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2015年2月14日 (土)

【再聴】ALLAN HOLDSWORTH / ATAVACRON (1986年)

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Musician●Allan Holdsworth(guitar,guitar-synthesizers)
Title●Atavacron(1986年)
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Allan Holdsworthリマスター盤再聴が続いています。

アルバム「Metal Fatigue」(1985年)リリースを期に2度目の来日を果たしたHoldsworthは新アルバム制作に取りかかります。このアルバムで初めて導入されたのが「SynthAxe」というギターシンセでした。後にリリースされた「Sand」(1987年)はファンの間で賛否両論の評価に多く分かれましたが、本人としては「Atavacron」はSynthAxeの“お試し期間”のつもりだったのでしょう。個人的にはこのアルバムではさほどの違和感はなかったのですが、「Sand」を聴いて「うわー、これはやっちまったな~」というのが当時の正直な感想でした。

Allan Holdsworth / guitar,syntheaxe
Jimmy Johnson / bass
Chad Wackerman / drums on #3
Gary Husband / drums on #1,#2,#4,#6
Tony Williams / drums on #5
Billy Childs / keyboards / on #2,#5
Alan Pasqua / keyboards / on #3,#4,#6
Rowanne Mark / vocal on #7

クレジットをよくよくチェックしてみるとJimmy Johnsonがドラム奏者として記載されていたり、Alan Pasquaの名前が無かったりとけっこういい加減ですね。それはさておいて、Tony Williamsが客演したとは今回再聴するまで知りませんでした。迂闊でした。Williamsの参加曲は#5「Looking Glass」なのですが、言われてみないとちょっと気がつかないですね。やはり彼のピークはマイルス楽団の頃だったのではと再確認した次第です。Alan Pasquaの参加はWilliams繋がりなのかなと推測されますが、このアルバムではPasquaとWilliamsは共演していません。もう一人の鍵盤楽器奏者、Billy ChildsはChick Corea周辺のミュージシャンでその繋がりからScott Hendersonらとの共演作で知られています(いまは廃盤扱いになっていますが…)。あと、メンバー的な大きな変化としてChad Wackermanがゲスト扱いに“降格”し、代わりにGary Husbandの露出が大幅に増えています。

いまあらためて聴き直すと、「Non Brewed Condiment」「Funnels」「Looking Glass」などライブで好んでプレイされた佳作が多く、どうもあまり食指が伸びない理由はSynthAxeとダサいジャケットデザインにあるのではないかと思われます。それにしても、この人のリーダー作のジャケットデザインは、どれもいただけませんね。



●Musicians
Allan Holdsworth / guitar,syntheaxe
Jimmy Johnson / bass
Chad Wackerman / drums on #3
Gary Husband / drums on #1,#2,#4,#6
Tony Williams / drums on #5
Billy Childs / keyboards / on #2,#5
Alan Pasqua / keyboards / on #3,#4,#6
Rowanne Mark / vocal on #7

●Numbers
1.  Non Brewed Condiment
2.  Funnels
3.  The Dominant Plague
4.  Atavacron
5.  Looking Glass
6.  Mr. Berwell
7.  All Our Yesterdays

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