2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

« Lu7の2nd「L'esprit de l'exil」を再聴 | トップページ | Lu7「Azurite Dance」を再聴 »

2014年12月14日 (日)

「Lu 7」再聴シリーズ、3rdアルバム「Bonito」

R0013778_1024x768
Musician●Lu 7
Title●Bonito(2010年)
■Amazonより購入


梅垣ルナさん(keyboards)と栗原務さん(guitar)率いるユニット「Lu 7」(エルユーセブン)のアルバムを聴き直すシリーズ第3弾です。「Bonito」(2010年)のリリースは前作「L'esprit de l'exil」から5年という年月を要しましたが、ブランクをまったく感じさせない渾身の一作に仕上がっています。

梅垣ルナ / keyboards,programming
栗原務 / guitar
嶋村一徳 / drums
岡田治郎 / bass

2nd「L'esprit de l'exil」にも参加していた嶋村一徳さん、「Prism」のベース奏者・岡田治郎さんという強力リズム隊を迎えています。1stが無国籍風エレクトロ、2ndがエスニカル風サウンドという感じでしたが、今回はソリッドで都会的フュージョンサウンドという感じで攻めてきました。前2枚はゲストミュージシャンが数多く参加していましたが、リズム隊が固定されることによって、バンドっぽい一体感が全曲に感じられます。

というわけでインプロを。今回の帯には「水晶のように輝く鍵盤のキャンパスの上に、変幻自在の六弦が描き出す万華鏡の如き音世界」とあります。

1. Bonito
梅垣さんの曲。レコ発ライブでも演奏された力強く快活な曲。栗原さんが見事なカッティングを聴かせてくれています。少しジャズ的な雰囲気な嶋村さんのドラムと岡田さんのベースがこれまた強力すぎます。梅垣さんは「カツオが勢いよく水揚げされている」イメージで作曲したそうですが、これはアルバムジャケットと関連しているのでしょうか。栗原さんのウネウネソロがのっけから全開です。

#2  Nut Kicking Squirrel
梅垣さんの曲。「小生意気なリスが勢いよくくるみを蹴り上げている」というイメージで作られたそうですが、聴いた印象としては変拍子満載のハードメタルフュージョン。岡田さんの強烈なスラップベースと栗原さんにしては珍しいメタリックなソロで余計にその印象が強まります。難解なユニゾンフレーズと変拍子の連発です。

#3  Tanzanite Ring

Lu 7としては珍しい都会派AOR的な楽曲です。#1と#2で散々ひっかき回してこの曲でクールダウンという展開でしょうか。栗原さんのノーマルトーンのソロはちょっとカールトン的であったりします。

#4  Interlude#1(Pink Tourmaline)

梅垣さんの曲。姪御さんをイメージして作ったそうです。優しさに満ちあふれた美しい曲。

#5  Snowy Night
栗原さんの曲。フィンランドのクリスマスの夜をイメージして作られたとのこと。そっかイントロで聴こえる「シャンシャン」的なSEはそういう狙いだったのですね。栗原さんのウネウネギター、岡田さんのフレットレスベースのソロで雰囲気を作り上げ、流麗なピアノソロでなお一層盛り上がります。そして、リズムが変わって栗原さんのAH愛満載のギターソロ。

#6. Chocolate Sundae
梅垣さんの曲。梅垣さんによればお菓子大好きなイメージでタイトルを付けたそうです。カラフルで快活な一曲。

#7  Requiem K.626 Lacrimosa
モーツァルトの曲をアレンジ。彼らの作品の中に必ず1曲はあるクラシックアレンジです。栗原さんが哀愁全開で歌い上げ、梅垣さんがクリスタルサウンド的鍵盤で支えます。

#8  Interlude#2(gene)

梅垣さんの曲。ピアノ3台を多重録音した小曲。

#9  砂の階段

梅垣さんの曲。幻想的な栗原さんのギターから始まり、梅垣さんの流麗なピアノ。ほどなくしてリズム隊が稼働し始めると、途端に格好いいフュージョンサウンドに。やがてリズムが止まると元のテーマに。

#10  絡みゆく蔓

梅垣さんの曲。電子音が印象的なイントロから始まるドエラく格好いい曲です。お家芸の変拍子の連発に乗って栗原さんのウネウネギターが実に気持ち良さそうに響きわたります。

#11  Pole to Win!

F1好きの梅垣さんの曲。BS11の競馬中継でパドック解説のBGMに使われています。小生、たまさかBS11を見ていてこの曲が流れてきたときは、かなり驚きました。競技としてのF1と競馬はまるで異質ですが、ともにトップを目指すという意味では通じるものがあります。かなりストレートな曲。

#12  Interlude#3(Faily in the dark)

梅垣さんの曲。アルバム中3曲の間奏曲の中で唯一のバンド曲。終盤の栗原さんのギターは一聴の価値あり。

#13  Artemis
梅垣さんの曲。アコギと鍵盤が切々と歌い上げる美しい曲。オーケストラっぽいSEがこれまた雰囲気を盛り立てます。

ところでこの原稿。梅垣さんの毎年暮れの恒例行事、U-Streamのライヴを見ながら書いています。例年趣向を凝らした内容で、今回も堪能いたしました。



●Musicians
梅垣ルナ / keyboards,programming
栗原務 / guitar
嶋村一徳 / drums
岡田次郎 / bass

●Numbers
1.   Bonito
2.   Nut Kicking Squirrel
3.   Tanzanite Ring
4.   Interlude#1(Pink Tourmaline)
5.   Snowy Night
6.   Chocolate Sundae
7.   Requiem K.626 Lacrimosa
8.   Interlude#2(gene)
9.   砂の階段
10.  絡みゆく蔓
11.  Pole to Win!
12.  Interlude#3(Faily in the dark)
13.  Artemis

« Lu7の2nd「L'esprit de l'exil」を再聴 | トップページ | Lu7「Azurite Dance」を再聴 »

ジャズ・フュージョン」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「Lu 7」再聴シリーズ、3rdアルバム「Bonito」:

« Lu7の2nd「L'esprit de l'exil」を再聴 | トップページ | Lu7「Azurite Dance」を再聴 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

いろいろ検索

  • Tower Records検索
  • HMV検索
    HMV検索
    検索する
  • iTunes検索
無料ブログはココログ