JOHN McLAUGHLIN / BOSTON RECORD(2014年)
Musician●John McLaughlin(guitar)
Title●The Boston Record(2014年)
■ディスクユニオンで購入
70歳を過ぎてもなお精力的な活動を続けるJohn McLaughlinの最新作を入手しました。ご存じ「The 4th Dimension」名義による音源で、2013年6月22日、ボストンはBerklee Performance Centerでのライブ音源になります。Abstract Logixよりリリース。
メンバーを紹介します。
John McLaughlin / guitar
Etienne M'Bappe / bass
Ranjit Barot / drums,voice
Gary Husband / drums,keyboards
という面々。何と今をときめくインド人打楽器奏者Ranjit Barotと腰巾着Gary Husbandとのダブル打楽器シフトです。このアルバム、かなり前からAbstractのサイトでリリースがアナウンスされていたので、某巨大物販サイトで予約注文を入れておいたのですが、リリース間近になっても一向に届く気配がなし。その後、何回か入荷が遅れるという内容のメールが届いていたのですが、再三の“送る送る詐欺攻撃”にいい加減シビレを切らして店頭購入した次第です。Abstractでは3月から発売していますし、普通に国内の店頭でも扱っているわけですよ。密林が在庫なしというのも腑に落ちませんが、単純に手配ミスではないかと踏んでいます。最近の密林の入荷はどうもおかしいと思いませんか?
というわけで傾聴です。演奏内容はAbstract Logixからリリースされている近作からの楽曲が中心になっていますね。まぁ、とにもかくにも“ど迫力級”のプレイの連続です。御大は70歳を過ぎて衰えるどころか、ますます進化しているのではないでしょうか。同年代のJeff Beckもそうなんですが、化け物とは御大のための形容ではないかと。Ranjit BarotとGary Husbandとのダブルドラム作戦は、この盤では成功していると思います。いや、こっちはこっちで凄い迫力ですから。ただ、Husbandが鍵盤楽器を扱うあたりは、いささか興ざめしてしまいます。この人の鍵盤だけは苦手です。ラストの#9「You Know You Know」はご存じMahavishnu Orchestra時代の名曲ですが、おなじみのイントロが流れ出した時点で、すでに随喜の涙がちょちょ切れること必至です。John McLaughlinファンならずとも、ハードフュージョンファンは必携のアルバムです。確信はありませんが、もしやDVDも出るのでは?それはそれで買ってしまうと思います。
そんな素晴らしい作品なんですが、あえて苦言を。音質がお世辞にも良好とは言えません。会場の状況なのかよくわかりませんが、高音が割れるわ、音がつぶれるわで、長時間聴いていると頭痛が…。
●Numbers
John McLaughlin / guitar
Etienne M'Bappe /bass
Ranjit Barot / drums,voice
Gary Husband / drums,keyboards
●Numbers
1. Raju
2. Little Miss Valley
3. Abbaji
4. Echoes from Then
5. Senior C.S.
6. Call and Answer
7. Maharina
8. Hijacked
9. You Know You Know
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コメント
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いつも楽しく拝見させて戴いております。管理者様とは好みが合うようで、このサイトで紹介されたものを私も結構購入させて戴きました。 私もこの盤をもうかなり前に密林へ予約注文済み、遅れるとの連絡が3~4回あって未だ届かず..です。批評を読ませて戴きまして、益々待ちきれなくなりました。この盤に関しては、密林は見限った方がよさそうですね。 また色々なギタリストを紹介戴けるとありがたいです。
投稿: フジタトオル | 2014年6月27日 (金) 11時23分