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2014年12月 7日 (日)

Lu7の2nd「L'esprit de l'exil」を再聴

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Musician●Lu 7
Title●L'esprit de l'exil(2005年)
■Amazonより購入


梅垣ルナさん(keyboards)と栗原務さん(guitar)が率いるユニット「Lu 7」(エルユーセブン)レコ発ライブを見てあらためて拝聴するシリーズの第2弾です。彼らにとって2ndアルバムになります。よくよく見ると発売元が知る人ぞ知るフランスのプログレ専門レーベル「Musea」ではないですか(国内発売は「Inter Music」)。確かにフランス人は日本文化に興味がある人が多いと聞きますが、日本のミュージシャンがこのレーベルからリリースすることはあまりなく、かの「Mr.Sirius」や「Pagent」など数えるほどだったと思います。日本のミュージシャンが海外で認められること自体は嬉しいことなのですが、逆に言えば日本の版元も国内のミュージシャンにしっかりと目を向けてしかるべきと思うのですが、いかがでしょう。

梅垣ルナ / keyboards,programming
栗原務 / guitar
糸賀徹 / vocal on #2
嶋村一徳 / drums on #4,#8
鈴木裕文 / percussions #3,#5,#6,#8
関根安里 / violin #6,#10
永井敏己 / bass on #3,#4,#6
バカボン鈴木 / bass #2,#5,#8
長谷川和美 / vocal #2
Mark Irvine Hamilton / bagpipe on #1,#2

先日のライブに参加していた嶋村一徳さんの名前が見られます。

「ジャンルを超えたサイバー・エスニック・サウンド」という帯の言葉をそのまま拝借。無機質な音づくりが多かった1stに比べるとバンド構成が変化したこともあって、エスニカルな一面が増えたように感じます。アルバムタイトルは仏語で「さまよえる魂」という意味だそうです。

#1  Itumono Hajimari
バグパイプがフューチャーされた無国籍風の曲です。イントロのSEが何となくSF映画っぽくて好きですね。そして高らかに鳴り響くバグパイプ。

#2  Canary Creeper
#1を受けてスムーズに入ってくるのでトラックナンバーを見るまで同一曲だと勘違いしていました。ここでもバグパイプが登場し、無国籍感をより一層高めています。この曲には男女2人のボーカルが参加していますが、ジャンル分け不可能な旋律と栗原さんの軟体生物系ギターソロとが相まって、摩訶不思議な音空間を生み出しています。

#3  Golem
サウンドは一転して中近東風に。パーカッション奏者が参加して妙なポリリズムを生み出しています。永井敏己さんのフレットレスベースが効果的ですね。

#4  Bluetail Of Passage
コード展開を栗原さん、メロディーを梅垣さんが担当したとのこと。変拍子でありながら妙に爽やかな曲です。曲中盤で聴ける栗原さんの鬼の上昇フレーズは一聴の価値あり。

#5  Air Flow
栗原さんによる曲。バカボン鈴木さんのベースが効いたアコースティックアレンジは意外と言えば意外。栗原さんのアコギとプログラミングによるSEとが相乗効果を生み出し何とも優しげな雰囲気に仕上がっています。

#6  Secret Recipe
フレットレスベースとヴァイオリンが前面に押し出されたクラシックテイストの曲。梅垣さんによればライブでは異常に緊張するとか。そりゃ、緊張するでしょう。大変な難曲です。

#7  L'esprit de l'exil

メーンテーマは栗原さんが作り、梅垣さんがアレンジしたとのこと。Allan Holdsworth的なイントロからしてプログレ好き親父の心をくすぐりまくります。随所に栗原さんのAH愛が感じられます。この曲もクラシックアレンジが効いていますね。

#8  Mariana's Garden
レコ発ライブでも披露された曲。梅垣さんによればサイパン旅行の思い出を込めた曲とのことです。Lu7にしては珍しく南国風の明るいリズムが印象的です。曲終盤の鍵盤楽器がなぜかマックス・ミドルトン風に聴こえるのは私の老化現象でしょうか。嶋村さんのドラムにはジャズの匂いが感じられます。

#9  Danse Rituelle du Feu (Ballet Musique "El Amour Brujo")

梅垣さんによればファリャの「火祭りの踊り」をアレンジしたとのこと。この曲に限らず彼らの曲にはクラシックアレンジが随所に生かされていて、それが1stよりも顕著になっているようです。栗原さんのトリル攻撃は聴いているだけで指がつりそうです(笑)

#10  Ripple(mizu no wa)
これもライブで披露された実に美しい曲です。CDではヴァイオリンが大きく前面に出ていますが、ライブでは鍵盤とアコギだけでした。

ところでライブ会場ではこのアルバムのジャケットデザインがほどこされたマグカップが売られていました。一瞬、買うべきか買わないべきかと躊躇していたらすでにとき遅く他人の手に…。次回、チャンスがあれば迷わず買い!ですね(ふだんの生活では湯飲み一辺倒でマグカップなど使わないのですが…)。




●Musicians
梅垣ルナ / keyboards,programming
栗原務 / guitar
糸賀徹 / vocal on #2
嶋村一徳 / drums on #4,#8
鈴木裕文 / percussions #3,#5,#6,#8
関根安里 / violin #6,#10
永井敏己 / bass on #3,#4,#6
バカボン鈴木 / bass #2,#5,#8
長谷川和美 / vocal #2
Mark Irvine Hamilton / bagpipe on #1,#2

●Numbers
1.  Itumono Hajimari
2.  Canary Creeper
3.  Golem
4.  Bluetail Of Passage
5.  Air Flow
6.  Secret Recipe
7.  L'esprit de I'exil
8.  Mariana's Garden
9.  Danse Rituelle du Feu
10. Ripple(mizu no wa)

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