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2015年5月

2015年5月31日 (日)

WYSCAN / THIRD WISH(1995年)

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Musician●Wyscan
Title●Third Wish(1995年)
■Yahoo!オークションで入手


Jonathan Kreisberg(ジョナサン・クライズバーグ)の出身バンドである「Wyscan」(ウィスカン)の1stにして唯一のアルバム「Third Wish」をやっとのこさ入手しました。Wyscanはフロリダ州マイアミを拠点にするジャズロック&プログレバンドという触れ込みで、地元出身のミュージシャンで固めた5人組グループ。このアルバムも自主制作盤だったようですね。1995年リリース。

Dean Madonia / vocals
Jonathan Kreisberg / guitar
John Roggie / keyboards
Javier Carrion / bass
Vincent Verderame / drums

という面子なのですが、Kreisberg以外は当然のように存じ上げません。日本盤帯には「後期ゴングやアラン・ホールズワースを想起する云々」と書かれているのですが、どちらかと言えばアメリカン・ハードプログレというイメージに近いですね。フロリダという気候がそうさせるのだと思うのですが、欧州的な陰鬱さはこのアルバムからは微塵も感じられません。AOR的な曲や脳天気ともいえる快活な曲も何曲か混在していて、このバンドの方向性が明確な形で見えてきません。セルフプロデュースの限界というか、だからこその自主制作で、残念ながらB級バンドの域から脱せなかったりするわけですが…。

Kreisbergは今でこそオーソドックスなジャズギタリストになりましたが、ここではかなりロックタッチなプレイで、確かにHoldsworthyなフレーズを随所にぶち込んできます。ただこの時代は、少しでもHoldsworth的な要素が感じられると、無理くりに「Holdsworthy認定」されてしまうというギタリストにとってある意味“不幸な流れ”がありました。むしろ、Kreisbergの初リーダー作「Jonathan Kreisberg Trio」(1997年)のほうがよほどHoldsworthyだと思いますが、いかがでしょう。ちなみにベース奏者のJavier CarrionとドラムのVincent Verderameの2人が、初リーダー作に継続参加しています。



●Musicians
Dean Madonia / vocals
Jonathan Kreisberg / guitar
John Roggie / keyboards
Javier Carrion / bass
Vincent Verderame / drums

●Numbers
1.  Trance
2.  Guilty
3.  The Wanting
4.  Tears Alone
5.  The Fate of the Individual
6.  Paths

2015年5月30日 (土)

STEVE HUNTER / IF BLUE WAS ORANGE(2003年)

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Musician●Steve Hunter(bass)
Title●If Blue Was Orange(2003年)
■Gemm.comより購入


オーストラリアを拠点に活動しているジャズベース奏者Steve Hunter(スティーヴ・ハンター)のリーダー作「If Blue Was Orange」です。2003年リリース。例によって日本ではほとんど存在を知られていないミュージシャンだと思われますが、数枚ほどリーダー作をリリースしていることから、地元ではそこそこ有力なミュージシャンではないかと思われます。

というわけで参加メンバーをご紹介。
Steve Hunter / bass
Dale Barlow / tenor sax
Andrew Gander / drums
James Muller / guitar,piano

ギターのJames Muller目当てで入手したわけですが、何と1曲のみピアノも担当しています。後にも先にもMullerがピアノを弾いたのはこのアルバムが最初で最後ではないかと思われます。サックス奏者のDale BarlowもドラムのAndrew Ganderもリーダーアルバムを出していますが、MullerもHunterもそれぞれに客演しています。オージージャズ界での人的結束力はやはり強固です。

というわけで拝聴。典型的なハード系ジャズフュージョンサウンドという趣で、個人的にはドがつくストライクな出来映えです。Mullerのギターはフュージョンというよりもかなりロック寄りのテイストでこそ生きてきますよね。特に#2「Conjure Hum Vedo」での火の出るような凄まじいソロは一聴の価値十分です。Steve Hunterもかなりの腕達者ですね。ちなみに#1「Lotus On Irish Streams」はJohn McLaughlinに捧げられた曲だそうですが、そんな雰囲気は聴く限りあまり伝わってきません。なかなか知られる機会が少ないオージージャズですが、これは自信をもってお勧めできる名盤です♪

●Musicians
Steve Hunter / bass
Dale Barlow / tenor sax
Andrew Gander / drums
James Muller / guitar,piano

●Numbers
1.  Lotus On Irish Streams
2.  Conjure Hum Vedo
3.  Jamaica Smile
4.  Las Alas
5.  Handprints
6.  If  Blue Was Orange
7.  Let's  Look
8.  Thing King
9.  Blue In  Green
10. Dajastan
11. Ride The Boomerang
12. Love And Logic
13. Muba
14. Soldier Ants

2015年5月24日 (日)

ATTILA ZOLLER / DREAM BELLS(1975年)

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Musician●Attla Zoller(guitar)
Title●Dream Bells(1975年)
■HMVより購入


ハンガリー出身のギタリスト、Attila Zoller(アッティラ・ゾラー)の音源が昨年あたりから続々と復刻されています。1970年代のZollerは活動拠点をドイツに置いており、当時の新興レーベル「Enja」に所属していました。この盤は1975年5月26日、ミュンヘンのジャズクラブ「Domichile」でのライブ音源になります。このアルバム、アナログで所有してはいましたが、まさかのCD化ということで早速入手した次第です。

Attila Zoller / guitar
Frank Luther / bass
Sonny Brown / drums

Attila Zollerと言えば60年代半ばあたりからフリージャズに傾倒していきますが、彼の師匠であるJim Hallが王道ジャズギター街道をひた走ったのとは対照的に裏街道を歩んだ結果、代表作に恵まれなかったという不幸な音楽歴の持ち主。しかし、Pat MethenyとJim Hallを引き合わせたのは誰あろうZollerですし、ジャズギターで初めてフリーを演奏したのも他ならぬZollerだという説もあります。

70年代に入ってからのZollerは若干丸くなったとはいえ、まだまだ血気盛んでこのアルバムで入魂のフリージャズギターを弾き倒しています。特に表題曲の#5「Dream Bells」でのプレイは圧巻の一語。CD化にあたってコルトレーンの演奏で有名な#6「Oleo」が追加されています。

●Musicians
Attila Zoller / guitar
Frank Luther / bass
Sonny Brown / drums

●Numbers
1.  Sudden Romance
2.  In Your Sweet Way
3.  Seacape
4.  Dream Bells
5.  Oleo ※bonus track

2015年5月23日 (土)

國田大輔 / IN MY LIFE(2014年)

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Musician●國田大輔(guitar)
Title●In My Life(2014年)
■Amazonより購入


國田大輔さん(guitar)の2ndアルバムをやっとのことで入手しました。1st「Fuzzy Logic」が2007年リリースでしたから7年ぶりの新譜ということですね。でもって早速メンバー紹介を。

國田大輔 / guitar
二家本亮介 / bass on #2,#4,#6,#7,#8
岡田治郎 / bass on #1,#3,#5,#9
坂東慧 / drums on #1,#3,#5,#9
山内陽一朗 / drums on #2,#4,#6,#7,#8
上原ひろみ / piano and keyboard on #2
Alex Machacek / guitar on #8
Steve Hunt / piano,organ and keyboard on #4,#9

“大物”上原ひろみさんの客演もさることながら、Alex MachacekやHoldsworth人脈からSteve Huntの参加も目につきますね。個人的にはプリズムの岡田次郎さんが大いに気になるわけですが。

ここで國田大輔さんのプロフィールをおさらい。1980年北海道生まれ。ギターを始めたのは17歳とかなり遅いにもかかわらず、高校卒業後はバークリー音楽院に留学。ここでMick GoodrickやDavid Fiuczynskiらの指導を受けています。2005年ギブソンジャズギターコンテスト審査員特別賞受賞。世代的には小沼ようすけ、荻原亮、菰口雄矢、本吉大我らと近いということになるのでしょうね。

1st「Fuzzy Logic」もそうだったんですが、全体的にはジャズフュージョン系であるのは間違いないのですが、この人は小沼さんや本吉さんよりも明らかにロック寄りというかどこかしらプログレ臭が漂っているのですよね。一筋縄では行かないというか、必ずフック的な仕掛けで攻めてくるというか。

ところでAlex Machacek客演曲(#8)は1stにも収録されていたので再演という形なんです、Machacekのヌエ的なギターソロもあってなななかの力作に生まれ変わっています。上原ひろみさん客演曲(#2)はロックタッチな楽曲で普段とは雰囲気が違う上原さんのプレイが聴けます。


●Musicians
國田大輔 / guitar
二家本亮介 / bass on #2,#4,#6,#7,#8
岡田治郎 / bass on #1,#3,#5,#9
坂東慧 / drums on #1,#3,#5,#9
山内陽一朗 / drums on #2,#4,#6,#7,#8
上原ひろみ / piano and keyboard on #2
Alex Machacek / guitar on #8
Steve Hunt / piano,organ and keyboard on #4,#9

●Numbers
1.  On my way to Chelsea
2.  Hemenway St.
3.  After Dark
4.  Smoked Salmon Boogie
5.  Vertigo
6.  SSH
7.  Split Metality
8.  Flat Line
9.  Hope

2015年5月17日 (日)

MAHAVISHNU ORCHESTRA / WHISKEY A-GO-GO(1972年)

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Musician●Mahavishnu Orchestra
Title●Whiskey A-Go-Go 27.03.72(1972年)
■Amazonより購入


John McLaughlin率いる「第1期Mahavishnu Orchestra」の発掘ライブ音源がリリースされました。1972年3月27日、ロサンゼルスにある有名クラブ「Whiskey A-Go-Go」での音源になります。どうやら地元ラジオ局が収録した放送音源のようです。

早速メンバーをご紹介。

John McLaughlin / guitar
Jan Hammer / keyboards
Jerry Goodman / violin
Rick Laird / bass
Billy Cobham / drums

いまさら説明不要のメンバーですね。どうやらアルバム「Birds Of Fire」(1972年)のリリース前ということもあってレパートリーは限られていて、それがセットリストにも表れています。もっとも抹香臭くなる前の演奏ということで当欄にとってはむしろ歓迎であります。

さて演奏内容についてはもう文句のつけようもありません。異常なまでのハイテンションで全力疾走するスタイルは、もう圧巻の一語。McLaughinは鬼神のごとく弾きに弾きまくっています。やはりMahavishnuは第1期に限りますね。ただ問題は音質の悪さです。地下音源に限りなく近いというか、いくら貴重音源といってもオフィシャル音源とし世に出す以上は、最低限の音質レベルというものがあるはずです。残念ながらこれはちょっと厳しい感じです。あくまでも熱心なファンのための資料音源です。

この音源、以前から地下音源として関西方面にある例の地下音源専門屋ではかなりの高額で売っていたようですね。地下音源そのものは未聴なので音質が向上しているかは不明ですが、少しは廉価で入手できるので、まぁ良しとしましょう。

●Musicians
John McLaughlin / guitar
Jan Hammer / keyboards
Jerry Goodman / violin
Rick Laird / bass
Billy Cobham / drums

●Numbers
1. Meeting Of The Spirits
2. Miles Beyond
3. The Dance Of Maya
4. A Lotus On Irish Streams
5. The Noonward Race

2015年5月16日 (土)

RAOUL BJORKENHEIM / ECSTASY(2014年)

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Musician●Raoul Bjorkenheim(guitar)
Tile●Ecstasy(2014年)
■Amazon USAより購入


フィンランド出身のフリー&爆裂系ギタリスト、Raoul Bjorkenheim(ラオル・ビョーケンヘイム)による久々の新作です。2014年、「Cuneiform Records」というレーベルからリリース。このレーベルはお初にお目にかかります。レコーディング自体は2012年12月11日~13日にかけてヘルシンキで行われています。久々の新作と書きましたが、近年では「Scorch Trio」や「Krakatau」などのユニット名でリリースされることが多かったのでBjorkenheim名義としては久しぶりだはないかと思います。相変わらずリリース情報が乏しいうえに国内ではほぼ入手不可能なことが多く、米Amazonから個人輸入を敢行しました。iTunesでは配信されているようです。

というわけで参加ミュージシャンのご紹介。
Raoul Bjorkenheim / guitar
Pauli Lyytinen / sax
Jori Huhtala / contrabass
Markku Ounaskari / drums

例によってメジャーな音楽とはまったく無縁の人たちが参加していますが、名前から判断して全員が北欧出身ではないかと推測されます。Bjorkenheimはハイパーなフリージャズの場合は「Scorch Trio」、北欧の土着音楽をはじめとして極東の民族音楽までをも視野に置いた実験音楽の場合は「Krakatau」というようにユニットを使い分けているのですが、本作「Ecstacy」はどちらかと言えば前者「Scorch Trio」に近い感じです。

Pauli Lyytinenというサックス奏者が大きく前面に押し出される形で、Bjorkenheimとの丁々発止のインプロ合戦が唯一にして最大の聴きどころ。相変わらずの爆裂フレーズを連発するBjorkenheimなのですが、テーマはサックスとユニゾンで流す場面が比較的多いので、彼の作品にしてはかなり常識にかかっています。リズム隊はどちらかというと「Scorch Trio」のパターンに近く、ドカドカとのたうち回っています。本作に限らずBjorkenheimは極めて聴く人を選ぶのですが、この作品は比較的とっつくやすいかも。それにしてもPauli Lyytinenというサックス奏者は、かなりの腕利きです。



●Musicians
Raoul Bjorkenheim / guitar
Pauli Lyytinen / sax
Jori Huhtala / contrabass
Markku Ounaskari / drums

●Numbers
1.  El Pueblo Unido
2.  SOS
3.  Deeper
4.  No Delay
5.  Through the Looking Glass
6.  As Luck Would Have It
7.  Subterranean Samba
8.  Threshold
9.  The Sky is Ruby

2015年5月10日 (日)

Bjorn Solli / Aglow(2014年)

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Musician●Bjorn Solli(guitar)
Title●Aglow(2014年)
■HMVより購入


ノルウェー出身のコンテンポラリー系ギタリスト、Bjorn Solli(ビョルン・ソリ)の初聴き盤です。HMVのレコメンド情報で衝動買いに近い感じで入手しました。最近は某密林よりもHMVのほうが品揃えがよい場合が多く、しかもまとめ買い作戦で密林よりも安く買えるケースがあることに気がついてちょいちょい利用させていただいております。確かに少し前までは密林が価格面で大いにリードしていましたが、HMVやTower Recordも企業努力の甲斐あって競争力をつけているようです。Tower Record限定販売企画などは、けっこうレアな物件が出ていたりするので侮れません。

加えて密林のマーケットプレイス登録業者(特に海外業者)は最近悪質な輩が増えていて、昨年だけでも3件ほどトラブルに遭ってしまいました。例の商品がなかなか届かない→思いあまって業者に問い合わせ→商品は送ったよのお決まりメール受信→いや期日過ぎているんだから本当は送っていないんじゃないのメール送信→謝罪の言葉も一切なく黙って返金処理、という気分最悪の循環ですね。このパターンで実際に商品が届いたケースは皆無ですよ。ほら、送った送った詐欺じゃん、これって。もちろん当該業者は当然として、密林にもクレーム報告していますが、密林からの謝罪は一切なし。詐欺業者に加担しているという自覚もないでしょうかね。そんなこともあって、個人的に密林離れが進んでいます。

あだしごとはさておいて。

Bjorn Solliは全く初聴きだったのですが、参加メンバーを見てこれはただ者ではないな!と思った次第です。

Bjorn Solli / guitar
Seamus Blake / tenor sax,soprano sax
Aaron Parks / piano
Matt Clohesy / bass
Bill Stewart / drums
Ingrid Jensen / trumpet on #3,#4,#8,#9

とまぁ、面子だけで買わざるを得ないですよね。いまをトキメくAaron Parksはもちろん、Matt Clohesy(bass)とBill Stewart(drums)という強力リズム隊とくれば、聴く前から自ずとこのアルバムの出来の素晴らしさがわかるという案配です。Ingrid JensenはTerry Lyne Carringtonが中心人物となり女性ジャズミュージシャンが大同団結したユニットに参加していましたね。

Bjorn Solliは1979年ノルウェー生まれ。現在はNYCに拠点を置いて活動中ですが、フランス、ベルギー、モナコ、スペイン、スイス、スペインなどでソリスト賞、観客賞、組成賞などを受賞した中堅実力派ミュージシャンです。自身のギタートリオユニット「Solid!」で活躍する傍ら、有力ミュージシャンのコンサートバックを務めるなど、注目のミュージシャンだとか。本作品の参加ミュージシャンの面子から考えても、その交友録からいわゆるブルックリン派に属するギタリストと言えます。

さて、拝聴です。4~8ビートに終始した演奏はハードバップ色がかなり強めです。肝心のプレイはというと現代ジャズギターの系譜をしっかりと汲んだコンテンポラリー系ギタリストという案配。モダンすぎるKurt Rosenwinkelはやや毛色が特殊なMike Morenoと比較するとかなりオーソドックスなプレイをします。活きのいいPaul Bollenbackとでも言いましょうか。バックを務める面子の素晴らしさもあいまって、実に伸びやかなギターソロを聴かせてくれます。自身のユニット「Solid!」の作品も入手済みなので、こちらも機会をあらためてレポートいたします。

●Musicians
Bjorn Solli / guitar
Seamus Blake / tenor sax,soprano sax
Aaron Parks / piano
Matt Clohesy / bass
Bill Stewart / drums
Ingrid Jensen / trumpet on #3,#4,#8,#9

●Numbers
1.  Windjammer
2.  Agrow In The Dark
3.  To The Lighthouse
4.  Calenture
5.  Sweet Lingering
6.  Rabalder
7.  August At Last
8.  Battle Of Lyngor
9.  A Dog Named Fanny

2015年5月 9日 (土)

PAUL BLEY / QUIET SONG(1976年)

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Musician●Paul Bley(piano)
Title●Quiet Song(1976年)
■Amazonより購入


Paul Bleyが主導となって結成された異色トリオによる作品です。1976年に「IREC」というレーベルからリリースされています。レコーディングは1974年11月14日、NYCで行われています。

参加メンバーは
Paul Bley / piano,fender rhodes
Jimmy Giuffre / alto flute,clarinet
Bill Connors / guitar
という構成。Bill Connorsは時期的にECM所属ですね。

というわけで傾聴。
実はこの作品、かなり前に入手していたにもかかわらず、長らく放置してきた物件です。何というか、積極的に聴く気にならなかったというの本音なのですが…。Pau Bleyが奏でる内省的なメロディーにJimmy GiuffreとBill Connorsの2人が絡んでいくという内容ですが、これがやたらと沈んだ感じです。これといった盛り上がりもなく、ただ淡々と進行するサマはまるで修行僧の呟きのようで、かなり聴く者を選ぶ作品であることは確か。放置物件認定にしていた理由もそこにあります。Bill Connorsはアコギのみでの参戦ですが、イメージとしては彼がECMに残しているギターソロ作のプレイに近いです。

●Musicians
Paul Bley / piano,fender rhodes
Jimmy Giuffre / alto flute,clarinet
Bill Connors / guitar

●Numbers
1.  Solo
2.  Duet
3.  Play Blue
4.  Clarinet
5.  Yeah,Guitar
6.  Carol
7.  Trio
8.  Goodbye
9.  Laurent
10. Quiet Song

2015年5月 6日 (水)

LARRY CORYELL & THE ELEVENTH HOUSE / JANUARY 1975(1975年)

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Musician●Larry Coryell(guitar)
Title●January 1975(2014年)
■Amazonより購入


Larry Coryell率いる「The Eleventh House」の発掘ライブ音源がリリースされたので入手しました。「Promising Music」というドイツのレーベルでラジオ・ブレーメンの放送音源をCD化しているようですね。

参加メンバーを整理しましょう。
Larry Coryell / guitar
Mike Mandel / keyboards
Mike Lawrence / trumpet,flugelhorn
John Lee / bass
Alphonse Mouzon / drums

という同グループ全盛期のおなじみのメンバーです。1975年1月18日、同局のPost-Aulaという番組のスタジオライブ音源になります。これまで「The Eleventh House」関連のライブというとモントルージャズフェスのものくらいしかなかったので、貴重と言えば貴重です。個人的にはCoryellの全盛期は1970年代中盤だと思っているので、これは間違いなく買い!ですね。

で、聴いてみるとこれが期待に違わぬ熱演に次ぐ熱演。Coryellは弾き倒しまくるわ、Mike Mandelのエレピは唸りまくるわ、Alphonse Mouzonの高速ドラムに脳天をかち割られるわで、まさに狂騒の渦に突き落とされます。これぞ、70年代ジャズロックの典型でその醍醐味をいやというほど味わうことができます。しかし、あえて苦言を呈すと音質が悪い。音のバランスも悪い。贔屓目に表現しても良質な海賊盤レベルと言ったらご理解いただけるでしょうか。ラジオ音源ならば、もう少しなんとかならなかったのか、というのが正直な感想です。しかも、ジャケットデザインもダサいと言えばダサい。オリジナル盤になぜか日本語を印字するという要らんことをやってくれています。共通デザインにすれば制作費も浮くのにね…などと余計なことを考えつつも、演奏自体は素晴らしいので興味ある御仁はぜひ♪#8「The Other Side」などは涙なくしては聴けません。

●Musicians
Larry Coryell / guitar
Mike Mandel / keyboards
Mike Lawrence / trumpet,flugelhorn
John Lee / bass
Alphonse Mouzon / drums

●Nummbers
1.  Bird Fingers
2.  Diedra
3.  Gratitude "A So Low"
4.  Low-Lee-Tah
5.  Funky Waltz
6.  Suite (Entrance/Repose/Exit)
7.  Julie La Belle
8.  The Other Side
9.  Tamari
10. Untitled Thoughts
11. Adam Smasher
12. The Eleventh House Blues

2015年5月 5日 (火)

SIMON PHILLIPS / PROTOCOL Ⅲ(2015年)

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Musician●Simon Phillips(drums)
Title●Protocol Ⅲ(2015年)
■Amazonより購入


スーパードラマーSimon Phillipsによる「Protocolシリーズ」の3作目です。前作「Protocol Ⅱ」(2014年)に続いて異例とも言えるハイペースで2015年リリースされました。当欄も6月の来日に合わせて速報的にレポートしたいと思います。

というわけでメンバー紹介。
Simon Phillips / drums
Andy Timmons / guitar
Steve Weingart / keyboards
Ernest Tibbs / bass

という前作と同じ面子ですが、#1のみSatnam Sighh Ramgotraというタブラ奏者が参加しています。2014年、ロサンゼルスはファントムスタジオで録音。Steve WeingartはどうやらDave Wecklのバンドに在籍していたようです。Ernest TibbsはAllan Holdsworthのツアーメンバーとして活動した経歴があるようです。

大いに期待していた「Protocol Ⅱ」がよく言えばあまりに無難まとまっていたので正直言って肩すかしの感があったのですが、この「Protocol Ⅲ」も同じような印象です。これといったキラーチューンがあるわけでもなく、かなり淡々と粛々という感じです。もちろん演奏自体は凄いですしベテランならではの手練というか、流石だなと思わせるものがあります。でも、そこで終わってしまっているんですよ、残念なことに。前作もそうでしたが、なによりもAndy Timmonsを使いこなせていない点が最大の失敗だと思うのですが。もちろん#4「Catalyst」のように「おおお!」と盛り上がる部分もあるのですが、どうも長続きしないというか。

6月にこの面子で来日ライブを行う予定があるようですが、ライブではどんな音作りで臨むのでしょうか。期待半分、不安半分、変わり身に期待という按配です。もちろん生Timmonsは一度観てみたいのですが…。

ちなみに公演予定はこんな感じです。

ブルーノート東京
コットンクラブ


●Musicians
Simon Phillips / drums
Andy Timmons / guitar
Steve Weingart / keyboards
Ernest Tibbs / bass

Satnam Sighh Ramgotra / tablas on #1

●Numbers
1.  Narmada
2.  Imaginary Ways
3.  Outlaw
4.  Catalyst
5.  Amrita
6.  Circle Seven
7.  You Can't But You Can
8.  Undercover

2015年5月 4日 (月)

LAGE LUND / IDLEWILD(2015年)

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Musician●Lage Lund(guitar)
Title●Idlewild(2015年)
■Amazonより購入


久々にCriss Cross関連から新譜のご紹介です。ノルウェー出身のギタリスト、Lage Lund(ラージュ・ルンド)の最新作「Idlewild」、2014年リリース。かなり前からHMVに予約をかけていたのですが一向に入荷の気配がないので、業を煮やして密林インポートへ発注。やっと入手できました。Criss Cross関連ってやはりあまり流通していないのでしょうか。

メンバー紹介です。
Lage Lund / guitar
Ben Street / bass
Bill Stewart / drums

Ben StreetとBill Stewartとのトリオ構成です。この2人との共演作は「Unlikely Stories」(2010年)やAaron Parksが入った「Foolhardy」(2013年)がありますが、息の合ったメンバーということになるのでしょうね。個人的にはBill Stewartのドラムはコンテンポラリー系の中では一番好みかもしれません。

曲はLundオリジナルが4曲、Bobby Hutchersonが1曲、Cole Porterが2曲、Coltrane、Kenny Kirkland、Joe Chambersがそれぞれ1曲、その他諸々という感じです。Lundは若い割には意外と老成した感じのオーソドックスなプレイヤーなのですが、そこに割とハッチャケタ感じのBill Stewartが加わることで、ギタートリオとしてはかなりスリリングで面白い出来映えになっていると思います。いきなり#1「Pumspringa」からしてBill Stewart大活躍という案配で、常に端正なLundを煽るかのようなプレイが聴かれます。

●Musicians
Lage Lund / guitar
Ben Street / bass
Bill Stewart / drums

●Numbers
1.  Rumspringa
2.  Intro To Rain
3.  Come Rain Or Come Shine
4.  So In Love
5.  Isn't This My Sound Around Me?
6.  Mirrors (Joe Chambers)
7.  Just One Of Those Things
8.  Intro To Chance
9.  Chance
10. Good Morning Heartache
11. Straight Street
12. Idlewild

2015年5月 3日 (日)

RUDRESH MAHANTHAPPA / BIRD CALLS(2015年)

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Musician●Rudresh Mahanthappa(alto sax)
Title●Bird Calls(2015年)
■Amazonより購入


これまでプレスCDを購入する場合、某密林に頼りっきりだったのですが、最近は某HMVや某タワーレコードなどと比較しながら慎重に買うようにしています。発送が早い、廉価であるというのが密林の最大の魅力だったはずですが、最近は必ずしもそう言えないのではないかと思われるからです。出荷が発売日に間に合わないこともたびたびあったり、価格のほうもHMVのマルチバイ作戦を併用するとかえって密林のほうが高くついたりすることも珍しくなくなりました。特に発送遅延に関しては私が欲するような物件は、ごく少数しか確保していないからだからと踏んでいるのですが…。事実、HMVではすぐ送ってくれるのに密林は在庫切れ状態のままというケースが多々あります。

あだしごとはさておいて…。

イタリア生まれでアメリカ育ち、現在NYCで活躍するインド系サックス奏者、Rudresh Mahanthappa(ルドレシュ・マハンサッパ)の最新作を入手したので早速購入しました。珍しく条件が良かった密林より購入。2015年、ACTレーベルよりリリース。

Rudresh Mahanthappa / alto sax
Adam O'Farrill / trumpet
Matt Mitchell / piano
Francois Moutin / bass
Rudy Royston / drums

あれま。困ったことにMahanthappa以外はよく存じ上げません。いや、正確にいうと耳にしているかもしれませんが、名前までは記憶に刻まれていないというか。ただし、ACT音源のなかですれ違っている可能性はありますね。前作「Gamak」(2013年)では奇才デヴィッド・フュージンスキーを招聘していましたが、今回はギターの起用はなしです。ベース奏者のFrancois Moutinが継続参加しています。

このアルバムでもMahanthappaの熱量が迸る圧倒的なプレイは圧巻です。彼のプレイはおよそジャンル分け不可能なのですが、あえて言うとインド風旋律の多用でしょうか。でも、彼の出自と安易にリンクして聴くことはあまり意味をなさないように思います。そんな凡庸な発想など、彼らが作り出す圧倒的な旋律の前に吹き飛んでしまうはずです。言ってみればインド風味が濃厚すぎるエスニック風プログレッシヴフリージャズという案配でしょうか。加えてピアノとリズム隊が素晴らしい。トランペット奏者も素晴らしい。決して予定調和に陥らず、驚くような新鮮かつ斬新なフレーズが沸き上がってきます。メンバー全員が一丸となって新しい音楽を作りだそうとする熱い心意気が痛いほど伝わってくる名盤ですね。前作「Gamak」も聴いてぶっ飛びましたが、本作はさらにパワーアップしています。この人、間違いなくこれからの現代ジャズシーンの中核的な存在になるはずです。

●Musicians
Rudresh Mahanthappa / alto sax
Adam O'Farrill / trumpet
Matt Mitchell / piano
Francois Moutin / bass
Rudy Royston / drums

●Numbers
1.  Bird Calls #1
2.  On The DL
3.  Bird Calls #2
4.  Chillin'
5.  Bird Calls #3
6.  Talin Is Thinking
7.  Both Hands
8.  Bird Calls #4
9   Gopuram
10. Maybe Later
11. Bird Calls #5
12. Sure Why Not?
13. Man,Thanks For Coming

2015年5月 2日 (土)

ARRAKEEN / PATCHWORK(1990年)

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Musician●Arrakeen
Title●Patchwork(1990年)
■Discogsより購入


個人的に長期捜索物件であったフランスのシンフォ系プログレバンド「Arrakeen」(アラケーン)の1st「Patchwork」をようやく入手しました。このアルバム、自主制作盤だったようでなかなか入手困難なのですが、ショップや個人間のトレードを仲介するサイト「Discogs」で偶然発見し、比較的安価で入手できました。DiscogsはPayPalはもちろん、クレジットカードにも対応しているのでなかなか重宝しています。ただ仲介料が高いのが珠にキズですね。

というわけで、参加メンバーをご紹介。
Maiko / vocal
Eric Bonnardel / keyboards
Gauther Mejanell / drums
Yves Darteyron / bass
Sylvain Couvervaire / guitar

バンドの2枚看板はボーカルのMaikoと鍵盤楽器のEric Bonnardelのようでほとんどこの2人で楽曲を担当しています。作風としてはイギリスの「Marillion」や「Pendragon」の強く影響を受けているということで「Pump系」と呼ばれているらしいのですが、個人的にはあまり食指が動かない領域なので、“そうらしい”としか書けません(汗)。ライブ音源の#4に「Marillion」のギタリスト、Steve Rotheryがゲスト参加しています。

ただ事前情報を抜きにして素の耳で聴いてみると、限りなくフィメール系ゴシックメタルに近いものを感じさせます。これにデス声を追加すれば完璧ですね。何といってもMaikoさんの可憐で危うげなボーカルが魅力で、個人的にはかなりツボにハマっているのですが、これってフィメール系ゴシックメタルを聴く上での作法ですね(笑)。ジャンル分けなど細かいことは抜きにしても、楽しみ方は人それぞれではないかと。

さらに興味深いのがギターのSylvain CouvervaireがさりげなくHoldsworthyである点。あくまでもさりげなくですが、本人はかなり意識しています。アームの使い方なんてモロですしね。

このアルバムのリリース後、Sylvain Couvervaireは脱退し、代わりに加入したのがテクニカル系ギタリストCyril Achardで、「Mosaique」(1992年)というアルバムをリリースしています。その後は解散してしまったようです。

●Musicians
Maiko / vocal
Eric Bonnardel / keyboards
Gauther Mejanell / drums
Yves Darteyron / bass
Sylvain Couvervaire / guitar

guest musician
Steve Rothery guitar on #4

●Numbers
1.  Le Monde Du Ququ
2.  Differences
3.  L'entaluve
4.  Folle Maris

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