何かと話題のNir Felderの初リーダー作「Golden Age」を聴いてみた
Musician●Nir Felder(guitar)
Title●Golden Age(2014年)
■Amazonより購入
このブログを運営し始めて早5年目に突入しましたが、細々ながら継続してきて良かったなぁと思えることの一つとして、拙ブログを通してお知り合いになった方々から「このミュージシャン面白いよ」とご紹介をうけ、聴く音楽にも幅ができてきたことがあげられます。そんなお仲間の方々の間でちょいちょい話題になっていたのが、このNir Felder(ニール・フェルダー)という1982年生まれのギタリスト。Terri Lyne Carringtonの近作などに参加していたようですが、満を持しての初リーダー作になります。
参加メンバーをあげてみます。
Nir Felder / guitar
Aaron Parks / piano
Matt Penman / bass
Nate Smith / drums
何といまをトキメクAaron Parksが参加しているではないですか。それだけでもNir Felderへの高い期待値を感じさせます。Matt PenmanもParks人脈ですね。
というわけで傾聴。ロック調あり、コンテンポラリー系ありと、まぁこれが今風な音なんだろうなと思います。ただ正直に言いまして強烈な印象を受けないのも残念ながら事実です。ローゼンウィンケルあたりを彷彿とさせる息の長いギターソロで圧倒する#3「Ernest / Protector」や変拍子が面白い#6「Memorial」あたりはかなり面白いなと思うんですが…。結局、ロック的なことをやられるとかえって引いてしまうのでしょうね、個人的な感覚として。さらに苦言を呈すると#1「Lights」や#4「Sketch 2」で使われるヴォイス的なものはあまり効果的ではないと思います。
とまれ、これが初リーダー作。長い目で見守っていきたいと思います。
●Musicians
Nir Felder / guitar
Aaron Parks / piano
Matt Penman / bass
Nate Smith / drums
●Numbers
1. Lights
2. Bandits
3. Ernest / Protector
4. Sketch 2
5. Code
6. Memorial
7. Lover
8. Bandits
9. Slower Machinery
10. Before The Tsars
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コメント
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意図は不明ですが、恣意的に作り上げられた、不完全燃焼な作品と言わざるを得ないと思います。
venture inward でのnir felderの比類のない卓越したパフォーマンスから考えると、あまりに不思議です???
いずれにせよ、既に購入してしまったので、本作品までにnir felderに楽しませてもらったぶんの謝礼と、今後の活躍への投資として、割り切るしかないですね~w
投稿: betta_taro | 2014年4月18日 (金) 22時57分
こんばんは
所有Nir Felder関連音源の棚卸し?をしてみました。
◎~×は、盤の出来ではなく、Felderの露出度とカッコよさで付けて見ました。
○Rudy Royston - 303 (2014)
×Terri Lyne Carrington - Money Jungle: Provocative in Blue (2013)
△Stephane Huchard - Panamerican (2013)
△Tony Grey - Elevation (2013) … on tracks 1, 8
◎David Weiss & Point Of Departure - Venture Inward (2013)
△Ben Wendel - Frame (2012)
○David Weiss And Point Of Departure: Snuck Out (2011)
○The Landrus Kaleidoscope - Capsule (2011)
○David Weiss & Point Of Departure - "Snuck In" (2010)
○Greg Osby - 9 Levels(2008)
↓願わくば、この様な音源を自己サイトで販売してもらえると良いですね。
◎YOU TUBEの2時間にわたるライブ動画
URL: http://www.youtube.com/watch?v=aL0GfiwyoUc
Live at Smalls Jazz Club, New York City - June 19th, 2013
Guitars = Nir Felder
Piano = Aaron Parks
Bass = Matt Penman
Drums = Nate Smith.
あらためて上述盤等をつまみ食いしてみましたが…
Golden AgeのTrack3は(Aron Parksに比べると、ちょっと演奏がヨレたり、つっかえたりしている気もしますが…)たっぷりとNir Felderの演奏を堪能する事ができ、貴重な気がしてきました。
ではでは
投稿: betta taro | 2014年4月22日 (火) 18時54分