ROMAN OTT / SEEING PEOPLE(2008年)
Musician●Roman Ott(alto sax)
Title●Seeing People(2008年)
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ドイツ出身のアルトサックス奏者Roman Ott(ロマン・オット)の2008年作。新進気鋭のミュージシャンの作品を意欲的に送り出す「Fresh Sound New Talent」(FSNT)からのリリースです。FSNTはBen Monder関連でずいぶんお世話になっております。なぜRoman Ottかというと、Kurt Rosenwinkelが参加しているという非常にわかりやすい理由からで、Rosenwinkelが参加していなければおそらく一生知ることがなかったでしょうね。2008年6月7日、8日、ミュンヘン「Realistic Sound Studio」にてレコーディング。
Roman Ott / alto sax
Florian Hofner / piano
Lars Guhlcke / bass
Peter Gall / drums
Kurt Rosenwinkel / guitar on #2,#3,#5,#7,#9
Roman OttとKurt Rosenwinkelとの邂逅の経緯はよくわかりませんが、Ottの近作「If You Lived Here You'd Be Home By Now」(2012年)にも参加していることから、それなりの親密度があるということなのでしょう。
内容はというといかにもFSNTらしい現代ジャズで、Rosenwinkelは9曲中5曲に参加。欲を言えば彼のギターをもっと聴きたいのは確かです。とはいえわずか5曲とはいえ、Rosenwinkelの存在感は圧倒的で彼のギターが入るだけで楽曲の雰囲気も一変します。独特の浮遊感あふれるギターは健在で、ヌエ的なフレーズが自由奔放に暴れまくります。ちょっと聴いただけで「あっ!Rosenwinkelだよね」と思わせるプレイヤーってあまりいないですよね。また自身のリーダー作ではあまり見せることのないロックタッチのプレイも披露。特に#2「The Gap」での瑞々しいフレーズの嵐は一聴の価値ありです。
●Musicians
Roman Ott / alto sax
Florian Hofner / piano
Lars Guhlcke / bass
Peter Gall / drums
Kurt Rosenwinkel / guitar on #2,#3,#5,#7,#9
●Numbers
1 Seeing People
2 The Gap
3 J_And_K
4 Uncertain Times
5 Ivory
6 Serenity
7 Control
8 Good Bye
9 Orbisons Delight
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この盤も以前はいろいろ話題になっていましたが、最近は沈静化して、中古でもちらほら見るようになってきた感じがあります。
新譜の時に買い逃していて、そのままになっていたんですが、先日中古で出ているのを見つけて、買って帰ってきた次第であります。家に帰ってみたら未開封盤でした。
もちろん目当てはKurt Rosenwinkelで5/9の演奏率ですが、以前ちょっと試聴した感じではかなり期待できそうな雰囲気だったので、安心して購入できています。
と言うメンツは以下の通り。Kurt Rosenwinke..... [続きを読む]
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