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2014年12月

2014年12月14日 (日)

「Lu 7」再聴シリーズ、3rdアルバム「Bonito」

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Musician●Lu 7
Title●Bonito(2010年)
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梅垣ルナさん(keyboards)と栗原務さん(guitar)率いるユニット「Lu 7」(エルユーセブン)のアルバムを聴き直すシリーズ第3弾です。「Bonito」(2010年)のリリースは前作「L'esprit de l'exil」から5年という年月を要しましたが、ブランクをまったく感じさせない渾身の一作に仕上がっています。

梅垣ルナ / keyboards,programming
栗原務 / guitar
嶋村一徳 / drums
岡田次郎 / bass

2nd「L'esprit de l'exil」にも参加していた嶋村一徳さん、「Prism」のベース奏者・岡田次郎さんという強力リズム隊を迎えています。1stが無国籍風エレクトロ、2ndがエスニカル風サウンドという感じでしたが、今回はソリッドで都会的フュージョンサウンドという感じで攻めてきました。前2枚はゲストミュージシャンが数多く参加していましたが、リズム隊が固定されることによって、バンドっぽい一体感が全曲に感じられます。

というわけでインプロを。今回の帯には「水晶のように輝く鍵盤のキャンパスの上に、変幻自在の六弦が描き出す万華鏡の如き音世界」とあります。

1. Bonito
梅垣さんの曲。レコ発ライブでも演奏された力強く快活な曲。栗原さんが見事なカッティングを聴かせてくれています。少しジャズ的な雰囲気な嶋村さんのドラムと岡田さんのベースがこれまた強力すぎます。梅垣さんは「カツオが勢いよく水揚げされている」イメージで作曲したそうですが、これはアルバムジャケットと関連しているのでしょうか。栗原さんのウネウネソロがのっけから全開です。

#2  Nut Kicking Squirrel
梅垣さんの曲。「小生意気なリスが勢いよくくるみを蹴り上げている」というイメージで作られたそうですが、聴いた印象としては変拍子満載のハードメタルフュージョン。岡田さんの強烈なスラップベースと栗原さんにしては珍しいメタリックなソロで余計にその印象が強まります。難解なユニゾンフレーズと変拍子の連発です。

#3  Tanzanite Ring

Lu 7としては珍しい都会派AOR的な楽曲です。#1と#2で散々ひっかき回してこの曲でクールダウンという展開でしょうか。栗原さんのノーマルトーンのソロはちょっとカールトン的であったりします。

#4  Interlude#1(Pink Tourmaline)

梅垣さんの曲。姪御さんをイメージして作ったそうです。優しさに満ちあふれた美しい曲。

#5  Snowy Night
栗原さんの曲。フィンランドのクリスマスの夜をイメージして作られたとのこと。そっかイントロで聴こえる「シャンシャン」的なSEはそういう狙いだったのですね。栗原さんのウネウネギター、岡田さんのフレットレスベースのソロで雰囲気を作り上げ、流麗なピアノソロでなお一層盛り上がります。そして、リズムが変わって栗原さんのAH愛満載のギターソロ。

#6. Chocolate Sundae
梅垣さんの曲。梅垣さんによればお菓子大好きなイメージでタイトルを付けたそうです。カラフルで快活な一曲。

#7  Requiem K.626 Lacrimosa
モーツァルトの曲をアレンジ。彼らの作品の中に必ず1曲はあるクラシックアレンジです。栗原さんが哀愁全開で歌い上げ、梅垣さんがクリスタルサウンド的鍵盤で支えます。

#8  Interlude#2(gene)

梅垣さんの曲。ピアノ3台を多重録音した小曲。

#9  砂の階段

梅垣さんの曲。幻想的な栗原さんのギターから始まり、梅垣さんの流麗なピアノ。ほどなくしてリズム隊が稼働し始めると、途端に格好いいフュージョンサウンドに。やがてリズムが止まると元のテーマに。

#10  絡みゆく蔓

梅垣さんの曲。電子音が印象的なイントロから始まるドエラく格好いい曲です。お家芸の変拍子の連発に乗って栗原さんのウネウネギターが実に気持ち良さそうに響きわたります。

#11  Pole to Win!

F1好きの梅垣さんの曲。BS11の競馬中継でパドック解説のBGMに使われています。小生、たまさかBS11を見ていてこの曲が流れてきたときは、かなり驚きました。競技としてのF1と競馬はまるで異質ですが、ともにトップを目指すという意味では通じるものがあります。かなりストレートな曲。

#12  Interlude#3(Faily in the dark)

梅垣さんの曲。アルバム中3曲の間奏曲の中で唯一のバンド曲。終盤の栗原さんのギターは一聴の価値あり。

#13  Artemis
梅垣さんの曲。アコギと鍵盤が切々と歌い上げる美しい曲。オーケストラっぽいSEがこれまた雰囲気を盛り立てます。

ところでこの原稿。梅垣さんの毎年暮れの恒例行事、U-Streamのライヴを見ながら書いています。例年趣向を凝らした内容で、今回も堪能いたしました。



●Musicians
梅垣ルナ / keyboards,programming
栗原務 / guitar
嶋村一徳 / drums
岡田次郎 / bass

●Numbers
1.   Bonito
2.   Nut Kicking Squirrel
3.   Tanzanite Ring
4.   Interlude#1(Pink Tourmaline)
5.   Snowy Night
6.   Chocolate Sundae
7.   Requiem K.626 Lacrimosa
8.   Interlude#2(gene)
9.   砂の階段
10.  絡みゆく蔓
11.  Pole to Win!
12.  Interlude#3(Faily in the dark)
13.  Artemis

2014年12月 7日 (日)

Lu7の2nd「L'esprit de l'exil」を再聴

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Musician●Lu 7
Title●L'esprit de l'exil(2005年)
■Amazonより購入


梅垣ルナさん(keyboards)と栗原務さん(guitar)が率いるユニット「Lu 7」(エルユーセブン)レコ発ライブを見てあらためて拝聴するシリーズの第2弾です。彼らにとって2ndアルバムになります。よくよく見ると発売元が知る人ぞ知るフランスのプログレ専門レーベル「Musea」ではないですか(国内発売は「Inter Music」)。確かにフランス人は日本文化に興味がある人が多いと聞きますが、日本のミュージシャンがこのレーベルからリリースすることはあまりなく、かの「Mr.Sirius」や「Pagent」など数えるほどだったと思います。日本のミュージシャンが海外で認められること自体は嬉しいことなのですが、逆に言えば日本の版元も国内のミュージシャンにしっかりと目を向けてしかるべきと思うのですが、いかがでしょう。

梅垣ルナ / keyboards,programming
栗原務 / guitar
糸賀徹 / vocal on #2
嶋村一徳 / drums on #4,#8
鈴木裕文 / percussions #3,#5,#6,#8
関根安里 / violin #6,#10
永井敏己 / bass on #3,#4,#6
バカボン鈴木 / bass #2,#5,#8
長谷川和美 / vocal #2
Mark Irvine Hamilton / bagpipe on #1,#2

先日のライブに参加していた嶋村一徳さんの名前が見られます。

「ジャンルを超えたサイバー・エスニック・サウンド」という帯の言葉をそのまま拝借。無機質な音づくりが多かった1stに比べるとバンド構成が変化したこともあって、エスニカルな一面が増えたように感じます。アルバムタイトルは仏語で「さまよえる魂」という意味だそうです。

#1  Itumono Hajimari
バグパイプがフューチャーされた無国籍風の曲です。イントロのSEが何となくSF映画っぽくて好きですね。そして高らかに鳴り響くバグパイプ。

#2  Canary Creeper
#1を受けてスムーズに入ってくるのでトラックナンバーを見るまで同一曲だと勘違いしていました。ここでもバグパイプが登場し、無国籍感をより一層高めています。この曲には男女2人のボーカルが参加していますが、ジャンル分け不可能な旋律と栗原さんの軟体生物系ギターソロとが相まって、摩訶不思議な音空間を生み出しています。

#3  Golem
サウンドは一転して中近東風に。パーカッション奏者が参加して妙なポリリズムを生み出しています。永井敏己さんのフレットレスベースが効果的ですね。

#4  Bluetail Of Passage
コード展開を栗原さん、メロディーを梅垣さんが担当したとのこと。変拍子でありながら妙に爽やかな曲です。曲中盤で聴ける栗原さんの鬼の上昇フレーズは一聴の価値あり。

#5  Air Flow
栗原さんによる曲。バカボン鈴木さんのベースが効いたアコースティックアレンジは意外と言えば意外。栗原さんのアコギとプログラミングによるSEとが相乗効果を生み出し何とも優しげな雰囲気に仕上がっています。

#6  Secret Recipe
フレットレスベースとヴァイオリンが前面に押し出されたクラシックテイストの曲。梅垣さんによればライブでは異常に緊張するとか。そりゃ、緊張するでしょう。大変な難曲です。

#7  L'esprit de l'exil

メーンテーマは栗原さんが作り、梅垣さんがアレンジしたとのこと。Allan Holdsworth的なイントロからしてプログレ好き親父の心をくすぐりまくります。随所に栗原さんのAH愛が感じられます。この曲もクラシックアレンジが効いていますね。

#8  Mariana's Garden
レコ発ライブでも披露された曲。梅垣さんによればサイパン旅行の思い出を込めた曲とのことです。Lu7にしては珍しく南国風の明るいリズムが印象的です。曲終盤の鍵盤楽器がなぜかマックス・ミドルトン風に聴こえるのは私の老化現象でしょうか。嶋村さんのドラムにはジャズの匂いが感じられます。

#9  Danse Rituelle du Feu (Ballet Musique "El Amour Brujo")

梅垣さんによればファリャの「火祭りの踊り」をアレンジしたとのこと。この曲に限らず彼らの曲にはクラシックアレンジが随所に生かされていて、それが1stよりも顕著になっているようです。栗原さんのトリル攻撃は聴いているだけで指がつりそうです(笑)

#10  Ripple(mizu no wa)
これもライブで披露された実に美しい曲です。CDではヴァイオリンが大きく前面に出ていますが、ライブでは鍵盤とアコギだけでした。

ところでライブ会場ではこのアルバムのジャケットデザインがほどこされたマグカップが売られていました。一瞬、買うべきか買わないべきかと躊躇していたらすでにとき遅く他人の手に…。次回、チャンスがあれば迷わず買い!ですね(ふだんの生活では湯飲み一辺倒でマグカップなど使わないのですが…)。




●Musicians
梅垣ルナ / keyboards,programming
栗原務 / guitar
糸賀徹 / vocal on #2
嶋村一徳 / drums on #4,#8
鈴木裕文 / percussions #3,#5,#6,#8
関根安里 / violin #6,#10
永井敏己 / bass on #3,#4,#6
バカボン鈴木 / bass #2,#5,#8
長谷川和美 / vocal #2
Mark Irvine Hamilton / bagpipe on #1,#2

●Numbers
1.  Itumono Hajimari
2.  Canary Creeper
3.  Golem
4.  Bluetail Of Passage
5.  Air Flow
6.  Secret Recipe
7.  L'esprit de I'exil
8.  Mariana's Garden
9.  Danse Rituelle du Feu
10. Ripple(mizu no wa)

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