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2015年2月

2015年2月28日 (土)

SCOTT McGILL / SYMPTOM IMPERATIVE(2009年)

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Musician●Scott McGill(guitar)
Title●Symptom Imperative(2009年)
■Amazon USAより購入


北米出身のテクニカル系ギタリスト、 Scott McGill(スコット・マクギル)による2009年リリース作品です。

参加メンバーは
Scott McGill / guitars,iguitar synth,Roland GR-33,Fretless guitar,Krappy 2 string guitar
Ritchie DeCarlo / drums,battery2 softsynth percussion,chapman stick
Kjell Benner / bass on #5
Mike Ian / drums on #9

当時、McGillが中心となって結成したユニット「Freak Zoid」メンバーであるRitchie DeCarlo(drums)とKjell Benner(bass)の名前が見られますが、Kjell Bennerは1曲のみ参加なので、ほとんどMcGillとDeGarloの2人による共作だと言えるでしょう。

McGillの諸作品は難解でダークな感じの曲が多くて、かなり聴く人を選ぶのですが、このアルバムは比較的とっつきやすい楽曲が多いですね。「Freak Zoid」(2007年)やBrand XのPercy Jonesが参加した「2010 Uniblab Recording」(2010年)での救いがたい難解さに比べたらかなり聴きやすいアルバムです。とは言っても、McGillのギターは相変わらずダークで、およそ商業的な要素とはまったく無縁。常に不安感を煽るような不穏な雰囲気を醸し出しています。とっつきやすいと感じるのはアコギを使った楽曲が比較的多く、なかにはジャズ的なアプローチを狙った曲があるからなのかもしれません。

エレキを使ったMcGillにしては珍しくストレートなアルバムタイトル曲、#2「Symptom Imperative」がお勧めです。それにしてもMcGill関連作品はほとんどが日本未発売なので、入手はかなり困難なのが残念です。米国密林から仕入れることが多いのですが、セコハンだと国内取引に限定されるケースも多いので、ご縁があったら…

●Musicians
Scott McGill / guitars,iguitar synth,Roland GR-33,Fretless guitar,Krappy 2 string guitar
Ritchie DeCarlo / drums,battery2 softsynth percussion,chapman stick
Kjell Benner / bass on #5
Mike Ian / drums on #9

●Numbers
1.  Arriving At Silence
2.  Symptom Imperative
3.  Aura Of Conflict
4.  Look Within
5.  Contact With Reality
6.  Beginners’Mind
7.  Bamboo Acrobats
8.  Passacaglia
9.  Don't Just Do Something,Stand There
10. Wakefulness

2015年2月22日 (日)

【再聴】ALLAN HOLDSWORTH / SECRETS(1989年)

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Musician●Allan Holdsworth(guitar,synthaxe)
Title●Secrets(1989年)
■Amazonより購入


Allan Holdsworthリマスター盤再聴シリーズです。

前作「Sand」(1987年)やGordon Beckとのデュオ作品「With A Heart In My Song」(1988年)で「SynthAxe」を全面に押し出した作品を立て続けにリリースしファンの間で物議をかもした御大。個人的にもやや敬遠気味になりつつあったことも確かです。

「Enigma」の倒産に伴って自らのプロダクションを設立し、その第1弾としてリリースされた「Secrets」(1989年)はSynthAxeの使用をやや控えめに抑え、ギターとの両立を図ったかのように思えます。実際、このアルバムの日本でのセールスは良かったようで、やはりギターアルバムへの回帰がファンの間でも待望されていたのだと思われます。このアルバムの最大の売りはVinnie Colaiutaの参加でしょう。同じZappaファミリー出身ということでChad Wackermanと比較されるところですが、芸域の幅の広さという意味ではColaiutaのほうが一枚上ではないかというのが個人的な見解です。最近ではJeff Beckのバンドへの参加で知られていますが、宇多田ヒカルの1stライブにも参加するなど、とにかく芸の幅が広い。御大はこのアルバムリリースを期に全米ツアーを行っていますが、Colaiutaも同行しています。

Allan Holdsworth / guitar,synthaxe
Vinnie Colaiuta / drums on #1,#2,#3,#5,#6
Jimmy Johnson / bass on #1,#3,#4,#5,#6
Gary Husband / keybords
Rowanne Mark / vocal on #2
Alan Pasqua / keyboards on #3
Steve Hunt / keyboards on #4,#6
Chad Wackerman / drums on #7
Bob Wackerman / bass on #7
Clair Holdsworth / voice on #7
Craig Copeland / vocal on #8

#1「City Nights」はGary Husbandの曲。Husbandも鍵盤楽器奏者として参加しているのですが、なぜかクレジットされていません。久々にギター弾きまくり状態で往年のHoldsworthフリークは溜飲を下げたであろう熱演です。Colaiutaとの相性も抜群です。バンドとしての一体感が感じられる名曲。

#2「Secrets」はSynthAxe中心の曲。ビール好きの御大らしくビールの栓を抜いてグラスに注ぐSEはご愛敬というか、やはり贔屓目に考えても意味不明です。「Atavacron」にも参加した女性ボーカルRowanne Markが参加しています。「Sand」であれだけ感じられたSynthAxeへの違和感をさほど感じないのは、本人がやっとこの楽器を使いこなせるようになったこともありますが、曲として完成度が高いからではないかと思います。

#3「54 Duncan Terrace」はGordon Beckとのデュオ作品「With A Heart In My Song」収録曲の再演。Steve Huntが全面参加していますが、キーボードではなくしっとりとピアノというのが個人的にはしっくりときます。Jimmy Johnsonのベースソロも哀感が漂いこれまた素晴らしいです。

#4「Joshua」はSteve Huntの曲。タイトルは彼の息子の名前だそうです。妙にメランコリックな始まりは御大には考えつかないでしょうね。この曲のギターソロがこれまた絶品で、#1「City Nights」のソロと並んでこのアルバムでの最大の聴きどころではないかと思います。これがSynthAxeだったら目も当てられなかったかも…

#5「Spokes」はトリオによる曲。全編がSynthAxeですが、何だか腕達者なColaiutaに助けられた感もなきにしにあらずです。

#6「Maid Marion」は再びSteve Huntの曲。妙に牧歌的であり、曲なのかそうでないかの判断ができずつかみ所がよくわかりません、いま聴き直しても。

#7「Peril Premonition」はChad Wackermanの曲。弟のBobがベース奏者として参加しています。割とポップな曲調が多いこのアルバムの中で、妙なダークサイド面を醸し出す異色の曲。冒頭で聴こえる女性によるフランス語は後に離婚することになる奥方Clair Holdsworthによるものです。この曲にまつわるエピソードは理解不能なので割愛しますが、再びギター弾きまくり状態はギター好きにとっては大歓迎です。

ラストの#8「Endomorph」は亡き父に捧げた曲。


●Musicians
Allan Holdsworth / guitar,synthaxe
Vinnie Colaiuta / drums on #1,#2,#3,#5,#6
Jimmy Johnson / bass on #1,#3,#4,#5,#6
Gary Husband / keybords on #1
Rowanne Mark / vocal on #2
Alan Pasqua / keyboards on #3
Steve Hunt / keyboards on #4,#6
Chad Wackerman / drums on #7
Bob Wackerman / bass on #7
Clair Holdsworth / voice on #7
Craig Copeland / vocal on #8

●Numbers
1.  City Nights
2.  Secrets
3.  54 Duncan Terrace
4.  Joshua
5.  Spokes
6.  Maid Marion
7.  Peril Premonition
8.  Endomorph

2015年2月21日 (土)

JAMES MULLER / NEUROTICA(2015年)

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Musician●James Muller(guitar)
Title●Neurotica(2015年)
■iTunesより購入


オーストラリア出身のコンテンポラリー系ギタリスト、James Mullerの新譜が発売されたので早速購入しました。2015年2月リリース。自身名義では「Kaboom」(2005年)以来となるはずなので何と10年ぶりのリーダー作ということになります。前作以降、Mullerの動向はちょいちょいチェックしていましたが、盟友Sean Wayland名義のアルバムに参加したりオージー人脈の中での客演などがあった程度で、あまり目立った音楽活動は見られませんでした。今回、iTunesなどでの配信音源でのリリースが先行していますが、MullerのFacebookを見るとプレスCDもどうやら発売されているようです。ところで、James Mullerの名前でピンとこないかと思われますが、Allan Holdsworthとの共演で知られるChad Wackermanのリーダー作でHoldsworthyなギターを弾いていた人と言えば伝わるでしょうか。そういえば、Wackermanもオーストラリア出身ですね。

さて参加メンバーです。
James Muller / guitar
Sean Wayland / keyboards on #4,#5
Desmond White / bass
Alex Boneham / bass on #4,#9
Ben Vanderwal / drums

盟友Sean Waylandが2曲に客演しています。ほかのメンバーはよく存じ上げないのですが、ベース奏者のDesmond WhiteはNYCに拠点をおく若手で2008年に「Wangaratta Jazz Festival」でのコンクールにおいてファイナリストに輝いたそう。2曲に参加のもう一人のベース奏者Alex Bonehamはオーストラリア出身で新進気鋭の若手だとか。ドラムのBen Vanderwalは1976年オーストラリア生まれ。John ScofieldやCharlie Hadenなどとの共演歴をもち、NYCを拠点に活躍しているそうです。James Mullerとのつながりはやはりオーストラリア出身のサックス奏者、Jamie Oehlersのリーダー作「You R Here」(2007年)での共演がきっかけになっているかと思われます。

さて、拝聴です。当欄ではオージージャズの魅力の一つは、カラッとした明快さにあると指摘してきました。加えてMullerはもともとロック志向のミュージシャンだったこともあり、かなりスピーディーかつワイルドなプレイが身上です。正統派ジャズギターの立場からすれば、自由すぎる彼のプレイはかなり荒っぽいとも言えるのですが、それが何とも言えない魅力につながっているのではないかと思います。Mike Morenoなどのいわゆるブルックリン派ギタリストとも違う独自路線を突き進んでいます。

10年ぶりのリリースとなったこのアルバムでもMullerのギターが相変わらず自由奔放に暴れまくってくれていて、まずは安心。2曲に参加しているSean Waylandはちょっとお邪魔しましたという程度で、あまり存在感がありません。それよりも、ドラムのBen Vanderwalのど迫力満点のドラムはかなりの聴き応えがあります。2人のベース奏者も良し、です。
 
●Musicians
James Muller / guitar
Sean Wayland / keyboards on #4,#5
Desmond White / bass
Alex Boneham / bass on #4,#9
Ben Vanderwal / drums

●Numbers
1.  K.L.M.
2.  Aquium
3.  Neurotica
4.  Trance Plus Molly Equals Countdown
5.  Dogs In Calcutta
6.  Tina's Tune
7.  The Moon And You
8.  Neurotica 2
9.  Mitch

2015年2月15日 (日)

Electric Guitar Quartetを再聴

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Musician●Electric Guitar Quartet
Title●Electric Guitar Quartet(1998年)
■Amazonより購入


日本を代表する実力派ギタリスト、西畑勝さん、栗原務さん、法田勇虫さん、堀沢俊樹さんの4人による「Electric Guitar Quartet」(E.G.Q.)インストコンピアルバムです。このアルバム、かなり昔に入手してはいましたが、すっかり存在を忘れていました。最近になって梅垣ルナさんと栗原務さんによるユニット「Lu7」を聴いているうちに「そういえば、栗原さんってE.G.Q.に参加していたな~」と思い出し、慌てて聴き直している次第です。どうやら西畑勝さん発信の企画だったようで、ほかの3人に声をかけて実現したようです。

参加メンバーは4人のほかに
上間勝吉 / bass on #3,#8,#13
秋谷えりこ / keyboards on #4
鳴瀬喜博 / bass on #4
山木秀夫 / drums on #4
後藤眞和 / bass on #5,#12
土屋敏寛 / drums on #5,#12
梅垣ルナ / keyboards on #5,#12
菅沼孝三 / drums on #9,#13

大御所、鳴瀬喜博さんや手数王・菅沼孝三さんの名前が見られますね。
ここでは、栗原さん&梅垣さん中心にレポートします。

#5  Palace In A Mirage

栗原さんの曲。クレジットをみるとアレンジに「Lu7」の盟友、梅垣ルナさんの名前が。どうやらこの曲が二人にとって“初めての共同作業”だったようです。梅垣さんは鍵盤でも参加しています。ほかに後藤眞和さん(bass)、土屋敏寛さん(drums)が参加。すでに栗原さん節というか「Lu7」っぽく感じられるのは梅垣さんがアレンジ段階から関与しているからでしょうか。近未来派フュージョンサウンドという趣で、栗原さんのAH愛あふれるウネウネギターが聴きどころです。梅垣さんの鍵盤は若干ハモンドっぽい音色で中年親父の琴線を刺激しまくりです。曲終盤のギター弾きまくり状態はギター好きにとっては辛抱たまらんです。

#11  乾いた砂

栗原さんの曲。ここでは梅垣さんは参加していません。4人のギタリストはアコギに持ち替えています。リズム隊は打ち込みっぽいですね。

#12  Magic Lamp
作曲は後藤眞和さんですが栗原さんのギターが前面にプッシュされています。この曲にも梅垣さんが鍵盤とアレンジで参加しています。入り方がプログレっぽいですね。梅垣さんの鍵盤もどことなくエディ・ジョブソンっぽい感じです。雰囲気としてはU.K.やBrufordに近いものを感じさせますね。

曲ごとに使用ギター、機材、接続などのリスト付きなのが興味深いところです。ちなみに栗原さんはSteinbergerにMesa Boogieを繋いでいます。


●Musicians
西畑勝 / guitar
栗原務 / guitar
法田勇虫 / guitar
堀沢俊樹 / guitar
上間勝吉 / bass on #3,#8,#13
秋谷えりこ / keyboards on #4
鳴瀬喜博 / bass on #4
山木秀夫 / drums on #4
後藤眞和 / bass on #5,#12
土屋敏寛 / drums on #5,#12
梅垣ルナ / keyboards on #5,#12
菅沼孝三 / drums on #9,#13

●Numbers
1.  睡眠障害
2.  Prelude P5↓
3.  Slaughtor Ministry
4.  La Pomme
5.  Palace In A Mirage
6.  Purple Haze
7.  Sublimation
8.  Aircastle#4
9.  Safebreaker's Boogie
10. Re Fa Sol(Please Don't Change Your Mind)
11. 乾いた砂
12. Magic Lamp
13. Jellyfish Jam
14. Theme From Enter The Dragon

2015年2月14日 (土)

【再聴】ALLAN HOLDSWORTH / ATAVACRON (1986年)

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Musician●Allan Holdsworth(guitar,guitar-synthesizers)
Title●Atavacron(1986年)
■Amazonより購入


Allan Holdsworthリマスター盤再聴が続いています。

アルバム「Metal Fatigue」(1985年)リリースを期に2度目の来日を果たしたHoldsworthは新アルバム制作に取りかかります。このアルバムで初めて導入されたのが「SynthAxe」というギターシンセでした。後にリリースされた「Sand」(1987年)はファンの間で賛否両論の評価に多く分かれましたが、本人としては「Atavacron」はSynthAxeの“お試し期間”のつもりだったのでしょう。個人的にはこのアルバムではさほどの違和感はなかったのですが、「Sand」を聴いて「うわー、これはやっちまったな~」というのが当時の正直な感想でした。

Allan Holdsworth / guitar,syntheaxe
Jimmy Johnson / bass
Chad Wackerman / drums on #3
Gary Husband / drums on #1,#2,#4,#6
Tony Williams / drums on #5
Billy Childs / keyboards / on #2,#5
Alan Pasqua / keyboards / on #3,#4,#6
Rowanne Mark / vocal on #7

クレジットをよくよくチェックしてみるとJimmy Johnsonがドラム奏者として記載されていたり、Alan Pasquaの名前が無かったりとけっこういい加減ですね。それはさておいて、Tony Williamsが客演したとは今回再聴するまで知りませんでした。迂闊でした。Williamsの参加曲は#5「Looking Glass」なのですが、言われてみないとちょっと気がつかないですね。やはり彼のピークはマイルス楽団の頃だったのではと再確認した次第です。Alan Pasquaの参加はWilliams繋がりなのかなと推測されますが、このアルバムではPasquaとWilliamsは共演していません。もう一人の鍵盤楽器奏者、Billy ChildsはChick Corea周辺のミュージシャンでその繋がりからScott Hendersonらとの共演作で知られています(いまは廃盤扱いになっていますが…)。あと、メンバー的な大きな変化としてChad Wackermanがゲスト扱いに“降格”し、代わりにGary Husbandの露出が大幅に増えています。

いまあらためて聴き直すと、「Non Brewed Condiment」「Funnels」「Looking Glass」などライブで好んでプレイされた佳作が多く、どうもあまり食指が伸びない理由はSynthAxeとダサいジャケットデザインにあるのではないかと思われます。それにしても、この人のリーダー作のジャケットデザインは、どれもいただけませんね。



●Musicians
Allan Holdsworth / guitar,syntheaxe
Jimmy Johnson / bass
Chad Wackerman / drums on #3
Gary Husband / drums on #1,#2,#4,#6
Tony Williams / drums on #5
Billy Childs / keyboards / on #2,#5
Alan Pasqua / keyboards / on #3,#4,#6
Rowanne Mark / vocal on #7

●Numbers
1.  Non Brewed Condiment
2.  Funnels
3.  The Dominant Plague
4.  Atavacron
5.  Looking Glass
6.  Mr. Berwell
7.  All Our Yesterdays

2015年2月 8日 (日)

【再聴】ALLAN HOLDSWORTH / METAL FATIGUE(1985年)

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Musician●Allan Holdsworth(guitar)
Title●Metal Fatigue(1985年)
■Amazonより購入


最後の来日公演に合わせる形でリイシューされたHoldsworth関連音源をあらためて聴き直すシリーズです。

ワーナーと袂を分かちロサンゼルスを拠点とする新興レーベル「Enigma」と契約を結んだHoldsworthは間髪入れずに「Metal Fatigue」(1985年)をリリースします。当時のEnigmaはスレイヤーなどのHM系、レッチリなどのオルタナ系ミュージシャンを多数擁していたらしいのですが、新たにプログレ部門の発掘に乗り出し、その目玉的アーティストとしてHoldworthに白羽の矢が立ったという経緯があったようです。またEnigmaはメジャーレーベルとは違ってミュージシャンの作風に対して口を出さないスタンスだったので、職人気質のHoldsworthにとっても好都合だったようです。

前作との比較では面子的にはベース奏者がJeff BerlinからJimmy Johnsonに代わったぐらいで、初来日時のメンバーが中心になっています。このアルバム、日本ではワーナーから先行発売され、米国へ逆輸出という形をとっていました。当時の日本でのHoldsworth人気を裏付けていますね。

そうそう、このアルバムを語るうえで1984年5月の初来日公演について触れないといけません。当時のセットリストがないので記憶を頼りにあげると「I.O.U.」「Road Games」を中心とした選曲に加えて、このアルバムから「Metal Fatigue」「Devil Take the Hindmost」「Panic Station」の3曲がプレイされていました。すでに「Metal Fatigue」を耳にしていた私にとって“予習効果”がばっちりと発揮されたわけで、なんだかとても嬉しかったを鮮明に覚えています。


●Numbers
1.  Metal Fatigue
2.  Home
3.  Devil Take the Hindmost
4.  Panic Station
5.  The Un-Merry-Go-Round
6.  In The Mystery

●Musicians
Allan Holdsworth / guitar
Chad Wackerman / drums
Jimmy Johnson / bass
Mac Hine / drums on #6
Paul Willims / vocal on #1,#4
Paul Korda / vocal on #6
Alan Pasqua / keyboards
Gary Husband / drums on #5
Gary Willis / bass on #5

2015年2月 7日 (土)

Soft Machine / Switzerland 1974

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Musician●Soft Machine
Title●Switzerland 1974(2015年)
■Amazonより購入


ソフツ関連の発掘音源&映像です。とは言っても、ファンの間ではとうの昔から有名すぎますよね。これは。タイトルだけで「ああ、例のあれね」とすぐに内容ががわかってしまうはずです。一応整理しますと、カンタベリー系の雄、Soft Machineが1974年7月4日、高名なジャズフェス、モントルージャズフェスティヴァルに出演したときの音源&映像作品です。このメンバーではおそらく初めて公衆の前に姿を現したのではないかと。当日はBilly Cobham's Spectrum、Larry Coryell & Eleventh House、 Mahavishnu Orchestraも出演したようです。錚々たる面子ですよね。版元はあの「Eagle Rock Entertainment」。てっきりDVDだけだと思っていたらCDもついてきたので何だか得した気分です。年末あたりに予約販売が始まり、2月3日発売のところ2月5日に到着しましたよ。最近の密林さん、なぜか発売日に遅れることが多いのは(未レヴューですがJeff Beckのブルーレイなどは2ヶ月近く待たされたり…)、商品仕入れの過程で何らかのトラブルを抱えているのではと勘ぐってしまいます。

参加メンバーのおさらいです。
Allan Holdsworth / guitar,voice
Karl Jenkins / fender rhodes piano,piano,hohner pianet,soprano sax,oboe
Mike Ratledge / fender rhodes piano,lowrey organ,synthesizer
Roy Babbington / electric 6-string bass
John Marshall / drums and percussions

このライブが行われた時期はアルバム「7」(1973年)発売後で、次作「Bundles」(1975年)の制作途中という案配だったと思われます。すでにHugh Hopperの姿はなくニュークリアス人脈からRoy Babbingtonが加入したことで、Mike Ratledge以外はすべてニュークリアス出身という事態になります。「7」ではフリージャズ志向を封印、Karl Jenkinsお得意のミニマルミュージックを派手に展開し、味をしめたKarl Jenkinsはバンドにリード楽器を加えるべく、久々にギタリストを迎え入れることを決意します。その流れでIan Carrの「ベラドンナ」で客演したやはりニュークリアス系のAllan Holdsworthが加入することに。結果的にバンドとしてトリプルリード奏者を擁することになり、行き場をなくしたMike Ratledgeが「Bundles」後に脱退することになります。バンドとしてはフュージョン路線に大きく舵取りをしている最中だったわけですね。

前置きが長くなりました。この音源を初めて聴いたのは1980年代初頭だったように記憶しています。渋谷にある某ブート専門店でカセットとして売られていました。その後、西新宿の某ブート店でVHSを購入し初めて映像として観ることになり大層タマゲた記憶が鮮明です。もちろんブートとしてDVDが出始めれば買いましたし、やがてYouTubeなどに映像がアップされるとこれまたかなりの頻度で鑑賞してきました。

というわけで今更新たな感動というわけでもないのですが、貧弱なPCモニターで観るよりは大画面でゆったりと観たほうがいいに決まっています。画質や音質はオリジナルがオリジナルだけに、それなりという案配ですが、そこは最初から期待していなかったので許容の範囲に十分収まります。それにYouTubeでは断片的にしか観られなかったので、スタートからアンコールまでの一部始終を通しで観られるのもいいですね。

●Musicians
Allan Holdsworth / guitar,voice
Karl Jenkins / fender rhodes piano,piano,hohner pianet,soprano sax,oboe
Mike Ratledge / fender rhodes piano,lowrey organ,synthesizer
Roy Babbington / electric 6-string bass
John Marshall / drums and percussions

●Numbers
1.  Hazard Profile   
2.  The Floating World
3.  Ealing Comedy
4.  Bundles
5.  Land Of the Bag Snake
6.  Joint
7.  The Man Who Waved At Trains
8.  Peff
9.  The Man Who Waved At Trains (reprise)
10. LBO
11. Riff II
12. Lefty
13. Penny Hitch (coda)

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