Eric Harland / Voyager Live by Night(2008年)
Musician●Eric Harland(drums)
Title●Voyager Live by Night(2008年)
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現代ジャズのメーンストリームで活躍する打楽器奏者Eric Harland(エリック・ハーランド)の初リーダー作です。プレスCDは2011年に「Space Time Record」よりリリースされていますが、先行して配信販売されていたようですね。2008年10月19日~22日にかけてパリの「Sunside Club」というジャズクラブでのライブ音源です。Eric Harlamdは1976年アメリカ生まれということですから、当年とって38歳の若手ミュージシャンですがマッコイ・タイナーなどのサポートメンバーを務めるなど重鎮から重宝されている新進気鋭です。
例によって参加メンバーをあげてみましょう。
Eric Harland / drums
Walter Smith Ⅲ / tenor sax
Julian Lage / guitar
Taylor Eigsti / piano
Harish Raghavan / bass
という面々。一般的にはまだまだ無名のミュージシャンばかりですが、それもそのはず。Harland以外は全員が80年代生まれという若きミュージシャンばかりです。ギターのJulian Lageは名前だけを辛うじて知っていて、実は彼目当てで購入したのですが、Gary Burtonのバンドでも活躍しているようですね。
というわけで全員が20代、30代でジャズ界では超若手ミュージシャンばかりということになりますが、聴いてみるとこれが実にエネルギッシュかつ新鮮。一聴すると若さにまかせてがむしゃらに疾走しているようにも受け取られますし、ライブ録音ならではの、若さゆえアラもないわけではありません。でもそんな些細なことを言及することが恥ずかしくなるくらい、素晴らしいプレイの連続にただただ圧倒されます。躍動するリズム隊、ギターのJulian Lageの圧倒的なギターソロ、センスの塊のようなTaylor Eigstiのピアノ。どれをとっても素晴らしいの一語に尽きます。それぞれのメンバーの今後の成長ぶるを見守りたくなるような気分にさせる、煌びやかな原石がたくさん詰まっています。
●Musicians
Eric Harland / drums
Walter Smith Ⅲ / tenor sax
Julian Lage / guitar
Taylor Eigsti / piano
Harish Raghavan / bass
●Numbers
1. Treachery
2. Intermezzo 1
3. Turn Signal
4. Voyager
5. Intermezzo 2
6. Development
7. Eclipse
8. Intermezzo 3
9. Cyclic Episode
10. Get your hopes up
Part 1 Part2 Part3 Part4
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コメント
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こんにちは
自己名義盤では個性的なアコースティック世界をDigしており、まっとうなジャズを弾けるのか?という思いを持っている方もいるのではないかと思いますが…
本作品は、Gary Burtonの秘蔵っ子であるJulian Lageが、ガチでメインストリーム(コンテンポラリー)を弾いても抜群に巧い事を証明?している点でも重要な作品と思います。
ワコウドのエナジーの爆発?という意味では、かつてのジャズの名門レーベルであるコンコードからリリースされている、Pearl JamとかStereolabの曲のカヴァーで構成される、下の作品も素晴らしいと思います。
NEXT Collective - Cover Art (2013)
ギターのMatthew Stevens はちょこっとしか登場しないのですが、その登場のしかたが何ともカッコよく、ギターファンの私としては目が離せない感じです。
ではでは
投稿: betta taro | 2014年4月22日 (火) 17時47分