Coltrane最晩年のライブ音源「Offering」
Musician●John Coltrane(soprano sax,tenor sax,flute)
Title●Offering Live At Temple University(1966年)
■Tower Recordより購入
John Coltraneの最晩年のライブ音源が発掘されました。最晩年のライブ音源といえば1966年7月の来日公演を収めた「Live In Japan」が有名ですが、その4ヶ月後の1966年11月11日、フィラデルフィアのテンプル大学で行われたライブ音源を収めたものです。放送音源がソースになっているということで、インパルスから正式リリース。ちなみに現存する最期のライブ音源は1967年4月23日、オラトゥンジ・アフリカ文化センターでのものです。
まずはメンバーを整理しましょう。
John Coltrane / soprano sax,tenor sax,flute
Pharoah Sanders / tenor sax,piccolo
Alice Coltrane / piano
Sonny Johnson / bass
Rashid Ali / drums
という末期Coltraneのレギュラーメンバーに加えて、
Steve Knoblauch / alto sax
Arnold Joyner / alto sax
Umar Ali / percussions
Algie DeWitt / percussions
Robert Kenyatta / percussions
というようにアルト2本に打楽器奏者が3人加わるという大所帯になっています。Coltraneは1967年7月、肝臓ガンによって40歳という若さで亡くなってしまうので、約半年前の壮絶なライブという位置づけになります。どうやら。数年前に一部音源がリリースされていたようですが、今回すべての音源が揃った完全版としてリリースされたようです。
体調が優れなかっただろうと思われますが、そんなことを微塵も感じさせない圧倒的なパフォーマンスにただただ驚くばかり。音質も大変クリアなので息づかいまでが生々しく直に伝わってきます。「Live In Japan」もかなりの出来映えでしたが、プレイ内容としてはこちらのほうが幾分上回っているのではないでしょうか。とにかくこんな素晴らしい音源がこれまで眠っていたこと自体が驚きですし、長生きしてみるものですね。最晩年の音源は確かに聴く人がかなり限定されるとは思いますが、これは掛け値なしに素晴らしいライブであると断言できます。「Naima」は涙なしでは聴けませんよ♪
●Musicians
John Coltrane / soprano sax,tenor sax,flute
Pharoah Sanders / tenor sax,piccolo
Alice Coltrane / piano
Sonny Johnson / bass
Rashid Ali / drums
*additional musicians
Steve Knoblauch / alto sax
Arnold Joyner / alto sax
Umar Ali / percussions
Algie DeWitt / percussions
Robert Kenyatta / percussions
●Numbers
[Disc 1]
1. Naima
2. Crescent
[Disc 2]
1. Leo
2. Offering
3. My Favorite Things
最近のコメント