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2015年6月27日 (土)

L'OEIL DU SOURD / UN ?(2009年)

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Musician●L'oeil Du Sourd
Title●Un?(2009年)
■カケハシレコードより購入


久しぶりにカケハシレコードさんのレコメンドにまる乗っかり物件です。フランスの8人組ジャズロックグループ「L'oeil Du Sourd」が2009年にリリースした唯一のアルバムです。バンド名は「聴覚障害者の目」という意味だそうです。メンバープロフィールはおそらく誰もわからないということで省略します。

カケハシレコードさんの「フランスより強力なプログレ/ジャズ・ロック・グループが登場!クリムゾンやカンタベリーのファンは要チェック!」という見出しに丸々乗っかって入手したのですが、確かにプログレ的な要素が強く感じられるものの、チェンバーロックやサイケデリック・ロック、アヴァンギャルド・ロック、フレンチロック特有のクサメな演劇的成分など、さまざまな音楽的要素が感じられます。クリムゾン的なものを過度に期待してしまうと、ちょっと違うかなと思います。

前半はプラスティックオノバンド時代の小野洋子さんを彷彿とさせるフリーキーな女性ボーカルとサックス、鍵盤、ヴァイオリンが中心になって進行。特に#11「ods」でのサックスは往年のイアン・マクドナルド的なものを感じさせます。一聴すると緻密なようでいて実は結構ラフなアレンジと演奏、半ばやけくそに疾走する妙なドライヴ感、麻薬的に反芻されるユニゾンとリフ、暴力的なリズムギター、そして凄まじい音量と熱量。確かにB級バンドの域は出ていないものの、聴き込んでいくたびに妙な説得力をもって迫ってきます。聴く者を厳選する音楽であることは間違いないのですが、怖いものみたさで聴いてみるのもいいかも。アルバム後半にさしかかると、意外にも枠に収まったジャズロックになっていきますが…。

どうやら自主制作盤のようで、本家フランスの密林でも扱っていない珍盤。入手可能なうちにどうぞ。



●Musicians
Mathilde Clavier / vocals,clarinet,flute
Charlotte Merand / electric violin, vocals
Herve Launay / sax,keyboards,vocals
Youenn Migaud / guitar,bass,vocals
Antoine Tharreau / keyboards,vocals
Cedric Lucas / drums,vocals
Anthony Guenec / percussions on #3
Alais Dart / percussions on #3

●Numbers
1.  Ods
2.  a C.
3.  Kudjat (tronc)
4.  Duex Trains Valent Mieux Qu' Un "Tu L'auras"
5.  We Are The Knights Who Say Ni!
6.  Here I Am J(h)
7.  Kudjat (cime)

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