フリー系サックス奏者Francois Corneloup「Pidgin」にMarc Ducretが参加
Musician●Francois Corneloup(baritone sax)
Title●Pidgin(2004年)
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ブログの更新が滞ってしまっています。8月以降、家族の手術、入院、転院などがたて続きに発生し、そのたびに仕事を休まなければならずということで、てんてこ舞いの日々です。保険や行政サービスなど、普段は無意識だったことにも直面し、確かに勉強にはなるものの、やはり無縁のままでいるほうがいいと言えばいいですよね。当面、入院は続きそうなので、私自身が倒れたりしないように気をつけないと…。というわけで、当欄の更新もしばらくの期間は不定期になりそうです。
と言っても音楽は聴き続けています。いや、ちょっと辛いときこそ音楽で癒されることのほうが多いような気がします。まったく音楽を聴かない人もなかにはいますが、精神力が強いのか、あまり辛いことに直面していないのか。これはわかりません。
あだしごとはさておき。
久々にフランスが生んだフリージャズギターの奇才Marc Ducret(マルク・デュクレ)関連音源です。今回は同じフランス出身のフリー系サックス奏者Francois Corneloupの作品「Pidgin」にゲスト参加したもの。Francois Corneloupはもう1作リーダーアルバムを出していますが、これにもDucretが参加しています。
というわけで参加メンバーのご紹介。
Francois Corneloup / baritone sax
Yves Robert / trombone
Marc Ducret / guitar
Eric Echampard / drums
まずはベースレスでバリトンとトロンボーン2本という何とも重厚な構成に若干引いてしまいますね(笑)。トロンボーンのYves RobertとドラムのEric EchampardはDucret周辺人物としてはお馴染みの面子という意味で、抜群の安定感が感じられます。サウンド面でベース不在はバリトンがカバーする発想なのでしょうか。
さて、拝聴。サックス奏者とDucretとの組み合わせといえば、Tim Bernneが有名ですが、このFrancois Corneloupとの共演もなかなかの素晴らしい出来映えです。全曲が完全フリーなのでかなり聴く人を選んでしまう作品ですが、これはDucretファンにとって必聴かも。例によって縦横無尽、自由奔放、アイディア満載のギターソロを堪能でき、決して冗漫にならず漏れなく楽しめます。Eric EchampardとYves Robertの好サポートも光りますね。
●Musicians
Francois Corneloup / baritone sax
Yves Robert / trombone
Marc Ducret / guitar
Eric Echampard / drums
●Numbers
1. Introduction Bruges
2. Pidgin
3. La Maison Dort
4. Tell
5. Ophelie Nage
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