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2014年4月 4日 (金)

躍動するポリリズム。Vijay Iyerのメジャー1st「Historicity」

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Musician●Vijay Iyer(piano)
Title●Historicity(2009年)
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インド系ミュージシャンの活躍が目覚ましい昨今。考えてみれば、中国に次ぐ世界2位の人口を誇る国家なわけですから、逸材が続々と登場してきても何ら不思議ではないのです。というわけで、今回ご紹介するのはNYC生まれでインド移民を両親をもつ鍵盤楽器奏者、Vijay Iyer(ヴィジャイ・アイヤー)です。かのスティーヴ・コールマンが提唱する「M-BASE理論」への論文を提出したという来歴からも、当欄が涎を流して喜びそうな新進気鋭のミュージシャンです。そんなVijay IyerがACTレーベルからリリースした初メジャー作品が、この「Historicity」です。2009年リリース。

参加メンバーをあげましょう。
Vijay Iyer / piano
Stephan Crump / bass
Marcus Gilmore / drums
というピアノトリオです。Marcus Gilmoreはあのロイ・ヘインズのお孫さんだとか。正しい血筋を感じさせます。

さて、「M-BASE理論」に基づくピアノトリオというのはどんな感じなのだろうかと聴いてみると、これが凄まじいまでの躍動感。一般的なピアノトリオのイメージで臨むとかなりの痛手を食らいます。ピアノを主導としつつ各パートが変拍子を多用したリズムを叩き出し、相乗効果的に力感溢れるポリリズムを生み出しています。ピアノは旋律楽器であると同時に、打楽器でもあるという原点に立ち返ったのかは個人的な想像ですが、3者が生み出す強烈なグルーヴ感は、従来のピアノトリオの概念を大きく逸脱しています。その外れっぷりがあまりに強烈かつ個性的で、とにかく聴く者を圧倒します。いきなりの#1「Historicity」からして圧倒的な熱量です。ACT特有の硬質な音づくりにも絶妙にマッチしていますね。これは大変な逸材を見つけてしまいました。

●Musicias
Vijay Iyer / piano
Stephan Crump / bass
Marcus Gilmore / drums

●Numbers
1.  Historicity
2.  Somewhere
3.  Galang (Trio Riot Version)
4.  Helix
5.  Smoke Stack
6.  Big Brother
7.  Dogon A.D.
8.  Mystic Brew
9.  Trident: 2010
10. Segment For Sentiment #2

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