上原ひろみの新譜「Alive」を聴いてみた♪
Musician●上原ひろみ(piano)
Title●Alive(2014年)
■Amazonより購入
もはや日本を代表する鍵盤楽器奏者となった「上原ひろみ」の最新作です。2014年リリース。
上原ひろみ / piano
Anthony Jackson / bass
Simon Phillips / drums
初めて気がついたのですが、「The Trio Project」と冠せられるようになっていたのですね。同一メンバーで3作連続というのはキャリア初だと思われます。あえて「The Trio Project」としているのは、時期的にソロや別フォーマットでの活動と棲み分ける必要性が出てきているのかもしれませんね。DVD付きやらいろいろなフォーマットで発売されていますが、ここは気張って「プラチナSHM規格」を選択。まぁ実際は通勤の行き帰りにiPodで聴くレベルですから、気張ってもあまり意味がないのですが(汗)。
さて、傾聴。
前前作「Voice」、前作「Move」と聴き比べていますが、作風としては前2作の延長線上にあります。というか、このトリオで演奏する限りはある程度の着地点に落ち着くというか、予定調和とまではいかないまでも、あらかたの完成図は想像できてしまうのですね。いい意味での「信頼と実績」に裏づけられた…というヤツです。そんな視点でこのアルバムを聴くと「Voice」で受けた衝撃や「Move」での驚きがここでも味わえるかというと、正直言いましてそこまでの感慨はありません。だからと言って駄作ということではなく、いい意味でも逆の意味でも“高値安定”という印象です。フォローのつもりではありませんが、相変わらず“プログレおやじ”を引き寄せる不思議な魔力を放っております。
つらつら考えるに、彼女やトリオに対してリスナーが求めるハードルやレベルが高くなりすぎているのかもしれませんね。だからというわけではありませんが、いったんこのフォーマットも“ご破算”にしてしまうよいタイミングかもしれませんし、また違った形で新鮮さを提供することもよりJazzっぽい生き方なのではないかと。というわけで次作に期待です♪
●Musicians
上原ひろみ / piano
Anthony Jackson / bass
Simon Phillips / drums
●Numbers
1. Alive
2. Wanderer
3. Dreamer
4. Seeker
5. Player
6. Warrior
7. Firefly
8. Spirit
9. Life Goes On
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