Lalle Larssonの4作目のリーダー作「Until Never」を聴く
Musician●Lalle Larsson(piano,keyboards)
Title●Until Never(2014年)
■Reingold Recordsより購入
スウェーデンのプログレバンド「The Flower Kings」の鍵盤楽器奏者、Lalle Larsson(ラレ・ラーション)はバンド活動と併行してジャズフュージョン界のミュージシャンとも多数共演しています。Lalle Larsson名義としては4作目の「Until Never」が4月25日に発売されるということで、早速予約注文を「Reingold Records」にかけておいたところ、発売日当日に無事到着しました。初回限定50枚がサイン入りということでしたが、届いたブツにもしっかり直筆サインが書かれていました。発売後3か月も経過してからのレビューで恐縮です。
というわけでメンバー紹介。
Lalle Larsson / piano,keyboards
Jonas Reingold / bass
Richard Hallebeek / acoustic guitar
というドラム抜きのトリオ構成。もうこの2人はLalle Larsson名義のアルバムには欠かせない人材ということなのでしょう。お察しの通り、当欄の目当てはギターのRichard Hallebeekというオランダのギターモンスターです。
というわけで傾聴。Larsson自身のコメントで「自分の一番リリカルな面を強調した」とあるように、全曲が非常に静的で内省的な作風に仕上がっています。前3作が典型的なシンフォ系ハードフュージョンだったので、これは確かに一大転換と言えるでしょう。Hallebeekはエレキではなくアコギで参加。Hallebeekのアコギは初めて聴きましたが、うーん、どうなんでしょう。彼らしさはアコギでは表現できていないように思います。蛇足ながら、この作風ではLarsson自身の個性もあまり感じられないのではないかと。つまりはこうした感じのピアノトリオは、それほど珍しくはないのです。
というわけで、「The Flower Kings」ファンの方々には申しわけありませんが個人的には何とも微妙な評価です。
●Musicians
Lalle Larsson / piano,keyboards
Jonas Reingold / bass
Richard Hallebeek / acoustic guitar
●Numbers
1. Leaving Paris
2. The Solitary Traveller
3. Last Call
4. September Suite
5. Valentine
6. A Gentle Touch
7. Above Clouds
8. Before Sunrise
9. Until Never
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