
1.  She's So Good
2.  If You Lived Here You'd Be Home By Now
3.  Prag Song
4.  Rosies
5.  Blues
6.  Old Love
7.  Open Bazar
8.  Love Thy Neighbor

2015年8月16日 (日)

難波弘之 / 飛行船の上のシンセサイザー弾き(1982年)

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Musician●難波弘之(synthsizers)
Title●飛行船の上のシンセサイザー弾き(1982年)
■Amazonより購入


先日亡くなった小川銀次さん客演アルバムです。難波弘之さん関連音源も実は“食わず嫌い物件”でして、確かまともに聴いたのは「Mr.Sirius」のライブアルバムくらいではないかと思われます。恥ずかしながらこのアルバムの存在も小川さんが亡くなったことで初めて知った次第です。

1982年発売のこのアルバムは「ストレンジ・デイズ誌」による企画なのですが、単なる企画ものと侮るなかれ。ライナーには亡き小松左京さんの寄稿や山下達郎さんの推薦文が掲載されるという豪華絢爛ぶり。日本の音楽業界も出版業界も元気があった時代なのですね。

難波弘之 / keyboards,vocal,marinba
田辺モット / bass
そうる透 / drums

この3人を中心にして
佐久間正英 / synthsizers on #5,guitar on #4,#5
北島健二 / guitar on #6,#7
小川銀次 / guitar on #2,#8
小川昭夫 / guitar on #2
椎名和夫 / synthesizers on #9
山下達郎 / cowbell on #9,marching symbells on #7

あれま、これはとんでもない豪華メンバーではないですか!山下達郎さんに一切歌わせないという贅沢さは今では考えられませんよね。今は亡き佐久間正英さん、実は私が通った高校の先輩・北島健二さんの名前も。難波さんと小川さんの接点はよくわかりませんが、「Cross Wind」時代の盟友、そうる透さんが仲立ちしたのでしょうか。

小川さんは2曲に参加していますが、特に#8「ソラー・ラブ」で聴ける圧巻のソロは一聴の価値あり。イントロでギターが「ジャーン!」と鳴るだけで、一瞬にして「あっ、小川さんだ」とわかります。これだけ個性的で不世出のギタリストは二度と現れないでしょうね。あらためて合掌。

●Numbers
1.  鵬
2.  宇宙船モルト号
3.  ホスピタル
4.  トロピカル万国博
5.  空中の音楽
6.  メッセージ
7.  百家争鳴
8.  ソラー・ラブ
9.  永遠へのパスポート
10. Who Done It? (part1)
11. Who Done It? (part2)

2015年8月 9日 (日)

私なりの「Apple Music」活用法(その2)

また「Apple Music」です。無料トライアル期間ということであれこれ試しているわけですが、いろいろな不具合というか不思議な現象が起きることがわかってきました。

私の場合、長い通勤時間を利用して「iPod Touch」に格納した音源をオフライン再生で鑑賞しているのですが、オフライン設定にしたつもりが実際にはオフラインになっていないため聴けなかったり、あるアルバムの特定の曲だけがどうしてもダウンロードできなかったり、ひどい場合はいったんダウンロードしたはずの音源がアルバムごとそっくり消えてしまったりと、いくつかトラブルが発生しています。こうした不具合も吃驚するほど多発するようならもちろん困りますが、実際は数件程度ですし、いまは無料期間だからいいのかな、とかなり寛容な気持ちで受け止めています。もちろんApple社もこうした案件は把握しているはずですし、いざ有料になるときまでに解決してくれるのでは、と勝手に思っております。

さて、「Apple Music」の音源はハイレゾではないので、高音質を望む人にとってはやや物足りないと思います。同様に「iPod Touch」も音楽プレイヤーとして特化しているわけではないので、音質面ではやや貧弱です。そこで、導入したのが「ポータブルアンプ」、通称「ポタアン」。Amazonのレコメンド情報であがってきたiriver社の「Astell&Kern オーディオDAC AK10」という代物です。ポタアンは初体験ですが、一度は試してみたいと思っていたので、ものは試しで中古品を購入してみました。非常にコンパクトなので、持ち運びにも邪魔にならないことも購入の決め手でした。イヤーフォンは聴き慣れた「audio-technica Solid Bass ATH-CKS99」を使用。早速イヤーフォン直刺しとポタアン経由で聴き比べると、その違いは歴然。ポタアン効果によって低音部がしっかり安定し、音の分離も明らかに向上して立体的に聴こえてきます。ありゃ、この値段でこれだけの満足感が得られるのなら上々ですね。いい買い物をしました。というわけで、ポタアンの威力を実感しつつ個人的には“一軍半的音源”であるPat Metheny「We Live Here」(1994年)を聴きながらこの原稿を書いています。Pat Methenyファンには申しわけありませんが、私にとってはMethenyは“いまさら音源”なんです。

そんなわけで新譜発掘作業は遅々として進まず、しばらくは「Apple Music三昧」が続きそうです。

2015年8月 5日 (水)

小川銀次さん亡くなる

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8月2日、超絶ギタリスト、小川銀次さんが亡くなりました。享年58歳。いかにも若すぎますよね。残念でなりません。

小川銀次さんの音楽的キャリアでは必ずといっていいほど「RCサクセション」のことが語られるのですが、実際在籍したのは1年ほどなんですよね。むしろ「Crosswind」や「Inner-Wind」での活躍のほうがイメージとして強く残っています。ほかには「突然卍固め」などのコンピものでの客演ですね。個人的にはちょうど「Crosswind」(1978年)が発売された頃に、日本にもすごいギタリストがいるという噂を聞きつけて、アルバムを購入。一発で気に入ってしまい、以降、ずっと追いかけてきました。ということはファン歴37年という計算になります。

小川銀次さんというと、ギタリストとしての超絶技巧やギミック的な部分が注目されがちで、確かにそれはそれで大きな魅力だと思います。ちょうどエイドリアン・ブリューがTalking Headsに加入した時期で、テクニカルな部分でよく比較されていた記憶があります。いずれにしてもギターに少しでも触れた経験のある人ならば、いったいどうやって弾いているのだろうと関心をもったはずです。

ギタリストとして注目を集める一方、優れたソングライターとしてたくさんの名曲を残しています。名盤「そして夢の国へ」でのオープニング曲「森は不思議なおもちゃ箱」「あそこへまっしぐら」、そして雄大なイメージが広がる大作「そして夢の国へ」など、記憶に残る素晴らしい曲がどんどん浮かんできます。特にファンタジックな世界をギターで表現させたら右に出る人はいませんでした。何というかギターが歌っているというか、フレーズの端々から小川さんが描く世界が見えてくるというか。

残念でならないのが、小川さんのライブを一度も経験できなかった、このことに尽きます。「Crosswind」時代のCD4枚が再発売されたときはもちろん買いましたし、いまだに聴き込んでいない12枚組の大作「大銀醸」も買ってしまうほど熱烈なファンを自認しながら、一度も生の勇姿を見ていないことは、まさに痛恨の極みです。

合掌



2015年8月 2日 (日)

私なりの「Apple Music」活用法

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Apple社による音楽配信サービス「Apple Music」がスタートして約1ヶ月。そもそもストリーミング配信だとか再生などといきなり言われてもよく分からないのですが、かみ砕いて表現すれば有料制の音楽聴き放題サービスということでよろしいのでしょうか。あくまでも「聴き放題」。だからよく出る疑問として、「ストリーミング配信される音源はディバイスに保存できるのか」「会員資格を失ってもいったん取り込んだ音源は聴けるのか」という質問がありますが、もちろん答えは「できません」。正確に言えば会員であるかぎり、「お気に入り」の音源は何回でも聴き直すことができますし、そのことをもってして「ディバイスに保存されている」という認識をもつことはあながち間違ってはいません。でも、それは会員であることが条件であり、永久的にあなたの音源として保存されているわけではないのです。このサービスが「月額980円」。高いと感じるか、意外に安いと思うかは、その人の音楽への“依存度”によって変わると思います。私はというと「安い」と思った次第です。1000円まではしないという価格設定がニクイですね。ちなみに「LINE MUSIC」などもほぼ同価格帯のようです。

3ヶ月の無料トライアルがあるということで、早速「Apple Music」に登録していろいろと試してみました。そこで感じたことをいくつか。

まず、どうしても聴きたい音源、手元に置いておきたい音源はCDなり何らかのメディアで所有しているということが大前提になります。こうした音源を「一軍スタメンクラス」と勝手に定義します。スター選手獲得には最大限の労力を払うことは当然ですし、そのためにはあらゆる手を尽くします。一方で、CDを買うほどでもないけれど気になる音源、昔買い損ねたけれどそのままスルーしてきた音源、いまさらCDを買うのも何だか気恥ずかしい音源、一度は手にしたけれどなぜか手放した音源…などを「一軍半クラス」と勝手に定義づけます。個人的に「Apple Music」のツボはこの一軍半クラスの音源ではないのではないかと思っているのです。こうした一軍半クラスの音源をどんどん聴いてみて、やはり一軍は無理だなとか、おっとこれは明日から一軍スタメンだ、いやいや二軍落ちでしょう、などといろいろと“仕分けする”機会を与えてくれるのが、この「Apple Music」だというわけです。晴れてスタメン昇格がかなった音源は、CD購入という流れになるのでしょうね(いまのところこのケースはありませんが)。とにもかくにも視聴方法は実にシンプルで、お目当ての音源を検索し「お気に入り」として登録するだけ。もちろん上限はありません。これが月額980円なら十分お釣りがきます。

お気に入りとして登録された音源はPC、iPhone、iPadなどのディバイスで再生できますが、Wi-Fi環境が必要になります。そこで「移動しながら一軍半クラスの音源をどうやって聴くか問題」が発生します。ポケットWi-Fiを持っている人ならば移動時にWi-Fi環境を自ら作り出す方法もありますが、今度は通信量の上限問題にぶつかるはずです。そのあたりを巧いこと解決してくれるのが「オフライン再生」で、お気に入り音源をオフライン再生として指定しておけば、Wi-Fi環境がなくても再生可能になります。たとえば自宅のWi-Fi環境でお気に入り音源をオフライン再生に指定しておいて、通勤時はディバイスを持ち出して鑑賞することができるのです。Apple Musicスタートからほどなくして「iPod Touch」がリニューアルされましたが、これは完全にApple Musicを意識した流れでしょうね。Apple Shop限定ですが、128GBモデルが販売されているのもiPod Touchを「音楽再生プレイヤー」として位置づける戦略だと思われます。実はそんなApple社の思惑に乗せられてiPod Touch(128GB)を購入してしまったのですが、いままで中途半端な位置づけだったiPod Touchの活躍の場がやっと見つかった感じですね。

というわけで、個人的に「一軍半クラス」だったBlack Sabbathの音源を片っ端から聴きながらこの原稿を書いています。あっ、Black Sabbathが一軍半のミュージシャンというわけではないですよ。あくまでも個人的な蒐集歴の中での位置づけですから。ちなみに今さらCDを買えない音源としてThe Carpentersやら中森明菜やら。先日のPat Martinoのライブで勉強不足を痛感したのでWes Montgomeryなどを通勤時に聴いているわけです。

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