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2015年6月

2015年6月28日 (日)

渡辺香津美 / LIVE AT LRIDIUM(2011年)

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Musician●渡辺香津美(guitar)
Title●Live at Lridium(2011年)
■Amazonで購入


気がつけば渡辺香津美さんのライブ音源が出ていたので購入。4年前にリリースされていましたが、すみません、完全にリサーチ不足でした。2011年10月14日~16日にかけてNYCの名門ジャズクラブ「Lridium」で行われたライブ音源です。聞けばレス・ポールが死の直前までステージに立ち続けたクラブだそうです。このライブを行っている同時期にアルバム「トリコロール」がレコーディングされています。したがって、メンバーもトリコロールとかぶっています。

渡辺香津美 / guitar
Obed Calvaire / drums
Janek Gwizdala / bass

というトリオ構成。ベース奏者のJanek GwizdalaはTim Miller(guitar)繋がりでリーダー作を聴いたことがあります。

香津美さん自身の言葉によれば日本で演奏するよりも海外でのライブのほうが、自由に演奏できるとか。確かにこれだけ大御所になってしまうと国内ではパブリックイメージ的なものが演奏にも微妙に影響するのかもしれませんね。

さて、拝聴。最近の香津美さんにしては珍しくエフェクター類を極力使わないナチュラルトーンで勝負。純正ジャズギタリストとしてのプレイを堪能できます。何よりも熱すぎるギタープレイは香津美さんファンでなくても必聴でしょう。

全8曲中、前半5曲がスタンダードで後半3曲がオリジナルという構成ですが、マイルス、コルトレーン、モーガンなどの代表曲を確かにけっこう自由な雰囲気で弾きまくっています。オリジナル曲はともかく、スタンダードは確かに国内ではプレイしにくいのかもしれませんね。スタンダードではジュリー・ロンドンが歌った名曲「Cry Me A River」でのとろけるような甘いフレーズは絶品です。そして、ラストの「Unicorn」は涙なくしては聴けません。

●Musicians
渡辺香津美 / guitar
Obed Calvaire / drums
Janek Gwizdala / bass

●Numbers
1.  All Blues
2.  Moment's Notice
3.  The Sidewinder
4.  Impressions
5.  Cry Me A River
6.  Enshu Ysubame Gaeshi
7.  Manhattan Flu Dance
8.  Unicorn

2015年6月27日 (土)

L'OEIL DU SOURD / UN ?(2009年)

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Musician●L'oeil Du Sourd
Title●Un?(2009年)
■カケハシレコードより購入


久しぶりにカケハシレコードさんのレコメンドにまる乗っかり物件です。フランスの8人組ジャズロックグループ「L'oeil Du Sourd」が2009年にリリースした唯一のアルバムです。バンド名は「聴覚障害者の目」という意味だそうです。メンバープロフィールはおそらく誰もわからないということで省略します。

カケハシレコードさんの「フランスより強力なプログレ/ジャズ・ロック・グループが登場!クリムゾンやカンタベリーのファンは要チェック!」という見出しに丸々乗っかって入手したのですが、確かにプログレ的な要素が強く感じられるものの、チェンバーロックやサイケデリック・ロック、アヴァンギャルド・ロック、フレンチロック特有のクサメな演劇的成分など、さまざまな音楽的要素が感じられます。クリムゾン的なものを過度に期待してしまうと、ちょっと違うかなと思います。

前半はプラスティックオノバンド時代の小野洋子さんを彷彿とさせるフリーキーな女性ボーカルとサックス、鍵盤、ヴァイオリンが中心になって進行。特に#11「ods」でのサックスは往年のイアン・マクドナルド的なものを感じさせます。一聴すると緻密なようでいて実は結構ラフなアレンジと演奏、半ばやけくそに疾走する妙なドライヴ感、麻薬的に反芻されるユニゾンとリフ、暴力的なリズムギター、そして凄まじい音量と熱量。確かにB級バンドの域は出ていないものの、聴き込んでいくたびに妙な説得力をもって迫ってきます。聴く者を厳選する音楽であることは間違いないのですが、怖いものみたさで聴いてみるのもいいかも。アルバム後半にさしかかると、意外にも枠に収まったジャズロックになっていきますが…。

どうやら自主制作盤のようで、本家フランスの密林でも扱っていない珍盤。入手可能なうちにどうぞ。



●Musicians
Mathilde Clavier / vocals,clarinet,flute
Charlotte Merand / electric violin, vocals
Herve Launay / sax,keyboards,vocals
Youenn Migaud / guitar,bass,vocals
Antoine Tharreau / keyboards,vocals
Cedric Lucas / drums,vocals
Anthony Guenec / percussions on #3
Alais Dart / percussions on #3

●Numbers
1.  Ods
2.  a C.
3.  Kudjat (tronc)
4.  Duex Trains Valent Mieux Qu' Un "Tu L'auras"
5.  We Are The Knights Who Say Ni!
6.  Here I Am J(h)
7.  Kudjat (cime)

2015年6月22日 (月)

SIMON PHILLIPS「Protocol Ⅲライブ」参戦記

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Simon Phillipsが新譜「Protocol Ⅲ」のプロモライブを行うということで行ってきました。生Phillipsの姿を拝むのは初めてですが、当欄の目当てはギターのAndy Timmonsだったりするわけです。ところで記事タイトルに「参戦記」と書きましたが、別に誰かと戦うわけではありませんし、ここにきて何かと「参戦記」という言葉が安易に使われていて正直何だかな~と思わないわけでもありませんが、ほかに適当な言葉が思いつかないのであえて使わせていただいております。

会場となったのは東京駅は丸の内南口からほど近い「Cotton Club」。迂闊にもこの会場の存在を今回初めて知ったのですが、東京青山にある「Blue Note Tokyo」の系列店であることが判明。「Blue Note Tokyo」は何度も足を運んでいるので何となく雰囲気というか、様子は察することができます。まぁ、大人の雰囲気というかちょっとお洒落なジャズクラブということですよね。

メンバーはアルバム「Protocol Ⅲ」と同様、
Simon Phillips / drums
Andy Timmons / guitar
Steve Weingard / keyboards
Ernest Tibbs / bass

「Cotton Club」でのライブは6月19日~6月21日の3日間。よくよく見ると1日2ステージ構成という強行軍。やはり人気があるんですね。当欄は6月20日の1stステージ(17時スタート)をチョイスしました。特に理由はないのですが勤め帰りは体力的に辛いし、遅いステージは帰りが遅くなるのでこれまた辛いし、という初老にありがちの消去法的な判断だったりするのです。

さて、会場時間は16時ということで30分ほど前に現地到着。自由席予約だったのでこれでも早く行ったつもりですが、着いてみたらすでに長蛇の列。内心「しまった」と思いながら会場時間を待ちます。何気なく客層を探ってみると、当欄よりも先輩世代の方々がやたらと目立ちます。しかも、結構女性の比率が高いのが意外といえば意外。Simon Phillipsのファン層って40~50代の初老世代が中心なのではと勝手に想定していたので、「もしかしたら日にちを間違えたのか?」と若干不安に。しかも、先輩方はそれなりにドレスアップされているわけで、ポロシャツ1枚の当欄としては「場違いなところに来てしまったな」と少しばかり後悔していると、やがて会場時間に。

案内係の人に誘導されるままに入場すると、アリーナ席後方、ステージに向かって右側席が空いていたので迷わずチョイス。前過ぎても全体がよく見えないし、後ろ過ぎてもつまらない。目当てのAndy Timmonsの立ち位置をアンプのセッティングから想定したうえでの理想的ポジショニングです。席につくと向かい席が初老の男性、隣席が当欄よりも先輩世代の女性2人連れという案配です。別に聞き耳を立てていたつもりではありませんが、先輩女性2人がよくもまあ喋ること、喋ること。すでに子育てが一段落されているようで、お互いの近況報告に花が咲きまくります。で聞こえてくるワードが「孫」「息子の結婚式」…ん?でもってSimon Phillipsのライブという選択ですか!

「Cotton Club」は「Blue Note Tokyo」と同様、レストラン形式なので何か飲食物をオーダーする必要があります。当欄は特に食べたいものがあるわけでもないのでハイネケンのみを発注。向かい席の初老男性もハイネケンをオーダーしていました。ふと見ると隣席先輩女性たちは何とフルコースを発注しているようです。食欲も凄いのですね。人生をエンジョイしていますわ、本当に。

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やがて開演時間になりほぼ定刻通りに4人が登場。向かって左から要塞のようなドラムセットに囲まれて顔しか見えない状態のPhillips、座ったままのErnest Tibbs、そしてTimmons、若干風貌がジョーダン・ルーデスと被るSteve Weingardという配列。ドラムには「Protocol Ⅲ」のデザインが施されています。

当欄では以前に「Protocol Ⅲ」についてかなり辛辣に書いているのですが、ライブとなると話は別になります。Andy Timmonsの起用に対して大いに不満ありと感じたままを正直に書きましたが、ライブでは一転してTimmons弾きまくり状態に。物足りなく感じたインプロ部分はCDよりもかなり多めに確保されていて、十分に楽しむことができました。初めて見る生Timmonsは想像以上に大柄で、Steve Morseを思わせる丸太のような太い腕とバカでかい手から弾丸のようなフレーズを次から次へと叩き出します。ちなみにサンバーストと白のストラトを使い分けていました。

よくよく見るとライブでの主導権はほぼTimmonsが握っていて、ひとしきりソロを弾き終える時点でアイコンタクトを送り、曲が進行する展開に。知らない人が見たらAndy Timmonsのバンドだと思ってしまうのではないでしょうか。主役のPhillipsは完全にTimmonsの盛り立て役に徹しているようで、やはりこの人はこういう役回りが向いているのだろうなと勝手に納得した次第です。

ライブの時間はアンコールを含めて約70分と短め。曲は「Protocol Ⅲ」からのみですが、良い意味でスタジオ盤とはまったく違った印象を受け、大いに満足できました。ふと隣席の先輩女性お二人を見ると、フルコース料理に舌鼓を打ちつつワインを堪能し、リズムに合わせて身体を揺らし、ナイフとフォークを慌てて置いては懸命に拍手を送りと大忙しです。料理が運ばれてくるたびに「美味しいよね~」などと感想をいちいち言い合うので、その間は目の前の演奏も耳に入らないようです。一方で、ハイネケン一杯で微動だにせずTimmonsのギター裁きばかりをガン見している当欄とはまったく対照的な楽しみ方をされていました。ただしTimmonsの長いソロや鍵盤との激しいインプロの応酬、Phillipsが生み出す複雑な変拍子に合わせた一糸乱れぬユニゾン合戦など、テクニカルな部分は若干退屈だったようですね。ご婦人のお一人は腕組みをしながらついつい居眠りなどを…。まぁ、楽しみ方は人それぞれ。自分なりに楽しんでそれが明日への活力になればそれでよしです。

2015年6月21日 (日)

MILES DAVIS / BITCHES BREW 40th ANNIVERSARY(2015年)

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Musician●Miles Davis(trumpet)
Title●Bitches Brew 40th Anniversary(2015年)
■Amazonより購入


泣く子も黙る名盤Miles Davisの「Bitches Brew」のアニヴァーサリーバージョンが発売されたので早速入手しました。これはあくまでも個人的な見解ですが、大物ロックミュージシャンによる阿漕なリマスター盤商法よりも、ジャズのほうが遙かに良心的で、しかも記念盤として世に送り出すからにはきちんとした商品であることが多いように思えます。

「Bitches Brew」のオリジナル盤発売40周年盤を入手して早速聴いているのですが、これが素晴らしい出来映え。内容に関してあれこれ論じることは恐れ多くてできかねますが、これまでアナログ盤、CDと聴いてきて最高の出来映えではないでしょうか。特にオリジナル音源[Disc 1]ではこれまで聴き逃していた音にあらためて触れることができ、逆に「自分はいままで何を聴いてきなのだろう」と反省させられました。

[Disc 3]は1970年8月18日のTanglewoodは「Berkshire Music Center」、[Disc 4]はDVD仕様になっていて1969年11月4日、コペンハーゲン「Tivoli Konsertsal」でのライブ映像が収められています。前者と後者とは1年も経っていませんが、劇的な変貌を遂げていることにあらためて驚かされます。

ちなみに[Disc 3]は
Miles Davis / trumpet
Gary Bartz / alto,soprano sax
Chick Corea / electlic-piano
Keith Jarrett / organ
Dave Holland / bass
Jack DeJohnette / drums
Airto Moreira / percussion

[Disc 4]は
Miles Davis / trumpet
Wayne Shorter / tenor,soprano sax
Chick Corea / electlic-piano
Dave Holland / bass
Jack DeJohnette / drums

という面子になっています。特にCorea&Jarrett鍵盤双頭体制をとっていた時期の[Disc 3]は劣悪な海賊盤では聴いたことがありますが、驚くほどの高音質で蘇っています。特にJack DeJohnetteの長足の進歩ぶりには目を見晴らさせます。対照的にDave Hollandは進化を続ける電化マイルズに対応できないまま、Michael Hendersonにチェンジされてしまうのもやむなしという感じですね。帝王はChick Coreaのように従順なタイプよりもやりたい放題に振る舞うKeith Jarrettみたいな部下が好みだったようですね。以降の“人事異動”をみても確かにやんちゃタイプが寵愛を受けているように思います。


●Musicians
Miles Davis / trumpet
Wayne Shorter / soprano sax
Steve Grossman / soprano sax
Herbie Hancock / electric piano
Khalil Balakrishna / sitar
Bihari Sharma / tambura,tabla
Bennie Maupin / bass clarinet
Joe Zawinul / electlic-piano
Larry Young / electlic-piano
Chick Corea / electlic-piano
John McLaughlin / guitar
Dave Holland / bass
Harvey Brooks / bass
Lenny White / drums
Jack DeJohnette / drums
Don Alias / congas
Jumma Santos / shaker,congas
Billy Cobham / drums
Airto Moreira / cuica,percussion

●Numbers
[Disc 1]
1.  Pharaoh's Dance
2.  Bitches Brew
3.  Spanish Key
4.  John McLaughlin
[Disc 2]
1.  Miles Runs The Voodoo Down
2.  Sanctuary
3.  Spanish Key (alternate take)
4.  John McLaughlin (alternate take)
5.  Miles Runs The Voodoo Down (single edit)
6.  Spanish Key (single edit)
7.  Great Expectations (single edit)
8.  Little Blue Frog (single edit)
[Disc 3
1.  Bill Graham intro
2.  Directions
3.  Bitches Brew
4.  The Mask
5.  It’s About That Time
6.  Sanctuary
7.  Spanish Key / The Theme
8.  Miles Runs The Voodoo Down
9.  Bill Graham outro
[Disc 4]
1.  Directions
2.  Miles Runs The Voodoo Down
3.  Bitches Brew
4.  Agitation
5.  I Fall In Love Too Easily
6.  Sanctuary
7.  IT’s About That Time / The Theme

2015年6月20日 (土)

村山義光 / Murayama's Style!!(2015年)

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Musician●村山義光(guitar)
Title●Murayama's Style!!(2015年)
■本人サイトから購入


珍盤と言ってしまったら失礼なんでしょうけれど、53歳にして初アルバムをリリースしたという初老のジャズギタリスト、村山義光さんの「Murayama's Style!!」です。2015年発売。SNSで偶然発見し、メールオーダーしました。

ここで村山義光さんのプロフィールをば。1962年大阪は新世界生まれ。10歳の時に父親が古道具屋で買ってきたクラシックギターをプレゼントされ、ギタリスト人生がスタートしたそうです。16歳より即興演奏に興味を持ち、ジャズギタリストとして活動を開始。現在もギター講師のかたわら関西を中心に音楽活動していて、当地では知る人ぞ知るという存在だとか。当欄と同世代ということもありますが、いままでレコーディングの話があったにも関わらず、完璧主義者ゆえにアルバムデヴューがこの年齢になってしまったことに大いに興味をもったのです。

全10曲中、オリジナルが2曲。トリオというシンプルな構成で村山さんのアコギが縦横無尽に暴れまくります。ハードバップを基本にしシングルノートラインを弾丸のようなスピードで弾きまくるというスタイルです。その意味では根底でPat Martinoに通じるものがあるのですが、流麗なレガート、効果的で美しいハーモニックスを加えることで、独自のプレイスタイルを確立させています。時折Lenny Breau的な一面も感じさせますよね。確かに年齢的には初老の村山さんなんですが、わき出てくるフレーズはとにかく若いです。特に#6「Round Midnight」でのアイディア満載のソロとオリジナル曲#7「Doshaburi」でのたまらない疾走感は一聴の価値あり。一度、生で聴いてみたくなるギタリストです。


●Musicians
村山義光 / guitar 
萬 恭隆 / bass
清水 勇博 / drums

●Numbers
1.   Humpty Dampty / Chick Corea
2.   Satin Doll / Duke Ellington
3.   The Other You / Y.Murayama
4.   Polka Dots And Moonbeams / Jimmy Van Heusen
5.   Delfeayo's Dilemma / Wynton Marsalis
6.   Round Midnight / Thelonious Sphere Monk
7.   Doshaburi / Y.Murayama
8.   Falling Grace / Steve Swallow
9.   Cherokee / Ray Noble
10.  Yasei No Oukoku / Y.Murayama

2015年6月14日 (日)

RUDRESH MAHANTHAPPA / SAMDHI(2011年)

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Musician●Rudresh Mahanthappa(alto sax)
Title●Samdhi(2011年)
■Amazonより購入


イタリア生まれでアメリカ育ち、インド系移民を両親にもつアルトサックス奏者Rudresh Mahanthappa(ルドレシュ・マハンサッパ)による2011年リリース作品です。ご存じACTレーベより。ここにきてMahanthappaづいているのですが、リリース年度に関係なく片っ端からランダムに聴き漁っている状態でして、そろそろ初期作品から時系列的に整理する必要がありそうです。

Rudresh Mahanthappa / alto sax
David Gilmore / guitar
Rich Brown / bass
Damion Reid / drums
Anand "Anantha" Krishnan / percussions

かつてAdam Rogersの盟友だったDavid Gilmoreが参加しているのが目に付きますね。

中身はというと相変わらず熱量が半端ないMahanthappaのブロウが圧倒的なのですが、バックミュージシャンの力量にも驚きの連続です。特にリズム隊が生み出す変拍子による凄まじいポリリズムは、大げさでなく70年代エレクトリックマイルズの再来を感じさせます。David Gilmoreのギターが終始インド風なのも面白いですね。Mahanthappaの作品の中では、私が聴くかぎり最もインド臭がキツメのアルバムですが、インド風に抵抗感がない人ならば素直に楽しめる仕上がりだと思います。

●Musicians
Rudresh Mahanthappa / alto sax
David Gilmore / guitar
Rich Brown / bass
Damion Reid / drums
Anand "Anantha" Krishnan / percussions

●Numbers
1.   Parakram #1
2.   Killer
3.   Richard's Game
4.   Playing with Stones
5.   Rune
6.   Breakfastlunchanddinnner
7.   Parakram #2
8.   Ahhh
9.   Meeting Of The Skins
10.  Still-Gas
11.  For My Lady
12.  For All The Ladies

2015年6月13日 (土)

VIBE STATION / SCOTT HENDERSON(2015年)

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Musician●Scott Henderson(guitar)
Title●Vibe Station(2015年)
■Abstract Logixより購入


Scott Hendersonの久しぶりの「新譜」を入手しました。2012年にJeff BerlinとDennis Chambersとのトリオ作品が出ていたものの、「Tribal Tech」名義の作品もここ数年間、ご無沙汰状態なので寂しいかぎりでした。結局、Henderson本人名義としては「Live!」以来ということになるのでしょうか。日本にはプレスCDが流通されていないようなので、泣く泣く高い送料を払って(CD代金とほぼ同額)Abstract Logixより購入しました。到着した現物を見て判明したのですが、どうやら本人名義の自主制作盤という扱いのようです。大物スコヘンレベルですら自主制作ということですから、このジャンルがいかに冷遇されているかがわかります。ちなみに日本国内では現時点では配信のみの模様。

Scott Henderson / guitar
Travis Carlton / bass
Alan Hertz / drums

ベース奏者のTravis CarltonはLarry Carltonのご子息だそうです。初めて聴きましたがなかなかの腕達者ですね。ドラムのAlan Hertzは初聴きです。Executive ProducerにあのMark Varneyが見られます。

Scott Henderson名義でリリースされる場合、ブルース色が強い作品に仕上がるのですが、このアルバムも当然のごとくブルースギター弾きまくり状態です。相変わらずのウネウネギターでこれでもか!と言わんばかりに弾きに弾きまくってくれています。というわけで、まったく期待を裏切らない出来映えなんですが、ブルース一辺倒だった「Live!」でのプレイと比べると必ずしもブルースだけにこだわっているわけではなく、ジャズやフュージョン的な要素もちりばめています。特に#4「Manic Carpet」は往年のTribal Tech時代を彷彿とさせてくれます。その意味では、ブルースが苦手な人にも受け入れられるかなと思われます。一方で、「Dog Party」を思い出させる#8「Dew Wut?」のようなコテコテのブルースも用意されているわけでバランスがとれた好盤です。

ついでにTribal Tech時代の映像を♪


●Musicians
Scott Henderson / guitar
Travis Carlton / bass
Alan Hertz / drums

●Numbers
1.  Church of Xotic Dance
2.  Sphinx
3.  Vibe Station
4.  Manic Carpet
5.  Calhoun
6.  The Covered Head
7.  Festival of Ghosts
8.  Dew Wut?
9.  Chelsea Bridge

2015年6月 7日 (日)

YES / PROGENY SEVEN SHOWS FROM SEVENTY-TWO BOX(2015年)

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Musician●YES
Title●Progeny Seven Shows From Seventy-Two Box(2015年)
■Amazonより購入


いやー、こんな素晴らしいライブ音源が埋まっていたとは!ご存じ「YES」が1972年秋に行った北米ツアー7公演のライブ音源が“発掘”されました。名盤「Yes Songs」と同時期ということらしいです。一応、ノーカットのフルライブという触れ込みで14枚組という圧倒的な物量です。アルバムアートデザインはもちろんロジャー・ディーンによるもの。原盤はオープンリールだそうです。

録音日と場所は以下の通り。
[Disc 1/2]1972年10月31日 カナダ、トロント
[Disc 3/4]1972年11月1日 カナダ、オタワ
[Disc 5/6]1972年11月11日 ノース・カロライナ州、ダーラム
[Disc 7/8]1972年11月12日 ノース・カロライナ州、グリーンズボロ
[Disc 9/10]1972年11月14日 ジョージア州、アセンズ
[Disc 11/12]1972年11月15日 テネシー州、ノックスヴィル
[Disc 13/14]1972年11月20日 ニューヨーク州、ユニオンデール

おっと忘れてはいけないメンバー紹介。
Jon Anderson / vocal
Steve Howe / guitar
Chris Squire / bass
Rick Wakeman / keyboards
Alan White / drums

このツアー直前、Robert FrippによってBill Brufordを“強奪”されてしまい、代替メンバーとして急遽Alan Whiteが加入していますが、ツアー初日までわずか3日のリハーサル期間しかなかったとのことです。そいつは、大変だ。

トロント公演とオタワ公演で一部曲順が入れ替わっているだけで、曲目はすべて同じ。しかも、インプロはほとんどないのが彼らの持ち味なので、いったい自分がどの公演を聴いているかを見失ってしまうほどの見事な“金太郎飴状態”です。意外にもライブでは結構自由性があったKing Crimsonとは実に対照的ですよね。Bill Brufordの才能がCrimsonで一挙に開花したのも、このライブを聴いて納得できました。対するAlan Whiteのプレイは教科書的で確かに面白味に欠けるというか、大過なくこなしているというか。ここらへんはそれぞれの持ち味だから仕方がないのですが。驚くことにMCまでもが各公演ともほとんど同じ。おそらく台本があるのだと思いますが、これほどまでに自己イメージにこだわるバンドも当時は珍しかったのではないでしょうか。

完成品「Yes Songs」と比較してしまうと、音質は今一つですし、ミスタッチや録音トラブルもそのまま再現されているので、ライブ作品としてはマニア向けの域を出ませんが、そうした“アラ”を十二分にカバーして余りある熱量が凄まじいの一語です。最も脂が乗っていた時期のライブ音源に出会えただけで感謝しないといけません。「Roundabout」からのアンコール「Yours Is No Disgrace」への流れはいま聴いてもゾクゾクします。 

ところで輸入盤は1万円前後、対して日本盤は1万9千円強。日本盤はSHM-CD仕様ということですが、この値段差の違いはあまりといえばあまりですよね。こんな阿漕な商売をしていたら、本当にいつか罰が当たりますよ。

●Musicians
Jon Anderson / vocal
Steve Howe / guitar
Chris Squire / bass
Rick Wakeman / keyboards
Alan White / drums

●Numbers
[Disc 1]    .
1.  Opening(Excerpt from Firebird Suite) / Siberian Khatru
2.  I've Seen All Good People
       a.  Your Move
       b.  All Good People
3.  Clap /Mood For A Day
4.  Heart Of The Sunrise
5.  And You and I
        I.  Cord Of Life
       II.  Eclipse
      III.  The Preacher The Teacher
       IV.  Apocalypse

[Disc 2].
1.  Close To The Edge
        I.  The Solid Time Of Change
       II.  Total Mass Retain
      III.  I Get Up I Get Down
       IV.  Seasons Of Man
2.  Excepts From“The Six Wives Of Henry VIII”
3.  Roundabout
4.  Yours Is No Disgrace

[Disc 3]
1.  Opening(Excerpt from Firebird Suite) / Siberian Khatru
2.  I've Seen All Good People
       a.  Your Move
       b.  All Good People
3.  Heart Of The Sunrise
4.  Clap /Mood For A Day
5.  And You and I
        I.  Cord Of Life
       II.  Eclipse
      III.  The Preacher The Teacher
       IV.  Apocalypse

[Disc 4]
1.  Close To The Edge
        I.  The Solid Time Of Change
       II.  Total Mass Retain
      III.  I Get Up I Get Down
       IV.  Seasons Of Man
2.  Excepts From“The Six Wives Of Henry VIII”
3.  Roundabout
4.  Yours Is No Disgrace

[Disc 5]
1.  Opening(Excerpt from Firebird Suite) / Siberian Khatru
2.  I've Seen All Good People
       a.  Your Move
       b.  All Good People
3.  Heart Of The Sunrise
4.  Clap /Mood For A Day
5.  And You and I
        I.  Cord Of Life
       II.  Eclipse
      III.  The Preacher The Teacher
       IV.  Apocalypse

[Disc 6]
1.  Close To The Edge
        I.  The Solid Time Of Change
       II.  Total Mass Retain
      III.  I Get Up I Get Down
       IV.  Seasons Of Man
2.  Excepts From“The Six Wives Of Henry VIII”
3.  Roundabout
4.  Yours Is No Disgrace

[Disc 7]
1.  Opening(Excerpt from Firebird Suite) / Siberian Khatru
2.  I've Seen All Good People
       a.  Your Move
       b.  All Good People
3.  Heart Of The Sunrise
4.  Clap /Mood For A Day
5.  And You and I
        I.  Cord Of Life
       II.  Eclipse
      III.  The Preacher The Teacher
       IV.  Apocalypse

[Disc 8]
1.  Close To The Edge
        I.  The Solid Time Of Change
       II.  Total Mass Retain
      III.  I Get Up I Get Down
       IV.  Seasons Of Man
2.  Excepts From“The Six Wives Of Henry VIII”
3.  Roundabout
4.  Yours Is No Disgrace

[Disc 9]
1.  Opening(Excerpt from Firebird Suite) / Siberian Khatru
2.  I've Seen All Good People
       a.  Your Move
       b.  All Good People
3.  Heart Of The Sunrise
4.  Clap /Mood For A Day
5.  And You and I
        I.  Cord Of Life
       II.  Eclipse
      III.  The Preacher The Teacher
       IV.  Apocalypse

[Disc 10]
1.  Close To The Edge
        I.  The Solid Time Of Change
       II.  Total Mass Retain
      III.  I Get Up I Get Down
       IV.  Seasons Of Man
2.  Excepts From“The Six Wives Of Henry VIII”
3.  Roundabout
4.  Yours Is No Disgrace

[Disc 11]
1.  Opening(Excerpt from Firebird Suite) / Siberian Khatru
2.  I've Seen All Good People
       a.  Your Move
       b.  All Good People
3.  Heart Of The Sunrise
4.  Clap /Mood For A Day
5.  And You and I
        I.  Cord Of Life
       II.  Eclipse
      III.  The Preacher The Teacher
       IV.  Apocalypse

[Disc 12]
1.  Close To The Edge
        I.  The Solid Time Of Change
       II.  Total Mass Retain
      III.  I Get Up I Get Down
       IV.  Seasons Of Man
2.  Excepts From“The Six Wives Of Henry VIII”
3.  Roundabout
4.  Yours Is No Disgrace

[Disc 13]
1.  Opening(Excerpt from Firebird Suite) / Siberian Khatru
2.  I've Seen All Good People
       a.  Your Move
       b.  All Good People
3.  Heart Of The Sunrise
4.  Clap /Mood For A Day
5.  And You and I
        I.  Cord Of Life
       II.  Eclipse
      III.  The Preacher The Teacher
       IV.  Apocalypse

[Disc 14]
1.  Close To The Edge
        I.  The Solid Time Of Change
       II.  Total Mass Retain
      III.  I Get Up I Get Down
       IV.  Seasons Of Man
2.  Excepts From“The Six Wives Of Henry VIII”
3.  Roundabout
4.  Yours Is No Disgrace

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