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2014年4月

2014年4月27日 (日)

Alex Sipiaginの「Generations Dedicated to Woody Shaw」

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Musician●Alex Sipiagin(trumpet,Fluegelhorn)
Title●Generations Dedicated to Woody Shaw(2010年)
■Amazonより購入


トランペット奏者Alex Sipiagin(アレックス・シピアジン)の近作「Generations Dedicated to Woody Shaw」を入手したのでレポートしてみます。彼は秋吉敏子さんの義理の息子でもあります。例によってCriss Crossシリーズ作品で、2010年リリース。アルバムサブタイトルに「Dedicated to Woody Shaw」とありますが、肝心のWoody Shawを聴いた記憶があまりないのですよね(汗)。話は逸れますが“サブタイトル”のことを“サブタイ”などと通ぶって省略する人間が多いのですが、そういう人間に限ってサブタイトルを真剣に考えたことがない…。失礼しました。

参加メンバーをあげてみましょう。
Alex Sipiagin / trumpet,fluegelhorn
Adam Rogers / guitar
Boris Koslov / bass
Antonio Sanchez / drums

というわけで例によってギターのAdam Rogers狙いではありますが、Antonio Sanchezの名前を見つけて二度ニンマリという案配です。ベース奏者のBoris Koslovは名前からしてロシア出身のミュージシャンでしょうか。おそらくAlex SipiaginとAdam Rogersの共演はこれで4作目だと思われますが、この組み合わせはすっかりCriss Crossの大看板になりましたね。

というわけで傾聴。全体として“王道を歩む現代ジャズ”という印象です。奇をてらうことなく、4人の匠たちがしっかりとしたプレイを聴かせてくれます。正直に言いましてAlex Sipiaginのプレイは、何となく隔靴掻痒的な雰囲気が感じられて個人的にはあまり好みではなかったのですが、これは大当たりです。私が聴いてきた限りではこれまでになく吹きまくっているだけで「◎」を進呈いたします。つられてRogersのギターも歌うこと歌うこと!いったい全体、誰のリーダー作なのかと思ってしまうほど、Roogersの露出度がハンパなく多いです。Sipiaginファンはもちろん、Rogers目当てで購入したファンにとっても大満足間違いなしです。

●Musicians
Alex Sipiagin / trumpet,fluegelhorn
Adam Rogers / guitar
Boris Koslov / bass
Antonio Sanchez / drums

●Numbers
1   Greenwood Ⅰ
2   Obsequious
3   Cassandranite
4   Beyond All Limits
5   Windy Bahn
6   Katarina Ballerina
7   Chance
8   Blues For Wood
9   Greenwood Ⅱ

2014年4月26日 (土)

Andy LaverneとJohn Abercrombieのデュオアルバム「Natural Living」

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Musician●Andy Laverne(piano)
Title●Natural Living(1990年)
■ディスクユニオンで購入


NYC生まれのベテラン鍵盤楽器奏者、Andy Laverne(アンディ・ラヴァーン)とECMの重鎮、Johh Abercrombie(ジョン・アバークロンビー)とのデュオアルバム「Natural Living」です。1990年に「MPO」というフランスのレーベルからリリースされています。この2人はほかにも何枚かデュオアルバムをリリースしていますが、個人的にはこの作品が一番好みです。Abercrombieと鍵盤楽器との組み合わせと言えば、ほかにMarc Coplandとの作品も記憶に残っています。

たった2人なのでメンバー紹介もなにもありませんが…
Andy Laverne / piano
John Abercrombie / electric,acoustic guitar,guitar-syhthesizers

恥ずかしながら名前の感じからAndy Laverneをフランス人と勘違いしていましたが、本人は1947NYC生まれの“れっきとした”アメリカ人。ジュリアードからバークリー音楽院という音楽エリートです。ビル・エヴァンスから個人レッスンを受け、シナトラなどのバックを務めたこともあるとか。

というわけで傾聴。エヴァンス直系の鍵盤楽器とAbercrombieとの組み合わせならば、それはもう安心して聴いていられるのですが、Abercrombieはエレキ、アコギ、ギターシンセを駆使しまくって、ともすれば冗漫になりがちなデュオ構成に彩りを加えています。つまり聴いていて飽きがきませんし、お互い気心の知れた2人の会話を楽しむことができます。けっして目立つ作品とは言い難いのですが、隠れた名盤です。

●Numbers
Andy Laverne / piano
John Abercrombie / electric,acoustic guitar,guitar-syhthesizers

●Numbers
1.  Sweet And Lovely
2.  Actual Sighs
3.  John's Waltz
4.  All The Things You Are
5.  Among Tall Trees
6.  Natural Living
7.  Archetypal Schemata
8.  Magnetic Flux
9.  Labour Day
10. When You Wish Upon A Star
11. Stella By Starlight
12. Suzy's World

2014年4月25日 (金)

Miles DavisのBootlegシリーズ第3弾はFillmore Eastの完全版

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Musician●Miles Davis(trumpet)
Title●Miles at the Fillmore(1970年)
■Amazonより購入


Miles DavisのBootlegシリーズですが、1967年、1969年ときて、いよいよ70年代の電化マイルスに突入しました。しかも既存盤の「Miles at the Fillmore」を補完する完全版として登場です。2014年リリース。

というわけで参加メンバーを。
Miles Davis / trumpet
Steve Grossman / tenor,soprano sax
Chick Corea / electric piano
Keith Jarrett / organ,tambourine
Dave Holland / bass
Jack DeJohnette / drums
Airto Moreira / percussions

1970年の6月17日から20日までの4日間、Fillmore Eastでのライブ音源を漏れなく収録。テオ・マセロの手によるオリジナル盤ではカットされたSteve Grossmanのサックスが“復活”すると同時にボーナストラックとして、同年4月のFillmore Westでの音源が収められています。

というわけで傾聴。通しで聴いた感想ですが個人的にはテオ・マセロの編集盤よりもこちらのほうが圧倒的に好みです。何せ無加工の生音がダイレクトに伝わってくる迫力にはただただ唖然とさせられます。オリジナルが“作品”であるならば、こちらは生々しい“記録”であると、どなたかが巧い喩えをされていましたが、まさに言い得て妙です。

短命に終わったChick Corea(左チャンネル)とKeith Jarrett(右チャンネル)との双頭鍵盤楽器体制、Steve Grossmanのサックスなどなど、聴きどころは満載ですが、個人的にはJack DeJohnetteの大活躍ぶりに耳を奪われました。いわゆる電化マイルスが目指したポリリズムの中心人物は、間違いなくJack DeJohnetteであることを再認識した次第です。一方で、リズム隊のもう一人の担い手、Dave Hollandはタイプとしてそろそろ限界だなと嫌でも痛感させられます。ほどなく、よりファンク色が強いMichael Hendersonにメンバーチェンジしたのも納得できます。

ボーナストラックのFillmore Westの音源はKeith Jarrett加入前ですが、こちらは音質的にいまひとつですが、もちろん演奏内容は素晴らしいの一語です。

●Musicians
Miles Davis / trumpet
Steve Grossman / tenor,soprano sax
Chick Corea / electric piano
Keith Jarrett / organ,tambourine
Dave Holland / bass
Jack DeJohnette / drums
Airto Moreira / percussions

●Numbers
[CD 1] Fillmore East,June 17,1970
1.  Introduction
2.  Directions
3.  The Mask
4.  It's About That Time
5.  Bitches Brew
6.  The Theme
7.  Paraphernalia / Fillmore West,Aplil 11,1970
8.  Footprints / Fillmore West,Aplil 11,1970

[CD 2] Fillmore East,June 18,1970
1.  Directions
2.  The Mask
3.  It's About That Time
4.  Bitches Brew
5.  The Theme
6.  Spanish Key (Encore)
7.  The Theme (Encore)

[CD 3] Fillmore East,June 19,1970
1.  Directions
2.  The Mask
3.  It's About That Time
4.  I Fall in Love Too Easily
5.  Sanctuary
6.  Bitches Brew
7.  The Theme
8.  Miles Runs the Voodoo Down / Fillmore West,Aplil 11,1970

[CD 4] Fillmore East,June 20,1970
1.  Directions
2.  The Mask
3.  It's About That Time
4.  I Fall in Love Too Easily
5.  Sanctuary
6.  Bitches Brew
7.  Willie Nelson
8.  The Theme

2014年4月20日 (日)

Eric Harland / Voyager Live by Night(2008年)

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Musician●Eric Harland(drums)
Title●Voyager Live by Night(2008年)
■Amazonより購入


現代ジャズのメーンストリームで活躍する打楽器奏者Eric Harland(エリック・ハーランド)の初リーダー作です。プレスCDは2011年に「Space Time Record」よりリリースされていますが、先行して配信販売されていたようですね。2008年10月19日~22日にかけてパリの「Sunside Club」というジャズクラブでのライブ音源です。Eric Harlamdは1976年アメリカ生まれということですから、当年とって38歳の若手ミュージシャンですがマッコイ・タイナーなどのサポートメンバーを務めるなど重鎮から重宝されている新進気鋭です。

例によって参加メンバーをあげてみましょう。
Eric Harland / drums
Walter Smith Ⅲ / tenor sax
Julian Lage / guitar
Taylor Eigsti / piano
Harish Raghavan / bass

という面々。一般的にはまだまだ無名のミュージシャンばかりですが、それもそのはず。Harland以外は全員が80年代生まれという若きミュージシャンばかりです。ギターのJulian Lageは名前だけを辛うじて知っていて、実は彼目当てで購入したのですが、Gary Burtonのバンドでも活躍しているようですね。

というわけで全員が20代、30代でジャズ界では超若手ミュージシャンばかりということになりますが、聴いてみるとこれが実にエネルギッシュかつ新鮮。一聴すると若さにまかせてがむしゃらに疾走しているようにも受け取られますし、ライブ録音ならではの、若さゆえアラもないわけではありません。でもそんな些細なことを言及することが恥ずかしくなるくらい、素晴らしいプレイの連続にただただ圧倒されます。躍動するリズム隊、ギターのJulian Lageの圧倒的なギターソロ、センスの塊のようなTaylor Eigstiのピアノ。どれをとっても素晴らしいの一語に尽きます。それぞれのメンバーの今後の成長ぶるを見守りたくなるような気分にさせる、煌びやかな原石がたくさん詰まっています。


●Musicians
Eric Harland / drums
Walter Smith Ⅲ / tenor sax
Julian Lage / guitar
Taylor Eigsti / piano
Harish Raghavan / bass

●Numbers
1.  Treachery
2.  Intermezzo 1
3.  Turn Signal
4.  Voyager
5.  Intermezzo 2
6.  Development
7.  Eclipse
8.  Intermezzo 3
9.  Cyclic Episode
10. Get your hopes up
     Part 1 Part2 Part3 Part4

2014年4月19日 (土)

サックス奏者Dayna Stephensの「I'll Take My Chances」

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Musician●Dayna Stephens(tenor.alto sax)
Title●I'll Take My Chances(2013年)
■Amazonより購入


最近はやたらと「Criss Cross」にはまっているのですが、このDayna Stephens(ダイナ・ステファンス)はお初にお耳にかかります。まったく予備知識がないまま聴いたのですが、デイヴ・ホランド、ハービー・ハンコックなどのビッグネームとの共演歴があり、この作品が3枚目のリーダー作になるとか。見た目ではまだ若そうな感じですね。実際、バークリー出身の音楽エリートの1978年生まれですから若手の部類に入れてもよさそうです。

というわけで参加メンバーをご紹介。
Dayna Stephens / tenor,alto sax
Charles Altura / guitar
Gerald Clayton / piano,Hammond B3 organ
Bill Stewart / drums
Joe Sanders / bass
Becca Stevens / vocal on #6

一般的にはまだまだ無名の若手ミュージシャンばかりですが、ギターのCharles AlturaはChick Corea師匠に見出されて最新作に参加していますし、打楽器のBill StewartはJames Mullerらとの共演で知られるテクニシャンです。

さて傾聴。若干スピリッチュアルな雰囲気を醸し出すDayna Stephensのブロウはそこはかとなく中期Coltraneの路線に似たものを感じさせますが、そこまでオドロオドロしくはなく品良くコンテンポラリーな感じにまとまっています。煌びやかなGerald Claytonのピアノ、手数がやたらと多いBill Stewartのドラム、そして本気で弾き出したらとんでもないフレーズを生み出すギターのCharles Alturaと、聴きどころが満載です。おまけにCriss Crossにしては音質が極めて良好です。

動画はいまをときめくJulian Lageとの共演です♪

●Musicians
Dayna Stephens / tenor,alto sax
Charles Altura / guitar
Gerald Clayton / piano,Hammond B3 organ
Bill Stewart / drums
Joe Sanders / bass
Becca Stevens / vocal on #6

●Numbers
1.  Good Tree,Good Fruit
2.  Jfk International
3.  Adrift
4.  Dirty
5.  Unrequited I
6.  Prelude to a Kiss
7.  Field of Landmines
8.  I'll Take My Chances
9.  Weezy
10. Unrequited

2014年4月18日 (金)

何かと話題のNir Felderの初リーダー作「Golden Age」を聴いてみた

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Musician●Nir Felder(guitar)
Title●Golden Age(2014年)
■Amazonより購入


このブログを運営し始めて早5年目に突入しましたが、細々ながら継続してきて良かったなぁと思えることの一つとして、拙ブログを通してお知り合いになった方々から「このミュージシャン面白いよ」とご紹介をうけ、聴く音楽にも幅ができてきたことがあげられます。そんなお仲間の方々の間でちょいちょい話題になっていたのが、このNir Felder(ニール・フェルダー)という1982年生まれのギタリスト。Terri Lyne Carringtonの近作などに参加していたようですが、満を持しての初リーダー作になります。

参加メンバーをあげてみます。
Nir Felder / guitar
Aaron Parks / piano
Matt Penman / bass
Nate Smith / drums

何といまをトキメクAaron Parksが参加しているではないですか。それだけでもNir Felderへの高い期待値を感じさせます。Matt PenmanもParks人脈ですね。

というわけで傾聴。ロック調あり、コンテンポラリー系ありと、まぁこれが今風な音なんだろうなと思います。ただ正直に言いまして強烈な印象を受けないのも残念ながら事実です。ローゼンウィンケルあたりを彷彿とさせる息の長いギターソロで圧倒する#3「Ernest / Protector」や変拍子が面白い#6「Memorial」あたりはかなり面白いなと思うんですが…。結局、ロック的なことをやられるとかえって引いてしまうのでしょうね、個人的な感覚として。さらに苦言を呈すると#1「Lights」や#4「Sketch 2」で使われるヴォイス的なものはあまり効果的ではないと思います。

とまれ、これが初リーダー作。長い目で見守っていきたいと思います。

●Musicians
Nir Felder / guitar
Aaron Parks / piano
Matt Penman / bass
Nate Smith / drums

●Numbers
1.  Lights
2.  Bandits
3.  Ernest / Protector
4.  Sketch 2
5.  Code
6.  Memorial
7.  Lover
8.  Bandits
9.  Slower Machinery
10. Before The Tsars

2014年4月13日 (日)

「Timless」トリオにMike Breckerが参加。Abercrombie「Night」

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Musician●John Abercrombie(guitar)
Title●Night(1984年)
■ディスクユニオンで購入


ECMレーベルを代表するギタリスト、John Abercrombie(ジョン・アバークロンビー)による1984年の作品です。レコーディングはいつものオスロのレインボースタジオではなく、NYCのPower Station。ミックス作業はオスロで施されています。

参加メンバーをあげますと、
John Abercrombie / guitar
Jan Hammer / keyboards
Jack DeJohnette / drums
Mike Brecker / alto sax

Recorded April 1984 at Power Station,New York City
Engineer:Jan Erik Kongshaug
Produced by Manfred Eicher

というベースレスの豪華面々。ちょうどAbercrombieの初リーダー作「Timeless」にMike Breckerが加わった形になりますね。80年代に入ってからAbercrombieはMike Breckerとの共演機会が多く、Marc JohnsonとPeter EarskineとのトリオにBreckerが加わるパターンもありました。ベースレスですが、Jan Hammerがベースペダルを、Abercrombieがギターシンセを駆使することで低音部をカバーしています。

さてサウンドとしてはECMレーベルとしては珍しくロックっぽい作風の曲が多く、その意味では取っつきやすい感じに仕上がっています。何と言ってもMike Breckerの参加が大きく迫真のインタープレイを楽しむことができます。#1「Ethereggae」で聴かれる「ジャーン」という感じのHammerのオルガンと感情たっぷりのBreckerのブロウ、そして珍しくロックタッチで暴れまくるAbercrombie…この3点セットだけで悶絶必至です♪


●Musicians
John Abercrombie / guitar
Jan Hammer / keyboards
Jack DeJohnette / drums
Michael Brecker / alto sax

●Numbers
1.  Ethereggae
2.  Night
3.  3 East
4.  Look Around
5.  Believe You Me
6.  Four on One

2014年4月12日 (土)

Jeff Kollman率いる「Cosmosquad」のBaked Potatoライブ

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Musician●Cosmosquad
Title●Live At The Baked Potato(2001年)
■Guitar Nineより購入


かつてシュラプネル系HMギタリストとして名を馳せたJeff Kollman(ジェフ・コールマン)率いるスーパートリオ「Cosmosquad」(コズモスクアッド)によるライブ音源です。2001年2月28日、米ハリウッド郊外にある有名なジャズフュージョンの殿堂「The Baked Potato」で行われたライブを収めたものです。「Cosmosquad」としては2枚目のアルバム「Squadrophenia」をリリースした前後という時期だと思われます。

参加メンバーは、
Jeff Kollman / guitar
Barry Sparks / bass
Shane Gaalaas / drums
というパワートリオです。

Jeff KollmanのプレイスタイルはHMからフュージョン系に転じたギタリストによくあるタイプで、とにかく音数が多くわずかに空いた音の空間を発見するとグイグイと埋めていく密集系のプレイヤー。そして密集系ギタリストはなぜかラテン系の楽曲が好みです。この「Cosmosquad」もその例にバッチリと該当します。とまれ常に全力投球、ハイテンション極まりないプレイスタイルで疾走します。曲は1st「Cosmosquad」と「Squadrophenia」収録曲が大半ですが、まあ、とにかく饒舌に歌い上げること。代表曲「Sheer Drama」「El Perro Vaila」や「Chinese Eyes」あたりは傾聴に値します。

●Musicins
Jeff Kollman / guitar
Barry Sparks / bass
Shane Gaalaas / drums

●Numbers
1.  Sheer Drama
2.  Fat,Mean & Nasty
3.  El Perro Vaila
4.  L.N.S. Conspiracy
5.  Road To Tanzania / Tribal Trance
6.  Chinese Eyes
7.  My Guitar Gentlel Screams
8.  Creepy Spider pt.2
9.  Jam For Jason
10. In Loving Memory
11. Journey Through Life
12. Creepy Spider
13. Fukin' Eh!
14. Red Eye Romp

2014年4月11日 (金)

ECMの超問題作。Michael Mantler「The Jazz Composers Orchestra」

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Musician●Michael Mantler(composer,conductor)
Title●The Jazz Composers Orchestra(1968年)
■ディスクユニオンお茶の水Jazz館で購入


ECM初期の問題作、Michael Mantler(マイケル・マントラー)による「The Jazz Composers Orchestra」です。1968年リリース。いまでこそリリスズム溢れる諸作品を送り出すブランドイメージが定着していますが、レーベル発足当初は、かなり意欲的かつ実験的でアグレッシヴな作品をリリースしていました。この「The Jazz Composers Orchestra」のその中の一つで、マイケル・マントラーが指揮するところの大オーケストラとソロイストがガチンコ勝負を展開するというもの。1968年1月24日、5月8日、6月20日、6月21日の4日間にわたって録音されています。

ソロイストを務めるミュージシャンは曲順に、
Don Cherry(cornet)
Gato Barbieri(tenor sax)
Larry Coryell(guitar)
Roswell Rudd (trombone)
Steve Swallow(bass)
Pharoah Sanders(tenor sax)
Cecil Taylor(piano)
というメンツ。
特に#2「Communications #9」で聴かれるLarry Coryellの奇っ怪なギターと、#6「Communications #11-Part 2」でのCecil Taylorの鬼神のようなピアノソロが大変印象的です。いわゆるバックに回った形のミュージシャンを見ても、Randy Brecker、Steve Lacy、Steve Marcus、Carla Bley、Ron Carter、Charlie Haden、Eddie Gomezなどの後に大物へと大成した人たちの名前がずらり。Ron Carterを除けばまだまだ新進気鋭の若手ミュージシャンだったわけで、逸材を発掘し育てる育成型レーベルの原型を見ることができます。


●Musicians
Michael Mantler / composer,conductor
Don Cherry / cornet on #1
Lloyd Michels / fluegelhorn
Randy Brecker / fluegelhorn
Stephen Furtado / fluegelhorn
Bob Northern / fluegelhorn
Julius Watkins / fluegelhorn
Jimmy Knepper / trombone
Roswell Rudd / trombone on #3
Jack Jeffers / bass trombone
Howard Johnson / tuba
Steve Lacy / soprano sax
Al Gibbons / soprano sax
Steve Marcus / soprano sax
Gene Hull / alto sax
Bob Donvan / alto sax
Frank Wess / alto sax
Bob Donovan / alto sax
Jimmy Lyons / alto sax
Gato Barbieri / tenor sax on #1
Lew Tabackin / tenor sax
George Barrow / tenor sax
Pharoah Sanders / tenor sax on #4
Charles Davis / baritone sax
Larry Coryell / guitar on #2
Carla Bley / piano
Cecil Taylor / piano on #6
Kent Carter / bass
Ron Carter / bass
Richard Davis / bass
Charlie Haden / bass
Reggie Workman / bass
Eddie Gomez / bass
Steve Swallow / bass on #3
Bob Cunningham / bass
Reggie Johnson / bass
Alan Silva / bass
Andrew Cyrille / drums
Beaver Harris / drums

●Numbers
1.  Communications #8
2.  Communications #9
3.  Communications #10
4.  Preview
5.  Communications #11-Part 1
6.  Communications #11-Part 2

2014年4月 6日 (日)

Jeff Beck御大来日記念盤「Yosogai」

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Musician●Jeff Beck(guitar)
Title●Yosogai(2014年)
■Amazonより購入


御大Jeff Beckが来日中ですね。

いまでこそ、大物ミュージシャンの来日は珍しいことではなくなりましたし、その気になって予算さえ許せば観に行くこともできるいい時代になりました。私が中高生の頃は海外ミュージシャンが来日公演すること自体が一大イベントで、何とかその“恩恵”に預かろうとして盛んに発売されたのが「来日記念盤」という商品。記念盤だからといって何か特別な特典があるわけではなかったのですが、デカデカとしたキンアカ文字で「来日記念盤」と印刷された帯を眺めては、意味もなくにんまりとしていたのです。今回発売された「Yosogai」(予想外)にも、しっかりと「来日記念盤」と印刷されています。さすが、中高年の心理を分かっていらっしゃる。3月中旬にいきなりリリースが公になり、4月5日発売。

というわけで、参加メンバー紹介。
#1 Loaded
Jeff Beck / lead guitar
Jonathan Joseph / drums
Rhonda Smith / bass
Lizzie Ball / violin
Nick Meier / guitar

#2 Why Give It Away (feat.Sophie Delila)
Jeff Beck / lead guitar
Cassell The Beatmaker / drums
Eric Appapoulay / bass
Sophie Delila / vocal

#3 Danny Boy (feat.Imelda May) (Live At Moody Theater,Austin,TX)
Jeff Beck / lead guitar
Imelda May / vocal
Al Gare / bass
Steve Rushton / drums
Darrel Higham / guitar
Dave Priseman / trumpet

という構成です。#1#2が未発表スタジオ音源、#3が2011年の未発表ライブ音源とのこと。正直に言いまして#1に関してはあまりピンとこないというか、御大の最近の作風から考えると「あれれ?」という感が否めません。まだ煮詰まっていないというか、こなれていないというか、自分のモノになっていないというか。ギターは素晴らしいけれど、楽曲が…という御大の作品では決して珍しくないパターンに陥ってしまった感じです。Violinを除けば来日メンバーと同じ面子です。

#2はスタジオライブっぽくて、これは好みです。女性ヴォーカルSophie Delilaを前面に押し出していますが、クレジットに彼女の名前が見あたらないのは単なる印刷事故なのでしょうか。御大のギターが縦横無尽に暴れまくっています。女性ミュージシャンとの共演だと、確実に5歳は“回春”する傾向はこの曲でも顕著です。

#3「Danny Boy」はオールデイズの名曲を切々とプレイしています。ヴォーカルはご存じImelda May。ちょっとハスっぽい歌唱と曲が絶妙にマッチしていますね。それよりも何よりも、ギターソロが絶品です。十八番の泣きのフレーズをこれでもか!という案配で楽しむことができます。

プレスCDは3曲15分で1500円(税込み)でさすがに割高感を感じさせますが、配信音源は安いみたいなので、来日記念盤気分を味わいたい人はぜひ♪



●Numbers
1.  Loaded
2.  Why Give It Away (feat.Sophie Delila)
3.  Danny Boy (feat.Imelda May) (Live At Moody Theater,Austin,TX)

2014年4月 5日 (土)

Marc Guillermontが参加。Olivier Contat Project

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Musician●Olivier Contat(keyboards)
Title●Olivier Contat Project(2014年)
■Abstract Logixより購入


フランス人鍵盤楽器奏者のOlivier Contatによるおそらく初リーダー作と思われる「Olivier Contat Project」を入手しました。2014年リリース。例によってまったく正体不明のミュージシャンなのですが、1968年12月29日生まれの当年46歳ということは若手ミュージシャンとは言い難いですね。これまではフランスのテレビ音楽の仕事をしていたそうです。

参加ミュージシャンをあげてみましょう。
Olivier Contat / keyboards
Marc Guillermont / guitar
Frans Vollink / bass

ということで、目下、当欄一押しのフランス人ギタリストMarc Guillermontが参加しています。ベース奏者のFrans VollinkはRichard Hallebeek周辺でよく見かけるオランダ出身のサウスポーで、おそらくMarc Guillermontつながりからの参加ではないでしょうか。打楽器奏者不在はプログラミングでカヴァーしています。

というわけで、傾聴。Marc Guillermont参加ということで、聴く前から何となく想像はついていましたが、中身はハードフュージョン系。若干エスニカルな雰囲気なアレンジからはWeather Reportからの影響も感じさせます。まあ、可もなし不可もなしの無難な感じに収まっています。#1「Meet Itself Along the Way」で聴かれるMarc Guillermontのソロは相変わらずHoldsworthyしていて心地いいですね。#5「Footprints」はかのShorterの名曲を独自アレンジで聴かせてくれていますが、ちょっと空回りの感もしないでもありません。欲を言えばお目当てのGuillermont参加曲がわずか2曲ということで、もっと露出してほしかったな~というのが本音です。

●Musicians
Olivier Contat / keyboards
Marc Guillermont / guitar
Frans Vollink / bass

●Numbers
1.  Meet Itself Along the Way
2.  Reflection
3.  16 Barbes
4.  Tapatah
5.  Footprints
6.  Last Day
7.  Happy Birthday
8.  Ouch Boud

2014年4月 4日 (金)

躍動するポリリズム。Vijay Iyerのメジャー1st「Historicity」

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Musician●Vijay Iyer(piano)
Title●Historicity(2009年)
■Amazonより購入


インド系ミュージシャンの活躍が目覚ましい昨今。考えてみれば、中国に次ぐ世界2位の人口を誇る国家なわけですから、逸材が続々と登場してきても何ら不思議ではないのです。というわけで、今回ご紹介するのはNYC生まれでインド移民を両親をもつ鍵盤楽器奏者、Vijay Iyer(ヴィジャイ・アイヤー)です。かのスティーヴ・コールマンが提唱する「M-BASE理論」への論文を提出したという来歴からも、当欄が涎を流して喜びそうな新進気鋭のミュージシャンです。そんなVijay IyerがACTレーベルからリリースした初メジャー作品が、この「Historicity」です。2009年リリース。

参加メンバーをあげましょう。
Vijay Iyer / piano
Stephan Crump / bass
Marcus Gilmore / drums
というピアノトリオです。Marcus Gilmoreはあのロイ・ヘインズのお孫さんだとか。正しい血筋を感じさせます。

さて、「M-BASE理論」に基づくピアノトリオというのはどんな感じなのだろうかと聴いてみると、これが凄まじいまでの躍動感。一般的なピアノトリオのイメージで臨むとかなりの痛手を食らいます。ピアノを主導としつつ各パートが変拍子を多用したリズムを叩き出し、相乗効果的に力感溢れるポリリズムを生み出しています。ピアノは旋律楽器であると同時に、打楽器でもあるという原点に立ち返ったのかは個人的な想像ですが、3者が生み出す強烈なグルーヴ感は、従来のピアノトリオの概念を大きく逸脱しています。その外れっぷりがあまりに強烈かつ個性的で、とにかく聴く者を圧倒します。いきなりの#1「Historicity」からして圧倒的な熱量です。ACT特有の硬質な音づくりにも絶妙にマッチしていますね。これは大変な逸材を見つけてしまいました。

●Musicias
Vijay Iyer / piano
Stephan Crump / bass
Marcus Gilmore / drums

●Numbers
1.  Historicity
2.  Somewhere
3.  Galang (Trio Riot Version)
4.  Helix
5.  Smoke Stack
6.  Big Brother
7.  Dogon A.D.
8.  Mystic Brew
9.  Trident: 2010
10. Segment For Sentiment #2

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