フランスの奇人Emmanuel Boozの「Dans Quel Etat J'erre」
Musician●Emmanuel Booz(vocal)
Title●Dans Quel Etat J'erre(1979年)
■Amazonより購入
フレンチロックが生んだ奇人Emmanuel Booz(エマニュエル・ブーズ)による“幻の作品”を入手しました。幻としたのはなぜかなかなかCD化されなかったからで、アナログ盤も稀少で入手困難だったようです。ネット上でやたらと絶賛されていたので、あまり深く考えないで発注してみました。どうも“稀少”というワードを見つけてしまうと素通りできない性格なので…(汗)
というわけでメンバー紹介を。
Emmanuel Booz / vocal
Jean-CLaude D'Agostini / guitar
Charlie Charriers / bass on #1#2
Maurice Mathias / drums on #1#2
Gillies Tinayre / keyboards,synthesizers.piano
Didier Lockwood / violin #1
Jean-Louis Mahjun / alto-violin on #1
Gerard Pisani / bass clarinet,soprano,bugle on #1
Phillipe Briche / piano on #1
Roger Doereux / electric iano on #2
Pierre Blanchard / violin on #2
Gerard Levavasseur / bass on #3
あれま。ほとんどが知らない御方ばかり。辛うじて元「MAGMA」のDidier Lockwoodを見つけて安堵する始末です。Didier LockwoodといえばBilly CobhamやAllan Holdsworthらと組んだスーパーユニットを思い出します。実はフランスのプログレ&ロック人脈はほとんどと言っていいほど空白地帯。バンドでしっかり聴き込んだのは唯一「GONG」くらいというアリサマですから(大汗)。ちなみにライナーは英語となぜかハングルの2カ国語で書かれています。もしや韓国で大人気を博しているのでしょうか。
さて、傾聴。「ロックテアトル」をはじめとしてロックと演劇を融合するのが大好きというお国柄もあって、この盤もそれを地で行く内容。常に演技がかった大袈裟な感じです。終始がなり立てるEmmanuel Boozをバックがスペクタルなプレイで盛り立てるという構造なのですが、演奏自体はさすが第一線級のミュージシャンばかりなので、それなりに楽しめます。特にJean-CLaude D'AgostiniのギターはどことなくPhil Millerに似ています。個人的に好きなタイプです。これがジャズっぽくなるとチェンバーロックになるのでしょうね。
随所にトイレの水を流す音やガラスが割れる音などの生活音がギミックとして使われているのですが、これも演劇的な手法なのでしょうか。正直言ってよくわかりません。そして何よりもフランス語がまるで分からないので、作品としての面白さの半分も味わえていないのではないかと…。ただEmmanuel Boozの奇天烈具合はよく分かりました(汗)。聞くところによるとEmmanuel Boozは1980年以降、ふつうのフレンチポップス歌手に転向してしまったそうです(笑)
●Musicians
Emmanuel Booz / vocal
Jean-CLaude D'Agostini / guitar
Charlie Charriers / bass on #1#2
Maurice Mathias / drums on #1#2
Gillies Tinayre / keyboards,synthesizers.piano
Didier Lockwood / violin #1
Jean-Louis Mahjun / alto-violin on #1
Gerard Pisani / bass clarinet,soprano,bugle on #1
Phillipe Briche / piano on #1
Roger Doereux / electric iano on #2
Pierre Blanchard / violin on #2
Gerard Levavasseur / bass on #3
●Numbers
1. Ode aux rats
2. La symphonie catastrophique
3. Armoire et persil
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