マレーシア出身のベース奏者Linda Ohの3rd「Sun Pictures」
Musician●Linda Oh(bass)
Title●Sun Pictures(2012年)
■Amazonより購入
マレーシア出身でNYCを拠点に活躍するベース奏者、Linda Oh(リンダ・オー)による3枚目のリーダー作です。2012年リリース。お初にお耳にかかるミュージシャンなのですが、2010年にメジャーデビューというキャリア的には新進気鋭。名前の感じからして華僑出身なのでしょうね。レコーディングのクレジットには「November 12,2012,at WKCR,Columbia University」とありますが、観客なしのライブ音源なのかもしれません。
というわけでメンバー紹介です。
Ben Wendel / tenor sax
James Muller / guitar
Linda Oh / bass
Ted Poor / drums
完全にギターのJames Muller目当てで購入したのですが、これが結構な当たりという感じです。女性ベース奏者といえば今をときめくエスペランザ嬢がアタマ一つ抜け出している印象ですが、マルチのエスペランザに対してLinda Ohはベース一本という愚直なタイプです。楽曲としてはいま流行のNYCクールジャズという感じなのですが、James Muller起用もNYC人脈からなのだと想像されます。Ted PoorはMike Moreno人脈ということになります。
というわけで傾聴。いま流行のNYCクールジャズという趣で、ブルックリン派とまでにはいかないが、粛々という感じで結構尖ったことをやっています。肝心のLinds Ohのベースは意外にも大人しい印象を受けます。個人的な印象では何と言ってもギターのJames Mullerが素晴らしく、クールに決めるソロ回しは相変わらず切れ味抜群です。全体的に大盛り上がりすることがないので、聴く人を選ぶ作品ですが現代NYCジャズシーンを知るうえで聴いてみたい1枚です。
●Musicians
Ben Wendel / tenor sax
James Muller / guitar
Linda Oh / bass
Ted Poor / drums
●Numbers
1. Shutterspeed Deams
2. Polyphonic HMI
3. Footfall
4. Blue Over Gold
5. Yoda
6. Terminal 3
7. 10 Minutes Till Closing
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コメント
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この盤のJames Mullerは良いですよね。
↓自己名義盤も秀作ぞろいです。
James Muller - All Out(1999)
James Muller - Thrum(2001)
James Muller - Kaboom (2006)
そろそろ、新しい盤のリリースを期待しています。
投稿: betta taro | 2014年6月19日 (木) 18時52分