VIBE STATION / SCOTT HENDERSON(2015年)
Musician●Scott Henderson(guitar)
Title●Vibe Station(2015年)
■Abstract Logixより購入
Scott Hendersonの久しぶりの「新譜」を入手しました。2012年にJeff BerlinとDennis Chambersとのトリオ作品が出ていたものの、「Tribal Tech」名義の作品もここ数年間、ご無沙汰状態なので寂しいかぎりでした。結局、Henderson本人名義としては「Live!」以来ということになるのでしょうか。日本にはプレスCDが流通されていないようなので、泣く泣く高い送料を払って(CD代金とほぼ同額)Abstract Logixより購入しました。到着した現物を見て判明したのですが、どうやら本人名義の自主制作盤という扱いのようです。大物スコヘンレベルですら自主制作ということですから、このジャンルがいかに冷遇されているかがわかります。ちなみに日本国内では現時点では配信のみの模様。
Scott Henderson / guitar
Travis Carlton / bass
Alan Hertz / drums
ベース奏者のTravis CarltonはLarry Carltonのご子息だそうです。初めて聴きましたがなかなかの腕達者ですね。ドラムのAlan Hertzは初聴きです。Executive ProducerにあのMark Varneyが見られます。
Scott Henderson名義でリリースされる場合、ブルース色が強い作品に仕上がるのですが、このアルバムも当然のごとくブルースギター弾きまくり状態です。相変わらずのウネウネギターでこれでもか!と言わんばかりに弾きに弾きまくってくれています。というわけで、まったく期待を裏切らない出来映えなんですが、ブルース一辺倒だった「Live!」でのプレイと比べると必ずしもブルースだけにこだわっているわけではなく、ジャズやフュージョン的な要素もちりばめています。特に#4「Manic Carpet」は往年のTribal Tech時代を彷彿とさせてくれます。その意味では、ブルースが苦手な人にも受け入れられるかなと思われます。一方で、「Dog Party」を思い出させる#8「Dew Wut?」のようなコテコテのブルースも用意されているわけでバランスがとれた好盤です。
ついでにTribal Tech時代の映像を♪
●Musicians
Scott Henderson / guitar
Travis Carlton / bass
Alan Hertz / drums
●Numbers
1. Church of Xotic Dance
2. Sphinx
3. Vibe Station
4. Manic Carpet
5. Calhoun
6. The Covered Head
7. Festival of Ghosts
8. Dew Wut?
9. Chelsea Bridge
« YES / PROGENY SEVEN SHOWS FROM SEVENTY-TWO BOX(2015年) | トップページ | RUDRESH MAHANTHAPPA / SAMDHI(2011年) »
「フュージョンギター」カテゴリの記事
- Cyril Achard / Confusion(1997年)(2016.08.28)
- 矢堀孝一 / Elevation(2001年)(2016.08.20)
- Larry Coryell / The Funky Waltz(1973年)(2016.08.14)
- Marco Sfogli / reMarcoble(2012年)(2016.07.18)
- Dewa Budjana / Hasta Karma(2015年)(2016.07.16)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: VIBE STATION / SCOTT HENDERSON(2015年):
» Scott Hendersonの新譜は相変わらずのカッコよさ。 [中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar]
Vibe Station Scott Henderson(自主制作盤) 私がTribal TechでScott Hendersonにはまったのが在米中の91年頃のことであるから,もう四半世紀前である。 [続きを読む]
» Vibe Station/Scott Henderson [ジャズCDの個人ページBlog]
今、いつも使っているスピーカーのウーファーを修理に出しているところで、本当はその [続きを読む]
« YES / PROGENY SEVEN SHOWS FROM SEVENTY-TWO BOX(2015年) | トップページ | RUDRESH MAHANTHAPPA / SAMDHI(2011年) »
こんにちは。こちらにコメントさせて頂いたことがあったかどうかも記憶にない私です(ごめんなさい)。しかし,Scott Hendersonのこのアルバムの記事を拝見しまして,嬉しくなってしまいました。
記事にも書かれておられる通り,自主制作盤でしかアルバムがリリースされない,あるいは日本国内においてはダウンロード音源しか入ってこないというのはどうなのかなぁと思ってしまいます。私もAbstract Logixに高~いS&Hフィーを支払ったクチですが,それでも手に入れたくなるのがファンの性ですね。
ということで,TBさせて頂きます。また,お気に入りに当方ブログを掲載して頂いておりますので,私の方でもリンクさせて頂きます。問題あれば,おっしゃって下さい。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 中年音楽狂 | 2015年6月14日 (日) 13時08分
中年音楽狂さま
コメント返信が遅くなりました。申し訳ありません。
勝手にリンクを貼らせていただいた非礼、どうかご容赦ください。
もちろん相互リンク、大歓迎です。
スコヘンファン歴も考えてみれば、確かChick Corea楽団以来ですから、
30年くらい経っているのでしょうか。
いつも新鮮な驚きを与えてくれるのでファンとしてはうれしい限りです。
惜しむらくは記事にも書きましたが、なかなか流通ルートに乗ってこないことですね。
投稿: 奇天烈音楽士 | 2015年6月22日 (月) 22時06分