Lu7の1st「Efflorescence」を再聴
Musician●Lu7
Title●Efflorescence(2002年)
■ディスクユニオンで購入
先日の「Lu7」(エルユーセブン)レコ発記念ライブの興奮さめやらぬ状態が続いております。というわけで彼らの1stやらコンピ盤「Electric Guitar Quartet」の2枚などを聴き直しております。
そもそも「Lu7」は鍵盤楽器奏者の梅垣ルナさんのライブを栗原務さん(guitar)が見て“同じ匂いを感じて”結成されたとのことで「Electric Guitar Quartet」を経由して2000年に「Lu7」を結成。2年間の制作期間を経て2002年に1st「Efflorescence」をリリースしています。当初はMP3音源をネット配信する形だったようです。2006年の配信サービス停止に伴いボーナストラック1曲を加えたうえで再リリースされています。私が彼らの存在を知ったのはCD化がきっかけだったと記憶しています。
というわけでメンバー紹介
梅垣ルナ / keyboards
栗原務 / guitar
永井敏己 / bass
バカボン鈴木 / drums
帯のコピーをそのまま拝借すると「煌めく感性を心豊かな技術で表現した至上の音楽」とあります。私が勝手に名づければ「無国籍風シンフォ系&ヒーリングフュージョン」という案配でしょうか。確かに梅垣さんが生み出す豊かなフレーズはキラキラと輝きつつも変化に富んだダイナミックな世界を創出しています。聞けばもともとはゲーム音楽の作曲を手がけていたそうで、その世界でも第一人者であるとか。私自身、ゲームはまったくやらないので迂闊にも知らなかったのですが、ゲームから入ってLu7ファンになった若い人も多いようです。栗原さんは「Electric Guitar Quartet」の2枚を聴いて初めて存在を知りました。「やけにHoldsworthyなギタリストがいるな」というのが第一印象。Holdsworthyと呼ばれることに対して、栗原さんご本人がどう思うかはわかりませんが、かなりのAH研究家であることは確かです。タイム感やフレージング、アームの使い方などプレイの端々にAH愛が感じられてしかたがないのです。
バンド色が濃厚な最新作「Azurite Dance」と比べると打ち込み系、シンフォ系含有率が多いな~というのがあらためての感想。ライブでも披露された「Blue Planet」「Kesaran Patharan」「Flying Seed」もライブでの印象とはかなり違って聴こえます。フュージョンというよりも無機質な感触のニューエイジ系との境界線をギリギリ狙ったような感じですね。
#6「Sonatine I (Modere)」、#7「Sonatine II (Mouvement de Menuet)」、#8「Sonatine III (Anime)」の3曲はラヴェルのソナチネ第1楽章から第3楽章をアレンジしたもの。プログレとの親和性がたびたび指摘される「Lu7」ですが、梅垣さんによればプログレを作曲のヒントにしていないとのこと。むしろクラシックからインスパイアされる部分が多いことは、彼らの一連の作品を聴けば明らかです。
1stの音源があがってないので2ndの音源から「Bluetail of Passage」です♪
●Musicians
梅垣ルナ / keyboards
栗原務 / guitar
永井敏己 / bass
バカボン鈴木 / drums
●Numbers
1. 12th Tree
2. Blue Planet
3. Crimson Carpet
4. Nusa Dua
5. Kesaran Patharan
6. Sonatine I (Modere)
7. Sonatine II (Mouvement de Menuet)
8. Sonatine III (Anime)
9. Flying Seed (Landscape 37)
10. Soft Nothings
11. Ut06
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